◇ No.414 , '15/02/03 08:56:48 作成

7828 : 沫雪  綿ぼうし '15/01/01 21:54:26

葬列に沫雪が風に舞う
風はとても乾いていて
時折陽射しが背中を暖める
真冬の枝に白いつぼみが宿り
翔び立つ前のモクレンのその先
曇天の空
トタン屋根が音をたて風に揺れる

手をつないで見た
蜜柑畑の白い花
目前に滲む景色は
小さなあの花に似ている
海軍服姿のあなたは
狐みたいな細面で
優しい目をしていた
あの人の美しい生が
沫雪のようであってほしい
梢を折るまえに
こぼれ落ちる
あの人の足跡が
赤蜻蛉の飛翔のようであってほしい
隅にとまり
この胸に夕陽を抱かせる

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7800 : 100人のダリが曲がっている。  田中宏輔 '14/12/08 00:05:57 *1



近くの公園で
ジョン・ダンの詩集を読んでいると
小さい虫がページのうえに
で
無造作に手ではらったら
簡単につぶれて
ページにしみがついてしまって
で
すぐに部屋に戻って
消しゴムで消そうとしたら
インクがかすれて
文字がかすれて
泣きそうになっちゃった。
買いなおそうかなあ。
岩波文庫・本体価格553円。
やっぱ、もったいないなあ。
めっちゃ腹が立つ。
虫に。
いや
自分自身に。
いや
虫と自分自身に。
おぼえておかなきゃいけないね。
虫が簡単につぶれちゃうってこと。
それに
なにするにしても
もっと慎重にしなきゃねって。
ふうって息吹きかけて
吹き飛ばしちゃえばよかったね。
きのう買ったビールでも飲もうかな。
で
これからつづきを
まだ、ぜんぶ読んでないしね。

ああ、しあわせ。
ジョン・ダンの詩集って
めっちゃ陽気で
えげつないのがあって
いくつもね。
ブサイクな女がなぜいいのか、とかね。
公園でも
吹き出しちゃったよ。
あまりにえげつなくってね。
フホッ。

石頭、
いつも同じひと。
どろどろになる夢を見た。

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7758 : 山  zero '14/11/22 05:39:58

分析された青空に立つ波としての分割された雲の層
植物たちのひしめき合いから放たれてくる芳醇な気体
俺たち岩だらけの登山道を隊列を作って歩き
すべての壁は初めから存在しなかった
標高と共に植物の命は小さく凝集され
標高と共に土はあらわに全角度から俺たちを照射する
俺の肉の中にあったすべての知識は息と共に吐き出され
俺の骨は途端に広がり過剰な風景を記録し続ける
山は際限なく人と植物と岩石を分解し
山の盛り上がりは風と日光でここまで膨れ上がった
展望が開けた場所で俺は何度も遥か下方へ身投げをし
その幻想の涼しい余白に腕を泳がせる
俺は文化を脱ぎ捨て裸で裏返った
じかの陽射しとじかの山肌から異常な意味を受け取った
ああ世界において万象は互いに奪い合っている
俺は山をそっくり盗み取ったが俺もまた山にすべてを盗まれた
実存などどこにも存在しないし壁もまた存在しない
山はおのれの不自由でもって俺の不自由をあがなった
俺の肌を滑り落ちる感情と形容詞
ここには主語だけがあり述語など何一つない
莫大な数の交信が暗黙裡に行われ
それは土と岩と苔と草と木を媒体とした
生きることに必要なことをすべて失って
生きないことに必要なことをすべて受け取って
俺は山を降りた先の街並みに新しく迷子になった

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7766 : 色は匂えど たちつせそ  あ '14/11/25 12:21:37

上半身が間抜けになってしまった 働き蟻が5ミリ程の障壁を乗り越え 汗をぬぐってい
る 痛風の足をひきずり 万歩計が5000をしるしても たかだか 200キロカロリ
しか消費しないことを 感謝したらいいのだろう か くはかなながら 年たちかへる朝
にはなりにける 不用意にも 天使の羽にふれた気がした 汽笛の音が いささかの負託
を防御しかかって聞こえてくる 静脈と動脈が絡まって褐色の花蜜を滲ませ をちこちと
 ちりちり旋回はじめたのだ 股関節をあたためて をんなに振られた木偶の坊が 案山
子に凭れて逝っちゃっ た まづさはすずきにかよわす なんの契か 爪を剥がして刺青
している 小蜘蛛をテッシュで捕まえてはトイレに流した 思いでにもなりはしない へ
その胡麻がたまったりもした キスした 相変わらず口が苦い クンニした おもいっき
りクンニした


     註
  色は匂えど 涅槃経

  かくはかなながら、年立ちかへる朝になりにける。 蜻蛉日記 中  道綱母 

  玉章は鱸に通はす 男色大鑑巻一ノ四  井原西鶴 

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7832 : 孤独へ  lalita '15/01/03 23:23:55

ふたりきりの公園で、
彼女は美しかった。

わたしは彼女のスカートに手をゆっくりといれはじめた。
罪の官能の芳香がした。

膣のなかはぐっしょりぬれていて暖かかった。

彼女は、あえいで苦しみのように陶酔した。

脱魂状態になった。

熱狂だ。

klim klim klim aah

雪解けは始まっていた。

主観と客観は、さしちがって

内的体験の星屑の世界へと私を導く。

一人になっていく!。

自殺だ。殺人だ!

私は死の芳しい香りに震えている!

小声で、ああっ、と官能の叫びをあげる。


kameshvari kashishvaramanorama aah hoh

ずっと逃げてきただけだ。

黒い騎士が目の前に槍をもって現れた。

俺を殺しにきた!

あいつをやらなきゃ俺がやられる!

女よ!黒い鳥よ!

最初にして最後の人。

これまで、わたしは一度も愛を知らなかった!


円を断ち切ったぞ。

生きた! 考えた! 道が見えた!

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7830 : キリンの音 二編  陽向 '15/01/02 14:50:18



・分からない素質

人は自身には分からない素質がある
それが一番 素敵な素質だと思う

誰もが持ってると感じる
誰もが分からないだけで

彼は言った
僕の歌を
聴きに来てくれた
あなた達も
僕の歌を
聴きたいと思ったこと
それもあなた達の
素質だと思う

分からないから探したいのだ


・ありがとう

彼は言った
僕は限界がないなんて信じられない
終わりがないなんて信用出来ない

終わりがなければ
限界がなければ

ありがとうなんて言う必要がないから

ありがとうじゃ足りないことを
ありがとうって言うんだ

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7823 : (無題)  Lisaco '14/12/29 09:58:01 *1


削除しました。

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7818 : 忘れもの  お化け '14/12/24 19:26:29

早朝、君は振り切ったと
言ってやってきたけど、
遅れてやって来た。
君は、僕が、
空を見ていると思ったかもしれない。
僕は、何もないことへの
たくさんの区別を見つけられないので、
何故早くできないのかと怒っていた。
代官山の塀は白かった。
僕はウイスキーの空き瓶を上に乗せて、
君は灰色いボコボコの地面に座って、
両方とも、声が出ない。
空は青空だったけど、
頭の片隅で曇り空のようでもあった。
君は泣き出そうとして、声を失ってしまった。
僕は君を傷つけ過ぎて、声を失ってしまった。
あのとき筆談したメモ帳は、
いまも大切に持っている。
あのときどうして振り切れていなかったのか、
このメモ帳を読み返して見るんだけど、
見つからないんだ。
「タクシー」と書いてある。
タクシーの中で、
落としてしまったのか。
何処かに必ずあるはずの、
忘れもの。
タクシーの中に
落としてしまったのか。
何処かに必ずあるはずの、
忘れもの。
僕たちは、いつも、ふわふわ、
いけないことをしているようで、
それでも、あのときは頑張れた。
君の声がでないとき、
一緒の孤独の中で、綺麗な場所で、
僕は素直になって涙を流した。
ここでは君は汚されない。
君はとっても綺麗だったよ。

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7826 : 寒  イロキセイゴ '14/12/31 23:55:41

筆ぐせすら形見となって居る、寒椿が私を縛る
底冷えの中で嵯峨野豆腐屋の白暖簾が眩しく
雪晴れだ、姉が静かに狂い始める
着ぶくれて居た着ぶくれて父と同年齢に並ぶ
ふつふつと煮えたぎる湯の中の湯豆腐の愚痴を聞く
足裏を蹴って突進面が私に決まる寒道場は
木の葉であきないをする子供らに呼び止められる場であった

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7824 : 象の かわいそう(或いは「未来記」)  Migikata '14/12/29 14:45:13

 冬の 河は
 銀の墨ひと筆 で書き記されている

 書き記されるものである

 ここから見えない 場所 を起点として
 人間の物語 が 吹いてくる
 立ち枯れた 芒 がそのたび
 音を放ち 重ねて放ち
 冬至の日の 太陽が徐ろに
 傾く そういう匂い
 が
 する
  
 確かに匂いがする
 
 十数頭の象が かわいそう を背に乗せ
 酷寒の夕焼空に 浮かぶ のは
  この先のこと。
 赤黒い雲を 踏み 鳴らし
 暗い鼻を ぶらぶら 揺するのは
  この先のこと。

 河も河原もまだ十分には暗くない
  かわいそう はアカガネ色
  かわいそう は鏡面仕上げ
  かわいそう は無味・無臭

 零下二百七十度の夕焼が焼く
 ところの
 象たちの苦いシルエットが
 この先
 明瞭な意味を形成するなら
 それもよいそれに身を任せるべきであるが

 そうはならない

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7821 : 永遠に来ない朝のために  uki '14/12/27 02:42:11

魚が通りすぎる ひどいどしゃぶりのなかを 雨で割れたてのひらを縫う 赤い痕跡を残して 褪色する虹の半分をさかまつげが吊るし もう半分は髪にからめて ひそひそと記憶のそとへあふれた水を海へひきずり、冬、こんな角度で西日を受ける ぬるい紅茶のカップに触れては とうとう危ない外部へ出なかったこの こころというものに触れ得ない 硬質な骨である歯がかちかちと鳴る 鳴らす みずうみをひとつたたえたように 雨後のこころは。ーー泥。幸福を知らず、またしんと帰る道 深い森につながり ただやすらかに やすらかに汚れてゆき 駆けてゆくものたちへ撒き散らした手紙だったのか、香りだったのか、記憶をぼんやり失わせるあたらしい果実の滴り。前夜、手をつなぎ 影を伸ばした 永遠に来ない朝のために 凡庸であれど祈る名前もなくからだだけの海のかけら

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7831 : ミルクの匂い  atsuchan69 '15/01/03 20:54:37  [URL]

一匹の
 牝の乳房が、
贅沢にも
 ふたつあった

乳飲み子は
 疑わず、
ただ ひたすら
 顔を埋めて

果てのない愛を溶かした、
淡い、野生の匂いに
ながく永く包まれている

 それは、
大地が渇いた日も
 漂い、

雪に閉ざされた日も、
嵐の日も、
 暗い夜更けにも、
村が焼きつくされた朝にも

 漂っていた、
――女神の匂い。

 透けた君の肌が
ますます透明になって

いつか青い星空を映しはじめ

 そこに入ると、
やわらかく
 安心な匂いが、

やがて全宇宙を覆った

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7838 : 初空のゆめ  はかいし '15/01/08 07:34:21

グリーン、ブルー、レッド、イエローが空を飛び、ブラックになって着陸する瞬間、飛行機雲は空を突き破り、粛清(パージ)されて戻ってきたレッドが、クールなブラックに変わる、代わる代わる空を見上げ、今はまだオードブル止まりでしたか、ええそうですねと言って空を飛び、軌跡を描いて戻ってきた、ゆず色とみかん色とが混ざり合って夢色に染まった紅葉の、並木道をゆくそのまた軌跡を追いかけて、そんな色つきの夢を、見ていた僕は酔っ払い、夢に酔っ払い、朝日も見逃して、冴え冴えしい朝焼けを、昼に見る。

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7829 : 映画館  織田和彦 '15/01/02 00:42:19




トカゲはフリードリンクの
オレンジジュースにストローを突っ込んだ

駅から遠く
海に近い
このファミレスでトカゲはオニオングラタンスープをすすりながら
同時にオレンジジュースのストローに手をのばした

女が
さっきから
お天気のこととか
乗り物の揺れ具合いだとか
くだらないことばかりを話している

4年前だ
トカゲは女と結婚した後
インド大使館近くのマンションで生活をはじめ
小市民的な生活を築き上げてきたわけだが
ここにきて
仕事上のトラブルを抱え
女に言えないまま休日を過ごすことになったわけだ


そうだ
観たい映画あったの
アメリカ映画か?
ハリウッド映画だよ
ハリウッドはアメリカだろ
そうなの?
そうだろ?
とにかく評判のラブコメディーなの
タイトルは?
"パワハラ上司とうまくやる25の方法"っていうの
どう?
内容はラブコメディーなのか?
そうだよ
お前ラブコメディーの意味知ってるのかよ!
あなた時々あたしを馬鹿にするでしょう?
・・・
じゃ決まりね

トカゲは映画のスクリーンを眺めながらポップコーンに手を突っ込み
オレンジジュースをすすり上げた
女の顔を横目で見ると
肩をゆすり
ケタケタと大きな声をあげて笑うその目尻のシワが
ずいぶん増えたな思う

面白いか?

トカゲが女にそう訊くと
聞こえたのか聞こえないのか女はトカゲに一瞥をくれると
またケタケタと笑った

よく笑うやつだ
トカゲは心の中で不可思議な安堵感をおぼえた
そしてポップコーンに手を突っ込み
オレンジジュースを氷ごと思い切りすすり上げ
トカゲもケタケタと笑った

女の顔をまたこっそりと横目で見ると
目尻のシワに
一雫の涙がこぼれ落ちていた

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7833 : 死んだ子が悪い。  田中宏輔 '15/01/05 00:02:03



こんなタイトルで書こうと思うんだけど、って、ぼくが言ったら、
恋人が、ぼくの目を見つめながら、ぼそっと、
反感買うね。
先駆形は、だいたい、いつも
タイトルを先に決めてから書き出すんだけど、
あとで変えることもある。
マタイによる福音書・第二十七章。
死んだ妹が、ぼくのことを思い出すと、
砂場の砂が、つぎつぎと、ぼくの手足を吐き出していく。
(胴体はない)
ずっと。
(胴体はない)
思い出されるたびに、ぼくは引き戻される。
もとの姿に戻る。
(胴体はない)
ほら、見てごらん。
人であったときの記憶が
ぼくの手と足を、ジャングルジムに登らせていく。
(胴体はない)
それも、また、一つの物語ではなかったか。
やがて、日が暮れて、
帰ろうと言っても帰らない。
ぼくと、ぼくの
手と足の数が増えていく。
(胴体はない)
校庭の隅にある鉄棒の、その下陰の、蟻と、蟻の、蟻の群れ。
それも、また、ひとすじの、生きてかよう道なのか。
(胴体はない)
電話が入った。
歌人で、親友の林 和清からだ。
ぼくの一番大切な友だちだ。
いつも、ぼくの詩を面白いと言って、励ましてくれる。
きっと悪意よ、そうに違いないわ。
新年のあいさつだという。
ことしもよろしく、と言うので
よろしくするのよ、と言った。
あとで、
留守録に一分間の沈黙。
いない時間をみはからって、かけてあげる。
うん。
あっ、
でも、
もちろん、ぼくだって、普通の電話をすることもある。
面白いことを思いついたら、まっさきに教えてあげる。
牛は牛づら、馬は馬づらってのはどう?
何だ、それ?
これ?
ラルースの『世界ことわざ名言辞典』ってので、読んだのよ。
「牛は牛づれ、馬は馬づれ」っての。
でね、
それで、アタシ、思いついたのよ。
ダメ?
ダメかしら?
そうよ。
牛は牛の顔してるし、馬は馬の顔してるわ。
あたりまえのことよ。
でもね、
あたりまえのことが面白いのよ。
アタシには。
う〜ん。
いつのまにか、ぼくから、アタシになってるワ。
ワ!
(胴体はない)
 「オレ、アツスケのことが心配や。
  アツスケだますの、簡単やもんな。
  ほんま、アツスケって、数字に弱いしな。
  数字見たら、すぐに信じよるもんな。
  何パーセントが、これこれです。
  ちゅうたら、
  母集団の数も知らんのに
  すぐに信じよるもんな。
  高校じゃ、数学教えとるくせに。」
 「それに、こないなとこで
  中途半端な二段落としにする、っちゅうのは
  まだ、形を信じとる、っちゅうわけやな。
  しょうもない。
  ろくでもあらへんやっちゃ。
  それに、こないに、ぎょうさん、
  ぱっぱり、つめ込み過ぎっちゅうんちゃうん?」
ぱっぱり、そうかしら。
 「ぱっぱり、そうなのじゃあ!」
現状認識できてましぇ〜ん。
潮溜まりに、ひたぬくもる、ヨカナーンの首。
(胴体はない)
棒をのんだヒキガエルが死んでいる。
(胴体はない)
醒めたまま死ね!
(胴体はない)
醒めたまま死ね!










注記:この詩のタイトルは、むかし見たニュース番組で、自分の子どもがイジメにあって
自殺したとき、その自殺した子どもの父親が葬儀のときに(だったと思います)口にした
言葉です。20年くらいむかしの古い事件ですので、詳細は忘れましたが、自分の子ども
がイジメで自殺したというのに、「死んだ子が悪い。」という言葉を、その自殺した子ども
の父親が言ったということに、ぼくはショックを受けました。2つの意味でです。1つは、
あまりに無念すぎて、自分の気持ちと自分の言葉が乖離したのではないかという意味です。
もう1つの意味は、父親にそういった言葉を口にさせたのが、日本の社会的・風土的な理由
からではなかったのだろうかという疑問があったという意味でです。いじめられるほうに
原因がありとする、当時の社会的な雰囲気です。いまは、当時とちがって、少しかわって
きたと思いますが、それでもまだいまだに、いじめられるほうにも原因があるのだとする
社会的風潮が残っているように感じられます。この注記は、2015年1月4日の昼に書き
ました。20年前なら、このタイトルの言葉が社会的にインパクトもあって、広く知られて
いたでしょうけれども、20年もたっていますから、ご存じないない方もいられるでしょう
から、書くことにしました。20年前に、同人誌に発表したときは、このような注記なしで
発表しました。詩集にも収録しました。前述のような理由からです。

注記2:「先駆形」というのは、拙詩集『みんな、きみのことが好きだった。』の前半に
収めた、実験詩のことです。多量のメモを見ているうちに、それらが自動的に結びつくま
で作品にしなかったもので、言い換えると、メモ同士が自動的に結びつくのを、意識領域
の自我ではなくて、なかば無意識領域の自我にまかせてつくった、ある意味で、自動記述
的な詩作行為によってつくられた一群の詩作品のことです。

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7844 : くろひげききいっぱつ  ヌンチャク '15/01/12 17:23:59

みゅう(※)、さくたろう(※)、
いいこに してますか。
パパは いま、
おしごとちゅうです。
あさからの あめが、
ゆき(※)に かわって、
はやし(※)も、
みち(※)も、
まっしろです。
ゆきや こんこ、(※)
きつねも こんこん、
ふっても ふっても、
ふりふり ポテト。
おうちの ほうは、
どうですか。
おにわに ゆきが、
つもったら、
ゆきだるまを つくれますね。
ぼく オラフ、(※)
ぎゃーっと だきしめて!
きょうは、
せいじんのひ(※)です。
おとなに なった、
おいわいを するひです。
おさけを のむひ(※)では ないですが、
いつか みゅうと さくたろうも、
おとなに なったら、
パパと いっしょに のみましょう。
やきとりやで せせりでも かじりながら、
こどもの ころの おもいでばなしや、
しょうらいの ゆめ に ついて、
(あるいは し に ついて)
おおいに、
かたりあいましょう。
いつも、
パパが おうちに かえったら、
ママと みゅうと さくたろうが さんにんで、
いちどに しゃべって くるものだから、
じ ゅ ん ば ん !(※)
パパは こまってしまうのですが、
おとなに なっても、
パパと たくさん おはなし してください。
みゅうは さいきん、
さくたろうの めんどうを よくみて、
すごく しっかりした、
おねえちゃんに なりましたね。
もっと たくさん、
あまえても いいですよ。
さくたろうは やんちゃで、
みんなに しょうらいを、
しんぱいされて いるけれど、
パパは なんにも、
しんぱいなんか していません。
みゅうも さくたろうも、
ぜったいに だいじょうぶ。
なにが、
と きかれると、
なんのことだか わかりませんが、
パパの いうことは、
あたります。
しんじる、
という ことばの いみを、
パパは しっているからです。
きもちは ねつです。
ことばは ひかりです。
パパは そのふたつを もっているから、
いつでも みゅうと さくたろうを、
あたためることが できるし、
てらすことも できます。
パパが おうちに かえったら、
きょうも くろひげききいっぱつ(※)で、
あそびましょう。
パパは もうすこし、
ファイトいっぱつ、(※)
おしごと がんばります。
ぴょん、って とばないように。
ゆきが つよく なってきました。
でんしゃも とまるかも しれません。
アレンデールが き き な の よ。(※)
ことしも せいじんしきは あれんでーる。
どうか あんな おとなだけには ならんでーる。
あざわらう ヤンキイは いやだ いやだ!(※)
いつか まとまって やすみがとれたら、
おんせんりょこうへ いきましょう。
きょうの ひの かたまりに あう、(※)
おいしい かにを たべましょう。





※ 詩の女神ミューズから名付けました。(大嘘)

※ 萩原朔太郎から名付けました。(大嘘)

※ さおりじゃない。

※ ますみじゃない。

※ やすえじゃない。

※ 『雪/文部省唱歌』の替え歌。

※ 『アナと雪の女王』に出てくる雪だるま。

※ さっくんはおっぱい星人。

※ 週に二日は休肝日をつくりましょう。

※ 『となりのトトロ』より引用。

※ 『黒ひげ危機一発/タカラトミー』
  パーティーでやると盛り上がるよね!
  文極史上初(?)のステマポエム。

※ 『リポビタンD/大正製薬』
  美味しいよね!
  文極史上初(?)のステマポエム。

※ 『アナと雪の女王』劇中歌より引用。

※ 『秋の一日/中原中也』より引用。

※ 『今日の日の魂に合う
   布切屑をでも探して来よう。』
  引用のために『秋の一日』を読みかえしてみて、
  今さらながら気付いたんですけど、
  僕は今まで20年以上も、
  なぜだか『魂』を『塊』と誤読していたのでした。

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7839 : ギギギギギギギギギギギギギギギギギ  泥棒 '15/01/08 15:58:45

射で精した夜は
街のいたる所でギギギが
ゆれている。
そんなことを
名前も知らないギが
言っていた気がするよ。
あ、
正確には
ゆれている気がするって
言っていた気がするよ。
ギギ、
思いだした
フェラのチオを途中でやめた夜は
私のクリのトリスの下が
叙情的ギギギ、ギ、ギギ、
100回以上はギが繰り返されて
1000回くらい死んだ。
ギ、
この街のギギギギギギギギギは
風の吹かない夜も
どうやら
ゆれているらしい。
ギギギはギギがギーって
ギギギギギギギギギギギギだね、
ギギギだね、
笑い合うギギギギギとギ
でもね、
本当はね、
ギギギギギギギギギなんて
死ねばいい。
ギギィーってなって
何も残さず死ねばいい。
ギ、
優しくなりたい。
優しさってまるでギギギギギだね、
死ねばいいなんて
言いたくないよ
本当はね、
ギギギギギギ、今夜はギギギギギギをギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ、ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギギギギギギギギ。ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギキキキ
ギギギギギギはキキキだと
ギギギギギだから法律違反です。
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ。ギギギギギギ「ギギギ」ギギギギギギギギギギギギだ、必ずギギギする。ギギ
夕方から夜にかけてたくさん死ぬ
ギギギギギとギギ。
ギギギ、ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギキキキギギギギギギギギギギギギギギギギギギキキキギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギの中にキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキギギギキギギギ。
水没した電卓で坪単価を計算しながらギギギギギギ。家を建てる。
ギギギ、キキキギギギギ。
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ、キギ。
(ギギギ+ギギ)×ギキ÷ギギ=ギギギギギギギ。
ギギギギギギ×ギギ=キキキギギ。
キキキに激突するキギギギギギギ。
ギとギギギギがキキキするから
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ。ギギギギギギギギギキキキギギギギギギキキキギギギキキキギギギ
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギッ、
キキキキキキキキキキキがいる。
ほら、
ギギギ心理学でいうところのギギギギギギキキキギタイプだね、
意味のあるギギギと
意味のないギギギがギギギギギギギギギしているからね、
わかりにくいギギギギギギギギギギギギギギギギギギだ、確かに。
ギギキキキギギギキキキキキキギギ
ギギギギギギギギギ、
ギギギ療法で
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギキキキ、
ギギギギキキキギギギキキキキキキキキキ。ほら、つまらないだろ、ギギギギギギギギギキキキキキキギギギキキキの羅列はつまらないだろ。
超つまらないだろ。
そして、読みにくいだろ。
しかも気持ち悪いし、でもね、
何かが崩壊する前には
必ずギギギギギギギギギギギギって
音がするんだよ。
普通だよ、普通、ギギ。
特別なんかじゃないよ、ギギギ。
気持ち悪いのが普通ギギギギギギ。
ギギギなんかよりギギギギギギギギギギギギギギギギギギなんかより
ギギギギギギギギギギギギギギギ
ギなんかより衝動がほしいでしょ?
あげないよ、ギギギ。
ギの半分は何かわかるかい?
ググってもギギってもわからない。
ギギの上に家が建ってギギギギギ。
どんぶり勘定で家が建ってギギギギギギギギギギギギッ。
徳川ギギギ、
知ってはいけないギギギギギギ、
カテーテルの先にキキキッ、
貫通する季節。
終わらない全身のキキキッ、
比と喩の間にギギギギギギギギ。
赤いギギギギやねん。
深読み禁止やねん。
関西のギギギギギギギギがほざく、
この世には
つまらないギギギも
読みにくいギギギギギギも
必要なギギギギギギギギギギなんだよ。ギギギが言っていたから
確かなこと。
ナンのセンスに亀裂、ギギギギっ、
同じギの中にも
やたら個性的なギがいるだろ?
わからない?
ギギ、
わからないよね、
ごめん。本当にギギギギギごめん。
今日はいないからね、
やたら個性的なギもギギギもギギギギギギもキキもいない。
あっちで頭から血を流しているのが二番目に個性的なギギギだけどさ、
わからないよね、
ギ、
ギギギ、
ギギギギギギ。
今日は面白いギギギもいない日だ。
昨日はいたんだけどね。
面白いギギギ。
ちなみにキレイなギギギギギは
存在しない。
これもギギギギギギギギが
言っていたこと。
ギギ、
ところでさ、
何人わかっているのかな、
正確には
フェラのチオの途中で
10000万個の
ギギギが
意味もなく
ぬれて
ゆれていたってこと。

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