◇ No.673 , '20/11/04 02:21:46 作成

12134 :   黒羽 黎斗 '20/10/01 00:38:43  [Mail] [URL]

倒立した壁は全て崩れている
(泡の内側は外へと向かう)
淀んでいた周囲は過去ではない
(口の中には走り回る森の群れ)
方角の向こう側から光が飛んでくる
(四季の乳房、道の消失)
振動している空洞の外側には形状という枷
痴れ者である樹々の幹から滴る樹液は
核融合で消えたいくらかの質量は、右目に宿っている
被い切れなかったことを知っている

淡くなろうとした血痕の脳裏では
見境のなくなった幾人もの星屑が、流星になろうとした
顔から出ていこうとする霊魂たちは一つの管であり、
役目を終えられず、手を胸にあてる

回る僕、回る私、星、四つの指と、一つの手

鹿の雄は、移ろいに宿り
鹿の雌は、暗がりに宿る
同じ脈を通わせて、思慕の中にいる
見渡す限りの全ての中の、真っ只中に
居座っている

空の端を掴み、息を吐くと
そこから私たちは居なくなる

荒れた原野が、背中に迫る
恐ろしい人、首に、赤

潰した紙屑が、広がっている

回転の、振動は、止まった。

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12139 : 我が熱   '20/10/03 01:12:21 *2

春も光風、草にしっとりとした、
匂いが近づいてくる
銀色に砕けた夜空に浮かぶ、
ほっそりとした三日月は、
指先の中で、貴女の重力に撓んでいる

廃線の駅は、口の中に解け、
その甘味を、ニ匹の氷は知らない
時刻表は、ウィスキーに乗り、
魚のふりをする代わりに、
言葉に連絡しないグラスに、嫉妬をぶつけた

真珠色の、アスファルトは、
ベンチに凭れ掛かり、
花の中は、償いを諦め、
濡れては乾き、生まれては死に、
その甘味を、胃は知らない

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12138 : 夕餉のカイエ  一輪車です '20/10/02 14:03:17

米を研いで
五色の糸を
惜辞に合わせて刺繍する

水量を計る
献奏(けんそう)の
白い地平を過ぎる風のシラブル

電気釜の
月の片雲が翔ぶ水たまりのソラを
野良犬が歩む

スイッチを入れて
糸に操られて舞い上る
黄葉の譜

魚の鱗をとり
脚萎えの少女と
盲目の少年の童話を閉じる

内臓を割いて
瞼の道(しんにょう)を
歩み

水洗いのあと
雲の上に捨てられた鉄塔を
たずねる終(つい)のふたり

血合いを流し
星よりも高く聳える赤い都市
陶磁皿の上の 

みりんと醤油で煮立て
烏帽子のかたちをした剥製の背からのぞく
前線に 霞む森

夕餉の支度をする
雨だれの窓の下に
モーツアルトが眠っている

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12144 : 昼下り  ネン '20/10/05 03:06:33

頼りない雨脚
尽きかけの角砂糖

冷蔵庫に貼った
20年前の遺書

埃まみれの部屋で
暗やみに微笑むあなた

写真の様に切り取られ
何も産み落とさない女

一体僕らが罪深く
神にも許されなくても

愛していると
言い交わす事は止めない

やっとほどいた五指を
後ろ手にしまいながら

僕は嘘つきのまま
あなたの幸福を祈る

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12149 : 時の的   '20/10/05 17:47:24 *3

細身の月を引く銀の糸、くれはとり、
眩しい微光、澄み渡る御影石に立つ、
雨の声、高き声、夢みる影の如く、
真珠色の路面、風の追句に聳える。

輝く微熱、翼に覆われた筋骨、
水面を揺らし、走り去る想像、
闇は、堆積する金木犀の花、
芳香が燻る空に、棚引いている。

生死の岐路に、辿り着く、
無人の、三界に接岸する、
水晶の声、明滅する信号色。

弛む花梗に凭れ、あからむ頬、
鼓動の叫び、夢に広がる、
運命を引く、白羽の矢を番え。

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12147 : 1番おやつ食べてる子はだーれ?  一輪車です '20/10/05 12:24:53

この世はおいしいものだらけ

だからぼくは突撃しちゃうぞ

お箸持ってスプーン握って

まんま まんま

いっただぁきまーす と

いえないで

いってきまぁーす と

いったら

おばあちゃんが

お箸もったままひっくり返った

あ それ  と

ぼくもお箸とスプーンもったまま

でんぐり返って

ママのケーキを

ぐさっとやって

口にぱっくっとしたら

はやっ!

いまはおしとやかだけど

若いころ突っ張ってたママが

おかしそうにクスクス

笑った

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12137 : 沈黙を集めた鉱物の名前と人の息の長さ  なまえをたべたなまえ '20/10/01 17:46:53

覚える

 白、と、雪の単語を覚えた口が白くも冷たくもならない事に気づいた子供の手に触れて、体温、と、温かい、と単語を教える私の唇が、子供の頬と同じように赤く、繋がりは常に赤に象徴される。血のように。言葉には色がない。だから、私と言葉はいつも繋がらない。言葉がなくても、私と子供は繋がる。いつか詩を教える。きっと、それは、彼が大人になる前に。

砂糖

 子供の頃、死んだ蛙に塩を盛るつもりが、間違って砂糖を盛った事があった。母が、それは砂糖だよ。舐めたらわかるよ、塩を盛らないといけないよ、と私に言ったので、私は、母がいなくなった後、蛙に持った砂糖を舐めた。甘さに死は混ざらない。死を知るのに、味覚では足りない。概念を舐めることはできない。だから、未だ、人を舐めたことがない。

鉱物性植物

 通勤中に突然浮かんだ。そうだ、鉱物性植物の図鑑を作ろう、と、いったいその植物がどんなものかも検討がつかなかった。いつもこうだ。まず、単語やフレーズが浮かんでからすべてが始める。鉱物のような硬度を誇るのか、土中に生育しているのか、花は宝石か、根は鉱脈の様に、輝いているのか。即身仏―永遠の瞑想のために、衆生救済のために、生と死の狭間で弥勒を待つ姿―が植物性鉱物のイメージの元にあることをその後気づいて、図鑑を作るのをやめた。生と死、植物と鉱物、混ざらないものが混ざって、どちらでもあると同時にどちらでもないものを編纂することは、どちらでもあると同時にどちらでもあるものを、何かにしてしまう気がして。



 白く吐かれては消えていく。凍えている間は見える。生きていることと死んでいくこと、どちらも白で象徴される事がある。相反する二つがどうして、白で?。生は白、死は黒、死神は黒、死装束は白、砂糖と塩は白、で、腐敗は黒で。私の肌は黄色で、白人は白く、黒人は黒く。私の書くものは、何色?息の様に、凍える時にだけ白く、見えるものがいい。

賢治

 妹との別れは、永遠、永劫の別れだ。法華経の世界では、死後、人は輪廻を繰り返す。私たちは私ではない何かに生まれてまた死んでいく。それを永劫繰り返す。まさに輪廻の世界だ。私は輪廻すれば母も父もすべて忘れてしまうが、また、輪廻し続ける限り、私ではなくなった私が、母ではなくなった母や父ではなくなった父ともしかしたらまたこの世界のどこか出会い、出会い続けながら死に続け、生き続け。では、今いる私は?今いる私の母は?死に続ける、生き続ける、どちらも重なり合って続いていく永劫に。私は一体誰だ?生きているのか、死んでいるのか、生き続けているのか、死に続けているのか、私は私でないものを続けているのか。

長く

 あまりにも長く人であり続ける、というフレーズが浮かんでから、ずっと、あまりにも、の意味を考えている。人の間を離れて、人でないものの間に入っている時期があった。動物達は、短く死んでいく。場合によっては、殺されていく計画的に。私たちは、人は、あまりにも長く人であり続ける、ことの重さを考え続けている間にも、また、人以外のものは計画的に殺されていくの私は知っている。人であり続ける、一瞬でも良いから、人でないあり方に、ありたい、と、思うときに、動物達の寝息が聞こえる。あまりにも長く、長く、人が人であり続ける、覚めている間に見る夢は、本当は見ることができないもので、それは現実でしかない。だから、ずっと夢を見ている。

息を潜める

 息を潜める為に、詩を書いている。息を潜めて、人でないものに出会うための、人でないものの間に入っていくために、息を潜める。人であることを忘れる瞬間のために。長く、息をついで、長く、息を潜める。鉱物の様に静かに、即身仏の様に、弥勒の到来を待って、長く息を続け瞑想のために。





2984年の悲しみと青い映画について


青い映画について、
駱駝と話す、赤い言語、
共産党員と、トイレットの、
真昼の発音、

―英語が全部学習された
 だから、編み物の、
 発音を、冬に温めて、
 夏に、水浸しにする、
 羊、と、Sheep
 の、間にひかれた、
 赤道、
 ppp、
 いえ、ぷぷぷ、
 です、
 濁点を足したら、
 走り出したね、
 オフロードは、
 詩に似合わない単語、
 いや、詩人に
 似合わない、単語、
 詩人は、
 頭が悪いから、
 優しい、数学ができない、
 優生学的に、
 死んでいる人々へ

 悲しい出来事が起こっている、
 だから戦争だ、
 悲しみを、
 餌に、
 鱒刷りを、
 アメリカと、
 カーディガン、
 ブの、音が辛い、
 ブカブカの、音が
 本当につらい、
 編まれたのだから、
 ジープみたいに、
 ブロロロ、って、

 あ、

 ブローディガン

 現代詩もまともに書けない人が、
 人の詩を読んで、
 批評してる、
 腐ってるね、
 ああ、
 腐ってる、
 
 漫画とJPOPしか知らない
 人が、人の詩を読んで、
 詩を書いてる、
 悲惨だね、
 それも、良い年した
 おっさんやおばさんがそうだ、
 可哀そう、

 映画は、まだ、
 雨を知らない、
 だから、ずっと青い、
 ケンジみたいだね、
 ずっと、あの冬の日
 から、青ざめてる
 ケンジだね、
 2984年から、
 2984匹の動物達へ、
 101号室から愛をこめて、
 
 
 かなしみと動物達は
 透明な唾液で結ばれていた
 それを、私は
 トトカカイイキキ、と
 名付けて
 叫んだ、
 皆、気が狂った、と、
 私を見て、言った、
 夢を見なさい、
 生暖かい雨に
 吐き気のするような
 人の気配、
 夢を見なさい、
 晴天だ、
 

 生活に、鉛をつけて、
 深く落とすとき、
 子供の背骨が、
 折れる音と、
 羊が
 Sheepになるために、
 焼かれていく、
 匂いがする部屋へ、
 blue、と、
 青い、つまり、
 タケシは、
 映画を、とめて、
 ケンジを撮らないで、
 
 第四次延長は、
 人が決壊する、
 地点、
 駅名は、
 ghost、つまり、
 魂は、青白く、
 熱をもたらして、
 点灯する、
 この、映画は、
 青く塗りつぶされている、

 詩を、失う、
 つまり、
 ケンジ ミヤザワ
 を失う、
 故郷は、
 映画に塗りつぶされた
 青だ、
 魂だけが、
 人の気配をもって、
 ぼんやりと、
 明滅を、
 繰り返して、
 私が、照明する、

 消灯、
 閉館の時間です、
 魂は、
 ポケットにしまって、
 貴方の顔は、
 青ざめています、
 あの、雪の日の様に、
 静脈が、青く青く、
 浮かび上がった、
 晴れた、今
 地獄だけが青くて

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12145 : 不女ちゃん  陽向 '20/10/05 05:44:32

木の下の水溜まりの近くでズボンだけになってる。
それはズボンだけ履いてるのではなく、ただ僕のズボンだけなんだ。
今日は新宿で酒席であった男たちと待ち合わせ。
僕は、さっきその男たちに会った。でも、そこから記憶がない。
でも、なぜ、水溜まりの近くに僕のズボンがあるんだ?





??




僕はどこから観ている?






僕は、、、どこから観ている??
























お前はもう死んでいる

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12152 : 初恋  小西 '20/10/08 14:22:02

14年間のキスが終わると
ふるさとごと奪い取られたみたいに
もう何も残っていなかった

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12151 : すらすすすー きらきっきっきー  玄こう '20/10/07 22:23:50 *1




2015.08.23
 『 にっき 』

私は何者かに或対象に
常に嫉妬しているのだ
殊に無論政治に対しだ
権力に、その欺瞞さに
アメリカや中国や日本やら
などと云う国家集団に対しだ
あらゆる政治思想や価値観や
私は何者かに嫉妬しているのだ
若き者も老いた者も
可愛ゆく佇む女恋人にも
母子のつれ歩く人々にも
その姿にさへ私はもう
常に嫉妬しているのだ
人の持つそれぞれの
声とならないものに
耳を傾け、聞け
かんがみよ
政治を通し見える物が
忽然と消え失せ表れる
その足たちの群れ
渋谷のハチ公広場
『喫煙所のご利用、
いつも有難うございます』
通りすぎる群れに深々と頭を下げ交通整理をしている人、傘をさしながら立っていた。その脇で私は一人友を待つ。雨のなか目にうつるのはたくさんの人の足だ、足、足、足、人の歩く足とは、こんなにも千差万別で彩り豊かとはな。 頭になにを抱えようとも、こんなに人の歩く足が千差万別で彩り豊かとはな!
『どうぞこれでも飲んでよ』と、通りすがりのカップルが引きかえしてきた。 笑いながら彼にペットボトルを差し上げていた。 何時間も彼の立つ銅像に水を差し上げていた。 その脇で私は、いまだハチ公前で座り続けている。 友の来るのを待っているのだ。



2015.8.25
『 今晩散歩がてらサン・テグジュペリ 』

今晩、本屋で最近気になっているページをひらいた。

有名な星の王子様の本のなかの1ページ。
キツネと王子様のやりとりが美しい
友情の物語場面なのだが、、


五年以上もむかしだが、教育テレビで、この本にまつわる番組を視たことがある。
星の王子様のこの場面は世界でよく使われる教材として有名みたい。
(フランスだったかアメリカだったか忘れたけれど…)
子どもに読ませ学ばせているようすを放映していた。


キツネが王子様に
『おねがい…なつかせて!』
王子様、『ぼくもそうしたいけど』
キツネ、『なつかせたもの、絆を結んだものしか、ほんとうに知ることはできないよ』
……
王子様は聞いた
『どうすればいいの?』
『がまん強くなることだ』
『ならわしって、なに』



…こうして小さな王子様は、キツネをなつかせた。だが別れのときが迫っていた、……、


とても心惹く場面だが、『なつく』という言葉を、池澤夏樹は『飼い慣らす』という言葉で翻訳している。

もう五年ばかり昔の番組だったからだいぶ忘たが、この『飼い慣らす』という日本語。私なんかはさほど良いイメージというかを本能的に持てていない動詞の気がしていたのだが、欧米では良い意味というか、あちらの思想精神に深く根付いているようだ。 実際自分は確かめていないのでこの語の持つ深層を聞いてみたいのだが、欧米の友達もいないし日本語しか話せないし。
その番組で先生がこの 飼い慣らす(domesticate tame )という言葉についてどんなことを感じるかい?
「ペットとかを飼うということ… … 」生徒はそんなふうに答えていた。
先生はそれにまつわる、良い昔話を、子どもたちにしていたが、ほとんど記憶も途切れ、忘れてしまった。私たちとでは精神文化が根本的に違うんだろうな、と当時その番組を見て感じたけれども。

ちなみに、サン・テグジュぺリとクッツケて偏見視してはいけないが、『手帖』という彼の本を読んだときは、難解で謎めいていて、たいしたヤバさがあった。けっこう思想的に恐いものがあるなと感じた。彼の一生涯かけてのその日記、世の中についていろいろ彼なりに評したりもして、ニーチェ並みに詩的かつ思想的に、第二次大戦の前後にかけては賛美とはいかないまでもナチズムを信望していたのも読める。私たちのサン・テグジュぺリの星の王子様とは全然違って、そんな彼の思想本にも興味あるかたは、、




2015.09.29
『 俗物を取り除いたら玄ちゃん 何がのこるの ポイズン? 』

詐欺の口だけの、甲斐扶佐儀という写真家の居酒屋に立ち寄る。

半月ぶりにこの人が切り盛りする八文字屋で、甲斐不在義と静かに駄弁っている。店のなかに散在するレコードのなかからジャニス・ジョプリンをかけ、埃まみれだからずっと音飛びしている。

京都に来てかれこれ9年たつね、長野から出稼ぎにきた部類なんだわ。

甲斐氏は沖縄の辺野古で8月座り込みで何十時間もやってたら足がヤバくなって、切断寸前のばい菌が筋肉を食べる毒虫の奇病にかかっていた。右脚の状態が草履の踵から太股にまで、はち切れそうな抉れかたで皮膚は剥がれ肉がむき出しになっていた。自分の腐りかけの生脚を見せては、彼の撮った解剖手術の写真を見せてくれた。


「今、痛くないの?」
「まぁ神経全部抜いたからね」
などとビッコをひきながらグラスを持ってくる。

甲斐さんは70のおじいちゃんなんだけど、福島菊次郎という写真家にどことなく似ている。
八文字屋で彼と今でも話が尽きない。自分も写真やカメラも好きだからだと思うが。
彼はあらゆる本も読みこなし、「甲斐日乗」、という日々の執筆ブログ、 数百ページにもなる本、「ほんやら洞日乗」  毎日の店客の珍奇なエピソード、読んだ本のこと、店が燃えて数千数万の写真も全て、全焼してしまったこと。
自分もいっぱい好きだから、甲斐扶佐儀が鶴見俊輔と面会した時のことを、今日は何十分もさんざん話して聞かせてくれた。『限界芸術』読んでてすごく面白いと感じたのだが、と僕は言うと、鶴見の『転向論』という文書をくれて、今年、現代思想の10月号をすぐさまカウンターに持ってきてくれた。 僕は焼酎を何杯もあけてるもんだから、ちっちゃい活字なんか読めやしない。

さっから、ジャニス・ジョプリンのソウルゴスペル、サマータイム、のレコードが、ずっと音飛びしている。
https://m.youtube.com/watch?v=3SL0oRcD7t0



2015.10.08
『 今晩散歩がてら歎異抄 』

今晩、本屋で最近気になっているページをひらいた。

人間が人間を殺すのは実はいがいと簡単なんですね。


歎異抄 第十三部
(原文に忠実でない)

親鸞聖人曰く、
「唯円房、御前はわたしがいうことを信じるか」
唯円答えて曰く、
「はい信じます」
聖人曰く、
「ならば、わたしのいうことに背かぬのだな」
唯円曰く、
「はいさようにございます」
親鸞聖人曰く、
「ならば、たずねるが、人を千人殺しなさい、されば必ずや極楽に往生できる」
唯円曰く、
「仰せではございますが、わたしの器量では千人どころか一人も殺すことができようとも思いませぬ」
聖人曰く、
「ならば、親鸞がいうことを背くのか、御前は先ほど背かぬといったではないか。これで思い知らねばならぬ。何事も自分の心のままにできるならば、往生のために千人殺せというたら、御前はわたしがいうことだから、必ず殺すであろう。ところが、御前には一人も殺す業報の約束がないから、いくらわたしのいうことだから背かぬと思うても殺すことができないのである。これはいかに御前のこころが善いからというのではなく、殺す約束がないからである。これに反して殺すまいと思うても、因縁約束ならば、百人千人を殺すこともあるであろう」

↑↑↑↑↑↑↑↑↑

↓↓↓↓↓↓↓↓↓

私どもは善が往生のためだといわれても
つとまらぬように、
悪が往生のためだと仰せられても
つとまらぬのである。
善悪などというのは自己の意志のみで、主観でいとも簡単にできるわけがない。



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12146 : People playing with dogs  深尾貞一郎 '20/10/05 11:57:39 *2

――あまりにも長く人であり続ける、というフレーズが浮かんでから、ずっと、あまりにも、の意味を考えている。人の間を離れて、人でないものの間に入っている時期があった。動物達は、短く死んでいく。場合によっては、殺されていく計画的に。私たちは、人は、あまりにも長く人であり続ける、ことの重さを考え続けている間にも、また、人以外のものは計画的に殺されていくの私は知っている。人であり続ける、一瞬でも良いから、人でないあり方に、ありたい、と、思うときに、動物達の寝息が聞こえる。あまりにも長く、長く、人が人であり続ける、覚めている間に見る夢は、本当は見ることができないもので、それは現実でしかない。だから、ずっと夢を見ている。――「沈黙を集めた鉱物の名前と人の息の長さ」なまえをたべたなまえ著より引用

(犬にも生きる権利を)

犬と遊ぶことをたのしいとは思わない。
犬は犬でしかないからだ。
人と犬の違いについて考察すれば、
人のあまりの英知に気付き、
犬の粗野な振る舞いを嫌悪する。

純真とは何だ。
犬が純真だというのか。
人の純真ではない。
犬だ。
人ではない。
犬だ。
吠えるな犬。
どいつもこいつも同じ、犬だ。
四つ足でうろつき、臭いをかぎまわる。
四六時中、食べ物を欲しがる犬。
不思議なくらいに飢えている犬よ。
ちくしょう、お前。
かまってもらって尾を振る。

人に飼われる犬。
首輪とリードをつけられ、
得意げに自慢げに首をのばす。
せわしなくうろつく。
おりこうさんなのか、動きをとめた。
さあ、喰いつけ、飼い主の敵に喰らいつく。
うつろな目をして喰いついた犬。
これが本性なのだな犬よ。

得意げな顔。
得意げな顔。
生れついての犬よ。※1

※1アメリカでは長い間、白人と有色人種が同じプールに入ることはなかった。

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12130 :   0 '20/09/30 13:09:01

細かな砂利と一緒に寄せ
滑り落ちてゆく
向こう側へ
くるぶしまで濡らしては
かえすゆらぎ

見上げれば
三角形の
それぞれの頂点が
数万年の誤差で
瞬いている

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12153 : 塩サラダ  自由美学 '20/10/09 07:17:12

カリフラワーそっくりな白いボアブルゾンを
あなたはところ構わず脱ぎ捨てて
その上にいつも
どかっと逆さまにしたヘルメットを置くんだ
かぶり口に若草色のグローブを引っかけてさ
それがなんだか
サラダボウルからはみ出たレタスみたいだねって
二人してけらけら笑ったね

笑った/のに

アボカドのたね、
くりぬいたところにダイストマト
赤々と散りばめて嘘
かさねてしまう面影をジップロックして

わたしたちはいつだって
逆さの手にナイフを隠し持って
つま先立ちで歩いてた

すがったり投げたり
ちぎれちぎれのクルトンがもう
ばらばらとこぼれ落ちては
沈んでくサワークリームのなかに
ラディッシュの赤/赤に
忘れたふりの笑いかた
ああ情感過多の朝だ
二人乗りで混ぜあった夏のハレーション

//とおくなる

秘密基地で指切りした/のに、
ふと閉じ込めたはずの声と
抜けるような孤独が
白ワインビネガーにつんと染みて

わたしはまた
キッチンで一人泣きながらサラダ作ってる

>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20201009_538_12153p


12142 : 囀る光  月屋 '20/10/03 21:43:03

階段に落ちているのは林檎?
線路に落ちているのは右腕?
心臓。そうそう。心臓ね。燃やしてくれ。爪を全部。白い月が雲で霞んでいた。鈴がリュックサックの中で鳴っている。今日ちょっと寒いね。ひっくりかえるセーラーの襟。艶やかな空を纏った、ような君が青い。アイラインちょっと長かったかな。大丈夫。私は香水を間違えた。傾いていく今日がビルの隙間からこちらを見ている気がしたから、君の袖をつかむ。赤いぽつぽつ、手荒れした手がいつも以上に痛い。君が笑っている、のが美しく光った。美しく、光った。だからもう、今日が終わってしまうような寂しさがあって、私は時間を確認する。
あ、あそこに落ちていくのはきっと、

君が。

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12148 : 金のいらない知性だ  コテ '20/10/05 16:52:13 *15  [URL]

躋(のぼ)せ、暗いくびわの付いた、偬お笑い者。やァ、偬に少し有るほてりが躋せ、
思い、父おらずと云う女の明るさつて虚しい、藍が綺麗い、と云うが、額のうちは自由で良いけど空を撮ろうにも足が愛に着くこともなく、此こう幸せと云うのは…。例えば女が、美しい箇所に身を置きたいと云う、書物が、女を好きと云う、

偬は美しさを知らない、此れは牛乳に包まれた暗闇であり、かなしみ毎夜、粗相のないよう詩を書いて、狂わずに何が楽しいか? んん違う、偬たちはひととひとと暮らして居て、
、大きな黄色の蝶をはんだぞ!!

き あなたを認めましたわけが私にはわからなくて、待ってもし、私の手を握れば、
中で止まったままの私を亦、あなたは、女の幸せは良いけど
す 二番目がないって、あの頬に偬は崩れ、
堕ちて行く事 考えないことが出来ない、どうしても、それだけの女に為り、

詩は良い自己療養。

>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20201005_423_12148p


- ealis -