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空丸ゆらぎ

選出作品 (投稿日時順 / 全5作)

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


高く放り投げたボールは・・・

  空丸ゆらぎ

葉が揺れ
雫が落ちる 
(私のせいではないよ)

普段通りの朝に「普段通りの朝」とタイトルを付け、線路脇の風車小屋で私は風景になる。
(ああ、そう。)
「標準」からはみ出たら闘うしかないよね。

最初に笑った者は何に笑ったのだろうか
涙と笑顔はどちらが早かったのだろうか

空き地になってはじめてわかる
     柱時計とか
     廃棄されたエアコンとか
     積まれた新聞紙とか
     傾いたベビーカーとか

フライパンの柄に手首が付いている
玄関には傘と靴がある
君に軍服は似合わない
雲の流れに音はなく
時刻表通り電車が走る
こらこらこら、、、、
  (猫が通り過ぎる)
  ^-p・@lン hyfげ465 、むhbげdxr 
       *
         *
                     (作者 COCO)

 病室の窓に
 雲が浮かんでいる
 それぞれの雲が
 浮かんでいる

類と個のハイブリッド
おっと、もうこんな時間だ。
昼は、うどんでいいですか。
                            ・・・まだ落ちてこない。


不在を訪ね歩いて

  空丸ゆらぎ

断片は…、瀬戸内海に浮かぶ島々。のどかな海原を余白に、漁師の衣食住を――労働を砂浜に託す。


不在をノックする。無言を聴き、沈黙を語る。3・14159265358979… 今日も改札口を往復したが、世界はいったい何が言いたいのだろう。
―― 見上げた途端、空は無口になる。


鳥の声で目覚める。時々、鮮度の良い朝を世界は私に届ける。昨夜の噂話さえさえずりに変換する。地下鉄。ポケットの小銭。無名。曖昧。輪郭。不確定。地図と時計。人工知能を搭載した案山子。光。風。水。土。無人駅。…


死は余韻を伴う。残影の行方は知らない。生が捜索を放棄しただけである。生きるとは剥がれていくことである。剥がれていった言葉は、誰かの心の軒下で雨宿りしている。無表情という原型のまま。


私は時々無題でありたい。死がそう望むから。名前は世界を分断するが、魂を区別する固有名詞はない。飛行機雲と死を混同することもない。黙って去っていく魂を棺に納め、私たちは再び空白に文字を埋めていくことしかできない。また、文字は空白を欲している。


そこには戻れないが、どこかには帰る。

  空丸ゆらぎ

  回転

星が一回りし 年があけた
宇宙飛行士は軌道をまわりながらアイデンティティを確かめる
あたりは冬で
ぼくは炬燵に入って蜜柑を食べる 方言で
人々はたくさんの比喩を背負って行き来する
水曜日の鳥たちはぼくたちより早く目覚め羽をつくろっている
島からでることもなく
再び まわり始める 標準語で

  流転

絶え間なく
消えては生まれ 生まれては消え を繰り返し
自身に抵抗しながら 在り続けようとする
尋ねられると
相変わらずです と陽気に応える

  反転

犬に引きずられ川沿いを走る私 
飼い馴らされ だんだん居心地がよくなる
飼い犬ならば そろそろ飼い主を噛む時期かな
変化は徐々におこる 劇的な変化は劇的に起こらない
いつのまにか君は大人になっている 
裏の裏はもう表ではない 





(参考 「流転」の修正前) 
トイレットペーパーを片手に持ち
横軸に時間を 縦軸に私を
縦軸に時間を置いてもいいが 横軸に私を置いた時
私はどうしたらいいのだろう 私は私だと叫べばいいのだろうか
在り続けるものが 朝早くから 抵抗する
視点は ポジションで決まる 
摂取と排泄を繰り返しながら
全部 流れていく
昨日書いたものも 今日書き直したものも 明日も


目次

  空丸ゆらぎ

そこは
中心もなく隅っこもなく
朝 まだ線路は冷たい
おにぎりは転がることなく 君を再構成する
はしゃぎすぎる街に雨が降る 傘で抵抗する人々 軒下は見当たらない
舗装された道 歪んだ横断歩道
ピアノの音色は黒と青 今も漂っている
左右には何もない 上下だけがある
頭上で人工衛星が回っている 道端の御地蔵様は傾いている
旅客機は点滅しながらどこかに飛んで行った
そこでは歯を磨き洗濯物を干すよう語り継がれる
遠くは今日も晴れているし、近くの結論は先送りされる 時代はじっとしていることができず
どこに下線を引くか 
5兆円も使って本物の玩具を手にし彼は普段着で笑っていた
静止した白黒写真はシツコク追いかけてくる
電源を切る
土が残る


土の下と上 〜何のことやら〜

  空丸ゆらぎ

土の下で眠っている人と土の上で起きている人の違いが分からなくなった
土の下はにぎやかだ 土の上は廃墟だ
わいわいがやがやが苦手な僕は 廃墟が好きなわけでもなく再開発も嫌いだ どこにいけばいいのか
廃墟でも再開発でもない 流れるままも退屈だ どこで自己決定するのか
いい加減ないい加減さ を探しているのだろうか どれでもないぼくが 
これを書いている
だから? ときみは土の下から寝言をぶつける
ぼくも寝よう 夢でもっとちゃんと君の言葉を聞いてみよう

 話を戻そう。

# 破壊と創造(改め「ぼくは並ばない しかし関係は重視する」)

 あいうえお
 かきくけこ
 さしすせそ
 たちつてと
 なに・・・・

# タイトルは その時その時 ・・・だった&だろう 「時代(タイトル)は変わるが作品本体は変わらない」でもいい





                                            。
    
# 特異点と思っていたが …「と書いた」ことで あの日の(眠らなかった)朝は着替えて戻ってくるだろうか


・・・・・・いると書いていると書いていると書いていると書いていると書いていると書いて・・・(広瀬正 参照)

 と書いた


# 70億人の連詩は?


ちょっと言ってみただけ? 同じこと考えていたでしょ! でも、ぼくにはできない。


# 的という曖昧な言葉が隙間を埋める


例えば、詩的な詩


# 詩の半分は読者がつくると誰かが言っていた。逆立ちして、どうなった? (のだろう。)   ええと、あと、詩の交換価値について





# 作品                  遠く、(と使命)

ぼくを作品と呼ぶ。呼びたい。自然を材料に …A!搭載製品(まだ肯定も否定もできないが)、もう少し日常的で本質的な用途に使っていただくために。(そのために朝は来ない)




 大昔、前衛的 というスタイルがあった。
 ああ、地響きが 土の下からの声は聞き取れない。 が、
  Dareka sokowo nanntoka(PC)

文学極道

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