霧に見え隠れする
君の細いからだ
白
月明りの下
星明りの下
その草原で
谷間で
咲き散っていく
花
見る人がいない
ベージュ色の裂け目から
しろ
潤ったシルクのような
シーツの上に 蔓のように
やさしく 伸びてゆく
白
幾重にも重なって
やわらかな
しろ
うなじに 唇が
触れた 瞬間
とどめることも
とりもどすこともできない
それなのに
白
かなしいね
風がゆらした白の空間
あの隙間に
誘ない入れる
方法がみつかったら
きっと
手をひいてあげる
,
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まどろむ海月
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- [佳] ホワイト (2005-05)
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