◇ No.630 , '19/06/18 10:48:57 作成

11211 : キッチン  水漏綾 '19/05/10 16:23:40

腐りかけたのは
赤いりんご
それが美味しいジャムになる
だからわたしはキッチンが嫌いです

どっちかにしてくれと思う、
嫌いというより、戸惑う、
そうだ、
身の振り方に、困るのだ、
だからわたしはいつも、
キッチンを殺そうとしてしまう

わたしが小学生の時
死んでしまった親戚の
本当の死因を語ったのは
口数の少ない母
その目はわたしを語り
涙を浮かべて思い遣るのだ

その場所はキッチン
わたしは赤を脱いだ
どろどろの甘い黄色を
正義みたいな瓶に詰めなきゃなんない
だからわたしは、キッチンが嫌いです

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11214 : 心の中の墓場  イロキセイゴ '19/05/13 15:57:24 *1

アンカーで走っていると死ぬのだ
バトンを渡されたアンカーが
バトントワリングを始めて
騒然とし始める観客席
バトンを地に落として
ポケットからペンを取り出した
アンカー選手はペン回しを始めた(走りながら)

ビーチで称号を賜る選手らの黄昏
太陽が沈みかけて
誰を擁護するのか(分からなかった)
私はとりあえずアンカー(を擁護する)と
羊歯を掻き分けながら思う

バトン発掘隊に参加しながら
私は太陽が黄色いのか
赤いのかオレンジなのかで
仲間内で議論が起こって
内ゲバが発生するのを恐れて
アンカー選手の墓は
設置しないことにした
ナチの大物たちに
墓場が無いのは
ネオナチどもの巡礼地になるからだと言う
理由とは(ちょっと)違う
今日の太陽の沈み方は少し遅い
私は心の中の墓場に黙礼した

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11216 : 手放しでしあわせになれないヒトたちへ  アルフ・O '19/05/14 22:47:34




挑発
挑発
また挑発
喩えるならギザ十の山から
いたく了見の狭い
当人にとっては深淵を覗くかの如く
その怯えた眼が
此処からは面白いほど良く視える
(Yes, I'm Flicker,
相討ちで済めばいいのにね。

寸鉄だと思って拵えたそれは
ジークフリードが指で弾いて消し炭になった
崩壊する言語中枢、と、
(馴染まない解読者の睾丸
空間を攀じ登り制圧した蔦が
前から後ろから一斉に開花を迎え
真ん中で拘束されたそれを無限に搾取する
で、反応を再開する言語中枢
(Big crunchからの、Big bang
……あーもう、あなたがたはもはや
エサにすら足りないってさ。
(The things will never be seen anymore,
そしてこの物語が全く求められていないことだって
百も承知と
画面を叩き破り
種の保存を試みるのだ、と

(ボクのミサンドリーを差し引いても
 云えることは唯ひとつ、
 貴様らは吐精する以外に能がない。

 せいぜい、何処やらへの着床を夢見て
 毒を浴び続けるがいい、
             )

空は人間であった頃の記憶
永遠を真っ向から否定しては咲き乱れる信天翁
幾つもの長い長い軌道の果てに掴んだ旗はそのまま
衛生砲の理解を超えて女神の視界に届くほど
その全身を震わせている
時空を超えた恋人の如く。

(どうせお互い無機物であるならば。

砂になれ
マグマになれ、と
統率を失った細胞が次々に喚く
黙って代謝を続けているがおそらく次の雷が限界だろう、
然らば問う
火傷もしない手をいつまで隠し続けるのか
救わないのは果たして誰の咎なのか
(って、マジで聞いてないよねどう見たって。
これが最後、と全員が全員
嘘をつき続けて
幾年経てばきっと
望まれた調和の世界が此処にも、
 

 
 

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11217 : あなただけの為に持っている言葉のひとかけらは他の誰かには教えない  みちなり '19/05/16 03:37:53 *1  [URL]

最近誰かが誰かを殴っている事を、言葉の始まりに見る。世界には暴力があふれている。その中で誰かを殴りながら自分を殴っている人が数多い。感情のコントロールができずにいると言えば、良いだろうか?相手を指摘する事象には様々な作用をする意識がある。意識から放たれる。石がある。銃弾がある。ナイフがある。世界に必要なのだろうか?

クエスチョンマークへの解。意識下から放たれた言葉は必ず自分に返ってくる。意識できず、分からずにコントロールできないうちは、自身が今、傷だらけだって気付かない事が多い。指摘されても分からない人も多い。世界の中で分類されるべき言葉として、人に作用する意識がなければ、僕は知らなかった、育たなかった事が多いし、知らない事を知っている、だから、知っていこうとする。一人ずつの世界が必要だよ。できるだけだけど、僕がいるのは傷を治すため。それは、今ではカウンセリングだからと言われているわけだけど。昔は普通に日常会話として行われていた事だって、分からないし、しらないのかな?僕に資格があるとしたら、一応人間ってのが妥当で、それ以上でもそれ以下でもないよ。

過去に対しての機微が無いと、現在ある世界の仕組みも知らないし分からない。仕組みの中には暴力の為ではなく、利己的ではなく、利他的な思考による繰り返しでできた、守り手の意志が見える。見えないのかな?時代を象徴する文芸家達の言葉には、時代の流れだけではなくて、計り知れない事象を見る事ができる。だから繰り返し読む。利他的な意識の象徴を感じるから、だけど、あなたはまだ、彼の吐息も知らない。大事な思い出がありますか?

大事な思い出は傷跡。どんなに大切で幸せな思い出も、自分で自分を傷つけている事に変わりはない。誰かに傷付けられたというよりも、認識の仕方を一つ反転させるだけで、傷の在り方も変わる。それは、

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11213 : 追憶を燃やし舟を流す夜に  帆場蔵人 '19/05/13 00:17:16

夏の夜に眼を閉じて世間を遠ざける
蚊取り線香の燃えていく匂い

いえ、あれは父が煙草を吸い尽くす音
いえ、あれは兄が穴を掘る遠い音
いえ、あれは舟に乗せた人にふる音

どこに行けばいいの?と尋ねても
背中でしか語らない人たち
祖母に手をひかれて歩きながら
あかい椿を口から出して
ハンカチにくるんだ道は
前へとゆく今日と同じ道

しろい肌に包まれて
果ててゆく道の端にもう
どうしようもないぐらいに
違ってしまったいつかの
毛並みの悪い子の瞳が
転がっているのです

あの人と同じ
形のよい
爪
背にあかい朱をひいて
癒えてはまた傷つけあう

赤児がないた

眼をあければ
爪の形のよさを
燃やしてしまいたい
けれど蚊取り線香は
燃えつきて匂いさえも
さ迷いながら去っていく

煙草はやめて家をでて
私を知らない土地の川で
舟を流す、それは海へ続き
あの日と繋がりながら
よく似た横顔で流れてゆく
あかい椿の刺繍のハンカチ

ふたりのゆびがからみあっては
とかれてまたふかくふかくからみあう
つめになどめをやることはなく

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11215 : あの夏  たこ '19/05/14 20:23:03

カッサンドラの群青の空に
なりっぱなしのカーラジオが
火炎放射器のように喚き立てる午後2時半、
スクランブル交差点のインターセクションで、
僕は乱立するビル群の垂直線と
送電線に切り刻まれた空を仰いで叫んでみる

地団駄を踏んでも動かない大地
水は一体どこにあるのか?
コンクリートに覆われた道を
スコップで一生懸命に掘る

空を切り取る巨体なLED画面から、
壊れたように流れる泥水
土砂で潰された家々。
もう、いっぱいだ。
目から石と砂をしこたま飲み食わされて、もう、いっぱいだ。
地団駄を踏み僕は叫ぶ。

隊列を組んだ入道雲が湧き、黙々と空と大地を圧迫し僕らを押しつぶす。
絶望的な群青色の空で蝉がわめきたてる季節がやってくる。

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11201 : わたしらの軌跡(17‐22の頃)  宮永 '19/05/06 03:32:09



紅茶にミルク注ぎ足すように
アッちゅうま濁っていった透明
先が見えないってことが
どれほどわたしらをかき乱すことか
てさぐりでさぐれば
いずれ治る傷も致命傷
大袈裟に血がつたう頭抱え
たどり着かなくてはならないどこか
読めない地図片手に



癒えてきた傷が瘡になりはじめたら
嬉々としてはがし
左手のひらに載せて眺める
これが、わたしらの果実
掘り起こされた傷がいたみを発し
また次の瘡を用意するまで
じくじくと赤を浮かべて傷に
加担したすべてのものたちを憎悪する
その誰よりも自分が嫌い



波打ち際に立てば
足裏の砂が引いていくように
年月はするすると巻き取られ
そこに含まれた
ちょっとかわった化石を眺める
輪郭もおぼろなたよりない生き物が
ぼろぼろの毛布握りしめ
口ぽかりあけた物欲しげな顔のまま
写し取られたかのように見えて
わたしらはさざめく波のようにわらう

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11207 : 傷跡  ネン '19/05/09 22:10:20

忍び寄る影を眺め
頑なに心を閉ざして
微笑んでいる君も
春を待っているのか

受ける痛みを忘れて
傷付けてしまう位なら
いっそ刻んでくれと
差し向けられた手首

苦しみを忘れたくて
正体を失った人が
自らも忘れられて
跡形もなく消え失せる

働く為に働くのは
もうやめていいかと
訊ねようと思うのに
涙しか出て来ない

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11220 : 発信  山人 '19/05/18 17:40:09


人々はどこに向かうのか
それぞれが口を結び、皮膚の下の血液は静かに流れていた
生きるために日々を送るのではなく
どんな死にざまをするかのために
人は歩いていた

現実の平面に立ち、日々を送る
ふくよかに肥った現実はとても強固だ
その硬さを
水が、石を摩耗させるように
ゆっくりと時間とともに
ひたむきに念ずることで硬さは溶け出してゆく

*

古い映画に出てくるような、町の一角の公園のベンチには
Yシャツの袖をまくり、静かに清涼飲料水を飲む男がいる
足を軽く組み、いくぶん右側に重心が傾けられ
左手をベンチの隅に立てている
清涼飲料水が空になると、男はまっすぐ座り
呪文のように独り言を言い始めた
表情を変えることもなく、淡々と同じ抑揚で唱えている
口から放たれた言葉は自由だ
発せられた言葉は、空間で凝固し
やがて小石のように地面に落下した
砂粒の少し大きいくらいの石粒が地面に落ちている

              *


それにしても、神たちは多く居るものだ
神の数すら誰も知らないが、人の数ほどいるのかもしれない
それほど多い神は、日々無碍に過ごし
如何なるところにも佇み漂っている
公園の滑り台や、道路のガードロープに
それぞれおもいおもいの座り方ですわり
特殊効果のように奇怪な動きをし
わざとらしく衣服を風になびかせている
神は働きたがっているようだ
時間は穏やかに停止され
小さな神たちが一心不乱に
男の吐き出した言葉の石粒を籠に入れている
小さく風が吹くと
有翅昆虫のように空中へ飛散し始めた


砂漠の中のひとつぶの砂のような奇蹟
可能性に向けて自由を得た
どこか知らない宇宙の一片に
動力があるとすれば
それは神たちのコロニーなのか母なのか
あらゆる物が攪拌され
やがて光が生まれ出る
              
*


とある日
公園のベンチにあの男はふたたび座っている
携帯が鳴ると男は礼を言い
穏やかに口元から一つの言葉が発せられた

男はずいぶん老いてしまっていた。

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11195 : 道すがら  まひる '19/05/01 16:37:54 *1

すれ違いそうになった老人との距離に
あとどれぐらい生きれるかを図る。
歩幅は、狭く前のめりなのに、
後ろ歩きをしているのだろうか、
南風が吹いて現在地にいたる。
海を探していた。
見上げるとそこは真っ赤な海だったんだけど。
どれだけの人が死んだのか。
すれ違ったはずの老人が呟く
どれくらいの生命が生まれたのか
生意気に言い返す。
春の風が体を突き抜けた。
5月病の社会人と、僕がすれ違う頃にはわかるかな。
海が青いという事実。

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11219 : 文学_僕(仮題)  いけだうし。 '19/05/17 01:32:20  [URL]

終電後のカフェの外は文学に包囲されていた。街の上、ただ白い夜空に登り、曇りを晴らし、ここを廃墟まで粉々に愛し、文学を焼き払い、夜の星と月と青を取り戻したくなった。しかし僕の中のヴィジョンは霞み、ほんとうに欲しかったのはそれだったのか、わからなくなってしまった。しかし、足掻いて、空を飛ぼうとするしかなかった。助走をつけては派手にこけていた。すると文学は僕を抱きとめた。僕は文学とセックスのように溶けあいたかった。手を繋いで、無銭だがラブホに駆け込んだ。純粋も醜さも何もなく、ただそのうまくいかない焦りや、抗いようのない快感、愛していると言うささやきがあった。うまくいかないなりに丁寧に丁寧に愛撫した。はやく挿れたかったが、文学であろうとするそれは、辛抱強く僕を拒み、待った。つまり、受け入れてくれた。僕はなんども独りで射精し、ようやく落ち着いて、また丁寧に愛撫を重ねた。一方それと混ざり合い、一方それと共に行為を見つめる。そういう閉じて、どうしようもない空間に僕は満たされるのだろう。

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11221 : 犯行  コテ '19/05/20 22:23:02

胸に花を咲かせ本能を見つめる

あなたに嗅ぎ分けて 草を選び

それを話す

愛された愛されたその端にある孤独の、細い糸を鳴らそうとする

どんな音か



暗澹たる心は夜の帰り道の頬の如く 自分には心地が良く

感情ではない感情さえ色に変わった

かといってそれは死ぬ心ではない

それはあの人の視線の様に心地が良い

夢のように儚く 写真室のように美しい




自分は暗澹を黄色で描いて

青い光るものを探した 描こうともせず貼り付けたのだ

宿ったものは、自由という神だ 

額縁のない芸術を崇める

醜くしばらく揺蕩って

私と私は「2つに割れた龍の玉」という絵を仕上げた


ここにキャンパスがある

その長方形を手でなぞろう

愛していたものを失った手で

なぞろう

悲しいと 叫ぶ わるぎを持って

叫んで私の声が 

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11198 : 定時連絡  屑張 '19/05/02 16:07:27 *1




1

あの紙芝居、全部暗記してるんだって。すごいね。簡単な「さんすう」もできないもんね「私」達。急にどうしたの? この世に生きてる「価値」、なくない。えっ? なくない? 急にどしたん()? 「価値」ってなに? えっ? わからない? 笑。そんなもの、どこにもないってことだよ。なにそれ。えっと、「生産性がない」みたいな話やめない? えっ? なにそれ? えっ? えっ? えっ? あっ、やめよ、このはなし、やめない? だれが「よろこぶ」の?えっ? 「よろこば」ないの? えっ? どっち? どっちなんだよ? えっ? どっちでもないの? えっ、じゃあ、なんなの? えっ、えっ、えっと...じゃあ、負けた方が負けってことで、ちっとも役に立たない役人風情が




2

ありえないよね。ほんとにありえない。マジで引いた。ほんとに何が楽しいんだろうね。ほんと馬鹿。だから早く来いよ馬鹿。




3

・4/4

今日は公園で散歩した。パンクズ散らしてやったら、生簀に閉じ込められた鯛の群れが、荒れたように死体を食べてるから退屈。一生、鳩みたいに暮らせればよかったんだけど。いやいや土鳩も楽じゃないんだよ。まったく、脳みそなんてあるからいけないんだわ。卑屈。億劫。臆病なオオカミでありたい。ウサギの方がましかな? それは、ウサギに失礼。オオカミにも失礼。謝って。いいから謝って。適当に重ねて、すいませんて謝りなさい。生きているだけなのに、全ての合わせ鏡みたいに使われるのなんてかわいそう。〜みたい。なんて適当に引き合いに出さない方がいいよ。太陽と月なんて、何回殺されたとおもってんの? じゃあ、何を信じればいいんでしょうか? だって! 空とか、雲とか、えーと後は、割り切って飼い主になればいいんだよ。ただし、最後までちゃんと食べること。

ps. 生きてるって感じがしたっていう感想を書いて提出!月末までに!!




4

あたしっていうだけでおんなになれるならあたしなんていらないわけだけど結果的にあたしって言い方は必要だし「僕は」って言い方もひつようだよねってかパンツってめんどくさいよね菌が繁栄しちゃうしねつーかだったら線香でもなんでも焚けばいいんだよ。




5

三十路になると死語が増える。もう、言えなくなってしまった事の方が多くて。言われたら訴えるしかないよ。タイで去勢した事はバラされたくない。みんなが見た目で知ってるからって関係ない。手っ取り早い話、英語や、フランス語とか使って、秘密裏に、皮肉の通じあえる程度のユーモアで弄ってくれればよくない? 皮肉って頭良くないと使い切れないんだよね。馬鹿は馬鹿だから馬鹿ばっかりなんだよ。いやだから、馬鹿っていう方が馬鹿なんだよ。だれが馬鹿だって保証するの? 馬鹿が馬鹿であるとかなんとか保証するだとかくだらない事考えてるって時点でもう馬鹿なんだよ。ほんとに馬鹿ばっかり。

追補(お前の方が馬鹿だよ^_^)





6

例えば、誰がこれを書いているんでしょうね。きっと「こんなもの誰も書いていないよ」っていう事実が証明されることの方が望ましくて、眩しい。そんな、ゲロまみれの首にマフラーをかけてあげるくらい、抱擁の手本であり続けてくだひゃい。

...酔っ払ってんの? そうかもしれない。きっとそうかもしれない...そうあってほしい...でないと...

でないと? ...なんでもない...なんでもないから......このはなしはやめましょう...会話になってないから...最初からじゃない?...最初からなんだ......めんどくさいやつだとずっと思ってたよ....お互いにね....あなたの書いた日記なんて、読みたくないんだよ。

どうせつまらないんだから。とは言ってくれない。本当はちがうんだよ。面白いんだよ。とは言ってくれる。





7

最初から解説します。この文章に大した意味はないです。1から6まで会社の昼休みにコツコツ書きました。なぜなら暇だったからです。語り手は女の子二人、という想定です。女子高生がいい、という声が急に聞こえてきたので途中から女子高生になりきろうとしました。なぜなら、上司からラインで裏デリでも呼んだら? と言われたからです。価値とか生産性という言葉そのものには意味がありません。ちょっとだけ背のびしようとして、高度な笑。概念に見えそうな単語を弄ろうとして、なにもかも疎通できなくなるコミニケーションを描こうとしました。

それから、何がしたかったのか? という弁明をするためにこの章を書いている、と受け取られることは心外です。これもまた、作品の一部であると、断言できますし、別にここに書かれたことが真実であると、思ってもいません。別にメタ的であるとも思いません。なぜなら、そう思うからです。重たくかんがえなくていいんです。自由に読んでください。





8

ピースに息を吹きかけ
飛び散る乾燥肌の雑種犬
皮膚が蔓延してしまい
鉄土のような炎症を
獅子に添付する蚯蚓
モナドノックの音形に敷かれた
隣席の横綱が
電子書籍の注釈を
日没に蒸して
水の祈りを聞かせる
ひび割れたコインロッカーのテーブル
軽油で走るアキレスが
老化するまで
誰も脇を濡らさなかった
笑い声と
花についたポマードの香りだけが
水についた染みを祝福してくれる
河川敷のバスターミナル
皮に描かれた男の秘所に
むさぼりつく蛆虫達
空に点火した
天井のサンダル





9

おにぃさんこっちおいで
マッサージしてあげるよ
ほんとにぃ?
まじぃ?

嬢にライターで、覚えたてのタバコに火をつけてもらった。気がついたら5万払ってた。ちくしょー。後輩は奢られるためにそんざいしているらしい。しかも、これからおっパブに行きたいらしい。全部で5人。マジかよー。夏のボーナスって何?

ブスとかブサイクとかどうでもいいから。マジで。マジで金くれよ。お前らの為に働いてる訳じゃねぇんだよ。お前、これで明日会社やめまーすとか言ったら地の果てまで追ってやるからなコラ




10

1995/4/4(火)

東京都世田谷区で、路線バス1台と乗用車車2台が絡み合い、歩行者を含めた10人が死亡した事故で、警視庁は、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)容疑で乗用車を運転していた20代男性を現行犯逮捕した。男性の話によれば、運転中に意識が飛び、右半身が痺れてブレーキを踏むことができなかったという。

10

人を殺すことって、簡単だよね。人を愛するくらいに難しいよね。...あなた、適当にいってるでしょ。だから全てにおいて発言が軽いの。そんでもって暗いの。人を適当に傷つけたり、傷つけられたり、空気読めなかったり、気取ったふりして、それができてないの、全体的に軽くみえるからでしょ。いやいや、重たい人なんてどこにもいないよ。重たいように見えるだけ。涼しげにみえるだけ。飄々としてるように見えるだけ。いやいや、軽いとか重たいとか、分かってないでしょ。本当に、全てが、傷つかないのであれば、溢れる砂つぶの方が、ずっと素直だよ。人を殺せば謎が生まれるでしょ。謎があれば、動機がかけるでしょ。動機があれば、必然も運命もあり得るでしょ。そういう風に見えるでしょ。心不全で死ぬわけじゃないんだよ。天国や地獄なんて本当にあると思ってる? あるんだよ。実際には。そんなものどこにもないのにね。


軽いの反対は重たいではないんだよ。





11

だれですか、こんなデタラメな記事を書いたの。死者を侮辱する行為、本当は何もしていない人達や、本当に何かしでかしてしまった人達、そういうことに対して感心のある人達、もしくはない人達、生きている人達、今死んでいく人達、生きているくまさん、ねこちゃん、わんた、くまぞう、コイキング、メノクラゲ、ハッサム、ジバニャン、雪女、猫娘、カッパのくぅ、コメディウルフ...



12

流れからして、ここらへんでお茶にごすような文章を挿入すべき

まじで言ってんの?

まじって、何さ

なんだろね

まじがまじであったこと、どれくらいあったんだろう。ってめんどくさいことかんがえてるから、いつまでたってもまじはまじにならない。ほんきのまじなんていらないんだよ。


12

小さな日本の小さな出来事の一つ一つに興奮しているみなさん。世界のこと何も知らないのに知った気になっているみなさん。おはようございます。日本のこと何も知らないみなさん。世界のことなんでも知っているみなさん。知っていることを知っているみなさん。知っていることをしらないみなさん。知っていないことをしらないみなさん。知っていないことをしらないみなさん。知っていることをしらない事を知っているみなさん。あなたどうですか? わたしはどうでしょうか。べつにどうだっていいんでしょう。どうでもいいってことが真実なんでしょう。色々と腐ってますね。ほんと馬鹿ばっかり。でも、美味しいよ。たべてみない?

12

あなた、役人って知ってる?

あなたは役人をどう知ってる?

わたしは公務員だってこと、ちゃんとわかってる




13

着想めも(読まなくても全然いいよ!)

お腹がとっても苦しくなってしまって、いつのまにか体重10キロ増加!! 隠れてお菓子なんか食べてるからだって、医者に怒られてしまったんです。でも、食べないとやっていけませんし。

*1 昔、公園でオリジナルの紙芝居を読んでくれたーみたいな老人がいたと思うんですけど、その人達がどういう思いで子供達に読み聞かせていたのか、よくわからなくて、つまり、そこから全て始まったんです

*2 これは実際の上司に言われた言葉。仕事場では馬鹿キャラで通ってるんです。簡単に言うと非常識って認識された人間から干されてくってことがいいたくて

*3 正しく生きねばならないみたいな人達に怒られた思い出をばねにして書きました。うるせー

*4 適当に女や男になりたがるけど別になりたいわけでもないし、そもそも男とか女の子ってなんなん?って思いながら書きました

*5 年とかあんまり関係ないことを書こうと思いました

*6 そろそろだれが何を書いているのか気になってしまったので、衝動的に書いてしまいました。今ではとても反省しています(ほんとはしてないだろこいつ)

*7 スタンスの表明みたいな感じ。これ書いといた方が読みやすくなるかなと思って。それ以外の他意はありません。なんつーか、オーディオコメンタリーみたいな。

*8 色々とドン引きされたかなと思ってこれは真面目に書いてるものですよって、言いたくなったので差し込みました。後悔はしてないです。単品でも楽しめる、ってか前後の文脈と殆ど関わりのないものです。これは

*9 半分実話です。

*10 色々なニュースサイトを読んで、嘘の事件を練り上げました。こうして練り上げた嘘の事件を書くという事に対して何を思うのか、という所も合わせて書こうと思いました。

*11 ツッコミを入れようとしたんですけど、よくある事なので、まいっかってなりました。べつに被害者でもなんでもないですし

*12 一生懸命締めようとしたんですけど、だめでした。わたしには才能ないんだなって。あっ、わたしってはじめてつかっちゃいましたね。あはは。最初に提示したテーマに戻るのって大事だとおもいます

*13 上に書いたこと、全部嘘です。というか、ここから始まるんですよね。こう、輪っかになって、繋がるんで。いや、だから、何事も繋がりを求めますから、だから、切断したりするんで、いや、もうそういうのとかありふれてるとおもうんですけど、でも、繋がりすぎると疲れちゃうし、ドン引されてもね、もうここまで、読まれる事もないでしょうけど、長すぎて退屈かもしれませんね、ええ、これから始まる途方も無くない描写、トンネルの向こう側、花嫁と落ち葉、枯れ枝とマグロ、チータラと死化粧、クラゲと曼珠沙華、味噌カツとロブスター、きったりくっついたり、誰が何話してるのかもわからない、興味なんて最初からなかった、ただの打ち込まれた五寸釘で、マフラー縫い付けられて、血を吐いた老婆を前にして、何の手助けもできない、地震が起きても立つ事すら出来ないんですから、火山が噴火してもここは東京都、今、桜島にいたとしてもどの道かわりません。








14

六本木で大麻吸った
所持する事、栽培することはだめなんだってさ
吸うことは別にいいんだって
罪として問われないから
なにそれ
まじくそだよねーっ
ねっーーーーーっっっ!!
抜け殻みたいになってる
自動販売機がおかしくてしょうがないんだ
本当に本当に
つまらないことで笑ってたら
肺が苦しくなってきた
呼吸がちゃんとできなくて
ながい、ながい
夢をみたんだ
終わらない紙芝居を

何千枚とある
こんだけ書いたのに
なに書いたのかわすれちゃった
直訴する必要なんてどこにもない
ただ、釣り銭を引きちぎるように
ポケットにしまいこんだ
選挙速報が
電話ボックスの中に溢れ始めて

>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20190502_810_11198p


11225 : 跳ねるベースライン  億年筆 '19/05/24 22:38:03

あの時計
この時計
その時計
どの時計?

腕時計が何個もあり過ぎるのは千手観音が目標だから。

4本目からコレクション。3本までは阿修羅道。

如来道、菩薩道、縁覚道、声聞道、天道、人道、阿修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道。十世界全部言える?

人間道(人道)に時計は一つで十分だったのに、欲をかくから千手観音(菩薩道)を目指すハメに。

中途半端なヤツは阿修羅道へ堕ちるから。

4本以上は千本ノック。

途中で止めたらそれはそれでその時計の数だけ餓鬼道。

顔も3つまでは修羅。

十一あれば十一面観音。

時計が増えると顔も増えるらしー。

TPOで分けて使うからねぇ。

腕時計って本当にカオスなbuddhism.



こんなことを書いて、目を覆いたくなる過去の記憶が蘇るのは、

きっと心がよくエグれてるってことだよね。

THE END

シャットダウン↓

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11224 : 浜辺  たこ吉 '19/05/24 09:21:48


夏の浜辺でね
死んだような臭いがしていたよ

海の匂いだよ
白い家の
カーテンの揺らぎから
漂って
チリチリ
やけに痛くって

油彩の絵の具を
乾くまで
いつまでも、いつまで重ねてさ
全然乾かないんだよ
白い粉が湿っててさ
眩しくって仕方がない。

あぁ

白い、世界が
白い、白い、


運命の輪が回っていたんだ。
巻貝の螺管が陥没してるのに
狂っているんだ。
おかまいなしに回転している
 

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11218 : 憑依  まひる '19/05/16 06:16:14

何も持っていなかった。
自分の自我を削るしか才能を形にできない。
削るものを探していた。
ありとあらゆる思想や哲学を読んでは燃やし
灰を浴びる。シャーマンになりたかった。
削るものや浴びるものが無くなって
私は他人に刃を向けた
感情は刃物だ。
斬れ味は恍惚。
余韻は麻薬。
いつしか排他的思想の狂者となった。
鋭く尖った刃が折れた時
削るものが無くなった。
罪が私を刺してきた。
私は私の罪を削る事で
神に近づく錯覚を覚え
自分に刃を向け
己の体に否定という刻印を刻んだ。
そして、血にまみれながら
命の尊さを知った。
それから破滅がやってきた。
生きる恐怖、死ぬ恐怖。
それは長い年月だった。
永遠とは見えない未来だ。
感情の矛盾から抜け出す手口を
私は断罪の中から探そうとしていた。
けれども、罪は消えない。
すがるものも何もない私は
ただ日々を繰り返す肉の塊だった。
せめて、この肉を削ぎ落とすため
日常を丁寧に暮らそう、そう、そう思った。
朝の散歩、1日3食、睡眠それに付随する
感情の整理。
繰り返しだったはずの日々が、
彩りをまといそれは私を落ち着かせた。
日常こそ求めていたもの。そのものだった。
何もないからこそなにものにもなりうる。
それはありきたりと言う言葉ではない筈だ。

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11210 : 宇宙  atsuchan69 '19/05/10 10:33:55  [Mail] [URL]

鋼鉄を 遙にしのぐ
美しく、強靭な 折り紙細工の船にのり
飴色のラタンの椅子に腰掛けて
今宵もまた 私の人差し指は、
暗く果てしない 緻密な航路を正確になぞる

航行中もドアの向こう側には
危なげなく私の故郷があり、
いつでも自由に出入りできる仕組みになっていた
なので殆どの時間は書斎で部厚い本を読んで過ごしている
誰もがそうであるように、退屈な飛行には興味もなく
やはり安易な空間歪曲システムを利用したい

今どき恒星間旅行など流行らないし
すでに距離と時間を征服してしまった人類にとって
スリリングな離陸と着陸のシーンを味わうこと意外に
宇宙飛行の醍醐味というものは感じられない

家にもどると、さっそく犬の散歩をし
擦違う、デビルと呼ばれる人体改造者たち

紫の肌や、
鱗のある顔
鶏冠のついた頭
蛇の眼、
空をとぶ巨大な虫や鳥だの
蠢く爬虫類の姿をした人間だの‥‥

非合法のボディパーツを売るのは、
犀と人とのキメラ
様々な色かたちをした
動物の性器を並べる露店の数々
売人たちはなぜか皆、ドカジャンを着ていた

公園のはずれでタコ焼きを買う
 だが犬にはやらない
私の座るベンチの前を、
ぶつぶつと詩のようなものを呟くヘンな人が通り過ぎる
――ここは、仮初の場所 ))
と、赤いマフラーを首に巻いた彼は小声で言い
私は熱々のタコ焼きをひとつ頬張る、
 だが犬にはやらない
――ここは、今‥‥ ))
暖かそうなチェスターコートを着たヘンな人は遠退き、
 あ、濃いソースが舌の味蕾を刺激する
すると突然、犬が私に飛び掛って
口のまわりをペチャペチャと舐めやがった

そして風呂あがり、
裸のまま缶ビールを飲み干し
ガウンを纏ってふたたび軋むラタンの椅子に就く
地球を飛び立って既に14ギガパーセク。
その間に私の子供たちはとっくに成人した

虚無の彼方にさえ時の終焉はまだ見えず、
宇宙の冷たさが操縦パネルを伝って身に沁みる

 「 どこへ向かっているのかしら?
妻がいつものように焼酎のお湯割を運んだ

 「 懐かしの地球だよ、宇宙を一周してさ
 「 いいかげん、はやく戻りなさいよ
 「 ところが そうは簡単にいかないんだナ、これが
 「 私、もう寝ますから

ああ。
宇宙ってところは‥‥

やっぱし、一人ぼっちだ

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11232 : それしかないのだから  帆場蔵人 '19/05/29 00:25:20

おまえの手には
もう半ば潰れた
折鶴が死んでいた

そんな眼で見ないでくれ
だけど、告げなくては
いけないのだ、小さな手よ

おまえの手には死が、ぼくの
手にも死が織り込まれているのだと
あの煙りとなって空にとけていく
手にもそれは織り込まれていたのだ

鶴を、一羽、折ろう
陽が沈むまでに一緒に
鶴を、一羽、折ろう

半ば潰れた折鶴を、手に、祈ろう

すべ、ての
折鶴が
地に落ちる
終わりを
おまえが
信じて
いる
としても
鶴を折ろう

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11223 : 怒りにも似た精力  陽向 '19/05/21 19:29:33

元気が満ち溢れて
楽しいことをしたくなる
横に古い家が並ぶこの道を歩きながら
怒りにも似た精力を誰にもぶつけることができず
半分うなだれて半分期待して
人に受け入れられてないような
悲しみに浸る

手を差し伸べてくれる人はいない

つまらない日々にただ精力だけが満ち溢れ
つまらない気がしないがつまらないのだろう
みんな私から去っていった
そして誰も近づいてこない
怒りにも似たこの精力を私は誰にぶつければいいのだろう

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11230 : 絶望  コテ '19/05/27 19:50:05 *27

「昔 恋を知らなかった 私は黙った着物であった
我此土安穏 天人常充満

硝子のコップが一つあって
宝樹多華果 衆生所遊楽

それだけで生きた
諸天撃天鼓
常作衆伎楽

愛し合って
三人居た余りはそれに甘えたのかもしれない
雨曼荼羅華

互いに安心して 繊細さは今もあるけど 自分たちが手にしているコップの謎を解く事ができず
途方も無い程の雨が続いた」


真珠の首飾りが壊れた
なんてようないことなのだろうと 皆傾げ
五日(いつか)にあることだ 皆果て見
前々から苦労はあるものだと話し
用のないことだと話し

幸福であるのなら これから先を
軽く持つのは 技の際
塩掛け水掛けがあったので
こっから先 自分自身があまり泣かないでいれるかどうだろう
子供には 学校へと見送って、大きくなったら話そうか。


光 の理由を求め
羽ばたく
あらゆる「知る」ことの約束は、
悪魔の言及とは、
もし母や父のいない我を見つめさせた
憧れと恋に狂いし かえるところがない情景のことを
そうして子も親になった


ー白竜に仰ぎ
君に愛してるを云う玉は
妙にさけて
鯉が昇る
楼(ろう)の恩智だ しゃれこうべのゆめ
新しい真珠の首飾りは
人 影に打ちひしがれては こころも今や深緑
ひとつため息をつき
魂故にこの血を吹かん
我が心の地獄は 地獄あらしめ

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11229 : 喪失  鈴木歯車 '19/05/25 16:12:01

やけにさびしいな
はぐれたウロコのような雲が
汗ばむぼくを追い回して

昼下がりだった

天使を叩き落とすように
野良猫は力なく空をひっかく
たむけられたように
横断歩道の脇で咲いた花の影が
ちぎれんばかりにけいれんして――

どんなに速く走ろうと
この喪失を消すことなど
できやしないというのに
一瞬のち
ぼくの髪ははげしく吹きあげられた


(彼女の青い影が
美しい心臓に進化した!
 そして遅かれ早かれ
  白い砂になってしまうんだよ)

ぼくは何か言いたげに
渇いた口を粘らせては
また 力なくだらりと閉じる
声にならないものを夢に見たことが
かつて一度でもあっただろうか?

それにしても
なんてきれいな空だろう!
涙より熱くて 肌よりも冷たい
寝転がってもきっと
魚には戻れないんだね

誰かこの深海から
ぼくを守って
誰か

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11234 : 屑  田中恭平 '19/05/30 10:34:16


どれだけ酷いかなんて
聞かなくても知ってるだろ
俺たちは名前のない花
或いはエイリアン
椎間板の形状変化は生活に影響する


来るって言っていたのに
行くって言っていたのに
スマートフォンは雨で濡れていた
記憶を辿って雨から滴して浄化槽へ
俺は歯ブラシで排水口を磨きつづける
神の日がいつ来るか知れないから
おまえさんのように


弱いヤツを狙えよ
持っていないヤツは最初から見切れよ
と男は言った、男は言った、男は言った
と三回言う
ピザが余って
腐臭を出しはじめている
俺は愚かで、変われなくて、利用されるんだろう
付き合うなら賢いひとがいい
コバンザメのように俺に離れる理由はないのさ


労働の放熱が寝室を満たしている
とりかからなくちゃ
でもなんで風景が変わっても
ひとを信頼できないんだろう
吐きそうなくらい
昔はひとが好きだった
今は本のなかの人間が好きだ
考えとでもいうのかな
ひとの考えが好きなのは
肉の温かさがしないからさ
といって今日も肉を求めてしまうんだろう

 

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11235 : 五月の雨  山人 '19/05/30 21:03:37

草や木の葉が雨に濡れている
五月の雨は麓の村を包んでいた
蛙はつぶやくように、りりりと鳴き
アスファルトは黒く光っていた
そうまでして生き物たちは
生きなけばならない生きなければならないと
季節をむさぼる

雨は、
その深部にしみこみたくて
どこか、
スイッチが入れられて
次第に空気が湿り
その細かい霧粒が固まり
落下したいと願ったのだった

雨は平坦な記憶をさらに水平に伸ばし
過去を一枚とびらにしてしまう
その一点に思考が集中するとき
ふとコーヒーの苦みが気になるように
記憶の中に鉄球を落とす

少し、遠くまで歩こう
そう思いかけた時、雨は強くなった
隣人の柿の木が枝打ちされている
のを見ていた
雨はそこにだけ降り積む
誰かが誰かのために
何かが実行されたのだった

雨は降るのをやめなかった
緑も濃くなることをやめなかった
すべては何かのために変わり
なにかを生んでいく

うすれていく光源は
不確かにともされている
無造作に伝達士は言うかもしれない
あたりまえに普通のことばで
その語彙を受けなければならない
一度は解読しなければならないだろう

集落の朝のチャイムが鳴り始めた
今日も食事を摂り、排泄し
歯も磨くだろう
食後の投薬をすませ
背伸びをするかもしれない

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11228 : スカートの中は夕暮れ  泥棒 '19/05/25 11:14:33

ドレスを着た男の子が
手をふっている
かわいい弟よ
紅茶が冷めないうちに
ここへおいで
夕暮れは
一瞬で終わるよ、
好きだった人の名前も忘れる頃
スカートが風にゆれるから
毎日を
違う角度で抱きしめなくちゃ
ね、
何を見ても
ほめる人はいて
そういう人を
私は信じることができないな
こぼした紅茶が
そのまま
ビルの向こうまでつながって
夕暮れになるのは
見ていて
とても悲しいかい、
夜になる前に
もっと
悲しいこと教えてあげなくちゃ
ね、

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11236 : あほになってきえさかる  屑張 '19/05/31 13:33:14



ちの引いたきんにくばかりがならぶ。刃物は祭壇され、歌声は喉から血肉のように溢れる、
確かな歯ならびという概念がある

色々によみとれる
だが、ひとつでしかないそんざいたちが
いみでしかよみとられないよう、
既に役割は決められた、
ひとのかくものは、
常にうたがいようのない存在のようだから、
我輩はここにすんでおるのだよ

ディレクトリの底で実行される
小さな子供達


わたしを橋わたし、
はならびこぼれ
庭(にわ)盛える
エロ本を右手に
ラファエル、
ビニールテープを破く。
残飯を撒いてやれば
日章旗が光を遮る
どこまでも飛翔する
しろい空白

風が、茹で顔でタイルを滑る
退路は阻まれ、
ブランチを駆け回る影法師は
音の響きだけでここに描かれる

ジャムとマーガリンと薄切りの食パンのような
組み合わせは滅んでしまえばいいのに

ただ、影としてそこにあるならば



無意味が、
ようやく包み込んで、くれて、
いい加減日が落ちるようだ、
そろそろ100文字でくらいで
おわろっか

焚き火で
小さな今を引き継ぎ、
薪に乾いた
ほめうたを注げば、
焦げていくのさ
訝しげな眉毛を切り裂き、
鼻を臓物の香りで塞げば、

「大丈夫
「きっと楽になれるよ


(何がだいじょうぶなのか何も分からない、飼い猫が鼠のように増え、燻んだ家を喰い散らかすように)



アバズレのような音の楽しみ方で
キッチンに香り立つ死を調理シテ
歌えばいい
黄泉がえりの唄
貝柱はバラバラに斬られて
さかさまに
皆様方首を吊り
さかしまにもう後がなくなったと
言わんばかりの騙り事をやめても
バター醤油で炒めて
味のないバラッドを歌おう
フォークで指を突いた男が
焦げた携帯電話を握りしめ
新しい男を呼びつける
(焦げた陰茎から光が漏れ始める
(呼ばれた男はその光を口で受け止めなければならない
(Siriの流した涙と同じ味がする
(新しい種がゆうきELの隙間から芽を開かせて

一匹の蛙が猫の死体になって報道された

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11233 : 祇園精舎の鐘が鳴く  アラメルモ '19/05/29 02:56:59 *5


フロントガラスに降ってきた。
一瞬塵かと思った。それは、
栗の花びらだった。
断捨離と欲望を抱え込んでいた。

「100万円でドウデスカ?」
ショーウインドウを眺めていたら店内から黄金色に輝く青年が声をかけてきた
彼の大きな胡桃の瞳、髪の毛はローズウッドのような艶があった。
ロボットは皮膚をまとっていなかった。そのほうがよかった。感触から見極めてしまうと飽きるのもはやい。
座していたがショーケースからもわかる、なだらかに盛り上がる二つの曲線
破調のない金属の塊
二人の妖精にわたしのこころも踊る
これは素晴らしい出会いではないのかと
「少し値引きしてくれないか」
」よく働きマスク」made.in.Estonia
ハタラキマスク?マスクなんてないじゃないか。スタイルは見事な女性だが、顔はのっぺらぼうだ。それでもこの鏡面に輝く冷たいコントラバスには魅了される
一割ほどまけさせて現金で支払った。
彼は何か呟きながらビニールで丁寧に包むと、金属の胴体を二つ折りにして箱に収めた。

いい名前も思いつかなかったので、ありきたりなようだがわたしは彼女をレディと呼んだ。
レディは何も懇願せず、昼夜を問わず休みもせずによく働いてくれていた。
そして動きを停めたときにはいつもわたしの傍らに腰掛けて座っていた。
口も眼もない、彼女はわたしだけの愛おしい恋人になった。
しばらくして、それは予想されたことではあったが、週が一廻りすると彼女はまったく動かなくなってしまった。
エストニア製‥わたしは中身を弄るのも店に連絡することも諦めた。
新月から満月にかけて、この季節の夜は長い休みに入る
余韻に浸り続けていればいい、脚の先が冷たい
それでも分厚い毛布に隠れるベッドの傍らには、いつもレディが腰掛けてわたしを眺めていた。
もちろんわたしも

深夜になってカサカサと小さな音が聞こえてくるのでドアを開けてみれば
どうやら小雨が降ってきたようだ。
階下の灯りが脆弱な夜を眩しく照らし出す。
庭先に置いてある棕櫚竹が気になったが、この寒さならもう大丈夫だろう
ドアの取っ手を掴めばケロロ、と鳴き声が聞こえたような気がして
お尻の大きな巨大ガエルが仄白い膝を蹴って眼の前を飛び去っていった。
ハッと我に振り返る
あれから何年か経ったのだろう、三回忌はいつ終えたのだろうか。すっかり記憶が飛んでしまっていた。
新月から満月にかけて
夜空を探している。明日何を思い何が散るのかと
今夜もわたしは彼女と一緒に眠ろう


夢大きな

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- ealis -