◇ No.425 , '15/05/30 16:47:55 作成

8032 : 男を欲するのは何故  にしふ '15/04/20 05:42:30

私は男を愛している
その実 それは操られている
種が絶えない為の本能に

でも 私から 子供は産まれない
自然は 私を終わらせた
私に意味はなくなった

今 私は自然とは別に動き出し
私は男を欲している
「男」ではなく「その男」だけを

私を愛するその男にも
本来の意味は失われて
私たちには 生きている本来の意味が失われている

でも 意味を失って現れるのは純粋なのだ

生きる意味はなくても
本能は 生きる事を継続させる
日常を継続させないのは醜いと思わせる

私がその男を愛するのは
私だけの 私ひとりの巡り合わせに違いないのに
個別の人間に間違いなく働く作用の強靭

意味をなくして虚しく苦しむ私を
冷徹に見つめることで
人と神に 私を許してもらいたい

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8037 : 重い身  はかいし '15/04/24 23:03:58

フランキアという放線菌の共生する植物の名前が思い出せないアから始まるのはわかるけれどもそこから先が続かないアグロバクテリウムじゃないアンキロサウルスじゃないと思って調べたらアクチノリザル植物だったということがあって今どの研究室に行こうか悩んでいます思い見重い身さらしこそして伝説へフィリップ・K・ディックの『高い城の男』を読みながらふらっと寝たいけどもう少し続けてみるわかったから結論を言えBCG注射しますねなさーいノシ〜〜んって感じだけどね〜〜んって調べたら単位がギリギリで分属できるらしくなっている。今日一日あったことを無理やり詰め込んだらこんな詩が

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8036 : 空の底  草野大悟 '15/04/24 22:00:06

影が
はるかな青を見上げて
さくら色のため息をつくとき
アスファルトに貼りつけられたおれたちは
光となって舞いあがる。

ぽっと頬をそめた月が
なよなよ と
しだれかかってくるのは
樹の根元に
狂おしく眠っている
白骨たちが蠢きはじめる
こんな春の宵だ。

おまえたちよ
涙が欲しいか?
それとも怒りか?
おまらが求めるあらゆるものに
おれはなれる準備がある。

だが 
おまえらの
首を吊るあしたのためになど
涙をながしはしないし
まして
だれが太陽をさしだしてなんかやるもんか。

熱だ!
狂おしいばかりのネジの力だ!
鋏をふりかざす蟹の勇気だ!
おのれの屍を踏みこえていけ!
倒れるのもいい
泣くのもいい
愚痴だって
いっぱいこぼすがいい
空だって
大粒の涙や
人なんか吹き飛ばしてしまうような
ため息をつくじゃあないか。

風よ
空の底にすむおれたちにも
雲と手をつなぐ自由が
まだ 厳然と残されているのだ。

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8035 : 臆面  蛾兆ボルカ '15/04/22 22:47:07

また臆面もなく、詩を書いてるね
と、言われたような気がして
面 って言葉、案外死語にならないよなあ、って思った


臆面、剣道の面、イケ面
その3つを考える

横に並べると、ネトゲの選択ボタンみたいで
いまいちだと思う

でも縦ならちょっと良いかもしれない
タワーとか怪獣みたいだ

順番はどうか

やはりイケ面は胸のあたりが良いだろう

剣道の面は頭の上がいい

すると臆面は腰の辺りか


面

イ
ケ
面

臆
面



臆面って
どんな面だろう

もし妖怪なら
九尾傾城・白面の者とかと
仲、悪そうだな

臆面ならきっと
自分はおどおどしてますよ、ってアピりながら
隙を見つけりゃ空威張りするのだ

イケ面なら九尾の狐ともうまくやるよな

剣道の面も抜かりなくやる

臆面だけは女(雌)の妖怪には
モテないよな



しかし
人間ならどうだろ(幽霊も含めて)

満開の花の
桜の樹の下に
ひとりぼんやり立ってたらどうか

イケ面じゃナンパすぎ

剣道の面じゃ硬派すぎ

桜の下には
臆面が似合うかもしれない



僕ははっとする

宴の騒ぎが耳に聴こえている

あなたはまた
詩を書いていたね

と、懐かしい声に言われて目を上げると
桜の花を浴びて、
ひげ面で、前歯のかけた
あの臆面が立ってた

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8041 : ETERNAL VERSE  羽喰友人 '15/04/27 17:48:06




遥か彼方の昔から
流れ続ける詩がある
それらの言葉の連なりは
神のロゴスを書き綴り
それらの言葉の響きには
ミューズの女神も酩酊す
バベルの塔の頂上に
掲げるはずのその詩は


それらの明るい響きには
ニンフの群れも踊り出し
青い小鳥のさえずりと
優美なメロディー紡ぎ出す
それらの切ない響きには
ダフネを想うアポロンが
恋人たちの想い乗せ
悲しいメロディー澄み渡る


それらの激しいリズムから
英雄の血は滾らされ
至高の力へ向かわせて
歴史は繰り返されてゆく
それらの静かなリズムには
太古の夜の囁きが
生きる全ての生命に
明日を生きてく安らぎを



歴史を超えた昔から
語り継がれた詩がある
全ての秩序を内包し
全ての命を揺るがせて
全ての心に鳴り響き
無限の曲を綴りゆく
いつか僕らも聴けるのか
天上に響くその詩を

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8038 : 船  黒髪 '15/04/27 00:25:19

お日さま一番 風二番
港に停まっている
人を待っている
のせる時を待っている
嵐の海も幾度か行った
力が湧く
きっと明日は叶えるぞ
勇んで
涙拭き
純真キラリ

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8040 : 月夜にダツゴク  So_air69 '15/04/27 12:30:47

僕とボクは地下の牢獄にいた
閉じ込められていた訳ではなく
そこが好きで底にいた
僕とボクはほぼ同じ
成分で作られていた
本とエロス・音楽あと
雑学に哲学とホラ貝
それと秘密で作られていた

勉強は成分に
含まれません

こまごまとした色々
小舟に積み満月の夜
予定通りダツゴク
全て順調な様子

とある島に向かう途中
ボクがある日いなくなった
どうも太陽に帰ったらしい

僕は地図を持ってた、
舵はボクがとってた。

舵のない小舟の上
僕はひとりぼっちになる
地図をぎゅっと握りしめたまま
読み方は習ってない

えらいことになったな

さしあたって腹が減った
僕はボクのリュックあけて
食べるものを探した

さらにえらいことになった
リュックの中予想外
檸檬100個
檸檬100個
ポーチの中嫌な予感
檸檬10個
檸檬10個
まさか僕のリュックも?
みかん100個
みかん100個

檸檬100個太陽に投げつけた
みかん100個全部食べてやった

なんとなく予定通り
無事暗礁に乗り上げて
なんとない島についた
なんとない家を建てた
なんとなくいつの間にか
ボクが帰ってきてた

どうも僕の投げた檸檬ひとつ
ボクの背中に当たったらしい

ボクは僕の家の中に
さらに小さな家を建てた
それを秘密の家と呼んでた
僕はボクのしたいことを
すればいいと思った
それがダツゴクの約束
僕はボクを邪魔しないし
ボクも僕を邪魔しない
したいことをすればいい

とても光る満月の夜
プラチナの雨が降る夜

知らぬ間にまたいなくなった

どうも月に帰ったらしい。

三角のテーブルの上
Y字の鍵置いてあった
ボクの家の鍵らしいな
丸い文字のメモがあった

『戸締まりを忘れずにね』

あたまにくる
たまにあるく

Y字なんか使わない

ボクの建てた家の屋根を
めりりめりり剥がしてやる

案の定だ
何のジョーク?

檸檬1個
檸檬1個

月になんか投げない
レモネードにして飲んでやる

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8044 : 純粋ラーメン  蛾兆ボルカ '15/04/29 10:11:12

通勤バスに乗っていたら、
『ラーメン』が頭に浮かんだのだった

本当に完全に
透明で、本当に完全に
真っ白な
(透明な白は、論理的には存在しないけど)空間に、
ラーメンが浮かんでた


朝御飯はちゃんと食べてきたから、
そのラーメンは美味しそうじゃなかったし

バスの中は寒くなかったから
別に温かそうじゃなかったし

回りは何の臭いもしなかったし
他のお客さんの話し声も
意味はわからなくて

頭のなかの、真っ白な(そして透明な)空白に
一杯のラーメンが
浮かんでただけだった



一滴の雨が
どこかで土に落ちる
そして吸い込まれて消えるとき
に、ついて考えていたなら、

純粋ラーメンが
頭の中の空間に浮かんでたら
それは思考の邪魔だろうか?
(そうではない)


誰かがこの世をさるとき
もし、そのひとが
脳溢血による全失語状態なら
(例えば私の母なら)
純粋ラーメンが、
そのひとの頭に浮かんだり
するのだろうか
(そんなことは知らない)

僕は、そんなことは
何も考えなかったし

純粋ラーメンは
悲しくもなく
美しくもなく
ただラーメンでありつづけ
僕にはラーメンなんか全然意味がなくて
ラーメンだなあ、とすら考えず
それが完全に透明な
完全に白い空間に
ラーメンとしてありつづけた



一日の終わり
帰りのバスの中で
僕はまた、純粋ラーメンを思い出して

ああ、そうか、そうなのか、と考えた

きっとこれが、「考える」ってことなんだな、と気づいた

今日は、
いっぱい考えて
いい一日だったな、って
思った



初稿初出「焔」
・本稿は改定第2稿です。

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8046 : 百合 #7  アルフ・O '15/04/30 00:48:07 *2

「予報は。
「雨のち晴れ。
「のち曇り。
「ついでに雪。
「また咲けないね、
「茎も葉もそろそろ限界、
「誰も来ないし、
「時折鶫が来るけど。
「ついばんでもらいなよ、
「やぁよ。
「ねぇもう少し、
「生長すれば、
「気流に届きそう、
「鉱脈に触れそう、
「諦め悪いね。
「他人事、お互い様。

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8045 : 引用ロードSHOW  泥棒 '15/04/29 22:21:04

私は
(泥棒/引用ロードSHOW)

私から
(泥棒/引用ロードSHOW)

引用する
(泥棒/引用ロードSHOW)

あなたからも
(泥棒/引用ロードSHOW)

引用する
(泥棒/引用ロードSHOW)

雑誌からも
(泥棒/引用ロードSHOW)

テレビからも
(泥棒/引用ロードSHOW)

映画からも
(泥棒/引用ロードSHOW)

引用する
(泥棒/引用ロードSHOW)

そして
(泥棒/引用ロードSHOW)

傘はないけれど
(泥棒/引用ロードSHOW)

ドアを開け
(泥棒/引用ロードSHOW)

町へ出る
(泥棒/引用ロードSHOW)

この部屋は
(泥棒/引用ロードSHOW)

グレーゾーンだから
(泥棒/引用ロードSHOW)

町へ出る
(泥棒/引用ロードSHOW)

この部屋は
(泥棒/引用ロードSHOW)

引用の雨が降ると
(泥棒/引用ロードSHOW)

濡れるしかないから
(泥棒/引用ロードSHOW)

町へ出る
(泥棒/引用ロードSHOW)

風景とか
(泥棒/引用ロードSHOW)

感覚とか
(泥棒/引用ロードSHOW)

引用できないものを
(泥棒/引用ロードSHOW)

丁寧に描写しろと
(泥棒/引用ロードSHOW)

あなたは言う
(泥棒/引用ロードSHOW)

今日もあなたは正しい
(泥棒/引用ロードSHOW)

でも
(泥棒/引用ロードSHOW)

逆に
(泥棒/引用ロードSHOW)

傘が売っていない町で
(泥棒/引用ロードSHOW)

逆に
(泥棒/引用ロードSHOW)

グレーゾーンを
(泥棒/引用ロードSHOW)

逆に
(泥棒/引用ロードSHOW)

丁寧に描写するから
(泥棒/引用ロードSHOW)

逆に
(泥棒/引用ロードSHOW)

あなたに
(泥棒/引用ロードSHOW)

逆に
(泥棒/引用ロードSHOW)

読んでもらおうと
(泥棒/引用ロードSHOW)

逆に
(泥棒/引用ロードSHOW)

引用する
(泥棒/引用ロードSHOW)

んで、
(中村一義/犬と猫)

突然なんですけどね
(おぎやはぎ/結婚詐欺師)

本当にこのやり方でいいのか
(浦沢直樹/20世紀少年)

胸の中でつぶやいた
(川上弘美/どこから行っても遠い町)

ごめんなさい
(新井素子/おしまいの日)

たぶん
(スチャダラパー/ヒマの過ごし方)

私はもうだめです
(手塚治虫/ファウスト)

いただく物はいただいて
(内田百��/八十八夜は曇り)

そろそろ寝るか
(伊藤潤二/よん&むー)

なんとなく
( / )

二秒間宙を見つめていたが
(町田康/パンク侍、斬られて候)

あっという間に
(吉行理恵/湯ぶねに落ちた猫)

私は激突して壊れるだろう
(舞城王太郎/みんな元気)

そして
(絲山秋子/逃亡くそたわけ)

すぐにバターのように溶ける
(中上健次/賛歌)

いや、そういうんじゃありません。
(モリエール/人間ぎらい)

その逆の場合もありますので
(猫田道子/うわさのベーコン)

少し怖かったけど
(前田司郎/夏の水の半魚人)

私は本当に何もしなかった。
(阿部和重/グランド・フィナーレ)

そんな馬鹿な話があるか
(高橋源一郎/恋する原発)

ある
(鳥山明/ドラゴンボール)

やりたきゃやればいいよ
(浅野いにお/うみべの女の子)

だったら
(立川談志/M-1グランプリ2002)

はっきり際だたせて
(ジャン・ジュネ/泥棒日記)

言葉なんか
(奥田民生/何と言う)

殺してやる
(庵野秀明/エヴァンゲリオン劇場版)

すぐに
(七尾旅人/天使が降りたつ前に)

殺してやる
(庵野秀明/エヴァンゲリオン劇場版)

神経を集中させて丁寧に
(shing02/焦燥)

殺してやる
(庵野秀明/エヴァンゲリオン劇場版)

とても長い伝統を
(中沢新一/三万年の死の教え)

許可が下りたら
(白輪剛史/動物の値段)

殺してやる
(庵野秀明/エヴァンゲリオン劇場版)

必ず
(諌山創/進撃の巨人)

殺してやる
(庵野秀明/エヴァンゲリオン劇場版)

上から頭ごなしに
(大竹伸朗/テレピン月日)

殺してやる
(庵野秀明/エヴァンゲリオン劇場版)

合法的に
(BOSE/明日に向かって捨てろ!!)

殺してやる
(庵野秀明/エヴァンゲリオン劇場版)

中学二年の本棚を
(泥棒/引用ロードショー)

昇華することなく
(泥棒/引用ロードショー)

殺してやる
(庵野秀明/エヴァンゲリオン劇場版)

サブカルが
(岡村靖幸/あの娘と、遅刻と、勉強と)

シンクロしまくった
(大根仁/中春スケッチブック)

昼過ぎから
(野坂昭如/ぼくの死の準備)

強弱をつけて
(二ノ宮知子/のだめカンタービレ#5)

殺してやる
(庵野秀明/エヴァンゲリオン劇場版)

ドーナツショップでフレンチクルーラーを食べながら
(宮崎誉子/セーフサイダー)

殺してやる
(庵野秀明/エヴァンゲリオン劇場版)

くしゃくしゃの紙くずのように
(宮沢賢治/注文の多い料理店)

殺してやる
(庵野秀明/エヴァンゲリオン劇場版)

すべての人間の頭上を
(立川昭二/死の風景)

水と光を
(唯野未歩子/走る家)

あの空白を
(アンドレ・デュ・ブーシェ/氷河)

数冊の本を
(本間洋平/家族ゲーム)

数々の思い出を
(ルネ・シャール/眠りの神の書)

仕事しながら片手間に
(山本直樹/テレビを消しなさい)

普通の感覚で
(森達也/スプーン)

殺してやる
(庵野秀明/エヴァンゲリオン劇場版)

時には
(ユニコーン/時には服のない子のように)

スローモーションで
(水森サトリ/でかい月だな)

殺してやる
(庵野秀明/エヴァンゲリオン劇場版)

比喩的な言い回しであるという前提を
(斎藤環/ひきこもり文化論)

殺してやる
(庵野秀明/エヴァンゲリオン劇場版)

終った前衛と呼ぶしかない無惨さを
(金井美恵子/スクラップギャラリー)

編集が終ったところで
(桑野茂/ドキュメンタリーの世界)

皆殺しにしてやる
(高橋ヨシキ/悪魔が憐れむ歌)

こんなひどいものがあっていいのか
(中原昌也/死んでも何も残さない)

詩的でない言葉ではとても表現できない
(ジョルジュ・バタイユ/文学と悪)

言葉をなくした
(後藤まりこ/sound of me)

ほんでね
(チュートリアル/鳥将軍)

あなたを殺して私も死ぬ
(東京03/あるがままの君でいないで)

逆に
(泥棒/引用ロードSHOW)

皆、優しく、きれいに
(太宰治/女生徒)

逆に
(泥棒/引用ロードSHOW)

笑って答えた
(谷崎潤一郎/刺青)

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8042 : 白夜  鵜戸口利明 '15/04/29 00:29:11  [Mail]

信じれるものがいないのに
疑う気力さえない今日
ぼくは煙草を吸って
何かを待ち望むよりほかはないのだ

命の灯火に明かりがみえる
短かくなる煙草と積もる灰皿の中
何か予感しながら
酒精が暴れだすと
自分の中から誰かの
声がきこえてくる
そいつと ぼくは
酒を酌み交わしているのだ

20歳を目前にして
ぼくは若い生命力を失おうと
しているのだ
ぼくは
闘い続ける魂をどこに置いてきたのか
不戦になるほどの平和はどこにもない
無個性なビルの下を歩く大群の中で
ぼくは亡霊として存在している

反抗心を失った今日
ぼくに持ちうる武器もない
光のない陽の下で影踏みしているうちに
おそらく朝もこないのだ

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8052 : ardhanarisvara  lalita '15/05/01 10:28:35

om a ra pa cha na dhih

気高きマンジュシュリー(文殊菩薩)に敬礼す!

om anadabhairavaya vidmahe sudhadeviye dhimahi tanno ardhanarishvara prachodayat

女は男の力が欲しい。男は女の美が欲しい。

二人は恋に落ちる。中間の身体に。

聖なる両性具有神に。

男や女に恋に落ちるのではなく、中間の身体に恋に落ちる。


わたしは模倣形式の頂点のフーガ、彼女は反復形式の頂点のソナタ。


フーガとソナタはひとつとなり、壮大なシンフォニーとならんとす。


sol si su la fa fi mi mu do di tu re

偉大なるカンタータ!

東洋の叡智の結晶であるウパニシャッドとタントラ

西洋の知性の結晶である現代音楽と哲学

東と西は一つにならんことを。

仏陀とキリストは出会う。

光と愛はであう。

やはり至高性は罪なのであった。
molto espressivo grave

シヴァよ。シャクティよ。シヴァシャクティよ!


わたしは、母の胎からうまれた、一人のシンプルな男。


クセナキス ブーレーズ ケージ  マハリシ オショウ クリシュナムルティ

すべての英雄たちは、女からうまれ、世界という女の中で育ち、ついには男となり

世界という女から解脱する。


ははっ!これが人生か。ならば何度でも!


わたしはすべてに神性をみる。vashat!

神は全知なり cit om

神は遍在なり ananda ah

神は全能なり sat hum

om ah hum

aham brahmasmi aham brahmasmi aham brahamasmi
ff crescendo fff crescendo ffff


暴力の中には沈黙がある。

この根源的暴力こそが罪であり至高性である。


そしてその暴力とは拒否に他ならない。


最後の戦いだね。

ルールを知らないのは子供。

ルールを守るのは大人。

ルールを破壊するのが聖者。


真実は殺戮だから。


暴力は裸の真実だから。


女よ、あなたは誰か、かわいらしい愛しの君よ。

悪魔だ。完璧な悪魔だ。

甘いよ。おいしいよ。でももう十分だよ。

もうパフェについたチェリーまで食べる歳じゃないから。

たくさん恋に落ちたね、たくさん甘い夢見たね。

幻想は好きさ。でも幻想は幻想さ!

師よあなたは

賢者としては、岩壁よりも険しく厳格

聖者としては、バターよりも優しく柔軟。



これが最後の戦い。


俺は君を殺すよ。

もう、君を崇拝するような弱い男じゃないから。

もう好きじゃないんだ。・・・・・・・・・
molto agitato stretta

真実を言うのは誠実さと勇気がいる。

hrim shrim krim parameshvari kalike hrim shrim krim svah

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8027 : 「まあちゃん」のことではない  Migikata '15/04/18 17:05:19

 まあちゃんは、ちょっと癌。癌になっちゃった
 くちばしを開いた鳥の口の中、のどまで真っ赤
 株価は値上がり中
 爪の色が紫。すぐ割れる、はがれる、まあちゃん
 喜びの裏側にまた喜びがあって飛び上がって伸びる
 西瓜を提げて、おじさんのランニングシャツ
 エボナイトという言葉をスマホで調べた
 お父さんのメダルが十四枚とバンソウコウが八枚
 並べる並べる
 ストローから覗くとまあちゃんの赤らんだ裸
 金魚という種類の魚はいません
 お砂糖で耳を煮出してよく晴れたなら
 紫の声が割れる割れる
 絶賛分割中。黄金分割中。まあちゃん
 自転車のキーの横にアイスの紙カップ
 黄色ワセリン、白色ワセリン、プロペト、サンホワイト
 駐車場でのトラブルにつきましては責任を負いかねます
 まあちゃん、わかった?わかっても仕方ないけど
 目で字を追って追い抜いてその先を読んじゃうと
 浅い紫色、綿菓子のような匂いに、金管の音が少し
 道路標識の根元に落ちている、ゴムのキャップのようなもの
 濡れて乾きかかっているもの、涙と関係のないもの
 叱ったり叱られたり、怒ったりもしないもの
 お父さんでもおじさんでも、お母さんの恋人でも何でもない人
 少しだけテレビに映った人、シトラスソーダ
 ニトリ赤羽店を過ぎてすぐ、信号のない交差点を左の路地へ入る
 ビックリマンチョコ
 神の国とか天国とかとても近いところ、公衆トイレ
 公園に砂場、鳥取にも砂場、残念なスタバ
 まあちゃん、左ポケットに手を入れてペニスを弄っちゃだめだ

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8048 : 私と言う悪夢  イロキセイゴ '15/04/30 23:50:29

流水プールの中の私は
初めての物語を読みながら
水の色が服の色に転化する様な夢の中に
かわいい犬を連れた老人をつけ回し東へと戻る
初めの地を憎み
西方進行を続ける
少年二人が剣道をして居る
消防自動車のサイレンが聞こえ来る中
私は「私」を取り戻しつつあった

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8043 : カラス  中島恭二 '15/04/29 01:59:31  [Mail]

人は
どのように生きてきたかを子孫に知らせたいのだ
知らせなければならないのだ
どのようにして人間は生きてきたかを

私はきのう見た夢の事を思い出していた

海岸に乾物のように干からびた死体
それはおれの弟だと父は言った
蠅の黒くたかった死体 南の孤島で戦死した弟だと言った
流木を集め 浜辺で火葬にしようとした
湿った流木は小さくしか燃えなかった ちょろちょろと燃えて
腹から
太腿から
眼球から
出てくるわ
出てくるわ  
うじむし
そして父は指さしながら 口を開いた 
そのうじむしを食え
そのように人間は生きてきたと

海の方から 
密林から
色々な鳥が飛んできた
死体の周りに這い出してきたうじむしを 夢中で啄んだ
 
うじむしを啄んでいる
私はカラスに成っていた 

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8055 : PS3も古くなった  陽向 '15/05/02 17:08:49

いやお前が間違ってるだろww

将来に不安を感じ 色々調べた挙句2ちゃんねる

100万円稼ぐまで残り100万まで到達した

いや苦労したよ

馬鹿笑いし その後襲ってくる謎の虚しさ

Twitterで暴行的な暴言発言連発し捲くったら

「身体を大切にしろ」と言われた

10人とセックス 性病の恐怖

俺は感性も何もかも女性的 肉体のみ男性

情報 情報 どこを見渡しても 情報まみれ

後戻りできないとこで 生まれた奴ら

それはいつに始まったか分からないけど

そんな世界で食われて消されて 心を破壊されて

線路がこの世にあれば 誰も苦労しない

そんな線路も知らないのに時代の流行

科学が神を超えた気になってます 神よなんか言ってください

君らを食べることにすると囁いてください

エレキギターを滅茶苦茶に弾きまくっても

誰も聴いてません ベースにしようと思います

ハーモニカは何故か上手く吹けてますよ どうですか? 神様

様なんて今誰か言ってるの? 君だけだよ

そうですが2ちゃんねるの奴らに屁をしてください 死にますね

Twitterを破壊しました それを知ってるのは僕だけですが

言い残すことは何もありません あるのは

市民の「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」


という叫び声だけです YouTubeを見てもらえば分かります

>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20150502_820_8055p


8054 : ニケツチャリダー車道も歩道も邪道も外道も冥府魔道をブッ飛ばす  ヌンチャク '15/05/01 20:54:58

 さっくんは毎朝おなかがいたいって言う
 おなかいたいからようちえんやすむって言う

 幼稚園で仲間はずれにされてるらしい
 せんせいにはいうなって言われるらしい

 さっくんはどうしたらいいかわからないから
 今日もようちえんやすむって泣いて暴れる

 僕はママチャリのチェーンに油を注して
 もうええから早よ行くでって言う

 さっくんは泣きながらドクターイエローのクツ履いて後ろに乗って
 パパはぐいぐいペダル漕いでる坂道だって突っ走る




  ***

 ポエムサイトに家族のポエムを投稿するといちいち
 これはフィクションですって言わなきゃならないのが面倒くさい

 たとえば僕がいまさら実は未婚の独身30女でしたと
 告白したとていったい誰が信じるだろう

 嘘でも本当でもどっちだっていいじゃないか
 詩を読みたいのか作者を読みたいのかどっちなんだ君たちは

 たいていの場合詩がつまらないのではなくてレトリックなんか何の関係もなく
 それ以前に作者の人間そのものがただつまらないんだろうと思う

 さっくんは今日初めて自転車コマなし乗れました
 ベンチに座って僕は他人事のようにそれを眺めていました
  

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8049 : コピー。  田中宏輔 '15/05/01 00:01:01 *1



 手をコピーする。左手をコピーして、右手を
コピーする。腕をコピーする。左腕をコピーし
て、右腕をコピーする。顔をコピーする。光を
見ないように、目をつむってコピーする。肩と
胸をコピーする。服を着たまま、コピー機の上
に胸をのせてスイッチを入れる。お腹をコピー
する。コピー機の上にのっかってスイッチを入
れる。小便する犬のように、脚を上げてコピー
する。左脚をコピーして、右脚をコピーする。
足をコピーする。コピー機の前で逆立ちして、
足の甲をコピーする。コピー機の上に片足をの
せて、もう片足で蓋をしてスイッチを入れる。
そしてそれらをセロテープで貼りつける。ペラ
ペラとした白黒のぼく。頭のところをもって垂
らしてみる。目をつむったぼくの顔。手をはな
すと、ヘロヘロヘローとへたり込む。もう一度
手にもって垂らしてみる。でも、やっぱりペラ
ペラとした白黒のぼく。窓を開けて、ぼくは、
ぼくのコピーを風に飛ばしてやった。
 目を開けると、ぼくは風にのって飛んでた。
とっても軽くって、ヒラヒラヒラーと飛んでっ
た。高層ビルの透き間をぬけて、ぼくは飛んで
った。どんどん遠くに飛んでゆく。風にのって
どんどん遠くに飛んでゆく。
 ああ、ぼくはどこまで飛んでゆくんだろう。

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8012 : トーナメント  ゼッケン '15/04/11 13:49:37

視聴者のみなさま、こちら、
天の岩戸前特設アリーナから中継しております、諸般の事情から開催は不可能!
と言われていた最強天皇決定トーナメント、なんと開催であります、一寸先はハプニング、
行けば分かるさ、分からなくても戻ってくるな、さあ、ここで開催宣言は、
リング上にはザ・レジェンドこと神武天皇だ! マイクを持って上がります、会場内、
ヤタガラスが一斉に放たれました、ああ、うるさい! 神武天皇の言葉がきこえません、
これは高杉晋作じゃなくとも三千世界のカラスを殺したい、神武天皇、リングを降ります、
会場暗転、赤コーナー、選手入場です、最初に入ってくるのはどいつだ? レーザー照射、流れてきたぞ、入場曲が、
曲名はビューティフル・ネーム、となれば、出てくるのはあの男しかいない、天皇の天皇による
天皇のためのクーデター! 建武の新政、おれの名前を言ってみろ! ザ・ビューティフルネーム、後醍醐天皇だあああああ! 

…会場がいまだざわめいております、続いて青コーナーの入場です、曲はMAX、ええええええ! まさかのTORATORATORA、これは豪華すぎやしないか、初戦からたいへんなことになっているぅ、堪え難きを堪え、忍び難きを忍んだ男、ザ・タフ、昭和天皇、入場!
トーナメント初戦は後醍醐ブイエス昭和のドリームマッチ、ゴングがなると同時に、後醍醐天皇のセコンドでゴダイゴのリーダー、ミッキー吉野氏が怪しげなお香をリングサイドで焚き始めました、これはもう放送できないかもしれない、気持ちよくなる煙が会場内に立ち込めてきた、リング上では後醍醐天皇、密教立川流の寝技で昭和天皇を責めたてているぅ、苦痛と快楽の永劫回帰! まさに法悦! 南北朝も分裂だ! やっぱりこいつは悪党だ! これにはさすがの昭和もギブアップか!? だめか、だめなのか? やっぱりこの戦いは始めてはいけなかった? ここで主催者から突然のお知らせが会場内スピーカーから、

只今より重大なる放送があります。全国聴取者の皆様御起立願います

うそだぁ、出たあ! 玉音放送、ポツダム宣言受諾! 昭和天皇、無条件降伏であります、しかし、これは負けではない! むしろ負けるが勝ち、からのこのシークエンス、ここからは止まらないぞ、昭和天皇のコンボ、人間宣言からのそして少年は象徴になった! 逆説的現人神の降臨、ここに天皇は完成した、完全体出現! 千代に八千代にこけのむすまで、天皇は天皇になりつづける宿命なのか! 天の岩戸もたまらず開いてしまうじゃないかっっ、わたくし、これ以上中継できません、みなさん、さようなら!

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8047 : しんなりと  れたすたれす '15/04/30 21:17:39


しんなりと しにした しめる かのように
かように したしんだ しんわは いぬものを かたる
いつでも しょに しょに いたる しょに
しょを ひらかれる あまたの しょしょに
しょを ひらき みられる たびに いにしえの
ときに いざない いまはなき はかなし しんれいに
したしめる いや ねずとも ねことも ともひき ゆく
ときは しんなりと ときには ねころび
ときとして ころげ こげつき きねしす さいこき
として つきは まわる しんとして そこに ある
しかと ある しかりと ある あたま いしとして
みがく あたまを しかと いしをとぎ あたまを
とくと とぐ いしが いな それ それが はねる
あたまを はねる いしとして はめる あたまは
はめられる あたまは いしで ふるい いしで
あらたな あたま として はめられた 
むちの かわが はげた あたまは あらたに
ふるい それを はりつける いにしえの きじんの
ことば として さだかではない それは しんとして
こんすいし こんめいし こんらんし らんしとし
せいしを として いくども みたまを ひろい
めたまを ひろげ えええ それでも はくしで
ひろい よみして しんなりと 
いくひも あまりを として しんなりと

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8051 : 体液  ねむのき '15/05/01 10:09:32

意地悪な学校に
行きたくない、いつもの朝に
寝ぐせ頭は、重たく軋み
冷たい蛇口
をひねると
胸がつぶれて
涙があふれた
歯みがきができなくて
ぼくは困って
よけい悲しい

ぼくの涙は
制服をぬらし
洗面器を、いっぱいにして
迷い込んだ一匹のクラゲ
がふわふわと
泳いでいる
歯ブラシとコップを、持ったまま
ぼくは
困りはてて泣いたまま
意地悪な学校に
行かなければ、ならない朝に
たくさんの、クラゲたちが
鏡の中を、漂っている

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8039 : 農場  山人 '15/04/27 07:46:21


農場は今日も静かだった
土の畝が形どられ
わずかな小雨が土を濡らしている

休眠した種子たちを
刺激する気配すらも感じられない
すでに、どうだ
私が農民であったことさえも自覚できず
こうして一日の終わりを
狂いのひと時に浸ろうとしている

どんよりとした
ビニールハウスの湿度の中で
点々と茎を太らせた
菜たちのよどみが揺れる
吐いた息を
そのまま吸うような不潔な気体の中
脳さえも失われた
その菜たちの目はひたすら濁っている

虹をかんむりに
シャイな霧を瞼に乗せて
夕日に頬を赤らませ
星を瞼に閉じ込めて

少し寒い農場の脇に立つ
まだ待てばいい
ずっと待っている
動き出した土の一つの意思
きっと新しい言葉たちは芽吹いてくるはず

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8064 : (無題)  反町 '15/05/06 13:31:33

白昼の啓示

あの絵はおかしい
あの絵があそこに
あることはおかしい
やはり あの絵があそこに
あること自体に大きな違和感
というものを感じるのだ
あの巨大すぎる奇怪な絵を
都会の駅の群衆のなかに
見るのはちょうど四年ぶりだ
以前に見たのはあの震災から
ちょうど一年経った日だった
街ではあちこちで号外が配られ
あの歴史的大惨事から
一年経ったことを特集していた
あの時感じた違和感というか
何とも言えない不気味さを
今でも手に取るように思い出す
私はそれを確かめるように
通行人を横切り窓側に寄った
そしてあの絵を四年ぶりに
群集の中にひとり眺めてみたのだ
やはり おかしい あの絵が
ここにあるということが
とてつもなくおかしいのだ
そして その前を何気なく通る
平和な日常の通行人たちが
そのことにとどめを刺している
この形容できない不協和感
不気味さはいったいどこから来るのか
この光景を見た他の人たちは
何も感じないのだろうか
この絵をここに設置した人は
いったいどういう意図があったのか
ある意味 この巨大すぎる絵を描いた
有名すぎる芸術家よりも
この絵をここに設置することを
思いついた人の方がよっぽど
すごい才能に溢れているのではないか
なぜって 普通こんな絵をこんなところに
飾ろうなどとは人は思いつかないものだ
それはひとつの禍々しい予言であり
直截的に私たちに与えられた啓示だ
そして それを無視するように通り過ぎる
平和な日常の群集がこの予言と啓示を
見事に完成させている
そのことが指し示している暗号に
しかし ほとんどの人は気づかない
通り過ぎるだけの意味を持たない群集
世界中の人がよく日のあたるこの窓際で
この啓示の前に立つべきなのに

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8067 : 喪失  黒髪 '15/05/06 23:16:49

フォークを突き立てる。こころを、失う。
雨の中では濡れ落ち葉は邪魔者、お前も窓越しにそれを見ている。
楽になれるとささやくけれど、人生の多くは失われずにいない。
以上を持って、選挙演説とさせていただきます。ご質問等を、お待ちしています。
強い風がうなっている。空中をつたわる声も回転して、速度を上げている。
方法もなく一枚の田んぼをずっと見つめていた。
ああその頃、悲しさで塗り重ねられる色は、絶望だった。
大切な人を大切にしたいと思っても、いつのまにか需要は売り切れで、
自分の足の遅さは非常事態宣言を出されるほどだった。
流れに思う、水が海へと注ぐ、そこは行き場をなくした僕が、帰れるねどこさ。
そんなにも長い時間が過ぎたのだからと、目の前にある星だけでは悲しくなり、振り仰いだ夜空。
完全なこころとは、血液の流れであり、めぐる季節と同じように、僕を詰まらせ、行き来を繰り返す。

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8057 : 一年  zero '15/05/04 02:09:44

輝くものと輝かないものが出会って
互いに氷として融け合った一年だった

ほんとうのことはすべて
偉大な虚構から滑り落ちた一年だった

どこまで伸びていくか分からない
指先を丁寧に繕った一年だった

咲くということが裂くということであり
割くということでもあった一年だった

得たもの育んだもののかげでは
死んだもの失ったものが雫となった一年だった

はるか遠くを見渡すために
目の前の小さな虫たちを観察した一年だった

言葉にならないものばかりが
言葉になろうとして真実を失っていった一年だった

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8059 : 蜘蛛の糸  So_air69 '15/05/04 18:48:30

麻の糸がない
朝の意図がない

だから夜までに
蜘蛛の糸を撚る
雲の人は夜来る
蜘蛛の糸は強い
カーボンよりも強い
バーボンより優しい

石はたまに隕ちてくる
意思は稀に降りてくる
神などでなく
紙などでなく
絹の衣を纏い
雲の人は降りてくる

カーボンよりも強い
シャボン玉の色の光
蜘蛛の糸を降りてくる
ナイーブな手でそっと触れる
なにか少し囁き
ナイーブな手で 髪を撫でる
なぜか一つ瞬き

だから夜までに
蜘蛛の糸を撚る
蜘蛛の糸は強い
カーボンよりも強い
シャボン玉の色の光

蜘蛛の糸を登るまで
雲の人に届くまで

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8071 : (無題)  マグロ '15/05/07 19:03:18  [Mail] [URL]

時折夢に見た蜘蛛が激しく糸を吐きにくる
私の肌をなぞるように
その糸は
果てしなく伸びて
躰はもう身動きできなくて
ただ
言うがままにみをゆだね
しばしの間
報復を試みる
もう夢は終わったの
これからどうすればいいの
背中にかかる熱い吐息が
熱くて
あたしは氷を口で
真っ赤な口で
ほおばる
仕返しなの
すべてはあんたに

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8061 : 地下鉄キリン事件  蛾兆ボルカ '15/05/04 19:41:44

「被告は二重のビニール袋に入れたキリンを、さらに紙袋に入れて新宿駅から車内に乗り込んだのであります。」

「裁判長殿、キリン、でかすぎて紙袋はちょっと無理であります。」

「静粛に。
弁護人は許可を得て発言しなさい。」

キリン、苦しがるだろ

「静粛に。
傍聴人、退席を命じます。
検察官は陳述を続けなさい。」

「被告は、丸ノ内駅直前でキリンの入った袋を傘の先で突いて破り、放置したまま、周囲に気取られないうちに速やかに丸ノ内駅に下車したのであります。」

「裁判長!」

「弁護人。」

「傘で突いたら、キリン、痛がって騒ぐはずでしょ!」

「憶測は述べないように。」

「電車はそのまま永田町駅まで進行し、その間にキリンが気化して袋の外に出たため、電車は大変な騒ぎに至ったものの、幸い車内にライオンがいて、大声で吠えてこれを一喝。
ことなきを得たものです。」

「裁判長!」

「何ですか、弁護人。」

「まってくださいよ!
ライオンだめでしょ!
車内で吠えたら、むしろパニックでしょ!」

「裁判長。
異議があります。」

「何ですか検察官。」

「ただいまの弁護人発言にありましたライオンだめでしょは、本件と別件であります。」

「異議を認めます。
書記官は議事録からライオンだめでしょを削除しなさい。」

・・・・・・・・

ねえ。地下鉄サリン事件あったよね。

あったね。
ひどい事件だったよね。

あれ、何だったのかしら。

何だかわかんないよな。

どうしてあんな酷いことしたのかなあ。

わかんないな。

ねえ。

何?

アサハラの指示なんでしょ。

らしいね。

弟子がサリンとキリンを聞き間違えた、とか。

サリン製造プラントも作ってたんだよ。あり得ないでしょ。

アサハラとしては、サリンのプラントじゃなくて、キリンの動物園のつもりだったとか。

ないだろー。

ないわね。

・・・いやまてよ。ないかな?

ないわよ。

・・・・・・・

千代田線(我孫子発代々木上原行)については、北千住駅から所定の時刻にキリンが乗り込む。

丸ノ内線(池袋発荻窪行)については、所定の時刻に荻窪駅からキリンが乗り込む。

丸ノ内線(荻窪発池袋行) については、所定の時刻に新宿駅からキリンが乗り込む。

日比谷線(中目黒発東武動物公園行) については、所定の時刻に中目黒駅からキリンが乗り込む。

日比谷線(北千住発中目黒行) については、所定の時刻に北千住駅からキリンが乗り込む。

千代田線(我孫子発代々木上原行) については、所定の時刻に千駄木駅よりキリンが乗り込む。

時刻0800から0802の間に、上記のすべてのキリンを乗せた車両が地下鉄長田町駅に停車する。

何事も起きない。

六頭のキリンを乗せた列車が、六方向にそのまま発車する。

・・・・・・・

わかんないよなー。

何が?

何もかもがさ。

わたしたちは、あの日、茅ヶ崎に行ったんだよね。

うん。あのとき君は泣いたね。

そうね。

なんで泣いてたの?

なんだか寂しい街だったからよ。

茅ヶ崎、寂しくないじゃん。

そう感じたのよ。

帰ってからニュース観て、びっくりしたんだよね。

そうね。

あの頃携帯なくて、ポケベル買ったよね。

・・・ねえ。もしかして、キリンのこと考えてる?

いや、考えてないよ。

やめなよ。

君のせいじゃないか。

なんでわたしのせいにするの?

だってそうじゃないか。

違うわよ。

・・・動物園に行ったの覚えてる?

畜舎に入って、ラクダ見たわね。

ラクダって、案外、凶悪そうだったなあ。

キリンって、ラクダに似てるよね。

似てるね。

・・・・・・・

月の砂漠をはるばると
旅のキリンが行きました

金の龜には金の酒
銀の龜には銀の酒

背なに負わされ、砂踏んで
旅のキリンが行きました

・・・・・・

月の砂漠か。

砂漠ね。

キリン、沙漠と月が似合うね。

そうね。

キャラバンのひと、歩くのかな。

そうね。隊長以外は歩くんでしょうね。

可哀想にね。

そうね。可哀想ね。

気の毒だなあ。

あなた、泣いてるの?

君こそ、泣かないの?

泣かないわよ。



やあね。

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8062 : 帰省  こし代 '15/05/04 21:11:04

田舎に帰った
久しぶりに
時間を忘れて ぼんやりした
素直になりたいから
色々吸い込んでみた
少し冷めた 風 とか
汚い 絨毯のほこり とか
干した洗濯物の におい とか

このままじゃいけないのに
このままでいたくなってしまって
ふ と
窓から 空を見ると
不甲斐なく 吸い込まれて
終わってしまった
これは いつものこと

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8069 : 月とスッポンポン  ヌンチャク '15/05/07 17:43:35 *6

 ヌンチャク氏は投稿者に迷惑をかけてトラブルを起こし続けていたり
 アルコールに飲まれ酔っぱらって書き込みを続ける愚行が大変多く見受けられるものの
 『年間選考経過/文学極道スタッフ』

どうやら僕の発言は、
単なる酔っ払いの戯れ言と思われているらしい。

作中ではあえて酔っ払いのイメージを持たせるために、
小道具で酒を使うことはよくあるが、
他者へのレスやフォーラムでの発言は、
酔ってもいないし、
最低限の礼儀をわきまえ、
ルールを守り、
サイトポリシーを尊重しつつ、
相手の言い分を確かめながら、
落ち着いて対話を試みているつもりである。
酔っているように見える、
というならまだしも、なぜ、
『アルコールに飲まれ酔っぱらって書き込みを続ける
愚行が大変多く見受けられる』などと、
断定されなければならないのか、
まったくもって理解できない。
いったい何の証拠があるというのか。
また、僕の言動が『愚行』だとお思いなら、
なぜその場その時に注意を与えずに、
わざわざ年間選考経過の中で言及したのか。
文極はテクスト主義ではなかったのか。
一般投稿者に対しては、
作品とは関係のない作者への人格攻撃を強く戒めておきながら、
ご自分たちは、勝手な想像を、
それがさも事実であるかのような断定的な口調でもって、
公的なアナウンスの中で作者の言動を批判するのである。
しかも、それが『文学極道スタッフ』名義で書かれているため、
文句を言おうにも誰の発言かすらわからない。


こちらが質問しても都合の悪いことには返答すらせず、
「我々は忙しいからおまえ自身が能動的に動け」
「掲示板が荒れた時はフォーラムへ誘導しろ」
と言われ実際にそのように動いてみると、
酔っ払いのトラブルメーカー呼ばわりされるわけだ。

なんという卑劣で愚劣な奴らであろう。
面と向かっては何も言わずに、
匿名投書的な姑息なやり口で他者を足蹴にするような人間が、
よくもまあ他人の詩を批評したり、
選考などというおこがましい真似ができたものだ。
芸術としての詩?
恥ずかしくはないのか。


 「前略。
 ――なるほど、道化の華の方が作者の生活や文学観を一杯に盛っているが、
 私見によれば、作者目下の生活に厭な雲ありて、
 才能の素直に発せざる憾みあった。」

芥川賞の選考に漏れた太宰が、
選考委員を務めた川端康成のこの言葉に逆上したのは有名な話である。
僕も怒れる太宰の言葉を引用して、
この詩(※)を締め括ろうと思う。
なにやら、
「太宰とおまえでは月とスッポンだ」という声も聞こえてきそうではあるが、
(僕は詩作においてはいつでも、
自身がスッポンポンになることを心掛けている)
なに、
ここの発起人連中も、
断じて川端康成などではないのである。
そしてまた、文学極道年間賞と芥川賞。
それこそ、言わずもがな、であろう。
並べるだけでも恥ずかしい。

ポエムサイトなど、
所詮、文壇の真似事オママゴト。
笑われてナンボの見世物小屋である。
裸踊りで出禁になるならそれもよし。
レトリックなどいらん、
メタファーもいらん、
ポエジーなんぞはもってのほか、
美しく着飾った詩と詩人を心から軽蔑し、
詩からは最も遠く離れた場所で、
十字路には秋の噴水、
針だらけの衣装を着て、
おまえだけに響く銃声を鳴らしてやりたい。(※)
嘘、
スッポンみたいな満月の下、
舟を浮かべて出かけたい、
そうして二人で、
秘密の話をしよう。(※)
接吻からはじまるSeptember、
行くあてもなく僕ら、
小さな恋のメロディみたいに。(※)

 あなたは、作家というものは
 「間抜け」の中で生きているものだということを、
 もっとはっきり意識してかからなければいけない。
 『川端康成へ/太宰治』









(※) 文学極道としての、
    確固たる詩の定義がなされていない以上、
    作者が「詩」と宣言した文章は、
    誰が何を言おうとそれは「詩」である。

(※) 『殺人事件/萩原朔太郎』のオマージュ

(※) 『湖上/中原中也』のオマージュ

(※) 『小さな恋のメロディ/BLANKY JET CITY』のオマージュ

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