初めて君の部屋を訪れたのは
木枯らしの吹く午後の事だった
空ばかり見上げていた僕に
君はあたたかいコーヒーを入れてくれた
白いカップには
小さな椅子の絵
Please have a seat.
と書かれていた
どうぞ、腰掛けて下さい
かじかんだ指を
あたためながら僕は
何度も何度も頭の中で
つぶやいていた
コーヒーを飲み終えた僕は
凍えていた事など忘れてしまい
君のもとを離れ
一人で歩いて来たのだけれど
あれから十年以上過ぎ
久しぶりに訪れた部屋で君は
変わらずあたたかいコーヒーと
たくさんの歌を授けてくれた
どうぞ、腰掛けて下さい
何て事のない言葉だけれど
それは木洩れ日、そして木陰
僕は今でも a little song bird
Please, have a seat.
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>島中さん
>花鳥風月さん
>花鳥風月さん
>山人さん
>陽向さん
>織田さん
>ukiさん
>少年Bさん
>Timさん
どこを捨ててきたのか
何を置いてきたのか
灰色の雲が低く空を這うその先に
何が流れているのか
天は閉じられて
硬質なものに変わり
地は果てもなく
広がるもののように見える
切り刻まれた大地よ
縦横無尽に走る
アスファルトに鉄道
大地を
山裾を
切り刻まれた
あらゆるものは盗まれ
もうすぐ山も穴になるだろう
君はどこを浮遊する
天と地の間か
閉じられた天の中か外か
見事なまでの逆様が
奇怪が
不幸が
数分後か
数時間後に
起こりそうな
黒く低くたれこめた雲の早さ
絶え間ない車が
枯葉をさかなでる
サラサラと
子守唄のように踊る
先を急ぐ車に電車
ピリオドの無い風
低く低く這う雲の
先の予感を
冬の突風が
分厚い意志の土ぼこりを
吹き飛ばした
ああー
蒲公英
微笑む
(2014年12月)
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20150112_564_7845p
どこからともなく
行方を妨げようとする
いたみが
胸に広がります
最近はもう
臆することもなくなりました
ただずっと苦悶するばかりではありますが
それを困ったなと感じることもありません
鬱陶しいと払い除けることのできるいたみでもないし
喚けば癒されるほどの少ない量でもないので
若干憤怒している自分を確認しながら いたみのとらえどころを掴み
寝ている人の肩に毛布を掛けるようにそっと慰めるのです
そうすると受け入れられたいたみは
癒しに姿を変え 行方に更なる行方を齎してくれます
ただ 少しばかりまた姿を変える時のことを考えると
戦慄に近い不安を覚えますが
もしこのいたみが自分に宿っていなかったらと 何度も思ったけれど
そうしたら 今の何倍も薄い自分だっただろうと感じます
いたみと自分が静かに行方を期待している話し声が
何より聞き心地良いです
本当にとても不思議なことです
自分もいたみもお互いが忌み嫌っているのに
話す時間は誰よりも長く
いつまでも一緒にいたいとお互いを守りあっているのですから
いたみは誰よりも優しく側にいます
少しばかり難しく分かりにくいだけで
相手の涙を一番理解しているのですから
自分はそっと慰め受けとめてあげればいたみは安心し癒されながら眠るでしょう
いたみが眠っている時
僕はいつもいたみに感謝します
いつもありがとう
おかげで日々こんなにも力強く生きているよ
いたみの繊細な寝息からは
癒しが流れ出て
自分の心に吸収されます
いたみがなければ癒されることはないのだと感じて吸収します
ああ なんて幸せなのでしょう
過去も今もこれからも
自分の些細な人生に宿った
このいたみという素晴らしい眺めの景色
その景色の中
自分もいたみも共に涙を流しながら
長い時間をかけて
景色に虹を作るのです
でも そうなんです
虹は晴れたら消えてしまいます
虹が消えた時には
快晴の中で自分といたみは手を空に伸ばしているでしょう
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20150105_474_7834p
>さっときもちいい風が吹いた感じ。
>この作品ですが、筆力がある作家のようですので、読み手を錯覚させるような魔法がちりばめられているとでもいえましょう。
>詩の中にも色んなカテゴリがあって、そのカテゴリに興味を持っている
>あさん
“悲しい”を仮名に開く。
<〈かな〉しい>
仮名に開いても〈かな〉しい、
〈仮名〉しいにはならないで、
退行したら、
浮かばなくなった
決定されない「仮名」のまま
少しずつこの星は傾いていく。
自転軸を示す、一本の鋼の心棒が
こちらに突き立つまで。
いくつもの人を、
殺してきた。
わたしたちは、とても小さく、
この地上から飛び出すことは
できない。
<地上>
の、
上には、記述がある。
摂取できない存在の
面影が映写されて、
今日も、わたしたちは
あなたたちを殺す。
どうして〈ちじょう〉は
踏みしめられた
“大地”を、
示さなくてはいけないの。
<地下>は? どうして?
示されなかった“全て”を
〔全てを/総てを/凡てを〕すべて
〈うしな〉ったら、きっとわたしたちも
殺されるね。
あなたたちの温かみを、
その生ぐささを
染み込ませていくことで
血流に溺れる
佇立しているそこ、が
〈ちじょう〉だよ
“大地”を捨てて、
喪われた
その声を記しておきたかった
声は、“声”でなくなる
そのことを
わたしたちは創造と
呼んで、いなかった?
“声”は
殺されているよ、いつも。
決して、決して
飛び出せない。
わたしたちに声を手にする
資格はありますか。
〈請〉を。違うよ、
〈声〉を。
テクストは、いつも数を定めて、つくられていてほしい。
『散/「」−文』は、そう、〈できるだけ〉静かに。錯綜してはいけない。錯覚はいつも、間違いの先から渡ってくる。錯角を注視されないように、入り組んで交わったその点を見せる時は、色鉛筆で印象を描く。そうだった。出来るだけ静かに。いできたる静けさを、直截、綴ってはいけない。そうだった。星空から雨が降っている。傘は差さなくていいみたい。今夜降ってくるのは文字だって、天気予報で言っていた。
ぼくたちは立っている。退屈がうずくまれば、あやすように歩き回った。足音は、現在までに過ぎたる人生よりもたくさんの砂粒に、飲まれ、その柔らかな踏みごたえに満たされたら、退屈は、ぼくたちの中から吹き消されていく。
気付いているだろうか。
ぼくたちが喪った、退屈を始めとした情感はすべて、“大地”に吸収されていくこと。何もかも循環していること。ほら、きみ、誰だか知らないが、きみの退屈や憐れみがぼくの身体を流れる。ぼくたちはしょっちゅう、他人の有機的な信号に感電しているんだ。
〈き〉が、ついて、いるだろうか。
そこいらに落ちている〈始め〉は拾わない方がいいと思う。「始」まれば、ぼくたちは掬われて連れて行かれる。そうして産声を、生きるために、摘出される。けれど“すくわれ”ない。あなたたちも「始」まらなければよかったのだけれど。でも、ぼくたちは、“あなた”に今感電して、“あなた”は〈ぼくたち〉へと――うばわれて、そう、奪取されて、ここにそれぞれ、立っている。
それはもうすぐ終わるかもしれないけれど、現在、確かなことだった。
星が流れて、文字が、追いかけていく。いつになっても天の窓は開かれているものだった。不定期につい、と走る火球は<地上>を知らない。だからこそ、そのいとおしい財産を分かち合うことができている。傘は、やはり不要だった。そのかわり双眼鏡は持ってくるべきだったかもしれない。降り注ぎ燃え尽きる文字群は、〔宛名〕の〈な〉い“葬送”曲、仮名で呼ばれることに、とても不満だろうから。
この〈ちじょう〉は寝返りを打つようにしてたまに傾く。そういう時、流「字」群の織り成りは波打ち、火球は隕石と〈名〉って、ただ立ち尽くすぼくたちを、目がけて、墜落してくる。いくつもの文脈がぼくたちを蝕んでいくのだった。食い破られ、引きちぎられたぼくたちは、今になってようやく血を流した。夥しい人影が集結してその中を、泳ぐように遷移しながら、社会を営む。
おはよう。おはよう。はじめまして。
この血の海で、〈ぼく/たち〉は、その界面で、佇−立する。
あなたは、ぼくだ。ぼくたちは、あなたたちだ。
それはこの血液が循環している限り、そう、あるだろう。
地上でもっとも、縁の遠い、相関図の原初だ。
『散文』は終わる。
書き忘れてしまった一語があった。
航行制御プログラムに従い、
航空機は“地上”へと落ちるだろう。
それは星でも、文字でもない。ましてやテクストでもないし、
銀河鉄道みたいな、抒情あふれるメタファでもない。
たった一つ、落下したり、堕落したり、欠落だらけの
ぼくたちの中で、たった一つ、
飛び出していけるはずの〈声〉をぼくたち、自身が、
取り落としたんだ。
“惑星”は、<方 向/く>。ぼくたちへ。そう自らの内側へ。
〔〈ぼく〉たち〕は殺されるだろう。〔“あなた”たち〕に。
あなたたちは殺されるだろう。ぼくたちに。
ぼくたちは“ぼくたち”をもう一度、
殺して、
新しい、生命の息吹が、まだ幻影である内に、
かなしみを飛び越えて
行かなければいけない。「ぼく」は、それを創造、と、呼んでいなかったか?
創造、なにもかもが喪われた。
追い求めるもの、冀うもの、あらゆるものを
ぼくは<そう−ぞう>しないといけない。
鋼の心棒が、その先端が〈ぼくたち〉を貫く。
声を上げてはいけない。それは創造されなければいけない。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20150113_599_7848p
しずけさが
あるいてくる
やまゆきをふみしめ
うすあおい
ふたつのあしあとをのこして
天空につづくみちのかなたに
まんまるな月
ダム湖のなかにも
まんまるな月
ふたりが みつめあい
こころと からだが もえあがり
炎となって とけてゆく
とけあった ふたりは
はじめて ふるさとにくるまれ
いつまでも
いつまでも
ひとつになって
ふーっ、と おおきな息をはく
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20150114_619_7850p
弟 やった、兄さんより先に出世したよ!
兄 お前に、いわなければならないことがある。俺は恥と怒りで死にそうなんだ。実はおふくろは違う男とやっていて、お前はそいつの子なんだ。
弟 まさか、そんな馬鹿な。お母さんはそんな不貞は犯さない。でも、もしかして、いつもドラマを見ては愛に胸を震わす女だった母さんなら。
彼は、ふと危険に気づいて、母の部屋を空けた。
そこには息子に恥を知られて、ベッドに倒れこんで気を失いかかって自殺せんばかりに苦しむ、ひとりの哀れな女の姿があった。
弟 お母さん。しっかりして。大丈夫だよ。お母さんにどんな過去が会ったとしても、僕はお母さんを見捨てたりはしないよ。
母 わかっているよ。でもねぇ。明日にでも、心変わりしてあんたは、私を出て行けっていうよ。
私は、ここにはおれないわ。出て行くわ。
彼は、胸が張り裂けそうだった。弱く非力なものが見せる無力な表情だった。・・・
女は、母になった瞬間、聖母様を演じなければならない。熟女のほうが性欲も強いというのに。哀れな聖母様。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20150113_595_7847p
魚は いや魚介類は
日本海を嫌った
それは深海のような
深い理由がある
魚を根こそぎ獲りすぎたから
山から流れてくる清流が
もうゴミの汚染水になったから
いいえ 魚の死を統計から外し
戒名もつけてくれなかったから
いいえ もっと深い
根源的な理由がある
魚のための保養施設がない
魚のための健康保険証も
年金もない
一番悪いのは子供のための
保育所がない事だ
極めつけは給料が安い
さらに言わせてもらう
魚を育てる土壌(環境)がない
怒れ たいやきくん
いや間違えた
怒れ 石川の越前蟹
その手と足で
人間の背中を引っ掻き回せ
怒れ 青森の槍烏賊
呑気で懶惰にくるまった人間の
心臓めがけて突き刺され
怒れ 秋田の鰰
魚の神となって
人間の悪行を裁け
怒れ 山形の鯛鯛
タイはタイでも
フィリピンのタイタイじゃない
花笠音頭のど真ん中に
鯛の御輿を作れ
次に歌うは鯛の詔
富士川の水もやがて枯渇する
山川草木砂となる
山川国土も砂となる
ゴミ砂漠にも似て
サハラ砂漠にそっくりで
金の蔵も銀の蔵も
有りはせぬ
これが真の月の砂漠
一握りの夢と希望
これが近未来の「一握の砂」
爬虫類になるのに日数はいらぬ
(続く)
七福神が鯛の遺跡を作る話
魚の王様の鯛には
クフ王のピラミット
秦の始皇帝の兵馬俑にも
劣らぬ記念碑を作りたいのだが
なんせ人手が足りない
地球の人口は1人だけだ
20キロの石を積んでいくと
完成まで56億7千万年かかる
水鳥魚男に任せよう
ああ 気の毒だ
布袋尊は布袋の
銭を鳴らしてこうみなに言った
著名な作曲家が鯛の交響曲を作る話
私 ヴェート−ベンでも
生涯9曲しか交響曲を残せなかった
ここは薄命に終わった
シューベルトに任せたい
「未完成交響曲」の後に
続ければよい
私 シューベルトは薄幸の人です
地元の大先輩の推挙は有りがたいが
死の床の財産は
外套とおんぼろの靴だけだった
それも家賃のかた代わりの一部だった
めで鯛のに不幸は相応しくない
楽劇王 ワーグナーがいい
私 ワーグナーは遠慮したい
ナチスドイツい加担し
賛美した人物と歴史に悪名を残した
人間の歴史観には憤慨している
交響曲ではないが
水鳥魚男の2曲の歌曲
「大切な思い出がゴミになってしまう」
「遠い気の遠くなる様な国から還ってきた」
で埋め合わせをしよう
ここに楽譜がないのは
実に残念だ
著名な画家が鯛の肖像画を作る話
奈良の大仏のような肖像画を作りたい
運慶 快慶の金剛力士像もいい
虞美人もいい
犬のモモコもいい モデルにしよう
不遇な小説家が描く鯛の伝記(起源)
鯛のはじめは宇宙の
大爆発から始まった
誰も知らないが
鯛は宇宙からやってきた
誰も知らないが
鯛は微粒子から始まった
最初は微少の原子だった
誰も知らないが
(完)
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20150105_480_7835p
表面は、
東京の浄水処理場から
出たばかりの
水をためた湖のように
澄んでいました。
朝になる目前、
私より一歩先に
目覚める「うぶ」を
今日も失って、
彼女がその日むかった先は、
モヤがかっていて、
気づくと
私が後で背伸びしたくなる
夢の中のような、
その湖岸でした。
そこは、
都会の無人を取り囲んでいる
鏡ばりの高層ビルに映っている
広い密室で生成される、
不純物がない銀のように、
静かすぎました。
この場所で
鳥のささやき声になりたいのは、
そこでたった一人の、
私の「うぶ」だけです。
何も聴こえない、
文字は絶叫していても
黒い形の列は沈黙している、
彼女に口があることを
私は想像できません。
失った「うぶ」一滴の彼女、
水面へ飛び込んで、
湖の隅々まで広がった、
東京の味のない水になったとき、
私の「うぶ」は消えました。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20150113_577_7846p
氾濫
1
雨が落ちる 十二月の空の
音のなかに形がある
形は
またあしたと 透明なひかりのなかで
自らいのちを絶ったきみの寂しい眼が
左の肩に
野球大会と 勇んで 碧い空に飛びだして
溶けそうなアスファルトの道路のうえで
ふたたび帰らない時間をつくった
きみの笑顔が
右の肩に 鋭く刺さり
いつまでも わたしだけが生きていると
消せない 冷たい傷として
激しく降りそそいだ
けれど
茫々として ときに明確に
わたしは あの驟雨のなかに
痛みに耐えて
蹲るような恰好をした
薄ら笑いを浮かべる
冷徹な鬼をみる
それが わたしであるということに
気づかないふりをしているのだ
ずぶ濡れになりながら
泣いているわたしと 鬼が 楕円をつくり
グルグルとまわり 対話をくりかえし
そのなかを
わたしという形が歩いている
形のあるときには 音はない
わたしの胸の底辺に
絶えることなく
降り注ぐ雨は
累代の静脈の彼方から
未来にむかって注がれている
しかし 不安定に 震えながら 明るい方角にのみ傾いた
背伸びは
日常という闇に晒されている
わたしの若い裸体を あるいは思考を
少しずつ老いさせて
手鏡でみる わたしの顔の 新しい皴は
言いわけの数だけ
増えていく
気づいて 両手で その皴を
伸ばして
急ぎ 消そうと試みるが 消えるわけがない
それも 言いわけなのだ
音のない雨は 降り止んだことはない
いまにも 明けようと稜線が 赤々と
顔色を上げているのだろうか
わたしが胸を打つ
本に載っている
「朝焼け」という題名の絵画は
夕暮れにしか見えない
誤る眼が刺されるように痛む 難破船のように
わたしの新しい放射状に延びていく路地は
間違いだらけで溢れているのだろうか
止まった心臓の音が
聞えるような夜
指先に 触れてくるひかりが
ぼんやりと 音のない居間に止まっている
緩んだ水道の蛇口が 血液を垂らして
世界を刻んでいる
わたしの臆病な 思索のときが また始まるのだ
2
真夜中 黒い空気の匂いに浸りながら
自転車のペダルを踏む足が軟らかい
薄っすらと 鎖骨が汗をかく
セブンイレブンの 真昼のようなひかりのなかで
コピー機を操る
一枚一枚 わたしのよそゆきの顔が 出来上がっている
背中に 店員の侮蔑した視線を感じながら
少しでも 多くコピーをとろう
そうすれば 当分 わたしは よそゆきの顔を もっているから
原紙の身体を見せないで 歩ける
少しでも明るい方へ
手足をカクとさせたあと
弓のように 空にむかって
背伸びをした
けれど いつまでも
窓のそとは晴れあがっているのに
窓のなかの雨が止まない
もしかすると
わたしは コピーという
原紙と何も変わらない
乱発されて
剥き出しになった 原紙という名の身体であるのかもしれない
セブンイレブンを出て
呼気が 白く昇っていくが
自転車のライトが照らす道は
わたしという原紙のコピーで溢れている
そのなかを
いつまでも四十肩で激痛を感じながら
ふら付かないように
堅い
ハンドルを握っている
喪失
1
夜になったのに
やり残したことを 頭のなかで
プラモデルを組み立てるように考えている
たぶん わたしは死にきれなかったのかもしれない
父が 祖父が 親族が
部屋の暗がりから
物悲しそうにあらわれて
それぞれが 木製のこん棒を持つと
わたしを こなごなに 叩き潰した
おかげで 未明になって やっと 血も肉も骨も
捨てることができた
目覚まし時計が鳴り
眩いひかりが突き刺すように 顔を覆って
わたしは 無理やり起こされる
文句をいうように 陽が射してくる窓を睨み付けても
何かを言い返してくるわけでもない
無言で 生まれているのだ
あらゆるものが
聞こえない絶叫とともに
あかるさは
祝福されているからだろう
でも いつまでも 立ち止まってはいられない
朝 鶏が鳴くと 一日がはじまる合図というが
あれは 死ぬための合図なのだ
朝の洗面 朝の食事から
自分の葬儀の支度のように
段取り良く 一日をやり過ごさなければならない
夜までが勝負なのだが
わたしは 一度として
まともに出来たことがない
2
わたしは 片足を 失くした靴を履いて
ちんばで
街頭を リクルートスーツで歩く
いつも決まった時刻の電車のなかで
既製品の玩具の設計図を
生涯眺めている上司のとなりに座り
一言も口を開かずに
二十年を過ごした
わたしとちんばの靴と リクルートスーツは 限りなく
造化の骨のような 無機質なことばだけになった
「もしもし 失くした片足の靴はどこにありましたか 」
スマートフォンで検索する ことばのなかから
コピーのように両足に靴を履いた
既製品のリクルートスーツを着た
息をしていない
わたしが 溢れ出る
短くなった陽が落ちかけている
ふと
わたしは 両足に靴を履くことを考えていたけれど
思い切って 片足の不便な靴を
脱いでみた
とても新鮮な空気が 肺胞をみたしていく
少しはずかしいが とても身軽だ
きょうは
こん棒をもった先祖はあらわれるだろうか
たぶん ぐっすり眠れるかもしれない
冷たい風に当たりながら
忘れていた
死にきった夜を歩いている
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20150110_547_7840p
ごきぶりはニスを塗ったようにつややかにひかり、別名あぶら虫と呼ばれ、
火をつければよく燃える。
部屋の隅で黄ばんだレースのカーテンの襞に、ひっそりと産むものがあった。
真夜中、昏い教科書を閉じて、少年はそれをじっと見つめていた。一匹のゴ
キブリが、濡れたオブラートのような粘液を排泄しながら、卵を産み付けて
いるのである。うっすらと横に筋が入り、アズキを押しつぶしたような形の
卵。母虫がうみ終えて、ヨタヨタとカーテンからタンスの下へもぐって行く
のを見届けてから、少年はまだ粘り気のある卵を鉛筆で小皿の上にはがし
取った。蛍光灯のスタンドに照らして尖った鉛筆でつつきながら、ひっくり
返し観察した。その行為の中になにか忌み嫌うものを少年は感じていた。母
親に見つからないようにする手淫のような、やましい気がするのだ。
以前ラジオで聞いた話を、少年は思い出した。酒に酔った男が這い出てきた
ゴキブリにマッチで火をつけた。ゴキブリは羽を広げ、めらめらと燃えなが
ら舞い上がり、天井裏に逃げ込み、火事になったというのだ。この卵に数十
の赤子がいようと、ゴキブリだ、やましい証拠は消し去らなければならない。
マッチを引き出しから取り出し、燃やしにかかった。火を近づけると、卵は
小さな青い炎を上げポンと弾けて破裂した。部屋の中に髪の毛の焼けるよう
な匂いが漂った。
その夜、浅い眠りの中で少年はかさかさという音に目覚めた。まだ薄暗い中、
目を凝らすと一匹のゴキブリが、ごみ入れの中のノートを、ちぎって丸めた
紙を食べているのだ。それは前夜、手淫の精液を拭い取ったノートの切れ端
であった。食っているのはあのゴキブリに違いない。
その時、はじめて少年は自分がクラスで、ゴキブリと呼ばれ、なぜいじめら
れるのかを理解したような気がした。少年は平たく押しつぶされて扁平な体
になり、はいつくばって流しや引き出しの隙間で残飯や糞をくらい、自分は
生きていくしかない。それでいいのだと納得しようとして、いつかみんなを
焼き殺してやると思った。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20150112_557_7842p
蛙の鳴き声を
聴くのが好きだ
ぼくの家の石垣に囲まれた
大きな出窓からも
そいつらの逞しい声が
よく聴こえる
近所の公民館の
植栽を
しっとりと彩る
クレマチスの花や葉っぱも
児童公園の
ブランコや砂場や滑り台
田んぼについたジグザグの
トラクターの車輪や
キャタピラの痕跡も
蛙の鳴き声が
きっと染み付いている
そういえば
転校生だった
18年前の夏
ぼくはこの小さな田舎の町に越してきた
夏休み
小学校の廊下を
母親と歩いた
真夏の太陽の日差しが
廊下を真っ白に照らし出していた
まるで母親と一緒に歩く
バージンロードみたいに
職員室の扉を開くと
おばさんが居た
2学期からお世話になる
新しい担任の先生だった
どんな挨拶をしたのか
どんな顔をして
頭を下げたのか
今はもう
思い出すことはできない
空っぽの
夏休みの校舎
母親と歩いた真夏の廊下
むき出しになった太陽が
窓から燦燦と差し込む真っ白な廊下
2学期から君は
ここの生徒
時々記憶は
とんでもない場所へ
ぼくらを連れてってくれる
大学で上京し
新宿の下宿に上がりこんだ
恋人とはじめてのキスをした
4畳半の畳の上で
スカートの裾をしきり気にしはじめた彼女を
ぼくはぎゅっと抱きしめた
あぁ
ここにも
都会の真ん中にもちゃんと蛙がいるんだ
裏庭でゲコゲコと
クレマチスの花の下で
同じ泣き声で
ちゃんとここでも鳴いている
女もきゅっと
ぼくの中でないていた
心はいえない
なく理由も
なけなくなった理由も
心はちゃんといえない
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20150106_496_7836p
>これを読んだ女の読者も、
>きゅっとないてしまいそうな、
>ナンパポエムだと思いました。
>(↑すみません、誉め言葉です)
>むき出しなった太陽が
>窓から燦燦と差し込む真っ白な廊下
>都会の真ん中にもちゃんと蛙がいるんだ
>女もきゅっと
>ぼくの中でないていた
>心はいえない
>なく理由も
>なけなくなった理由も
>心はちゃんといえない
>ナンパポエムだと思いました。
>もうあの頃には戻れないのかと思うと、胸が痛くなります。
>作文かな?
>むき出しなった太陽が・・・・の部分ですが、「に」は必要ないのでしょうか。
>どうしようもないあらゆる哀しみのようなものが
>改行および空行になんらかの意識を働かせて書いてるのでしょうか?
> 記憶の中の風景というのは妙に饒舌であったり、寡黙であったりします。
>未来に向かって変容し続けるもの。
>感傷の色を付けて語りかけてきます。
きみに会えない街の通りを
気のふれた犬が走りまわれば、
気の毒な女と
気の毒な男が
高笑いする、午後八時。
気の毒な男は
気の毒な女の
尻にひかれてぺらぺらだ。
気の毒な女は
気のふれた犬に
舐めまわされてべらべらしている。
へらへらするのは、
ミセス・チューブのトラ・ラ野郎。
ぼくはあいつが嫌いでならない。
きみに会えない街の通りを
驟雨沛然――、
それから快晴。
鳥の翼が
夜空へ向かって
いっせいに舞い戻っていく、午後八時。
ミルクコーヒーの水たまりから
純粋螺鈿が
おお、ボウフラみたいにわいてくる。
ぼくはどんな表情をすればいい?
きみに会えない街なのに、
架線がきらきら光る街。
それならいっそ気のふれた犬は
飢えてくたばれ。
気の毒な女も
気の毒な男も
そろってくたばれ。
いまこそ、ありふれたサラダバーの
カリフラワーで仲良くくたばれ。
なくした恋のヒステリーも
なくした仕事のヒストリーも、
読み終えたミステリー小説みたいに
ふたたびこころをわかす術もない。
きみに会えない街だから、
ぼくはこの街が嫌いでならない。
だからきみ、
石礫を夜空に投げてみろ、
それが今夜の流星になる。
きらきら光る架線のしたで
ぼくも高笑いをしてみるよ、
きみに会えない街なのに、
だれかが花びらをむしる街。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20141217_205_7810p
>GENKOUさん
> 「恋愛セオリー」に関しては、この詩に関係なく、いくらでも熱弁をふるえそうだが、そういったことは熱弁するより実行することが大切で、もしGENKOUさんが佐々木 ……
>きみに会えない街なのに、
>だれかが花びらをむしる街。
二人の間に何か惹かれ合うものがあるのだ、と言う確信はどこにあるのだろう。
考えてみれば何の根拠もない。
でも、ふとした仕草になんとなく僕に気があるのではないかとか、考えてしまう。
駅のホームで電車を待つ君の横顔は確かに僕を意識している。
それはお気に入りの傘を少しフルフルと揺すってみたり、時折愁いを帯びた眼差しで僕のわずか横に首を動かしたり、数本乱れた髪を耳にかけたりする仕草が思わせぶりで、僕はそのように感じてしまうのだ。
湿った熱は確かに存在し、僕の温度が直線となって君と通じ合い、君の息が遠くから湿度として感じられる気がする。
一日が二十四時間あるなんてとても不思議だ。
今の僕にとって、この五分間がとても重要だ。
君とここで待ち合わせ、心の中で会話する時間、互いに目を合わせることもなく、視線のその先に反射した熱を互いに捉えているのだ。
君も僕を意識している、だから毎日ここにこうして僕との時間を共有しているのだろう?
いつから君がここにいるようになったのかは解らない。
ある時ふと君を見、そして意識をしたのだ。
もしかしたら、君がずっと前から僕を見ていたのかもしれない。
君の待つ向こう側には、大学の宣伝看板が立っている。
そこをよく視線の置き場にしている君は、そこに通っているのだろうか。
僕は想像する、君の体の中に小さな虫になって入り込み、色々君を観察するのだ。
それは一部卑猥な事柄であったり、とてもロマンチックな事柄であったりと、でも一番気になるのは君の脳と対話することなのだが、たくましい襞のようなものがスクリーンとなって僕の虫を拒絶し、なかなか君の奥底には届きそうもない。
それでも僕は、君が僕のことを意識しているという証拠探しを毎日毎日頑張って観察し続けていたのだった。
これを愛の関係なのだ、これがプラトニックな関係なのだ、この生体同士をつなぐ何かが確かにアル、これがいわゆる軟弱な恋ってやつなんだろうか、情けないが病んでしまっている、そう思った。
五月の青い空のたもとで君を発見、僕は恋に落ちた。
無表情を装い、僕は君との恋愛ゲームをせっせと想像し、一日五分間の享楽を得ていたのだった。
ちょっと若作りの、らしからぬ予報官が梅雨明けを宣言した日だった。
その朝も君はいた。
違っていたのはせっせと指を動かすスマホと、こころなしよそよそしい仕草と服装だった。
中性的なボーイッシュな雰囲気が薄れ、君はあからさまに変わっていた。
君は梅雨明けと同時に凍りだしていた。
もはやそこに僕の虫はシャットアウトされていた。
たぶん・・・
僕は電車に乗らず、トイレに入った。
今にも破壊されそうになった顔を改めて立て直し、鏡の前で呟いた。
気のせいだったんだ
そう言った。
マリオネットのように、つるされた人々が濁流に流され、それぞれに顔がなかった。
そして僕は今日、君の後ろに静かに立っている。
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>それはお気に入りの傘を少しフルフルと揺すってみたり、時折愁いを帯びた眼差しで僕
>のわずか横に首を動かしたり、数本乱れた髪を耳にかけたりする仕草が思わせぶりで、
>僕はそのように感じてしまうのだ。
>中性的なボーイッシュな雰囲気が薄れ、君はあからさまに変わっていた
>二人の間に何か惹かれ合うものがあるのだ、と言う確信はどこにあるのだろう。
>考えてみれば何の根拠もない。
>違っていたのはせっせと指を動かすスマホと、こころなしよそよそしい仕草と服装だった。
>中性的なボーイッシュな雰囲気が薄れ、君はあからさまに変わっていた。
わたしは三日三晩ひたすら同じラーメンをすすっている。ずずっと。吸い込むたび、手のひらの月丘と呼ばれる部分から、あるものが生えてくる。あの赤ん坊のものだった足。足が生えてくる。しかしいったいこれを足と呼んで良いのか。この足はわたしのものなのだろうか。足の生えた手は、だが、手と呼んでもよいものだろうか。あるいはこれは足の形をしたあの赤ん坊の記憶なのだろうか。わたしは誰にすがってこのことを問えば良いのか。割り箸に染み込むスープを見つめて酒臭いため息をつくが、あたりに人影はなく、あるのは一杯のラーメンのみである。手に生えた小さな足がばたばたと楽しそうに動いている。その足がどんぶりを蹴り上げてしまった。ちくしょう。床一面にスープが広がっていく。ひっくり返ったどんぶりの隙間からメンマが顔を出している。
わたしの赤ん坊には生まれつき腕がなかった。指だけが脇の側面から生え揃っていてそれらの指の並びは人工的で美しかった。等間隔に控えめに並ぶ指。風を受けてさらさらと気持ちよさそうにそよぐ指。いや、抵抗するように硬直しているようなそんな素振りで耐え忍んでいるようにもみえる指。ちょうどこの床にひっついたメンマのように。赤ん坊に足があったかどうか。よく覚えていない。赤ん坊には足があったのだろうか。いやしかし、知ったことか。もういい。バスが来ている。
熱々のスープの中に指をつっこむとラーメンにも背骨が生えているのがわかる。ラーメンには四肢がないのだろうか。ラーメンにはやはり命もないのだろうか。命のないラーメンは癌になるのだろうか。「わざとらしい問いかけだ!」バスの運転手は突然の通行人を避けてハンドルを右に切りそう叫んだ。ハンドルは巨大な鳴門であった。通行人の四肢はどこかにふっとんで、みなラーメン屋の店長になってしまった。いらっしゃいませ、いらっしゃいませと不自然に笑みを浮かべ、人々の往来する交差点の中央などで根を生やしている。迷惑極まりない。口からスープまで吐き出して。これはわたしの妄想か?
バスの中で乗客たちは手を合わせてぶつぶつと祈り始めた。その手にはメンマ。殺菌された、清潔なメンマ。
いつのまにわたしはバスを降り、渋谷のどこかの交差点で、月を見上げている。しかしわたしの目玉は裏返ってわたしの内部のラーメンを覗いている。すると、ふたたびメンマのような輪郭がわたしの頭部をすいすいと泳いでいるのが見える。ばかのような話だ。あの赤ん坊の顔をしたその奇妙なメンマには四肢があったように記憶している。わたしの記憶はいつも曖昧である。わたしの手足はいつも曖昧である。手のような足のようなそんな曖昧な四肢が、わたしの記憶のメンマのくちびる、その魚そっくりのくちびるのなかに、ぱくぱく、と吸われていく。わたしはメンマが大嫌いだ。メンマは私の憎悪でできている。だから食い尽くしてやる。
人々は木々の下でしばし酒を酌み交わしながら前世に食べたラーメンをすすりあう。或るものは自分だけのメンマを咥えて歌い。或るものは鳴門のハンドルを握る。わたしはといえば夜空に流れては消えていく無数のラーメンの切れ端に気を取られ、足元に生えたあの赤ん坊をいま踏み殺してしまった。ちくしょう。それでも降り注ぐラーメンがわたしたちの存在を祝福していく。めまぐるしく風景が移り変わり、ラーメンがあるのか、世界がラーメンなのか、わからなくなってくる。わたしはラーメンをすすり続ける。なんて不味いんだ。なんて味気ないんだ。
ああ。店のカウンターに残されたのは極上のラーメンとわたしだけだ。灼熱のスープのなかで楽しそうに笑っているのは踏み潰したはずの赤ん坊である。ふと、手元が濡れているのに気がつく。手のひらに生えた足から腐乱したスープがしみ出してきているのだ。手遅れではあるまい。わたしは急いで両手の足をもぎとって、目前のスープに投げ込む。煮えたぎるスープに映し出されたわたしの顔は、もはやあの赤ん坊の顔そっくりになっていて、わたしはもう赤ん坊のことが誰だかわからなくなるほど赤ん坊となっている。
「人間は死なない。それは人間が麺類だからなのだ」わたしはそうひとりごちて鳴門のハンドルを今度は左に切ると、壁のように巨大なメンマが一行の行く手に立ちはだかった。「食い尽くしてやる!」とわたしは腹の底から絶叫したが、その声は乗客たちが麺を吸う音によってかき消された。
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でくのぼーは、自分の悩み事を誰かに打ち明けない。でくのぼーの頭の後ろ、ちょうど、彼のメタ観察者がいる場所で、憂鬱が集まって、雲ゆきは黒っぽくて怪しくなっているところだった。目の裏でトラウマがピカッと光ったのを見た後、彼は、猿がヒステリックな激しい鳴き声を発しているような幻聴を聞いた。雷は、彼の頭から右手へ、彼の頭から左手へ、同時に落ちて、信じる心のコンクリート部分には、ひび割れた痛みが残った。それでも彼は、トンネルをつくるために死んでしまった人みたいに、そのときも、祈っていた。無口な彼の想いの内容は誰もわからなかったけれど、たくさんの涙を染み込ませた山のように重かった。彼は両手を組み合わせて、その間にあるはずの、丘の上の雷に撃たれた一本の木を見上げるかのように、見てしまってはいけないものかのように、祈り、震えている。ボソボソ「うう・・しています…うう・・しています」という声、彼が知っている神の言葉はそれだけだった。「ねぇ神さま…」新品である神はどこにもないのに、リサイクル屋には無数の神がいる「でくのぼー、でくのぼー」祈りたい。そして、でくのぼーは、幻聴で聴いた彼の猿の腕の毛の根元で身悶えているものも一緒に振り切ろうとするかのようにして、頭を左右に振った。今日も、祈る彼に神様が教えてくれるのは「■しています」というところ以外、全部黒塗りの、報告書だけだった。それでも彼はそれだけを信じている。雨の日も風の日も、うう「・・しています」それだけを信じて、トラウマに撃たれて心が引き裂れそうな日には、神様がくれた黒い四角に閉じこもって、祈っている。夜の中ではなく、昼がいつなるかはわからない、窓のない真っ暗な、神様がくれた、普遍的な影の牢屋、でくのぼーは、寝転がって、両手を組み合わせてお腹の上に置いて、星や月のことを思い出そうとしていた。暗すぎて、彼が見ようとしているものや、彼が生きているのか、もう死んでいるのか、彼が存在しているのか、存在していないのか、例えばもし彼の顔が神様みたいであったとしても、何も見えない。時間感覚がないその祈りの中で、彼の右手にとって左手はもう死んだ動物となり、左手にとっては右手が死んでいる。手探り、手づかみ、祈らざるを得ないそれぞれの手が、生きるために相手を殺して、食べようとしている。やがて、自分自身に食い殺される。君は、何も祈っていなかった。君は、何もしなかった。君は、誰にも見られていなかった。君は、生きていなかった。そもそも全部、何もかも、最初から存在していなかったものだったんだ「でくのぼー」と彼の神様は教えてくれた。でくのぼーは、瞼を閉じていた。光の残像が見えた。それは、かつて自分は生きいて、そこからやってきた証なのだと思った。「・・しています・・しています」でくのぼーは、また、彼の神の言葉を呻きながら、震え出した。身体中に雷が駆け巡り、猿の狂った叫び声が聞こえる。神様がくれた黒い四角に亀裂が走り、その隙間から光が差し込んでくる。静かになると部屋のひび割れは見えなくなり、また真っ暗になった、と思ったら、突然「猿が逃げ出したぞー」と大きな声がした。でくのぼーは、隣の部屋の■から猿が逃げ出したと思った。暗闇の中に、縦になった一本の光の筋が現れた。そのラインはだんだん太くなっていき光の長方形、扉が開けられて、猿が入ってきた。猿は、でくのぼーの組み合わせた手を解いて、彼の手を掴んで、引っ張った。そうすると、あっという間に黒い四角はバラバラになった。明るくなって、でくのぼーと猿は、ずっと手を離しちゃいけないって、丘の上を目指してそこへ逃げるように、走った。たどり着いた場所には、雷に撃たれた木があり、息を切らした二人の、涙は止まらない。その周りを取り囲んで、砕けてしまった心の破片が散らばって生き返ったときみたいに、たくさん、タンポポが咲いていた。
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月明かりの夜、還暦祝いに男は少し飲んでいた。終電車のドアにも
たれ、何気なく大和川の白い川面を見ていた。河原に足を上げ、大
きく右手を振りかぶっている黒い人影が見えた。
四十年前、天王寺 鳳間で毎夜のように、走る電車への投石があっ
た。石は弓状の軌跡を描き、明るく光の零れる車両へ向かって、闇
を裂き、ガラスを割り、鋭くとがった破片が夢うつつの人間の肉を
裂いた。けが人は病院に運ばれ、犯人はいっこう捕まらなかった。
エースを夢見る若者がいた。しかし三番手の投手にしか成れなかっ
た。彼の父は闇金に追い込まれていた。息子に高校で野球を続けさ
すためにもお金は必要であった。エースの友は彼のことを野球にく
っ付いているタニシだと笑った。たとえそれが軽い冗談であっても、
ひそかににぎりこぶしを握って、その言葉に彼は耐えた。エースは
セレクトで大学へ進学し、若者は縫製工としてミシンにくっ付いて
いるタニシである、と自分でも思うようになった。借金を返すため
に働き続けた。吐き出しようのない怒りをかくしていた。
みじめと呼ばれている野良犬がいた。 見るからに皮膚病のような
毛の色をしていたから、みじめなやつだと思われ、みんなからそう
呼ばれた。 誰にでもよくなついた。尾を振り寄って来て、餌をも
らったりした。若者はそのこびへつらう様子が我慢できなかった。
手招きでみじめを呼んだ。うれしそうに尾をふり、あたまを幾分下
げて、喜びに満ちた目で犬はやって来た。ひそかにきつく握ったに
ぎりこぶしで、力の限り犬の横面をなぐった。脳しんとうを起こし
たのだろうか、ふらつきながらキャンキャン鳴いて、狂ったように
揺れながら、みじめは逃げていった。若者は犬が可愛そうだ、とは
思わなかった。むしろ自分がニンゲン世界でみじめという名の犬だ
と思っていた。その野良犬に名前を付けたのも本当は若者自身であ
った。
夜中、自転車に乗り、出かけるようになった、犬がいればそれが繋
がれた飼い犬であろうがなかろうが、ポケットに忍ばせた石を犬に
向かって投げた。犬が吠え叫ぶ住宅街を自転車で駆け抜ける日が続
いた。そして、こうこうと光の満ちる幸せな家の窓に向かって、石
を投げるようにエスカレートしていった 石を握りしめ 若者の心
は真っ赤だった。ついに電車への投石も始めた。テレビや新聞が騒
ぎ始めたので、やばいと思い、捕まる前に若者はぴたりとその行為
をやめた。
男は自分の人生がこれで良かったのかどうか判らなかった。人にも
厳しく、家族にも厳しく、自分にも厳しかった。人をこき使った。
家族をこき使った。自分をこき使った。法律すれすれで生きた。そ
して金を握りしめた。友もなく、家族からも嫌われた。みんなから
嫌われていた。
車窓から見たあの影はいったい誰だったのだろうと男は思った。そ
いつがだれであるか男はよく知っていた。若き日の自分である。あ
たれ、あたれ、ニンゲンにあたれと念じた日から 四十年の歳月が
過ぎ、自分の投げた石はしわを刻んだおのれの顔面にゴツンと当た
った。
血のような涙が流れた。
お前はどのように生きてきたか、と石は問うた。
おまえはどのようにさびしく野垂れ死にするのか、と続いた。
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>けが人は病院に運ばれ、犯人はいっこう捕まらなかった。
昇進の日に丸いものを食べてはいけない。あるいは、昇進の日には誰にも挨拶してはいけない。私が通勤していると、電車の中で誰かが「昇進」と呟いた。するとその呟きはたちまちに感染していき、通勤電車の中の誰もがお経を唱えるかのようにぶつぶつ「昇進」と呟き続け、そこには不思議な音の海が出来上がった。もちろん、人々はそれぞれ本を読んだりスマホをいじったり、やっていることはいつもと変わらなかった。ただ、口元だけが昇進に支配されてしまっていた。結局昇進とは私の身に起こる出来事なので、私もあえて「昇進」と呟いた。すると人々は急に黙り一斉にこちらを向いて、石化したかのように動かなかった。やがて電車は終点に止まったが、私一人だけ降りて、残りの人々は石化したまま電車を降りようとしなかった。
私は会社に着くと、まず服を脱がなければいけなかった。なぜなら、着ている服には以前の地位がどっぷり浸み込んでいるので、昇進の邪魔になるからだ。私はまず自分の裸を昇進させないといけない。昇進は皮膚の上から私の内臓や血液、脳髄や骨格に浸透していくものなのだ。私は社長室の中に通された。社長はけたたましく笑っていた。社長秘書は社長の笑いを丁寧に記録していた。社長の笑いが終わると、社長は私に背を向けた。すると私は社員たちによって地下書庫に連行された。私は過去の文書の紙を縫って新しいスーツを作る作業にその日一日を費やした。日も暮れ、出来上がったスーツを着て地下から上がると、私には辞令が交付された。辞令交付は、非常に整った容姿をした美しいタヌキのまなざしだった。タヌキが私を十分間じっとまなざし続けると、私の文書のスーツはみるみる新しい絹のスーツに変わっていった。私は新しい席に誘導されると、新しい仕事の説明を受けた。私は昇進し、それとともに、社員たちの配属も全くでたらめに組み直された。つまるところ、私は社長になったのだった。
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しきだけが、なき、
繰り返されるたびに、
ひかれては、
たされるようにしては、
削られていく、
おられたものだけが、
たたまれて、
わたしは、
ひらいたままの、
あたらしい「しき」で、
生活を、
呼び戻しては、
色、として、
失われては、
花言葉を添えるように、
また、式、として、
ひかれては、
たされて、
やっぱり、
最後は、
声と、声で、
割れて、
貴方に、
もう、「かける」こと、
の、できないものばかりが、
識、に、残る、
心は、
枯山水の、
ように、
一輪の、
花を添えることを、
ためらっては、
涅槃に、おける、
わたしや、あなたが、
すごした、死期だけが、
何度目かの、
何十回かいもの、
四季をめぐり、
強い、
言葉を抑えて、
私は、つなげる、
意味を、
つなげるように、
失われた、
体と、
記憶を、
ひとつの、
「しき」だけを、
生き残らせようとは思わない、
ましてや、
色即是空
識即是空、
存在しない、
から、
こうやって、
繰り返すのが、
まるで、お経のようで、
(意味を、まるで、
魂を転がすように、
追い散らして)
しきだけが、失われた、瞳が、開かれずに、口だけが、垂れ、白くなっていくばかりの、
意識は、すでに、体を失い、生活は、遠く、貴方の、肌から離れ、幾百、と、浴びせられる、
生きているものの、声は、すでに、川を、わたり、死に、濡れた、衣服の、水滴が、乾いていく、
私が、見ようとしている、瞳は、生きているもの、目で、
生活の、
優しい、式は、
失われて、
「色」は、
貴方の、魂から、
ひかれては、
私たちの、
声に、割られて、
かけられる
もう、何度も、
この、
公式は、繰り返されている、
そしてまた、
四季はめぐり、
私たちは、識を、
憂う、
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>強い、
>言葉を抑えて、
>私は、つなげる、
>意味を、
>つなげるように、
>失われた、
>体と、
>記憶を、
枯葉の中
感じ落ちる匂い
雪もまた現実
陽の光を受け
家路を急ぐ
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万古の太陽が燃えている
誘われ 呪われ世界が燃える
縄文・弥生時代の松明は
火薬になり火縄銃になり
ミサイルになって
宇宙への探査機になった
時間は奇妙に片足を引きずり歩く
空間は夜叉の仮面をつけて
誇らしげに醜く歪む
或者は口から泡を吹き出し泥酔している
或者は口からはみ出した肉を
いやというほど烏につつかれ食いちぎられる
わずか1メートル四方のキャンバスの中に
72億3321万0000人が詰め込まれている
真面目に働いている者は一人もいない
ブラックホールの寄る辺ない者共
空き瓶の山 ゴミの山 夢の島
バベルの塔の再来はあるのか
神の末裔の無類なき蠢動
ナイル川もアマゾン川も日本の石狩川も
狂乱乱舞の末に嘔吐した唾液と汚物からできた
このような誠に信じがたい伝承がある
(伝承故信じない方がいい)
昔 詩人は
「物憂いアジア 燃えるアフリカ」と
今は「強欲のアジア 疫病のアフリカ」
かつて探検家が
大陸 海峡にたどり着いて
未踏の地はないように思われるが
道楽の地 楽園 至上の南国が
燃え煮えたぎる海の潮流となった
人魚は ありのままでー
どうぞこのままでー と歌う
主催者無き水族館の熱狂のミサは終わった
終わりの印 断崖から名前を刻んだ
藁人形とアルバムは海中に投げ捨てられる
この飢餓 貧困 混沌の有様は
プロメテウスも想像していなかった
スーパーコンピューターが微睡(まどろむ)のは
これらの人々の次に幕が開くステージの準備
逆転は判決だけではない
立場 境遇 運命 来世の大逆転
木樵 山菜泥棒 鹿の屠殺人
生きたまま魚をフライにした調理師
還付金を水増し請求し貯蓄した人
これらの人物は心当たり有り
(水鳥魚男には身に覚えがない)
世界に火をつけ
人の心を欲望の火に投げ込むのは
物乞いする乞食のマッチ一本の欲望
1500万度も地上では心地よい
早くくれ早くもっと欲しいと亡者が叫ぶ
足りないぞ 救援物資が
届かないぞ 政府開発援助が
人間は(蜘蛛の糸)の主人公
欲望は金色の真砂の星々と輝く
人は世界を少し予言していたが
血管に似た無数の糸も
嘘つき女のおしゃべり 慰み物
機械が人の暮らしを豊に変えてくれる
ヴィレッジ・シンガーが歌う
(バラ色の雲)と共にあるかのように
文明は静寂な森から
ホームレスの憩いの地都市に化けた
ポンペイの遺跡からもホームレスの
足跡が発見された(半信半疑でいい)
殺傷 放火 その他(虚言悪事)
勘違いしたか行き場がないのか
こんな荒野に清楚な百合の花が咲く
私とあなたの為に咲いた
風流だ 己の保身のために月見し草
おいしいワ イイン巨峰
イヴ林檎は「禁じらた遊び」の鼻歌に釣られ
禁じられた恋をした物欲僧(牧師を含む)が
神仏に献げられたお供え物を
食い散らかした残り物
怪しげな祝祷と空念仏を唱え
残虐 冷酷な事件には仏頂面
むしろこれを賞賛し担ぎ上げ
目を楽しませ滋養の妙薬にする
人の失敗は置き忘れた雨傘程度
恥の上塗りは一過性落花生
鶉の卵程の欲望を巨大な途方も無い
隕石に変える妙な手品師
醜悪なものに眼をつむり
平和の祭典だと霞の空に
放火犯から借用した花火を打ち上げる
後進国への貢献 価値観の共有も
間無く崩れ落ち綻びる万華鏡
天下一品の国宝も古物商の古着
大森貝塚の貝の寝床になる
これらの無節操 むなしい賛嘆は
忘我川面の波の数より多い
世界は独裁 専制 イスラム
火の手が上がり戦争と対立が
砲弾となって街を焼き尽くす
蚤の体にこの緊迫 衝撃 悲劇を識るに
心臓と頭が小さすぎる
自由は真っ白い羽毛のように心地よい
平等は棘を持つ植物の麻酔でもある
厚化粧をし紙切れ一枚が
人に天秤の罠を仕掛ける
更なる灼熱の残骸は
理想郷も桃源郷も現れぬ事を教えるが
忘れるのが早く素知らぬふり
過去と恥は水に流せ
空を飛ぶ鳥になったか
恐竜の飛翔は現実味を帯びてくる
深刻なのはテロリズムだ
風刺画一枚が世界を震撼させる
日本列島がギザギザになっているのは
人質をとりナイフで切りつけたからだ
宗教観か格差か思いもよらない
混沌が海洋に渦を巻く
陸には硝煙が上がる
イスラム教は見るな聞くな話すな
日光東照宮の眠り猫もそう言った
(これは猿芝居)
時間が早くなったのか
地球が小さくなったのか
光速のスピードへの幻惑
宇宙へ旅立つ港未来(みなとみらい横浜)
紛争国 西アジア・南アジア
北アフリカ・西アフリカは心霊立国でもある
哀愁列車が地下壕の深く
金塊と石油で作ったトンネルを走っている
誰も見たことがないから虚偽とも言えぬ
高台に避難しようか
それとも難民になろうか
ベリーダンスを踊る美女との別れは
死ぬほど辛い と泣く人が出てくる
(これも水鳥魚男のことではない)
とぼとぼ日が暮れるまで悩んで良い
浦島太郎が永久の船出をしても
同じ場所に戻るという 信じよう
お金を積めば死んだ人にも会えるぞ
青森の恐山のお告げだ
(信憑性がないので信じない方がいい)
犯罪を重ねて刑務所に入った
たった一人の者にも幸あれ(親鸞を解釈)
「コップのフチ子さん」の
(某サイトの詩)金魚鉢の金魚のように
プカプカ回り平和に暮らせ(水鳥魚男の解釈)
時代が 地震 津波が
短命に終わったあなたの人生に
今も暗い影が纏わり付いて離れない
燃えない薔薇色の灯火に黙祷
無職 派遣労働者には激励
ちっぽけな心情も駄文もいらない
世界の有り様こそが関心事だが
逃げ道も隠れ家もない暗い空の下
いっこうに熟しない果実の樹に
鳥が来て群がりざわめくのは
人を見て我が行為の手本としたから
(続く)
(以下予告)
「さようなら さようならこれが最後です
みなさんさようなら」
ソ連軍侵攻の時
樺太真岡の逓信乙女の
最期の言葉を届けたい
王の刑罰を受けた少年の物語
脆弱な物は去れ
敗者も去れ(歯医者は必要だ)
刑罰故燃えさかる竈の中で
にこやかに話している少年がいた
この王の驚愕蘇れ
バプテスマのヨハネによる献辞
実を結ばない木は
すべて根元から切り落とされる
そして火に投げ込まれる
(献辞は著作物を献呈するための記す言葉)
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アティヤアイスクライマー愛愛愛恋恋恋毒毒毒ペンだこパージネウローシスブラックベリーベリヤローズピンクネイビーカーマインレッドボルドー桜ボトルグリーンストロベリーとチョコを食べ過ぎてしまいましだけれどね、どうしても童貞が連合を組んでいるのですがぽんさんの声が聞こえてきましたつもりだったのですが、いいかげんにしなさい! 飛んでったあいつの火照る体っていわゆるふつうの女の子驚いたあたしだけポンコツはりぼておかわりだだだだだーしますよね〜〜と思い出し切るのが一番ですね〜〜と思いますね〜〜んって感じあはは〜あがけーあがけーアガペーうふふふふ卯の花が咲く頃に戻りますようお願い申し上げますとみかん色の花を見ているようだけれど、今年最初の雪の初空のゆめの在りようを見てきたつもりだったつもりだったのですがね〜んというところではない交ぜ書きたいこと葉を落とし物してそこでこんな私も変われるのならもし変われるのなら白になる稲妻階段ガルシアマルケス道草が氷で濡れている胃袋人が近づいてくると思ったら自分の姿で、そいつは鏡に映っていたのだった異邦人違法時違法寺違法児愛飢えお牡蠣くけ湖挿し周世荘に到着しますが、わら人形にわら人形にわら人形にごっすんごっすん五寸釘123123123123123持っていけ最後に笑っちゃうのはあたしのはずセーラー服だからです結論←流れてく時の中ででも気だるさがほらぐるぐる回ってマイルスデイビスブラスオルケスタースターダスト福島工場のラインは停止する瞬間、放射系の延髄部を超えるものを食べて感じ切ったつもりだったのです体をvolume体積堆積退席大石寺古来の伝統文化を理解します。ああまた止まっちゃったから揚げ句を詠んでいましがた発見したそういえば生物の先生の書き初めは「大発見」だった&\&\8091;308@docomoかしこも行き止まり.jp//杯の啓示宗教観とても良い政治の世界史氏を支持しております時代遅れの言説に到着した波止場の船サザエさんサザエさんサザエさんは愉快だな魔窟の波に飲まれてさらわれていってらっしゃい見てらっしゃいオーバーハンズアップしますヒップドロップしますズコーンズコーンルイスキャロルのパラドックス発信機電波妨害ボウガンインドのぶたのけつるっぱげの毛がにくたちのよこづなっとうくさいあしっこのナイアガラブラブタコとイカレー、何故辛え? カラスが入ってるー僕はこの詩にカレー式という名前をつけたなぜなら色んなもののごった煮だからだあぶくぶうぶう魔神ブウ I feel so good baby イービルソーンバルケまったく馬鹿げているそんなやつらを吹き飛ばすために書いているそんなやつらを吹き飛ばすようだけれどね、アマルティア・センの言ったようにスマトラ島地震予知しますヒップドロップで地震を起こすマリオのようなゴメスのようなもうどうでもいいや妄動でもいいや神様! はねるのとびら開閉する地獄の門の向こうに見える愛の証輝く未来吸い付くせたらきっと心は満たされるのあはぁーん仏経上座部の教えを受けて座禅を組んでいる僕の目の向こうに先生の姿がある先生の言葉がある溢れる赤で熱くなれたらいけるとこまで行きたいのよさが増している僕の中で一番最初に書いてあった波止場の船に乗り遅れてジャコメッティさんすみませんでした世界精神マルクスのターンチューニングしております時代遅れの言説にこれでどうだ! 永すぎた悲劇に結末を迎えさせてやりなさいと言わんばかりに目が真っ赤でもいい言葉は無だイストワールの鏡の中の英雄のように僕らは踊り出すタイムリミットが厄介だった時の砂をかけて時間を止めてあげるまだだまだ書かなければならない交ぜ書きたいことがなくなったとしても良い政治的なものを食べたつもりだった屈折率が高いボブの彼女のようなゴメスのようなゴメスのような気がしますようお願いしますようけ書いたなああんたえらいことやサティスファクションサカナクション魚串咲かなくしたさむさのにおい花燕の巣レイノルズ数依存性が高いボブの彼女の姿がある溢れる赤で熱くなれたらえらくサディスティックなバイオリンバイオレンスバイオサイエンス郷土料理はまち悲劇空想の世界精神マルクスジャコメッティけんどんちんちんどんどんちんどんどんゲイだった僕らが愛し合うようになったのは999999ダメージを与えた驚いたあたしだけとんこつはりぼておかわりだだだだだーメガネはどこですかとここでタイトルを「空想の果て」にしようと決めたのだった僕らの音楽が流れて流れて流れすぎて聞こえなくなったとしてもGPSあなたとの運命の糸はずっと消えそうにないねそういえば占いやると儲かるから占いやることにしよう今夢見てる何も見てない語るも無駄な自分の心じゃなくて言葉と物はミシェル・フーコーの有名な著書だその中で一番印象に残った一節は「遥か彼方に浮かぶ雲と言う名の剣を手に取り敵と戦うミシェルの時間は止まっている謎の男トマの中の有名な一節『我々は剣ではなくペンだったのだという夢を語ることが禁じられた遊びをしている僕の前で向こうから野球少年たちがやってくるのを思い出し忘れ去りし日の思い出を語りながらの撮影をしたトマトが止まっとる! 僕はある意味すごいものを書こうとしているのかもしれないという妄想を抱いて言わばアメリカンドッグのようなあるいはマクドナルドのハンバーガーのような記憶に溶かしてしまえるものを溶かして見たままを書こう思ったままを書こうと必死になってやっていますおいそれとピンチョンお前が顔をさらす時日本各地で地割れが起こるかわからないで下さいね〜〜って感じプーランクを聞いているとなんだか心地いいウルトラマンタロウがムーニーマンを履いてジュワッチと言っていた頃からの親友であった』という嘘をツイッターで吐き出して震えて待ってる追いかけては逃げるだからそれ以上で返して真剣だから笑うと痛い目に合うよいい赤い爪と安物の指輪傷つくたび触れるピアスエディト・ピアフ村上春樹村上龍ジオラマ風に吹かれながらも何度も繰り返しているのですからね後悔は死ぬほどしてるその分だけ快感を呼び覚ます狂い出した私を止めて一瞬で楽にしてよ大きな空を眺めたら白い雲が飛んでいた今日は楽しいハイキング年の割には若く見えるヴィトンのバッグを身につけてお洒落するんだキリンのキリコは眠れないの不眠症なの虫の足音にもピクリと目が覚める戸締まり何度も確かめても何か落ち着かない上の前歯のない口でにっこりした爺の運転危険信号そういえばさっきから車が逆走しまくっとるなぜなら自分が逆走しているからだネルーダとバーでついばんで」もうそろそろやめにしていいかい? いいよ。じゃあやめた。
(ジャスコ(男女) もってけセーラー服 Bad Apple 魔理沙は大変なものを盗んでいきました サザエさんのテーマ ファイテンションスクールのテーマ R.I.P. 右肩の蝶 キリンのキリコは眠れない の歌詞より引用)
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どんな意味があるのか
既に分かっている
答えの無い問題に
その答えを求める無意味さ
鬼は街を徘徊し
誰もいない
確かに歩いていたはず
これは夢だ
そうに違いない
その思い
未来での確かさ故に
今では無意味以上の無価値
やっぱり夢でしょう
前が見えないのは
霧切りキリきり
そうか
誰のせいだ
俺のせいか?
お前のせいだ
アイツのせいだ
くそ
また鬼がいる
既に皆
己中鬼霧
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言葉と子どもが走り抜ける橋の下で
焚いた火は明るく
配達され続ける魚を燃やして
皿の上に描かれた
細密な骨の水路は
若い母の背中にあった
痣のような海の記憶を圧し流して
排泄して
こぼれ落ちた情緒は骨を溶かし
なにもない皿へと
空腹だった子どものまま
きれいな手が伸びる
意味も解らず嘔吐した
溶けかけた宝石を拭ってくれた
考えるだけで泣いていた
眠り続けていたい
天井を蹴破ってみたい
一生のお願い
を、たくさん抱えている
朝はいつも怪物が訪問する
冷たい空気を吸い込むと
肺に魚の骨が突き刺さる
咳と痛みを創造する
幼児の悲しい魔法
なわとびをしていた
もう、どれほど飛んでいるのだろうか
握った手のひらに汗をかき
ロープが滑って抜け落ちていった
コンクリートの地面に
プラスチックの部分が叩きつけられて
響きのない、乾いた音が鳴った
片方の手から足下に垂れさがる
ロープの曲線を何度も目で往復させながら
今日はこれでおしまい
ロープを手繰りよせて結んだ
もう解けないくらい
きつく結んだ
窓から遠くの緑をながめる
もっと目が良くなりたいから
燃え続ける星を見上げる
剥落する光、口、あけたまま点眼する
目をつむると
清潔で真っ白な布が瞼に裏打ちされて
黄色い染みが小さく浮かぶ
それは波紋のように広がってゆき
耳のうしろへ、背筋のくぼみへ
やがて一枚の画用紙の上
尾ひれを生やした子どもになって
水色からいちばん遠い色ばかり
すり減らしていた
嘘だと知っていたから
一瞬、笑いかけた
あなたは、
橋の下から拾ってきたのよ。
そんなはずはないけれど
息継ぎを忘れるほど泣いた
お風呂にしようね。
息を大きく吸い込んで
浴槽に頭を沈めた
髪の毛の間に気泡が留まるのを感じた
目をひらいた、なにも見えないな
手のひらをひらいてみる、閉じてみる
苦しい、浴槽から顔をだす
排水口にお湯が逃げてゆく
流れる音は徐々に高くなり、細くなり
消えてゆく
並んだ隣の布団から
母の寝息が聞こえる、規則的な
息を吸う、止まる、息を吐く
繰り返す、母のそれに合わせて
呼吸をしてみる
けれど、それだとなぜか
息が苦しいような気がして
いつもどおり、呼吸する
息を吸う、息を吐く、ただそれだけなのに
同じではいけないんだ
真っ暗な天井を見つめる
かすかに、耳鳴りがする
橋の上から川をながめている
流れのない安らかな水面
遠い町の、名前の知らない川
両岸から木々の枝葉がせりだして
濃い影をつくっている
呼吸をする、その音だけが聞こえる
とても静かな時間
子どもが僕のうしろを駈け抜けていった
二羽のすずめが水面に触れて
そのまま林の奥へ消えていった
つぎに向かう駅の名前
それを確認するように
小さく声にだしてみる
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>つぎに向かう駅の名前
>それを確認するように
>小さく声にだしてみる
>能動的な行為
>狂気を感じる
>現在化
>幻想的な情景
>主題にそって読者に訴えていただきたい
>語句と着想はいわゆる取捨選択したらいい