◇ No.635 , '19/08/23 03:49:40 作成

11328 : 軸  黒羽 黎斗 '19/07/20 22:48:53

並び立つ山は山なんかではない
(雷光の刹那の逆転)
吹き下ろされた風は山のせいではない
(省略されるべき引力の定型文)
半径の整わない火山は己の業
(小走りになった少年、私は青年)
極地に吹き荒れる風は偶然に寒い
海溝に潜んでいたものを取り上げる時
魚の内蔵は食べてしまい、
魚の骨は空に振り撒かれ、
クジラの肉ばかりが細切れの弾力になっていく
サンゴ礁の気まぐれな声が歯を擦る
鼻に抜けるのは鹿の血の臭いだったりする

胸骨の内側で太陽が裏返しになって
二の腕の内側で朧な天体が嘆息の中で爆裂する
口を通過するのは太陽と、第二の太陽の体温

電線が絡まり絡まって生まれた金属の圧縮と伸縮の均衡
中心を持たない軌道に持たされた平均の糸
いずれ絡まってしまう水面からほど遠い圧力の中で
分断を恐れるから生まれた不可視の毬
水はその中を通って水流を留めることを忘れていく
毬を解き、毬を固め、毬になる水流が生まれてしまう
(太陽を知らない、山を模したりなんかしない)
(太陽は潜む、山はモチーフにならないまま補う一助となる)

金が必要である。金が棺を作る。金が反射されている。

細い細い糸を経由してしまうのは面倒だから産道を通ろう
なぜか右に行った後、なぜか少しだけ左に行って、急に空間を持つのだ。
みんな怠惰なのだから、それだから一本道を通るのだ。

目の前に肉がある。鳥が墜ちた。
目の前に肉がある。跳ね上げられた飛沫の一粒だった。
目の前に肉がある。整列された誰かの行動、一端の中
目の前に肉がある。右腕がそこにある。

僕たちは千切れようとしている。
私たちは繋ぎとめようとする。
僕たちは詩を書きたくなんかない。
私たちは詩を書かなければならない。
僕たちは嫌われたことが美徳であるのさ。
私たちは彼らに好まれていなければならない。
僕たちは座り込んで考えねばならない。
私たちは走りながら自分の胸を刺さねばならない。

緊張なんて、毬の中で、跳ねるから生まれる、金魚の糞の、それのよう
景観が生まれている。事実は嫌われていると、ほろり、と、放り投げられていた。

張力は強い。強いけど、弱く弱くあり得るから、強く強く、緊張していれた。
目の前に、肉が、ある。
口の中に肉がある。
先端の緊張、推進力、衰退されない、肉、
歯は引っかかって、肺に、螺旋.

空が回るには、絡繰りの軋轢の中で、近似値の受容、への、嫌悪で
左腕の皮膚を喩えないといけない。

絡繰りの、空回りは、起きない。

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11330 : Satellites  アルフ・O '19/07/22 23:09:37



 
デブリを撒き散らしては
枯れて芽吹いてを繰り返す
そんな生物なんだろう
(いっつも思う事だけどさ、
 「食う」って表現、
 あれ食われてるのはこっち側だよね、)

明滅するんだ
脳の奥底の星が
何をもたらす訳でもなく
理性の壁を引っ掻いて
中も外も汚していくんだ
思考は沼に沈んで
嘘ばかり吐かれ続けるから
気持ちよくなんてない
醒めた時はいつだって飢えてるよ
だからって許してなんて言えないけど

デブリを撒き散らしては
死んで産まれてを繰り返す
僕らは
そんな生物なんだろう
(見つけないでね
 二度と死ねなくなるから




*As the answer to the wandering dark star.
 

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11319 : 眠りの季節  アルフ・O '19/07/15 23:07:26 *1

 
 
 
君たちは知らないだろうけれど
眠りの季節というものは確かに存在する

絶え間なく毒矢を浴びてきたその在り様
そこに内側から矛盾が生じる頃
そんな時に顔を出す
ぐうの音も出ないほどに鋒(きっさき)を叩きのめすべく
意識の裏側に張り付いている

そして
これから先 逃げ道は余計に複雑になる

君たちは知らないだろうけれど
眠りの季節は存在する
必ずくるよ だから
探しておいで 時の止め方を
 
 
 

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11321 : 消しゴムと靴下  宮永 '19/07/17 04:10:51 *1


靴下であるいている
のを、担任の先生にばったり会って
危ないから靴を履くように諭された。
靴、履くことができないんです
きっとこれは私が私に課した罰だから
どうしても、履けなかった。
ちゃんと家へ帰るから、
明日、説明しますから、
必死な私を
黙って行かせてくれた
担任の先生は信頼できる人です。
今日は朝から早退しちゃったけれど
明日はきちんと学校に行って
長い話を聞いてもらう
話すことは私を楽にするだろうし
そうしたら先生も安心できる
今はただ早く家に帰って
眠りたい

T君の家にクラスの大勢で集まって
T君は私にゲームで負けて
大事にしていた(父親からもらった)筋肉マン消しゴムを
しぶしぶ、でも、笑いながら、
私に差し出さなければならなかった
ただの遊び
次の日、そう、私が早退した朝、
カバンに入ったままになっていたその消しゴムを
教室の後ろのゴミ箱へ放り込んだのを
見ていたN子が非難顔して言った
「T君の大切なものだったのに、
捨てるなんて酷くない?」

きつい言葉を放つとN子はそっぽを向いたけれど
私の怒りはだんだん積って
爆発寸前まで膨れ上がって
N子の頬を何度もなぐりつけるとか
階段から机を投げ落とすとか
そんなことをしないと収まらなくなりそうで
そうなるよりは逃げ出すことにした。
人気のない玄関で内履きを脱いで
スニーカーを履こうとしたら、どうしても
足を入れられないことに気がついて
スニーカーを右手にぶら下げて
靴下のまま歩き出した
きっとこれは罪悪感の
せいだから
靴下のまま
帰っても
仕方ない
と
思うでしょう?
先生

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11318 : 花譜  鈴木歯車 '19/07/15 23:01:13

呼吸器のような花びらが
白い風に静かに揺れている
しかし 遠ざかるぼくの歩調とは
どこまでもすれ違ってしまう

曇り空へ巻き上がって しだいに
同化するレジ袋に
なぜかぼくはちょっと 憧れつつ
飲みかけの冷たい缶や
燃えていくタバコを とうとう
路上に捨て去ることはできない

午後から100%の ぬるい大雨なのに
ゆっくりと回転していることは
切り傷が目印だから分かる

色の薄い少女が
感情を川に流していく
それは敬虔なひとの祈りとよく似ていて
泥まみれのサンダルを 
ちょっと揺らしていた

彼女は歌っていた
くるくると踊りながら 徐々に
りんかくはフェードアウトしていく
完全な消失のあとに残ったのは
ただの花の香りだけであった

重い夜が止んだ頃
みずからが手放した懐かしさで
渇いていた目の奥がやけに
うつくしく苦しんでいた

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11312 : ロストバイブルウォーク  北 '19/07/13 01:32:41

スーパーで買い物をしたら、
レジで清算をして購入した商品をスーパーの買い物カゴから、
レジ袋や自分のエコバッグに移し入れます。
そして空っぽになったスーパーの買い物カゴは指定の場所に返します。
使い終わった空っぽのスーパーの買い物カゴは元の場所に戻さないと、
混み合ってる時なんかほんとうにそれ邪魔なんです。
スーパーの買い物カゴは、使い終わったら元の場所に返す!
これモラルなんですか?
昨日、私の隣のおじさんが空っぽになった買い物カゴを元の場所に返さずに、
台の上に置いたまま立ち去りました。
私はそのときおじさんに注意しようなんて微塵も思わなかった。
おじさんが残したカゴと私が使い終えたカゴを重ねて一緒に元の場所に返しました。
それについて何の抵抗も感じませんでした。
どうしてか?なぜ一言、注意しなかったのか?
それはめんどくさかったからではありません。
他人の間違いを指摘してもそこに自分の正当性は存在しないと思ったからです。
他人の間違いを指摘する時代にもう終焉を感じるからです。
正解でも間違いでもこれらは実態のないひとつの幻想だからです。
ならば、人、ひとりひとりの考え方の違いを、
それだけを大切しなければならないのではないでしょうか。
それがたとえ僅かな違いであっても見捨てずに拾い上げたい。
そして私があなたの思いの熱に触れたとき、
静かに目を閉じて、あなたと私の手のひらに宿る温度差を感じたい。
手と手を繋いだ温もりのなかに生じた互いの孤独がひとつなったとき、
認識しましょう。
それを引き裂くような、隔てるという力はもうどこにも存在できなくなるということを。
私達を長年縛り付けてきた、
過去の自由からいちど逸脱しましょう。
多くの知識と名誉を抱える人は常に怯えているのです。
ここに限って、言葉の使い方のルールの中でしか生きられない、
そんな怯える人に詩の選評なんかできない。
なぜなら自分の正当性のために詩を読むことは日増しに酷になってゆくからです。
なぜなら正当な上を走る面白さには詩の言葉としての意味がないからです。
私は彼らの頑張りを、ごくあたりまえの、
生まれて死ぬというエネルギーとして賞賛するでしょう。
いずれAIにフルボッコにされるあなたたちのために。

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11347 : 工場  山人 '19/07/29 06:36:08

霧雨を少し大きくしたような雨が、いつまでも収まらない怒りをくどくどと言い続ける情けない男のようにいつまでも終わることがない。
雨にむせぶ、おびただしい草の群落が工場一帯を包み、土から這い出た隆起物のように生えていた。
工員は皆、ありきたりの服装で作業を進め、薄暗い構内の天井には、いくつもの蜘蛛の巣があった。
鼠色の作業服と作業帽をかぶった工員たちは、物憂げに作業場に入り、失意という床に浮かんでいる。
やがてベルトコンベアが無機質に回転しだし、工員たちも踊り始める。
みな、踊ることなど望んではいない。惰性で鳴り続ける作業機械の音が心臓に刺さっていくのだ。
昼を過ぎるころ、大型トレーラーが構内に入り、荷を積む。
フォークリフトに積み込まれた荷がトレーラーのコンテナを埋めるころ、作業は夕刻を迎える。
草がにおい立つ、真夏の構内を大きくカーブしながら、ため息の荷が運ばれていく。

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11346 : そらの椅子  帆場蔵人 '19/07/27 03:04:11 *1

その椅子はどこにあるのですか?

木製のベンチに根ざしたみたいな
ひょろ長い老人にたずねると
そら、にとぽつり言葉を置いて
眼球をぐるり、と回して黙りこむ

そら、空、いや宇宙だろうか
その椅子に誰が座るのだろう
とても永いあいだ空だという

その椅子に、誰が座るのだろう
あまりにも晴れ渡る空を眺めて
様々な言葉をその椅子に座らせてみたが
雲という雲が流れてきてすっかりそれを
隠してしまうのだ

その椅子にいったい
誰が座っていたというのだろう

ひょろ長い老人の微笑む皺のなか
その誰かがひょい、と顔をだしはしないか
老人の愛した誰かだろうか?
あるいは憎んだ誰かだろうか?

それとも、それとも、それとも……

話してないことも話したことも
あの皺には刻まれているだろう

その数だけ椅子があらゆる形や大きさ
重さでふわふわと漂っていて、やがて
そこにはぼくもひょろ長い老人もいて

椅子は椅子としてあらゆるものを
受け入れながら雲のように形を変えて
皆んな誰かの記憶のなか

そらの椅子に腰かけ漂っている

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11354 : 狂日  曇天十也 '19/07/31 16:28:10



死は美しいか
本当に美しいか
あの詩人は死んでいた
わたしも死なねばならないか
種を蒔くとは、生を与えることであり
死を与えることと同義ではないか
それは、愛にも等しいのではないか


綿毛が飛び散る
それを受け止める母なる凡庸な大地
蔓延る無責任な愛
お前は、受け止められるのか
ただ増えていくだけのその愛を
朽ちて骨になることすらない愛を


愛される・・・幸せになること
水と光を貰って天に伸びるさま
愛する・・・不幸にすること
実った果実を取り上げるさま


やれやれ
くだらんことしか書いてないもんだな
羊の餌にでもしといておくれ
そら、働くぞ

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11344 : ぼくのずっと後ろの方で  鈴木歯車 '19/07/26 01:17:26 *1

気管支が人より狭くて
たばこを吸うたびに 
のどのおくで波の音がきしむ、

いつの間にか
やわらかすぎる風の速度が

死ね死ね死ね死ね死ね、

みたいな空耳を残して
細い体をすり抜け
ドップラー効果みたいに
ずっと後ろの方で
みずいろの生き物に進化する
その風はきっと海からやってきたんで
ぼくはつい走りすぎてしまう

薄まっていたはずの傷が開く
巨大な昆虫の羽のようにゆっくりと開く
ふいに 過去の自分と
すれちがっていたような気がして
振り返ってみたがそこには何もなく
ぼくだけが 白々しい光のもとで
さざなみのように呼吸していた

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11352 : 呼吸癖  たなべ '19/07/30 16:01:02


蕣が硝子のせんいでできてる気がする
もうどうしようもない静脈の揺れ
選挙カーが視えない角を曲がる
ひっぱって立たせようと想ったの、と
静物画のように
牝馬のように
形状記憶合金のように
でも悲しいね、手を放すと倒れて
みんな血で払えば購えると思っている
古くなった調味料で
夏を作る、わたし、
貝がらという季節になって跛行する

あしたからそんなふうに笑わないでね
いまどこかのほねがとけていく
返事をするまえに
返事ははしりだしてしまうもの
きえてほしいと思ってるわ
園芸のほんをかって
この世をどうするつもりなんでしょう
いくらだってわらってあげるよ
あなたが知らないひとだったら

ぼくの見ないところで
波がずっとうごいている
すべての流れる時間を
そのひとゆらで
かぞえたい
星空のしたの仔馬の寝息ひとつで
おさな児の光映りこんだ瞬きのいちどで
はじまることなんてなにもないと
いっても
いくらいっても
だれかの呼吸がそれを否んでくれること
わかってるんでしょう
言葉をゆびさきで千切って
くさはらに捨てるんだよ
明日があるみたいに誤解をつづけて
名づけたなら
ほしもあなたのものになった
しんだひとには
煙もみえずに

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11348 : (無題)  黒羽 黎斗 '19/07/29 11:14:54

手榴弾に似た、閃光弾を、飲んだ。

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11353 : Water  鴉 '19/07/30 17:23:42


犬が吠える
 月だって吠え返したいだろう
  孤独はお互い様

誘蛾灯の巣が泳ぐ
 薔薇の棘さえ何かを待つようだ
緑色の空が淋しさを失ってしまう前に
 街燈に口をあてがって中身の光を飲み込んでいる
シャボン玉の中へと飛び込んだ銃弾をこよなく愛でるとき
手で持った蛹に刃を時計回りに滑り込ませるとき
 天井に吊るしておいた風船が優しく灯るだろう
  花は花びらを全部毟り取られるだろう

折れた釘の前で白い花が頭を垂れている
 外側からゆっくり溶かされていった白い花が……

塩漬けのベッドに染みついた糞尿の匂いに誘われて
濡れた腕を懸命によじ登っていく数万匹のナメクジを
 静かなバニラの両耳が受け入れていく
  その後頭部から逃げ出すように湧き出した蟻の群れ
神聖な陽射しが薔薇の襞から小さな震えを掻き出している
 有刺鉄線が身をくねらせながら路面に沈み込んでいく
信号待ちの群衆たちは青い砂漠へ飛び込む用意をして死んでいるのに立っている
鳥かごの中にはいつも羽毛があった

この便器は今何が飲みたいのだろうか?
血が欲しい
そして僕は、便器の内側に流れ出した血の渦を眺めていたのだ
もちろんこの血は僕のものではない
タンクに手を当てると敏感な心臓の音を感じる
脈打ち続ける排水管の奥にも太い血管と繋がっていたのだ

誰が放火を命じたのか?
舌をも溶かすような熱い叫びは炎
言葉の飛び火が尻に付いて
慌てて走り出す裸の王様
ガソリンを溜めた噴水へ一直線だ
 火にくべたガラスの小鳥も滑らかに羽ばたいて
 点灯した街燈も苦しがって頭突きを繰り返している
 それを見ている群衆の目は楽しげだ

月が吠える
 犬だって吠え返したいだろう
死にたい
死にたい
死にたい
死にたい
死にたい
死にたい
死にたい
死なせておくれ

 死なせてあげよう
澄み切った銃声で蜘蛛の巣の細糸が鋼になり
 そこに飛び込んだ一つのシャボン玉が無限に増え続ける

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11361 : 叛分子、記憶  鷹枕可 '19/08/02 21:47:54

鉄よ 呪われるがゆえに
讃歌を
与え奪う者
その破滅を
かの顔へ叩き潰す
竈の炎に鍛ぬかれたひともとの
廻転する死、
略奪の母
生を価とする死‐
あらゆる天使達の貌を観よ
牙は膿に塗れ
毒は臓腑を灼く
硫黄の垂涎を以て、

崇拝せよ、嫉むそのかみこそを

市街、殲滅は覆い、
偶像破壊を恍惚と
暴虐を複製物とし
価値無き、普く死するためだけに在る
 栄誉
そを煽り
軍靴を揃えよ、
 <行進しゆく後に何をか,>

今こそ蜂起の時
死を怖る者に
死を
精悍たれ
軍装の青年達
猶美しく徽章の華を誇り
異人には極刑を
非-選民には銃殺を

プロパガンダ、忌々しくも堅牢たらず
われらが正統たる
奴隷統治、
進行を阻まば
誰なるとも 非国民 にて

係る惨死を累累と築け

人間ならざる敵、そを
敵たる筈の
 人間  
が血に
われは
荘厳たる血反吐塗れ

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11351 :  跣  玄こう '19/07/29 20:54:54

ペンさきと紙の地とは
神の女の血を入れ替え
僕の血とを入れ替えた
紫色をした針さきのか細い管をしたん
朝と夕とに降った液光のチューブの滴
Superumaの液が僕のキッチンを拭う
錆びたT刃で彼の女の顔顎下や口元を
撫であげるスキンに赤くラインがのる
彼の女を眠らせちびたブラで歯を磨く
口腔の奥にある陥没した親不知 おあよ
M.O.U.R.N.I.N.G 洞窟にブラをあて
ドン ふぁ ふぁ ふぁ
ドン し  ら* ら+ ら゙ といった
ハミング練習を歯磨でするのが好き
ときおり口をすぼませ po.po.とやる
あるとき父が竹の横笛 をつくってくれた
ときおり縁側で吹いて 聞かせてくれた
ときおり‐‐‐‐‐‐ 親不知の奥から
出る血を‐‐‐‐‐‐ ブラシに眺めて
お.は.よ‐‐‐‐ M.O.U.R.N.I.N.G
きのう早い朝に泥靴で川を渡った一足を
「跣」から履き今朝も我が家の玄関を出た
この詩はペンと紙で書いたものではないが、
恐らく 跣 で こうやって文字を追いやり
唄い歩きつ いつも こうやって
僕たちの血を入れ替えていくのだろう。

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11349 : 熱情  たこ吉(たこ) '19/07/29 17:19:24


しんくうかんの内がわで
愛やら恋やら語っている君は
つかのまの世の電気信号
結び目なんて、ほんの僅かで
これっぽっちも忘れてしまった。
君と僕はE.T.みたいに
指の先で恋をする
さびしさと やるせなさの
虚無は、そうやって
そうごにはんのうし、
ほら、ピリリと
発熱してる。地球儀のなす
タテ・ヨコ線の交差点で、
手を取り合って踊ろう。
こっちも世界の中心で
あっちも世界の真ん中だから
僕は君の瞳だけ見て
君しか世界にいないのだと
信じることができるのだ。
笑えばいいんじゃないだろうか。
ガラガラと輝き崩れ落ちる
世界は、きっとこれからも 永遠。
ちっぽけな電気信号が
不意に現れるのは、つかのま
一兆光年遠くに届くのは
一兆光年先の未来だ。
在るとは一体なんなのか
その実、消滅は果てしない
ただ、1つ、確かなことは、
指先と指先の触れた時
ピリリと電流が走ったということ。

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11358 : 親孝行  北 '19/08/01 03:12:03

子供の頃、貴方達の暴力で、常に僕は恐怖に怯えていました。伝えたい事実も義母による嘘のリークで冤罪のように曲げられたままです。
僕は子供の頃、貴方達に殴られないようにする為に、常に貴方達の顔色を伺いながら、暴力と恐怖の記憶だけに従い対応してきました。
だけど今はもう、そんな過去のことは忘れたつもりです。しかし体は覚えているようです。
僕は貴方達と話すだけで心が乱れます。
でもこれは、一重に僕の持って生まれた精神的な弱さが原因です。
ですから僕自身が弱さに打ち勝つ為に必要なのは、精神薬ではありません。
それは、今までの貴方達の暴力を許すためにどうすれば善いのかという問題を解決することです。
僕の体にも脳にも貴方達の暴力が恐怖として今日も埋め込まれたままです。
貴方達に失敗作と言われ殴られた小学6年の時から今までずっとまるで地雷のように。
僕は強くなりたい、この一心である答えにたどり着きました。
トラウマを克服するには貴方達を許すしかない。そう貴方達を許せる自分にならなければならない。
だけど、僕が貴方達を許そうと、このような言い方をすると、たったそれだけで貴方達は、年老いても尚、再び自己の正当性を言って繰り返す。
だけどもう安心してください。その必要はもうありません。
僕が自分を守る為には、貴方達に気持ちよく生きてもらうしか方法がないと気がついたからです。
これから貴方達に気持ちよく生きて貰えることを考えて生きることにします。
僕は貴方達から謝られるようなドジで惨めな人間にはならない。

>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20190801_364_11358p


11362 : a  湯煙 '19/08/02 21:49:53 *2


壁
の
radical
colorful
political

  
  深夜ジュラルミンライトの照射をくぐり
  遠く少女をめがけた花束を撒き散らして
  動物園の出入り口を開き会議室を封鎖し
  子供達の風船のための火炎瓶を握りしめ

            床にたたずむ
            尻尾を垂れた 


     清掃人が
       夜明けの片隅をみつめている

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11364 : 誓い  みちなり '19/08/03 18:07:37

苦しみの先に待っている何かを探しているのではないよ。私という存在になるための準備をしています。私は結局何処までも我儘になれなくて、苦しんだから、先にある事を見つめています。ねぇ?関わらなくなって寂しいよ。あなたの一言を待っている。ずっと信じてるよ。何時かは老いてしまう人生の中で、もっと早くに出会ってたら、何も残せなかった。私があなたに最近出会えた事に感謝しています。あなたは私の心の中でとっても我儘にいるんだけど、あなたは私がどれだけ好きであるのかわかってないって思う。些細な事で傷付いてきたのもやっと最近癒えたけど、ずっと言えなかったのはさ、失う事を知っているから、とても臆病になってしまうんだよ。振り返れば振り返るほどに、私の中であなたという存在が膨張を続けています。叶わなくったって良いよ。どんなに望んだって叶わないって思って生きていきます。私はさ、あなたの事を見失う事をしてしまった。あなたを傷付ける存在になりたくないから、そんな存在には単純な話、関わりません。比べる必要がないの。だってあなたを守る事の方が何倍も自分には大事なんだよ。

あなたの言葉一つずつが命の形をもって私の中で存在しているの。生命のくびきのなかで、何よりも私が甘くなるのであれば、それはあなたのお陰であると言える。周りからとても甘いって言われるのはさ?あなたの特権であって良いんだと思う。例えばなんの思いもなければ、あなたに甘くない。それは私が甘いのではないの。あなたに甘いのであって、特別なんだよ。怒ったりもしたけど、あなたと出会ってからの私は昔よりも自分らしく生きているし、生きて行こうとしています。

私はあなたが死ぬ事を考えました。何時かは死ぬわけだけど、その中で、自分が悔いのないようにしていこうと思っています。その為に必要な事をしていこうと思っています。

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11311 : ホーム  ネン '19/07/12 22:43:34 *3

思いは儚く、世界は寡黙で
天使は緩やかに空へと帰る

お祈りの歌、お願いの踊り
より良く安らかに眠る為の
イメージトレーニング

人間は過去から何を学ぶ
ちっぽけさに打ちのめされ
悔しくて涙を溢れさせ
何になろうとする

撫でる手に吠えかかる
痩せこけた野良犬の様だ

笑顔を浮かべてみても
誰も顧みようとはしないが
空腹を満たす為には
致し方ない

人の住む町は嘘に惑っている
それは既に嘔吐だ
いつか雷鳴と共に塔が崩れる時が来る
皆が予感してしまっている

忘れたいのかも知れない
生きる事が苦だと
感じたくないのかも知れない
ひび割れる心を隠し
だましだまし
幸せだと言い張って

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11355 : 眩暈  帆場蔵人 '19/07/31 20:05:47

前庭に鯨が打ち上げられて
砂が、チョウ砂が舞い上がれば
世界は揺れて空と大地は
ぐわぁんぐわぁんと回転しながら
遠ざかったり近づいたり

もしチョウ砂が黄砂のように
気流に乗るなら、あの港をぬけて
沖へ沖へと耳は運ばれて大海を
泳ぐ魚たちの仲間入りができるだろうか

セミとザトウを獲っていた親戚から
もらった耳石は片方しかなかったので
鯨になり損なってしまった

そしてチョウ砂が舞う日は
三つの耳石が共鳴りをして
僕は前庭器官でダンスする
壁と天井と床を掴むように
ひとり踊る聴砂が舞う日に

ベランダから身を乗り出して
海を懐かしむ打ち上げられた鯨の耳

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11325 : 前夜  まひる '19/07/20 10:34:32 *2

靴ずれをおこした人、歩いてもいないのに。
上から下から目線はうつろ。
靴職人達は靴づれの原因を究明するため
今日も彼らなりに改良を重ねている。
でもね、感情の摩擦は被害者や加害者が交差したその時に起こる、
靴づれとおんなじ。
破れた皮膚、消えない傷跡。それって夏の思い出だよ。大事な感傷。
身体に刻まれた記憶を愛し、アイス溶けないうちに食べるか食べないか、、さあ早く。

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11357 : 水没都市。  田中宏輔 '19/08/01 00:17:02



 教室が半分水につかっているのに、先生は黒板の端から端まで書いてる。ばかじゃないの。「ばかやろー」って叫んだ子がいる。どうせ街中、水びたしなんだけど、せめて学校でくらい、机のうえに立って、濡れないでいたいわね。

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11360 : 怖い真昼  陽向 '19/08/01 15:53:52

何も欲しくない生きてはいたい
雨までいかない曇だ
もしかしたらすっごく晴れてるのかもしれないわね
うふふふふふふふふふふふふふふふふ

殺したくなったり愛したくなったり
ただ呑気に幸せであったりするだけ
もう毎日毎日生きながら拒絶してる

ぐれてひんまがって
しあわせで
怖くてストレスで胃がおかしくなって
痩せ続けてる

ああ、恐怖しかない
生きてる
ストレス
こんな不安も僕なのか分からなくなる
どうだっていいのに怖い

止まらない
移り変わっていくばかり
ただそこに僕がいる
年寄りは生きてる意味ない
そう思う
若者はね
生きてる意味・・・ないな
若者も生きてる意味ないじゃないか!
あーーーーーーーーーーーーーーーー
じゃあ死ぬかとはならない
死んだってほんとはどうだっていいのに
死ぬのが怖くて生きてたい

黒板
あんな頃もあったなと
あの頃は心が存在してたなと
狂いたくなる

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11367 : 壊れてしまうのかな?  みちなり '19/08/05 17:40:47 *2  [URL]

そこにあったはずのものは、もう、無いのかな。もうそこには何もなかった事になっているのかなと、砕けてしまいそうな心を丸くしている。忘れられたら良かったのにね。でもね、決めている事に変わりがなくて、馬鹿だからずっと待つよ。もしも願い叶うのなら?そんなこと思わない。思うのは、心配と応援にしていきていく。困った時に支えられるように、貯蓄しておきたい言葉と思いを、寄せては返す波のようにしていく。何時の頃だったか忘れ去られてしまったモノだけが、心の中にいるのだけど。別にいいよ。望まれないのなら。何時かの為に、そう思って生きる。耐えられないほどにとても辛いのかな?だったらしょうがないよ。終わりにしたいって言われても終わりたくないけれど。それでも壊れてしまったのだと思って、大事な破片を胸に刺している。壊れてない思い出がとても痛い。狂ってしまえるのなら?狂ってしまったら、思い出せないから。狂わないでいたい。一つずつの涙に、あなたがいるのだけど、伝える事もできないの。心から愛しています。あなたの代わりはいないけれど。私の代わりは幾らでもいるから、大丈夫なのだと思っている。あなたが苦しむくらいなら、私は空気で良いけれど。向けてしまったのはナイフだったのかな。

願いが叶うのならば、誰も傷付けない存在になりたい?ううん、自分でそう思って生きるしかない。でも、本音を言えば憎しみだってある。どうすればいいのかっていう選択肢の中で、選択して生きていくしかない。だから、願わない。願うのではなく。叶える。叶わない事だってあるから、注意が必要だけど。自分も人間なのだと再確認できる事は大事。そうやって、物事に対応できていって、初めて。自分になっていく。けれど。今の自分は誰かに作られた自分であるとも言える。

人づてから聞いて酷い事されてたんだって気付いてるけど、それで楽になるのなら好きにしてください。傷ついてしまったって、大事だと思ってます。自分は病気なのかな?許しているけれど、辛すぎて、シャボン玉になってしまいそうです。ですが、まだ大事だと思っています。あなたは辛いんだね。好きにしていいよ。辛いけどしっかり自分をもって、生きていきます。

壊してしまった/壊されてしまった

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11368 : 背中の躍動について  右左 '19/08/05 18:36:08

二〇〇一年九月二六日、日本のプロ野球パシフィック・リーグにおいて、大阪近鉄バファローズが優勝を決めた。バファローズという球団は、日本プロ野球界全十二球団のなかでも決して強いチームではなく、最下位争いをするシーズンももっぱらであり、じじつ前年は最下位であった。この年のシーズン開始時点で、バファローズの躍進を想像していた人間は、ほぼ皆無であったろう。優勝決定試合もまことに劇的な展開で、その華々しい大逆転劇は、プロ野球史の一ページを彩るにふさわしいものであった。当時まだクソガキほどの年齢であったわたしの記憶にも鮮やかに残っている。ところで、この試合の最終スコアは6対5だったのだが、その約十日前、同スコアでバファローズが勝利した試合がある。あれから二〇年近く経ったいま、わたしが活き活きと思い出すのは、むしろそちらの試合のことなのだ。その試合を、わたしはテレビで見ていた。終盤まで劣勢に立たされていたバファローズは、なんとか得点のチャンスを作りだして、打席には礒部公一選手。結果は……逆転ホームラン! 悲鳴のような歓声をあげるバファローズファンに向かって、礒部はガッツポーズをしてみせたのだった。

さて、野球の試合会場には、テレビ放映用のカメラおよびカメラマンが至るところに存在する。あのホームランの瞬間、無数のレンズが礒部に向けられたことだろうが、テレビ中継に映っていたのは、三塁側のそれから捉えられていたものだった。そして、礒部のガッツポーズは、一塁側の観客席に正対して行われていた。したがって、視聴者は、礒部の背中を見ることになったのである。礒部は、跳ねるように一塁ベースへと進みながら、右手で握りこぶしをつくり、まず肘を九〇度ほどに曲げ、つぎのステップで腕をおもいきり伸ばした。時間にしてたった一、二秒にすぎないこの躍動する背中に、わたしはつよく魅了され、いまなおなまなましく覚えたままなのである。

その心的要因について、深く考察したためしはない。むろん、対戦型スポーツにおける、点数の推移をはじめとした昂揚感がそこにあったことは、やはりまちがいないだろう。しかし、と思う。あの礒部の映像が、もしも背中側からではなかったら、はたしてこれほどまでに胸を打っていただろうか? ほとんど確信をもって言うが、そうはならなかったはずである。ではもうひとつ、映像はそのままに、逆転ホームランを打ったのが礒部ではない別の選手だったとしたら? たぶん、いまと同じように、じーんと記憶しているように思われる。すなわち、あの感動の大きな一翼を担っていたのは、人体のひとつの部位、背中だったのではないだろうか?

背中で語るという月並な表現は、本来的に背中は表情をもたないことを裏返した言い回しである。そのとおり、背中は喜怒哀楽を有さず、言葉をしゃべりだすこともない。だが、背中がなにかを物語ることは、たしかにありうる。話が飛ぶようだが、わたしはここで、父方の祖父の葬式を思いだす。親戚一同が集まるなか、父は最前列に座っていた。わたしはその真後ろにいた。わたしの後ろには、親戚たちが、知っている人も知らない人もたくさんいた。坊主が読経を読んでいる。その間、ひそひそとしたしゃべり声や、すすり泣く声などが、いろいろな方向から聞こえてきた。だが、父の身体からは何も聞こえてこなかった。父はじっとしていた。まっすぐに坊主のほうへ顔を向けていた。実際は、目を閉じ、涙をこらえていたのかもしれない。静かに泣いていたのかもしれない。人間が亡くなったあとの雑務で疲れはて寝ていたのかもしれない。本当のところは、背後にいたわたしからではわからない。けれども、父の背中は、そのすべての可能性を包摂し、しかもそれ以上のものをわたしに感受させたのである。わたしは、祖父ともう会えないのだという悲しみを忘れ、父の背中に深く見入った。それは、状況から見て不適切だろうが、疑いなく感動であった。背中は沈黙しながらにして雄弁なのである。しかも、その雄弁さは、あるひとつの感情を表すのではなく、複雑巧妙な人間心理をいちどきに表現してみせているのである。もしくは、あるひとつの感情、たとえばここでは悲哀のそれを、より強調するように表しているのではないか? そう考えたとき、礒部公一の背中は、後者の意味において、わたしを感動させたのではないだろうか。歓喜を背中という一点に集中させることによって。

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11369 : 夜景かご  はにゃらす '19/08/05 20:05:42

街のあかり、
点滅と暴力、揺籃、
嘘がわたしたちを生かしている。
海を模造し、空を印刷して
なんと華やかな
煩い音楽と映画の味、
すべての窓を厳封して、
けものになってみたなら、
きたない染みが、なんとも
生存的で、
「わたし」の内臓を刺しつぶして、と
壁がりりしく揺れた。

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11365 : 小羊のメアリーちゃん。  田中宏輔 '19/08/05 02:19:49



 ぼくの机の真ん中の引き出しから、なんかまちがってるんじゃないのというような顔をしてまっすぐにぼくの顔を見つめてくる小羊のメアリーちゃん。かわいい。

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11366 : うしのナニー  camel '19/08/05 06:48:49  [URL]

横たわった肉のかたまり

まさぐりながら
牛のお産を思い出す

脚から引きずりだす農夫
ピンクの膜が藁へと落ちる

うめきをあげる牝牛
口の中のミートボール
あの日のナニーはチャンネルを変えた

ミルクはおいしい
ミートもおいしい
全部平らげたディナータイム

白い膜が床へと落ちた
今のナニーは褒めてくれない

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