1
野いちごを食べながら
ほそいけものみちをわけいった
かなり歩いたあと
蔦が一面絡まり 頑丈にできている
鉄の門があらわれた
それは みちの終わりを告げていて
なかには
白い壁に覆われたふたつの塔をもつ建物が
わたしを 見下すように聳えていた
とり憑かれたように 門をくぐろうとして
小さな胸の皮膜が
苦しく突き上げられてくる
こんなとき
わたしは からだの芯を走る
押し寄せる波を 泡のひとつひとつまで
説明できるような気がした
建物のなかは
大きな吹き抜けのホールがあり
崩れた屋根の裂け目から
西日のひかりを享けいれている
2
池袋から 武蔵野の深い地層にむかって
西武池袋線が糸のように流れる
みずのような物腰で
赤茶色のローム層を踏み分けて
電車は清瀬駅に滑りこむ
駅からつよく歩幅を広げて
みどりいろを濃厚に塗られたあたり
太陽が うつむき
かなとこ状多毛積乱雲に浮かぶ
白い壁の病院に
わたしは
休日のときを横たえる
屋上に
ふとんのシーツ バスタオル ハンドタオルなどが
数十本 物干しされて 風にゆれている
「小児特殊病棟100号室」
看護師がせわしなく動くなかで
子供の眼は
世界の果てをみていた
わたしは子供を直視することが出来ず
眼をそむけた
その後 経過はいかがでしょうか
ありがとうございます と
永遠に着地しない言葉が飛び交う
廊下の靴音が 乾いている
湧き上がるしずかさは
一房 二房 三房とわたしの手をもぎながら
清瀬の森の欠落を 埋めている
重たい足で
病院の門を跨いで
娑婆の空気を吸う と
空は 冬になっている
雑木林の奥から 溢れる血液が降りてきて
切り裂かれた傷口が 閉じられない
冬のきつい寝床を抱いた川面を
わたしは 両肩の内側におさめて歩く
淡いひかりに微分された流れは
遅れながら ついてくる
流れが ようやく わたしに追いつくときの瞼に
打ちだされる 漠寂とした河口にむかって広がる
みずの平野を 濡れた風でわけて
その香りをあげる 草のなかに
わたしは 声をあげて 身をまかそう
冬から飛び出した白い壁の眩しさが 眼に焼きつく
洗濯物の匂いが浸み付く病院は
名前のない窓を開いて
虚無が旋回する雑木林に透過した
何人ものきみを導いて
きみは
白い病院が浮ぶ青い空より
ふたたび戻ることはなかった
空さえも見えない わずかに灯る祈りのとき
灰色の遺骨を迎える家族は 絶えて無く
わずかに流れる近傍の川を
きみが眺めていた まどろむ視線の残影が
うろこ雲のむこうに沈んでいく
忘れられた声を胸にまとめる その寂しさに
わたしの乾いた眼が 冷たく濡れる
絶え間なく湧き上がる病院の煙突のけむりは
空の四方に突き刺さり 痛みを受け取る
夥しい雨のおちる場所は
こうしてできるのだろう
季節だけが 翼をひろげて 病院の白い壁を
ひたしていく夕暮れに
わたしは 川面を両肩の内側におさめて歩く
せめて 優しさを演じて 両肩のなかだけで
号哭を見つめていたい
凍える一吹きの風に鳥は 声を失うが
あすには 華やいだ活気のある街の
豊かな肉体に浸るのだ
川面が 両肩を乗り越えてゆく錯覚を
いくども 病院の白い壁が 試みているが
わたしは 川面のみずのかなしみを
今日だけは 小さな眼差しで包みこもう
白い病院が おもむろに夜の暗闇に沈み
うすいひかりを携えて
無垢なきみたちの廃墟の足跡が
透明な螺旋をなして
空に駆けあがる
轟音をあげる沈黙の垣間を
川は 遅れながら 病院の凍える門に流れてゆく
黒く染まった冬を 永遠に抱いて
わたしは 川面を両肩の内側におさめて歩く
足が萎え 涙が消えるまで
3
壁に耳をあてると
ここで聞いた
胸がつぶれそうな辛い会話は
ひそひそ話になり
いくえにも混ざり
黄ばんだ壁の汚れにすいこまれていった
わたしは かぼそい背中を壁にあてて
痛みをおびる冷たさのなかに 溶けてゆけば
矢をいぬく視線が からだを通り抜けて
会話の断片が その後から
針のように刺していった
階段の手摺で
おもわず指を切る
その切り口から
翳むように 一輪草が
夜の浅瀬に咲いていた
気が付けば
夜の匂いが消え失せていて
わたしは 門のまえで 佇んだまま
青い空を眺めて
小さな篭に入った野いちごを
ひとつ またひとつと食べている
大きな絵画の前にいるように
わたしは あの日から
ずっと 鎖で閉じられた
錆びた門を潜ることがない
つむじ風が足元から生まれて
空にむかって伸びていった
どこから来たのか
子犬が うわんうわん と
いつまでも
門に向かって吠えつづけている
はるか遠雷がきこえる
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>野いちごを食べながら
秋空の下に集合した夏の言葉が
口笛で
いつかの春に反射するから
風は今日も
それらを含んで
ざらざらしているよ。
優しい歌ではないからね
この口笛は。
ほら、すこし前に
セミが奏でた衝動、
夏の歌が鼓膜を破って花になった。
そう、あの日の、一枚の、花びらが
比喩のない町で、目の前で、
息をひきとる。
取り壊しの始まった実家の庭に
冬の気配、
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第一章
窓掛エアコンの蛇腹から射し込む湿った光が
敷布がわりにしていた毛布を湿らす
ねぇ胃薬のまないの
ワカンナイそんなことオレにきかないでよ
だって、一日三回処方されてんでしょう
まだ感光されていない空が
台風と数珠つなぎになって地に這っていた
言葉を啄む雀たちが、赤く刃毀れした不吉な月をみている
僕は少なく淹れてもらったコーヒを飲みほした
子猫が飛び乗れそうな、手の幅ほどしかないカウンターの柱に
クール・ストラッティンのミニチュアジャケットがはりついてあって
はめ殺しの窓には
レッド・ガーランドのレコードが
気ままに置かれている
えっ、コイケヤだぅたの
ー − −
ふ〜ん、Calbeeじゃないんだ
今日は足の爪を切り、ズックも干そうとおもう
註
Cool Struttin:Sonny Clark(p)ArtFarmer(tp)JackieMclen(as)
Paul Chambers(b)Philly Joe Jones(ds)
ソニー・クラークは1963年31歳で他界した。ジャケットは、あたかもジャズを弾き飛ばし
ながら歩行するような女性の足元。イカシテル!
Red Garland: 1923年生まれ。彼のピアノには、一筋ならない歪みがあり、聴く者を永遠の揺らぎの中に誘
い込む。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20141020_376_7708p
2001年9月11日の午前、私はパリ発の飛行機でロンドン、ヒース
ロー空港に向かっていた。(隣の席にアラブ系の女性が子ども連れで乗
っていた。)
私がそのことを初めて知ったのは、翌12日、ロンドンの宿を出る時で
、最初はテレビに映っている光景か何を意味するのかまるで理解できな
かった。受付にいた日本女性が説明してくれて、ようやく事件の一部を
知った。
その足で市内に出かけ、午後にはかねてから行きたかったキューガーデ
ンを訪れた。日本のテレビでしばしば紹介されていた庭園は、広大さは
想像以上だったが、期待したほどの感銘は受けなかった。もっとも、私
がまだ見ていない場所が、かなり残されていたに違いない。夕刻になっ
て、痛い足を引きずり、ほとんど迷子になりながら辿り着いたのが、「
シャルロットの庭」と言う夏期だけその門を開く小さな一角だった。既
に閉園近い庭に観光客らしい人影はなく、かなたに太陽を包んで重い雲
がかかっていた。入り口付近から幻想的な美しさで引き入れるような庭
のたたずまいに、足の疲れを忘れて踏み入った。
木のベンチに銀髪の老婦人が斜めに腰掛けて新聞を開いていた。古い手
紙でも読むに相応しい庭に、それはひどく不似合いな光景だった。新聞
の記事が何であるかは容易に想像が付いた。
庭は美しかった。
さっきまで見てきた場所もそれなりに美しいと言えるのだが、似て非な
る何かが領していた。あまりにも美しい場所というのは、死の気配がす
る。私はその庭を愛した人々の魂や、まだ其処かしこに見開かれたまま
の瞳、死者のささやきを木立の陰や自分の背後に感じた。花々の彩りは
むしろ沈んでいたが、夕暮れを押しとどめる華やかさがあった。
私と老婦人の他にもう一人いた。その庭を任されているらしい園丁だっ
た。彼もまた庭に相応しい美しい金髪の若者だった。けれども、異常に
痩せて蒼白な皮膚の色は、当時話題の不治の病を思わせた。彼は掘り返
した紫の花株を手に持って、新しい場所を物色していた。そう言う単調
な作業が、どのような歓びに溢れたものかを私もいくらか知っている逡
巡を、庭に溶けいるような静かさでくり返していた。おそらく庭は彼の
心の色でもあるのだった。
彼は新聞の記事を知っていただろうか。知っていたとしても、この庭の
中には、その記事の殺伐さは入ってきようがないのだと私は感じた。た
とえ、この場所までもが破壊されるような事態が起こったとしても、こ
の庭に息づいているものを誰も破壊することは出来ない。彼が配置し、
育て、染め上げた心の色を、今というこの瞬間を、誰も破壊することは
出来ないのだと。もし、私の想像通り、彼が不治の病に冒されていると
したら、その憂愁の中に最後の時まで、限りない憧憬として、心として
あることを、シャルロットの庭はやさしく見まもるにちがいなかった。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20141022_388_7711p
一日目
朝、窓をあけると小鳥が歌を
虫も合わさり
やおら家々も窓をあけ動き出す音。
足跡をつけたら直ぐさま飛び立つのか
多くの鳥がすれ違い
とおくの嘆きや近くのニュースを
全部ひっくるめて話し重ねていく
賑やかなその信号が窓から吹き込んでくるようだ
姿を見せず、生き物たちは
朝の薄い影にどこかでひそんでいる
二日目
朝、少しだけ窓をあけると
小鳥の歌が聞こえ 虫も合わさって鳴いて、
やおら家々も雨戸をあけ動き出す物音がする。
鳥たちは足跡をつけるまもなく
直ぐさま飛び立ってしまうのか、忙しそうに戯れ
通り過ぎたり別のが鳴いたりしてすれ違っていく
姿は見えないが生き物たちは
朝の薄い影のどこかにひそんで
信号を交わしているようだ
三日目
朝、少し窓をあけると
にぎやかな小鳥の歌が聞こえ、合わさるように虫も鳴き
やおら近くの家々も雨戸をあける物音がする。
鳥たちは足跡をつけるまもなく飛び立ってしまうのだろうか
忙しそうに戯れ、通り過ぎては次々とすれ違っていくようだ
わたしは目を閉じたまま
姿の見えない生き物たちの交わす信号に耳を傾け
どこかの薄い影にひそんでいる
*
0日目
朝に窓をあけると
小鳥が歌を
虫も歌を
どこか家々も動き始める音
足跡をつけ すぐさま飛び立つ
多くの鳥が違った声を重ねて交ざる
とおい嘆きや近くのニュースを
ひっくるめて話す
窓から部屋へ吹き込んでくる声、音
姿を見せない生き物は
静かな朝に確かに咲いている
_
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20141022_390_7712p
>人間の社会はある意味において食物連鎖から外れたしまったところに存在するので、生態系としては孤立した系になってしまっている
>現代の暮らしのそばにある、人と鳥獣虫魚との関係性をウタの中に織り込んで描く
>詩と言うと、一向に個人的な独白から逃れられない人もいて
>自己を含む文脈にしっかり目を向けて
ちいさな森のここそこで
寄りあうみたいに
虫たちが
惜しむように夏をうたう、
そんなふうに
きこえる、
**
目を閉じると
風にそよぐ稲田の青さと
やがて黄金色に輝く稲穂が見える
耕作を止めて久しい
葦と背高泡立草に埋め尽くされた
田圃の跡地で、
*
低い山並に囲まれた
今ではもう人も車も行き交うことのない道の
葦原のずっと向こう
灯るような赤紫色が点在する
広やかな沼地に群生する蓮が
雲ひとつ翳りのない光景に
時の花を咲かせて、
*
見知らぬ場所で車をUターンさせる
道を戻るということは記憶に似ている、と
何となく思う
もう戻れない時間の道筋にいた
誰かを見つけて、
**
そうしていつも
家路につく、
森に息づく夏の日を
秋風が
さらって行って
しまう前に、
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20140919_030_7661p
>目を閉じると風にそよぐ稲田の青さとやがて黄金色に輝く稲穂が見える
>森に息づく夏の日を秋風がさらって行ってしまう
>目を閉じると風にそよぐ稲田の青さとやがて黄金色に輝く稲穂が見える
>森に息づく夏の日を秋風がさらって行ってしまう
>風にそよぐ稲田の青さ
>森に息づく夏の日
>黄金色に輝く稲穂が見える
>夏の日を秋風がさらって行ってしまう
>だが、現在の「詩」においてなすべきことは、「背高泡立草に埋め尽くされた田圃の跡地」をみることで、「喪失」によってあるべき豊穣さを幻視することではない。
あの瞬間だけ
存在していたあなたは
監視カメラを覗いている
そのフレームにあなたが浮かびあがる
僕が
記憶の先端
そのぬるぬるとした
かたちになり
そのいつまでも10�冂�度
それは小さなあなたの
腕をじたばたとそ
させて大腿は
均されていつまでも滑らか
めりこんだまま
わるい とても悪い
思考がこんがらがったままです
遠くから聴こえる救急車が連れ去った
その日付時間
消滅する
迷子の神様
といなくなって
いたことしか
憶えていない
指をさす
翳が飛行機雲の上昇が終わるあたり
12階の部屋の裏側 とてもきれいなものが
消滅し
空に
堕ちていった
そのように あの時は
歴史を
もたず
去った
もうすでに存在しない
産み終えた母もすでに、母の母を失い
母のことを思いだすのは
母が病んだとき
その日は、餌が得られないのは
しかたなかろう
刈にいかなければならず
わたしといると
二つの異なる映画のヒロイン
ヒーロー
僕であるかのように
喉がからからになったり
くたくたになるまで
働いたりした
使ったことなどないのだろう
いびつな 母の杖を
砕いて
籠をつくった
母はいきており
はつらつと
訪れた
杖は枝の
芽吹く前からそうなるまでの
瞬間を成り立たせて
いる
死んだ眼の少女の映像が時間を経て
やっと、
想像が
更新され大量生産され
違う電極をもつ
産物になる。
花の記憶にも
ぶちあたって
それは過去にとどまっていないから
母は乳房が大きく、
安くくさい看護師の帽子をかぶって
誰かとまじわっていた
後ろ向きでよく見えなくて
誰かの事をいやだと思った
大きい乳房
その質感がわからないのはいやだと
後ろの大腿から
見える膣の ひだが
あまりに美しく
そこにあたかも存在していた
かのように僕は
滑稽に
ふざけたりした
あなたの意中にあるように
振る舞った
僕の
すべて
赤子は
奥歯で噛む
身体の奥底から欲しているもの
その杖が突き刺さって
地面につけた足の
こそばゆさ
母の立位をたすける
母は湿度そのものであり
あとは美しい建築にあこがれて
そこから離れようとしなかった
やさしさを
僕にほうばらせる
ひとつひとつの存在へと
変化していく
その強さわたし自身に
たわむれる
わたしの悪い癖を知っていた
触ってはいけないところが
あまりに多く雛鳥のように
逃げだしたくもなる
私自身が
そうであったからかもしれない
見てはいけないもの
食べてはいけないものに
晒されて
溢れている素粒子の顔を描き出し
走り出した
違う電極を、与えられて
わなわなと戸惑っている
わたしば
溢れ出ている公園の蛇口を
とめた
得体のしれない衝動を
戦場から日常に
もちさることはできない
その日常に晒されるだけ晒されて
皮膚の未熟性が
ゆういつのつながりとなり
母に触れては
あたたかだった
記憶にぶちあたる
そして光量をあらわすメーターは
振りきれたところで
静止している
だからわたしはあなたの顔によく似ている
あのこにも
よく似ているという
あのこは 母の杖で籠をつくる
あらがったじゅうりょくが
僕のところに
かえって きたかのように
あなたそのものが
突き刺さってとれない
やわらかく砕ける骨が見えるのだという
まだ母は杖など使ったことが
ないというのに
つながった違う存在が
あやうく ふるえている
ここまで あるけたと
地図を見せる
ここまでならいけるわと
軋む
その音は、
聴こえるのだという
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20141021_380_7710p
いきなりすごい雨が降ってきたので、荷物を抱えたまま部屋の中に逃げ込んだら、そこは偶然にもカフカの部屋だった。パジャマを着たままのカフカの姿はひどく滑稽に見えた。「ここでは不思議なことが起こる」とカフカは言った。私は尋ねる。「例えばどんなこと?」「私が私でなくなってしまうようなこと」「具体的には?」「文字通りさ。お前は虫になる!」たちまち体に足が生え始め、私はゴキブリになった。ゴキブリであるとはどのようなことか? その答えが今わかったような気がする。体節は三つにわかれ、その一対から足が六本も生えている。しかしそれだからといって、それは私は私でなくなってしまうようなことなのだろうか。「そうではない。つまり、お前は失敗した!」私は一喝した。カフカはゲラゲラ笑って私を踏んづけた。
雨が、
落ちてきたならば君は知らない明日の天気をそれら(を)どけて前に輝く球体の呼吸も今は静かに澄み渡り
トマスピーンチョン
イカロスの翼のように溶けてなくなってしまえばいいのに人生そのものが
あいうえおあいうえおあいうえお愛上を目指して頑張っております
風、風、風
おどろきはしる
冬の空は乾き
ふるさと寒く衣うつなり
アスカたん萌えはぁはぁ
母上様になりすまし候
蝋燭立てて言いましたね
真下ねマシ種増したね!
それはね君が君であるようなことさ(山寺ボイス)。
ドゥツードゥドゥツードゥツードゥドゥツー
ボイスパーカッションだぞ野郎ども!
青赤黄緑色のチドリノキにほらさっさ
よいさっさ雨上がりの待ち受け画面
いくぜ海老名にいまそがりて候
てことはおいお前前を向け蹴られたいのじゃ
ないか? 内科? 内閣? 内角?
ないないないないそれはない
だーかーらーみんなでトマスピーンチョントマスピーンチョントマスピーンチョン!
こいつをぐぐっと飲み干せば今日はいいことあるかもね
休車? きゅうしゃじゃないよきゅうくるだよ
キュービックルーブルービックキューブが君を見ているよ
ああ蒼井そら白い雲思い出そう笑い合える仲間たちと出会った日々のことを仲間たちを殲滅して殲滅して千夜一夜物語が展開され識字率が急上昇そう文学とは真実への営為なのだと言った頃には百年が過ぎ二百年が過ぎ
OTL
そうそれはざせつのさんぶつ
じぶんたちのえいいなのだと
わかったときにはもう遅くて遅くて仕方がないサンバサンバサンバのリズムに合わせてタラッタラッタラッタラ
発展途上国の人たちが文字を読めるようになるって本当にいいことなんだろうかとふと思って考えたんだけど字が読めるようになったらその分苦悩も増えるんじゃないかと文学的に言うとこれってどうなんだクレオール主義のみなさん一緒に考えてみようやっぱり文字を持たない方がいいんじゃないんですかね文字を持たないことで世界を知らずにいられるからでも知っているからいいこともあるわけですはいそうですねどっちだ! もし文字が読めなかったならば生命の危機を回避できないかもしれないそういう場面に直面することはありうる だから文字は読めた方がいい そもそも文字を持たない民に生まれることは選択できないからね いやそもそもそれ以前に何かを知るのはいいことなのか悪いことなのかもうちょっとはっきりさせようよねえでもこれ誰に向かって言っているんだ知らないからこその無知の知じゃないのかでもそもそも無知って何文字のわからない人にどう説明したらいいものか
何文字?
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20141004_193_7688p
>ああ蒼井そら白い雲
うたを 水切りするひとに
私は 陸橋を通って 傘を返しに行く
さびしく おぼれた驟雨
私は 平泳ぎで泳いでいる
花柄の傘
こころは折りたたんだまま
水を切って 返す
雨もあがり 急ぎ足にあゆむ
傍らの池の水があふれ
アスファルトに鮒がはねる
みずごころとは
水たまりで生きる 寂しいこころを
手のひらから 水に戻され
あなたは 鮒になって
泳ぐ
詩の零れるあなたに
私は 陸橋を通って 会いに行く
幾万のひとたちに磨り減り
階段にうすい水溜りができる
爪先立ったこころで
水溜りに 転ぶ
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20141028_463_7720p
1
憧れを追い駆ける時の虚しさ
その中でしか見つけられない理由(わけ)を求めていること
いつからか
僕の片手には孔が開いていた
その寒さの中で屈まっている君よ
なんて空疎で大きな足跡だろう
君はあの大きな木の幹に凭(もた)れ
どう足掻こうとも竦んでしまう脚を優しく叱るのだ
それは微かな震えだった
孔の中から聴こえる陰たちの叫喚
もうすでにここから果てしなく遠くへと離れているのに
その音はいつまでも 鳴り止む気配がない
しかし戸惑い足を止めてはいけない
小鳥たちの囀りに耳を傾け
その音を陰たちの叫喚に分解させれば
君は確かな幻を感じるだろう
2
漆黒な孔にはいつの日かの俤(おもかげ)が揺れている
君はそれを静かに見つめているけれど
ほんとうは恐くて目を逸らせられないんだ
君だけではないとは言えない君だけの俤
今は孔の無い方の片手を見つめてごらんとは言わない
もし見つめたとしても陰たちの囁きに怯えるだけだから
心の煩いが溶けて無くなるまで
片手に開いた小さな孔の様子を味わっておくのだ
味わっていると思想を俤に見抜かれ
動悸が若干激しくなった君は
凭れていた大きな木の幹を触り
混沌としている胸の内を撫で下ろした
大きな木の根に君は坐ると小声で呟いた
いつもみたいに生きています
君はそっと片手の小さな孔を撫でると
心の奥から大きな溜息を吐き救われたような表情を湛えて眠った
3
目が覚めると空に夕焼けが滲んでいた
君は服についている蟻を払い除けて立ち上がり
孔の開いた日から着々と前に進んでいる自分を確かに感じながら
大きな木から離れ草原を歩き家へ帰る
家に着いてからも片手の小さな孔の事を考える
まるで窓のようだと思った
こちらからは漆黒の孔として見えるが
その奥からは陰たちが君を見ているのだ
君は布団に身体を横たえた
その時に胸のあたりで何かが引き千切れる音がした
君は驚き 胸に手をあてる
すると片手の孔から何かの破片が出てきた
破片が出ると孔は塞がれていた
とても硬い石のような破片だった
君はそれを手の平に乗せると
迷いもなく口の中に入れ飲み込んだ
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20141018_365_7707p
火が燃えている、火はささやかに舞い、わずかな黒煙を伴い燃えている。
すでに燃え尽きようとしているその男は、小さなともしびに油を注ぐ。
日が燦々と差す部屋の片隅の小さな戸棚を開けると、油の瓶が並んでいる。
乾いた土毛色の喉に、ためらうこともなく、思考もせず、ただただ油を注ぐ。
火の食指が動き、油に引き寄せられ、火は鼓動を強め、赤く血流を促し、血は滾りその命はとめどなく火と共に乱れながら狂乱の宴を開始する。はらわたから油が噴出し、乾いた口は言語で濡れ、ぬらぬらと言語は男を包み込みその濁音と怒声が新たなる炎を引き寄せ舞い狂う。
かつて静かに水は流れ、健やかに時を育んだ。やすらかな闇と風の仄かな舞いが億年の岸壁の側面をなで、星屑はその間隙を埋めるようにかがやきだし、世界を包んだ。
世界はいま閉塞し、広がりをなくし、薄味の日毎を繰り返し、ただ時間とともに発泡している。根拠の裏側すらもなく、炎のように走る光線のような人々だけのために世界は存在し、吐き捨てられた生き物の発話さえも置き去りにされている。
遠い水のささやき、貝殻の遠方から奏でられる響き、いつか水は意志を持ちあなたの頬をなでるのだろうか。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20141030_482_7724p
きちんと丈の詰められたジーンズの裾から
生活が侵入してくる
足の向く先すべてに、
ぼくの虚像が立っている
冬至を迎える、その日まで
削り取られるだけの昼を辿っている
ねえ、その丘の上に
夕焼けが落ちてないですか
はじめに心を捏ねまわす
球体の表面を覆う繊毛が
ぼくたちなんだよ
風邪を引けば抜け落ち
痛みと共に血が流れる
目覚まし時計が鳴き喚いて
身体を起こすヒトの朝
窓から見える向かいの家が
恐ろしい速度で焼け崩れていくのを
ぼんやりと見ていられるのが
ぼくたちだ
涸れてしまった夜の鏡面に
支えを求める手は
ずっと虚空を掴んだまま
寝苦しさに開いた眼が
永遠に続くかもしれなかった黒の反射を
引きちぎる一粒の過去を捉えた
夢で見た一切のものを放り出して
明日という日を時の流れで繋ごうとする
最後の一粒を飲み下し
また上に重ねるように
たくさんの錠剤を空いた瓶に詰めるだろう
交錯が終わらないのだから
落としたものを拾い上げるために
つらくても朝、起き出すこと
海も街もそして夕焼けも
ぼくのものではないということ
ぼくたち、という
複数代名詞をつくるのが
ぼくだけだと、いうこと
ここに夕焼けはありませんでした
こま落ちした映像を見ているみたいに
今日が終わった
袖の隙間から手首を伝って
人の命が流れ込んでくる
葉を散らす過程を見せずに木は立ち枯れ
一つの生活が終わろうとしている
ここにはぼくしかいないけれど
うつろう星座の向こう側には
凍えた主格を封じ込めて巡る時代が
すぐそこまでやってきている
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>目覚まし時計が鳴き喚いて
>身体を起こすヒトの朝
>きちんと丈の詰められたジーンズの裾から
>生活が侵入してくる
>袖の隙間から手首を伝って
>人の命が流れ込んでくる
>球体の表面を覆う繊毛が
>ぼくたちなんだよ
>窓から見える向かいの家が
>恐ろしい速度で焼け崩れていくのを
>ぼんやりと見ていられる
>足の向く先すべてに、
>ぼくの虚像が立っている
おやすみの日の午後は元気が天気に左右され、カスタネット休んで休んで、ととのえかたやらとらえかたにも、にごり「ゆ」だくだく。ずいぶん近いとちょっと誓うはいきているしいしきしてるしさるものはおあずけされてねこにこんばんはひとしくなればひとこいしくおもいつめくさとりだして問題はいかにしてやまいだれなく暮らしてゆこうかと。あまりにも夏めいて、いろばかがいろばなきかせいろきらい、せんすをあおぐ。あをあをとあらしのあとにあおぐそらへ水彩を部屋から放ち、ぐれてやるからくれてやるって、きみのはじめてがわたしでいいにきまってる。純粋な鈍器でなぐったとしてもアルマンのざらついたアルシャ紙には群青なんかつかわない、とわとわとちかわない、青にむれたくないから、でもでもでくつがえるわたしのいらないいろミスリードつけた青をきりはなしたいろなどみつからなくってもそこはこそっとひっくりかえしてみる。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20141028_468_7722p
緑ではなく
黒ではない
雪ではなく
青ではない
萌えるのではなく
沈むのでもなく
水を汲むのでなく
水を送るために
ただ
この水と花明かりの地の
暗水に足をひたし続けてある日々
砕け散る氷を避け
眠れる者の暗室を過ぎる人
目覚める者の廃園を横切り
逃げさる新緑を追いかけて
水盤をゆく雲を知らず
渦巻き 散る 風の中
樹々の葉音に眠り
また目覚め
空青く
鳥高く
とある
萌黄の森の
廃屋より吹く
風にまかせて
野の草道を行く
光よ
風の中で移ろう
光りよ
今は
まどろみに漂う
田園に
陽炎の立ち上る
野生の午後なのだ
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20141020_379_7709p
>ただ
>この水と花明かりの地の
>暗水に足をひたし続けてある日々
>光よ
>風の中で移ろう
>光りよ
花びらが螺旋をえがきながら
どこまでも昇ってゆくのは
風がすこしばかり
あかね色にふきはじめる
こんな季節だ。
まわりの空が
息苦しくなるほど
蒼く変わってゆく。
果てにあるものが闇であることは
周知の事実だよ。
さっきまでいた場所を見おろしたとき
きみは
初めて
白になった父と母に気づくだろう。
初めて?
いいや、そうではあるまい。
生まれ変わる前から
そんなことは分かっていた
はずだ。
闇に潜むものの正体を
もう
きみは
じゅうぶん知っているね。
苦しみ、という言葉さえ
必要ないほど。
言葉が
言葉を脱ぎ捨てるとき
きみは
虹のうえに立ち
名もない光たちの母になるのだ。
今日
ぼくは
それを教えてもらった。
誰から?
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20141003_180_7686p
>今日
>ぼくは
>それを教えてもらった。
>誰から?
ゴム付けるくらいなら
他の女で習ってね
あいにく今日は雨模様だから
いつもより身体が錆びつくに
渦に埋れた頭なんか胡桃みたいに割っちゃって
中からムシ出て来て欲しいの。
君、単純に迫って
たまに引き裂いて
その後すぐにイくって言うからはふぅ、
ありがとって思った
雨でジメった梅雨でも
爽やかな方法を生み出して
ダメならとことんダメ
貫く瞬間を染み込ませた臭いが
私の鼻を捻じってキャンディにしる
咲いていた文章はさよう
私は分娩台に乗る
ひぃひぃ。行ってらし
君になった気分で
無効にするための声を聞いていた
何がわかるかって
私は書けないんだろ。
アルバイトの女の子が言っていたよ
「キャンディは堪らなく甘い臭いで吐きそうになるから、
もっと世界がキャンディで溢れたらいいね。
いっぱい泣いて、疲れて、洪水が起きてさ、全部無くなるでしょう。
キャンディは誰かを黙らせる為に存在している訳だから、
死にたい人や吐きそうな人は特に必要かもしれない」ってデブが
風呂に沈んで溶けてしまえ。
死にたいならゴムとれよ
キスする前にガム噛んだガムどうする?
包み紙で丸めて形作ったこと、ある?
おにぎりの中身って怖くない?さわるな。
私の文章書く時間返せ。
返せ。返せ。返せ。、返してくれよ。
時間が無い、リアルに。
隣にいる寝相に触れたくない(慢性ストライキ)
シャワー行った方がいい(腫れているバスローブ)
環境破壊、反対。(男性的抗議)
めんどいから行かないで。(中がいいってトモダチ)
あ、でる。
死にたかったの、君
知らなかったよ
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20141027_439_7718p
ペンギンみたいに
体を凍てつかせながら
通勤電車に乗っている
つり革の輪っか
まるで手錠みたいだ
一度そこに首が通らないか
試してみたことがある
猫じゃあるまいし
通るわけもなく
誰が触ったかしれないあの輪っか
汚ねえったら
ありゃしない
あんなもん
公共の場所にぶら下げて置くんじゃねぇ
仕事だの労働だのが
鬱陶しい朝
会社じゃ真面目で通っている部長さんが
女の子のスカートの中に手を入れた
満員の電車じゃ
間の悪い場合もあるし
部の悪い場合だってある
女の子のスカート丈だって
太腿の半端なく上の方だ
人生とは恐ろしいもので
行き着く場所は必ず墓場
生まれた場所も必ず母さんの腹の中
大概どちらも病院を経由する
「人はどこから来てどこへ行くのか」
そいつはとっくに答えの出た愚問で
人は病院から来て病院へ行くのだ
このあまりに実存的すぎる答えに
眉をひそめた貴方
社会主義革命を成し遂げたキューバでは
医療費はとっくに無料なのだ
ぼくらが子どもの頃から
馴染んできた日本の文化は
限りなく同調圧力の高い社会で
他人と違うことを
「落ちこぼれ」だとか
「浮きこぼれ」だとか言っていた
仲間に対する責任を全うすること
それが生活の100パーセントになったら
そいつはもう
立派な全体主義社会だ
ムッソリーニも
ヒットラーもいないファシズム
独裁者はぼくらの頭の中に存在する
幻想の国
ニッポンだ
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20141101_522_7728p
>幻想というか妄想はひとりひとり違うし
>詩でなくても会話で自分の妄想を事実か否か
>確認するのは至難の業。
>最近 オンもオフも会話も詩も 作品化されているかされていないか
>というだけでみんなおんなじに思えてるんだけど。
ぼくには判る
ただ明るさと華やかさだけが売りの
深みのない若い娘どもとも
おなじ遅番のバツイチの
ただ気の強いだけの乾いた中年女どもとも違う
たとえ茶色く地味でも
所帯を持ったがゆえに培われた
成熟した大人の女の瑞々しさが
ぼくの中で
茶色い梨のような果実が熟成されてゆく
(大人の女性こそが女性として魅力的である
(所帯を持ったがゆえに魅力的な大人の女性となっている
不貞を犯す勇気のない
臆病なぼくにとっての
このジレンマ、
ぼくの中の果実をさらに熟成させてゆく
醸造され蒸留され
その美酒が
やがてぼくの舌と喉を潤す
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20140915_016_7657p
>成熟した大人の女の瑞々しさ
>このジレンマ
>特にジレンマは発酵と言うか、アルコールにして仕舞うのですね。
――K.F.へ
理由も目的もなく、理由や目的を作るためにあなたは生まれた。あなたはこれから生きるという不思議なめまいの中に巻き込まれていくが、全ては既に古く、同時にまったく新しい。あなたの顔も手も足も、いつでも何かを更新していくから、あなたの後ろには古さが、あなたの前には新しさが、海と空のように広がっていく。あなたはあなた自身によってあなたの中にあなたを登録する。
世界にこれだけ無数の空席があるというのに、あなたはどの席にも座らない。あなたに席は要らない、ただ驚きがすべての席を埋める。世界にこれだけの空き部屋があるというのに、あなたはどの部屋にも住まない。あなたに部屋は要らない、ただ恐怖がすべての部屋を埋める。あなたによる存在の更新に、世界の神経は驚き恐怖し、世界の隅々まで身構える命令を送ってしまった。そしてすぐさま世界は優しくなった、あなたの小さな姿を認めたから。
小さなあなたが手を開いては閉じる。そこに儚く消え去る真っ赤な炎が見える。小さなあなたが泣き声をあげる。そこにずっと続いていく言葉の連鎖の波が見える。小さなあなたが顔を動かす。そこにいつかは表情となり花となるわずかにほころびた蕾が見える。未来は幾筋もあなたから流れ出している。沢山に枝分かれした未来のどの枝を伸ばしていくのか、それは偶然でも必然でもなく、お父さんとお母さんとあなたと世界とが一つの壜の中に混じり合って決めていくのだ。
あなたの誕生は僕たちの感動の束で出来上がっている。あなたの誕生の前にはお父さんとお母さんが出会うなど沢山の出来事があり、あなたの誕生は歴史の一つの事件であり突端である。だがその誕生は僕たちの感動、僕たちの喜び、僕たちの奇跡である。あなたは僕たちの全ての感動で組織されながら、これから少しずつあなた自身の感動であなたを組み替えていくのだ。生きることは美しいめまいであるが、めまいのたびごとにあなたはあなた自身を新しく作り変えるのだ。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20141027_438_7717p
>自分の辿って来た道を急いで振り返る。そこにあるのは確かな勾配のある坂道なんです。
>あなたの誕生は僕たちの感動の束で出来上がっている。あなたの誕生の前にはお父さんとお母さんが出会うなど沢山の出来事があり、あなたの誕生は歴史の一つの事件であり突端である。だがその誕生は僕たちの感動、僕たちの喜び、僕たちの奇跡である。あなたは僕たちの全ての感動で組織されながら、これから少しずつあなた自身の感動であなたを組み替えていくのだ。生きることは美しいめまいであるが、めまいのたびごとにあなたはあなた自身を新しく作り変えるのだ。
>詩は世界だった。詩は物語だった。詩は無数の人物の相克の舞台だった。詩は明確に概念を述べるものだった。詩は小説だったし、詩は評論だったし、詩は戯曲だった。立体から平面、平面から線、線から点へと分析される人生のあらゆる細部に、瞬間から出来事、出来事から物語、物語から歴史へと総合される人生のあらゆる運行が宿っている。謎を謎のまま証明し隠すことで詩は成立し、喪失の痕、獲得の痕、流れの痕の上に正確に立つことで詩は育っていく。詩は痕跡を歌うものなので、常に何かを失っていると同時にその何かの痕を必ず得ている。ひさしぶり、ひさしぶり、ひさしぶり、ひさしぶり。
>あなたはこれから生きるという不思議なめまいの中
>相島さん
>につきさん
言葉です。
私の中で、息をしている言葉です。
片付ける言葉は、好きではありません。
説明とか、解説とかも少し違います。
魚でしょうか。
私の中にある釣堀から、
言葉の魚を釣り上げて、
そのまま真っ白い紙の上に、落としました。
びちびちと、はねています。
泥臭いかも知れません。
地味な魚です。鮮やかな熱帯魚ではないんです。
時がたてば、死んでしまうかも知れませんが、
今、この瞬間は生きています。
生きていますから、光っています。
ぬらぬらとした、銀色の鱗に、朝日が反射します。
その瞬間に、私の泥臭い地味な魚が、虹色に輝くのです。
誰も見ていなくても、
びったん、ばったんと、
水をはねて踊りながら、
息絶えるまで必死になって、輝いているのです。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20141101_528_7729p
>言葉です。
>魚でしょうか。
>片付ける言葉は、好きではありません。
友だちのうつくしいかおに
眺めいる
鼻のおくからすうーっと 音も聞こえないていどに
悦びのためいきが抜けていくようなーーー
星がウィンクする
真っ黒い上質な夜空と、
いい香りのする澄んだしずかな庭と、
友だちのうつくしいかおと、
ベートーベンの
聞こえない耳よりもずっと深遠に隠された
心の都に広がったあの交響曲と、
どれがいったい、いちばんゆたかだろう
こんな夕べを
わたしは知っているんだ
こんな夕べを持たない可哀想な人生が
世界には数えきれないほど転がっているんだ
そういう人びとは
友だちのうつくしいかおも知らないどころか
何のうつくしさも知らないんだ
ほんとうにうつくしいものは
新しく知る必要なんてない
手に入れようとすることもない
それは真理で 真実そのものだから、
いつだってそこにある
ただ
たしかめてみればそれでいいんだ
今夜わたしは 友だちのうつくしいかおを
たしかめたんだ
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20141029_477_7723p
>星がウィンクする
>真っ黒い上質な夜空と、
>いい香りのする澄んだしずかな庭と、
また、
降ってきた、
雨が、
また、
落ちてきた、
いかずちが、
空を、
飛んで、
翻って、
消えた、
雨が、
雨が、
雨が、
雨が、
韻を踏む、
言語を、
噛み砕く、
ようにして、
言葉を、
飲み込む、
空が、
消え去るように、
祈り、
ながら、
比喩、
でなく、
現実に、
近づくとき、
空は、
青く、
すみわたり、
僕らはもう、
一人じゃない、
煤わたり、
横たわり、
雨が、
雨が、
また、
言葉を、
濁して、
消えていく、
声は、
遠く、
痛々しいから、
自費出版の、
詩集を、
焼くように、
僕らはもう、
一人じゃない、
第一部
声を、
納屋に、
置いていく、
バッハの旋律を、
夜に、
聞いたせいです、
戦慄の気配、
そして、
雪、
セイヘロー、
セイヘロートゥ、
僕は、
遊ぶ、
韻を、
踏みながら。
参考、
世界の終わりに、
フランスで、
野球をやってきた、
イチローの、
ように、
これを、
敷いて、
横たわり、
横倒し、
世界の、
終わりに、
見る夢は、
男色の、
夢、
が、
が、
きっと見られるんじゃ、
ないかって、
第二部
数限りある比喩の中からいくつかの優れた比喩をつかみとるその作業に余念がない私たち 農作物を刈り取るように比喩をせっせと生み出しては刈る 比喩の収穫祭だ そしてそれさえもが比喩に過ぎない
比喩は夢を見る 比喩は青くすみわたる 比喩は濡れる 比喩は真っ赤になって流れてゆく 比喩は言葉を失う 比喩は……世界に心を奪われる それが最後の述語となるだろう
第三部
やはり焼け死んでいたか
と君は言う
君の言葉は奇妙に増幅し
世界を焦がしてしまう
魚が差し出された
魚は跳ねて水に落ち
焼け死んでいたはずのものに
その水滴がかかる
焼け死んでいたはずのものが蘇り
何かを口にする
その言葉は聞き取れない
世界は焦がされているから
再び魚が差し出される
世界の終わりにまた君の言葉は奇妙に増幅し
世界を焦がしてしまうだろう
終わりのはじまりを告げる鳥の声を君は聞くだろう
すべてのまじないが解かれるだろう
第四部
雨が、
胸を裂くように、
羽を裂く、
雨が、
裂ける、
土くれ、
土をくれ、
土を裂く、
ように、
言葉を失う、
言葉を裂く、
いいえ、
言葉が咲く、
土が咲く、
雨が咲く、
花が咲く、
羽が咲く、
自由に、
咲く、
第五部
恋煩いのメタファ、
シミリ、シミリ、
乾燥肌、
暗騒音、
がする、
松の、
木の、
下で、
今はただ、
それだけだ、
繰り返しを使え、
それこそが詩を活かすための道だ、
いつまでも手をつないで
いられるような気がしていた
何もかもがきらめいて
がむしゃらに夢を追いかけた
ああ、また繰り返しだ
小動物
お前の目の黒いうちは、
内輪話でまとめてしまえ
第六部 オリヴィエ・メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」を聞いて
赤が、
落ちていく、
ハートが、
落ちていく、
ように、
ひび割れた、
シミリ、
メタファ、
そしてまた、
シミリ、
呼吸が、
咲く、
花の、
色は、
青、
ブルー、
バード、
blue、
bird、
sky、
さえもが、
青く、
すみわたり、
炭、渡り、
あたりは、
黒く、
第七部
黒い太陽が照らす道は赤く冴えない色をしている。鳥たちがその道を通るときその影が映る。ガラス色の空は青くすみわたりそれについて語ろうとするたび言葉は上滑りしていく。虹色の和音が鳴り響く。オレンジの太陽に青の空。共感覚者の叙述は上滑りしていく。繰り返しだけがそれを記述するのだ。まるで醒めてしまった悪夢のような暗黒の太陽がそこにある。太陽をカメラで撮るときに空に亀裂が入ったかのような黒い色になる。ここはカメラの中の世界だ。世界は終わりへと着実に近づいている。世界が終わるときは灰色だ。色彩だけが主張する。
第八部
八分咲き、
夢の終わりの尻切れトンボ、
とんぼ返りで目が覚め、
そこにピンクの眼球があった、
肉体は身を離れ、
そうそこに生じる矛盾、
そこから現れた、
青い狸の化け物、
すべてを集中しなさい、
そうして、すべてを、
八つ裂きにしなさい、
と、鳥の言葉が聞こえ、
死を覚悟した私を、
待っているのか、あなたは。
(B'z、世界の終わりの歌詞より部分引用)
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20141103_576_7733p
いかにもそれはともゆきの身に覚えのないことだった。当たり前の心地よさに浸ったまま、しかし気づけば身動きの一つもできないような地引き網に捉えこまれてしまっていたのだ。この道をわたしは今歩いているのだろうか。いまとはいつか。なるほどそれはまたいつかのある日のことである。だがそれはまたかつてのことであると、もったいぶった口回しでともゆきはそう言う。いかにも。身に覚えのないことほど、神はきつく尻を叩かれるのだ。
しかしいったいこのともゆきとはだれなのか。よしんば彼などだれでもいいと結論しても、わたしにはやはりどうしても得心のいかないことがある。ともゆきはといえば、すなわちほとんど一つの誤解を晴らすためだけに生活しているのだ。生活というものが日々の繰り返しである限り、しかし誤解が晴れることは裏を返せば生活を失うということである。何よりも彼が気を使うのはこの微妙なニュアンスに対してである。いずれ失うものがある限り、ともゆきはかろうじて生を繰り延べられるのだ。
そしてともゆきにとっても、おそらくわたしにとっても、その誤解というものはただのたったの一つきりであり、またそれゆえにどうしようもなく複数なのであった。缶ジュース一本、こんなくだらないものを買うにしても、至る所に誤解はつきまとうのだ。百円硬貨は誤解である。自動販売機も清涼飲料水もみなこれ全て誤解である。誤解は人が生きる道じゅうに生えた黴のようなもので、いつであれ人間が清潔であったことなどない。ともゆきはこれをしょっちゅう言い聞かせてわたしをじりじりと滅入らせる。
もちろんともゆきにとっても生活は本物である。だからこそあらゆる死は身に覚えがないものなのである。不意に訪れる死の宣告ほど人を驚かせるものはないが、ともゆきもまたそれに驚き、同時にまた目の覚めるような一撃を受けることだってある。平凡な一枚の手紙がいまともゆきの手元にへばりついている。手紙から染みでた死が納豆のように腐っているのだ。
手紙は(もちろん)偽物だった。なぜならその手紙は散文によるものであったからだ。散文とはつねに嘘を吐き散らかすものである。しかしまた人は散文なしに生活できない。不意にともゆきのまなじりからインクが垂れる。もはや手遅れである。ともゆきは手紙を丸めて窓の外へ放り投げた。彼の背中も見れば丸まったダンゴムシそっくりである。そして手紙はともゆきの背後からともゆきに向かって飛んできた。まるで韻文のような弧を描いて。
話を繰り延べるためには、登場人物が必要である。すなわちともゆきが振り返るとそこにはやはりともゆき以外の誰かが立っている。ともゆき以外の誰かはかろうじて息をしていた。雑巾の乾いた香りがするがこれはともゆき以外の誰かのものではない。お分かりだろうか。ともゆき以外の誰かはとりあえず女であった。男である可能性は殆んどないといっていい。ましてや昨今のことである。道端に伸びた雑草ですら命乞いをする世の中で、あえて男でいる必要などないのだ。
もちろんこうした状況説明がほんらい散文的でしかあり得ないことはともゆきもわたしも重々承知している。それでも生きる限りはどうしてもやはり物語が生産されてしまうのだ。ここでともゆきはすでに敗北しているが無言でいるほど弱気ではない。ともゆきは今とりあえずともゆき以外の誰かを認識した。そしてそのとりあえずはともゆき以外の誰かにとっての呪いである。
わたしは作者としてあなたに告ぐ。以後打ち込まれる言葉のようなものの連なりは、けっして歯切れのいい物語となりはしないだろう。しかしだからといってそれは単なる断片でもない。言葉が物語であることはやはり生活のように当たり前なのである。すでにあなたがこれら前述の干からびた言葉たちに物語を予感したのならば、どうかわたしを信じないでほしい。もし生活が誤解であるならば、同様にして言葉もまた誤解なのだ。
ぼんやりとして庭をながめている 正岡子規
あこがれではない、それは雨だ ツェラン
とりわけ雨上りの夜 横光利一
何を書こうが私は失敗する バタイユ
私が書いたすべてのものは憂鬱の産物である シオラン
書くという欲求は生きることの拒否に包まれている サルトル
書かねば良かったといつも思う 横光利一
このノオトもこれでやめよう 竹山道雄
もはや見ることもあるまい ボルヘス
一読して殆ど絶倒す 正岡子規
真実への吐き気 ニーチェ
真理は死の側にある ヴェイユ
ひとは概して、貧弱なひとつの声しか持っていない デュラス
すべてせせこましい規則ずくめ 川端康成
おれは祈りなぞ信用しない ランボー
絶対に認めない サルトル
見たはうが勝なのだ 三島由紀夫
どうやってそれを子供に分からせたものか ヴィトゲンシュタイン
見ようとも知ろうともしないのだ 室生犀星
まだ眠っちゃ、いや 坂口安吾
少年の寝息の神聖なあいまに デュラス
語りかけた ツェラン
メッセージも発せず 竹山道雄
おれは食べながら、時計の音をきいて、うつとりしていた ランボー
雞(とり)の鳴くのが、チョコレエトって聞えない? 中島敦
虚妄にすぎない ヴェイユ
たえず気をそがれているのが人生だ カフカ
誰もが自分の性分に従って生きている ビューヒナー
ひ弱な魂よ ロートレアモン
墓穴になげこまれたために、声を聞いてもらえるチャンスを何一つ持たないのだ サルトル
とてもよろしくないことだと思う 町田康
今は銀杏返しでよくしゃべる人がいい 夏目漱石
ここでは不協和音だけが有効だ 北園
重ねて、ずらして、ごちゃごちゃにして マックス・エルンスト
こまかい荒波を立てゝゐる 岡本かの子
まるでその接吻で心が休まるかのようだ デュラス
なみだがでてきて止まらなかった 横光利一
海であれ 三島由紀夫
海のような欲深かになってみようじゃないか ランボー
不安がなければ不安を発明してやる 小林秀雄
性的化け物のような人間が 澁澤龍彦
初めてのうぶな女の子を悪い道に引きずりこんで プルースト
不思議の世界へ マックス・エルンスト
億万の年をつかれもなく 草野心平
生きたい ペソア
僕らは生きる道を採るのだ 葉山嘉樹
世は明るく輝けり ニーチェ
春の支度にかかりませう 北原白秋
そしてそれから、あなたは近づいてくる音を聴く デュラス
春は病気のようだった 安部公房
それにより言い知れない深い痛みを感じ ビューヒナー
かくて助け手は、助けることなくまた去ってゆく カフカ
平凡な人間は ショウペンハウエル
人は常に成長します ソンタグ
君はあと何年、耐えられる? カフカ
僕は階(きざはし)の途中で立ち止まった 福永武彦
朝日が、これから燃えようとして、まだ、くぐもっている 岡本かの子
何といふ幸福(しやはせ)を予感せられる朝であらう 室生犀星
恐ろしいものだ、人生とは! セザンヌ
恐ろしさとはこうも人の目をくらますものか! ブルーノ・シュルツ
楽しく生きたいなら、きょうを楽しむがいい リルケ
終わってしまった愛は本当に始末に困りますからな タブッキ
いやそれどころか、愛というものはないらしい 安部公房
その実一つの名前にすぎず ヘーゲル
それが私の独り相撲だとは判っているのです 梶井基次郎
一輪の花の微笑が身に沁みる 太宰治
女が最も美しく見えるのは恋をしつつある時だと申しますが 谷崎潤一郎
流れ行く女も 西脇順三郎
自分だけの夢を取り戻して、いつの間にか體を少し引き離したりしてゐた 吉田健一
私の恋人はセメントになりました 葉山嘉樹
そしてだれもいない ツァラ
見極めがついた 三島由紀夫
ぼくはこれから、恋を始めるのだ 安部公房
苦しめる相手はわたしです カフカ
恋なんて自分に対する最大の冒涜なんだもの 中島敦
世の中のすべてが急に本来の下等さを露すように思はれた 芥川龍之介
わたしはおどろきながら バルト
死のうと思っていた 太宰治
ここでわたしの夢は崩れる ボルヘス
先生、ぼくを死なせてください カフカ
俺は描きながら死にたい… セザンヌ
もうそろそろ幕でげせうな 金子光晴
誰にもみとられずに独り死んで行くに違いない 中島敦
死んだら、埋めてください 夏目漱石
しかしそれは不自然である パスカル
自殺して助かるわけのものでもない ショウペンハウエル
私たちは誰もかれも地獄の底にいる シオラン
われわれに幸福なんかありはしない チェーホフ
誰と私は似てゐるのだらう 立原道造
鏡のぞいてたしかめてみる 夢野久作
ぼくは完全なる深淵だ アルトー
ぼくはすべてにとって異物でありつづけひとはぼくをすべての外においた ツァラ
われを忘るな 源実朝
いまあるものたちも ツェラン
煉獄の時間の象徴であった 塚本邦雄
そして処刑される キルケゴール
大空の中でわたしの頭はふらつく バタイユ
さ、殺されても痛かあない 泉鏡花
人生なぞわざわざ捨てるにも値しない リゴー
みんな変死しているのだ 中井英夫
ぼくは、死ぬことより生きることに当惑させられているのだ コクトー
知っておくがいい エピクテトス
世界ははてしなく大きく ゲーテ
それは不条理を含んでおり マラルメ
老人が老いていることも美しい コクトー
逝去すること、それは死ぬことではない サルトル
死もまた冒険である 寺山修司
これが、悪魔を信じるということの意味だろうか ヴィトゲンシュタイン
顔を手でなでてみる リゴー
人間らしい点などここではその萌しさえ見られない ニーチェ
言葉が出て来ないのです 横光利一
なにが悲しいつたつてこれほど悲しいことはない 中原中也
わたしは悲しみのあまり死ぬほどである イエス
まったくばかげている ワイルド
だからオレは、神様が、きらいなんだ 坂口安吾
でも本当の冬が来る前にはまだよい天気があるだろう ゴッホ
信じられない 太宰治
信じたまえ! リゴー
もう遅すぎる! シオラン
不注意であれ サイード
浅はかな気がします 梶井基次郎
今のお話は三文小説で一度読んだ気がします ピンチョン
友よ、笑い給うな! 坂口安吾
そんな時間が人生にはある ロートレアモン
まあ考えてみてください リルケ
屁をこいてくれ サド
自然はあやまちをなんら気にかけない ゲーテ
もしも我々が自然なら、苦痛はきたように去り、大きくなったように小さくなるだろう ペソア
苦しみによって損なわれないようにと求めること ヴェイユ
世界のすべてのものは美しい ナボコフ
やはり楽園なのだ ナボコフ
然しそうだとは決して思えないのです 梶井基次郎
われ等の運命は沢庵である 葉山嘉樹
希望をもつことはできないということです エンデ
私はもう疲れてしまった 福永武彦
どうしても解からなくなって来る 中島敦
その時であった! 葉山嘉樹
そこで烏の群が踊る 宮沢賢治
雞(とり)の鳴くのが、チョコレエトって聞えない? 中島敦
また、鳥の声 清少納言
聞く耳ある者は聞くがよい ユダ・トマス
彼らは光の中に巣を作り シュペルヴィエル
自然に仮面をかぶせ、仮装させる パスカル
草の中にいる時には草のように緑に変わり 芥川龍之介
踏む床の足音がチャルストンの音律となり 吉行エイスケ
長い廊下に響き渡った 島崎藤村
それをそのまま歌と化することは出来ないのだらうか 吉田健一
ありきたりの男よ クンデラ
私の頭の中にドストエフスキーが現れた 横光利一
君はまず何よりも ドストエフスキー
うしなひし夢をさがしに 若山牧水
声を揚げ乍(なが)ら帰つて行つた 島崎藤村
どこまで行けば終わるんです? ピンチョン
どこかとほく 知らない場所へ 立原道造
千年も歩いているような焦りを感ずるのである 町田康
まだ私は父の夢を見たことがない 横光利一
おれにかまわず入るがいい カフカ
鳥たちをしかりに 夢の中に歩み入れ ツェラン
一人で シオラン
おならをしてくれ サド
要するに本気で遊ぶことだ ゴッホ
みろ。みろ。みろ 金子光晴
きょうはほんとに好いお天気で 中原中也
まぼろしの中 式子内親王
いたるところに道が見えるのだ ベンヤミン
きらめきだすその真鍮の畑の一片から 宮沢賢治
昨日を失いし青年が 寺山修司
自分の使命は何であるかと ゲーテ
笑つて立つてゐる 夢野久作
愛を信じてください リルケ
生まれてきてよかったと 太宰治
行為への愛において生きること シュタイナー
その言葉の俗っぽさが ペソア
うんざりだ! ドゥルーズ
これ以上悪いことはありはしないよ ゴッホ
何から何まで貧乏くさい チェーホフ
見る物がなくなって、空を見ると 正岡子規
お天気の良い青空 立原道造
みんなの見る青空 三島由紀夫
僕は蹲(しやが)んでしまふ 中原中也
飛びたいと思う前からおれは両手をひろげていたのだ 寺山修司
私はまた空に舞い戻ることもできる アルトー
それでも武士かぁ! 三島由紀夫
服従だなんて、ありえないことです ナボコフ
再び新たに奴隷としてそれらに仕えることを欲するのか ユダ・トマス
俺はもっとも不幸な人間だ セザンヌ
私の頭の中にドストエフスキーが現れた 横光利一
まったく潔癖なお方ですなあ ドストエフスキー
べつだんどうもありません 宮沢賢治
一人相撲もこれでおしまいです 梶井基次郎
二人とも穴に落ち込むであろう ユダ・トマス
倦怠だけが残されている リゴー
倦怠がある形体をとると デュラス
すべてが似たり寄ったりになるのです ツァラ
大変だ! 芥川龍之介
私ばかりじゃない 夏目漱石
不良でない人間があるだろうか 太宰治
私の頭の中にドストエフスキーが現れた 横光利一
みんな変人ぞろいだ! ドストエフスキー
悪徳こそわれわれ人間に固有のもの サド
生きているから堕ちるだけだ 坂口安吾
幸福なる人は笑え 正岡子規
仕合わせな人々の慎ましさは ラ・ロシュフコー
おもしろくも、おかしくもないや 中井英夫
何から何まで嘘だらけだ カフカ
全世界を向こうに廻しても 室木犀星
やはり平等は生まれない 竹山道雄
世界は回転する ニーチェ
ああ。波はよせ。波はかへし 草野心平
沈んでゆく船の中で 川端康成
それぞれちがった絶望がある カフカ
いま世の中をかすめてゐるものは 絶滅の思想だ 金子光晴
違ふと 汝は言うや マラルメ
いえきっと言うでしょう 式子内親王
覚えておいでですか ブルーノ・シュルツ
ポッカリ月が出ましたら 中原中也
いのちある人あつまりて 斎藤茂吉
小説を書きたまえ リゴー
ものを書くのは、赤ん坊を産むようなものだ ヴェイユ
産むことへの狂気は ブルーノ・シュルツ
どれだけ賞賛しても足りない キケロ
そこには死がある リルケ
革命よりいいものだ ピンチョン
著作をするときに、最後に考えつくことは パスカル
それは構成することだ セザンヌ
万事これに尽きた サイード
人間を人間以上の存在にするために 澁澤龍彦
人間を 葉山嘉樹
突きはなすために書かれた キルケゴール
このように考えることも可能です シュタイナー
知を愛し求める人たちは ヘラクレイトス
わたしを御覧 ワイルド
耳もなく目なく口なく手足無きあやしきものとなり 若山牧水
何だか僕の体からもう臭いが漂ってきたような気がする ビューヒナー
月が眺めている―その首を だれ が 撥ねただろう― ツェラン
この作業を見つめていたい? ブルーノ・シュルツ
観客様はみな鰯 中原中也
一篇の詩は、いつになってもでき上がりはしない ヴァレリー
いつまでもさまよひつづけ 立原道造
(これはどうですか) 宮沢賢治
まだまだ足りはしない! バタイユ
わたしの悲しみはまだ充分ではない 寺山修司
疲労困憊の 底からわれわれは 新たな力を携えて 浮び上がる カフカ
肉体が崩壊することはない シュタイナー
ぼくは若い リルケ
生きていようが死んでいようが デュラス
それがあればもういいのです ビューヒナー
承認できるものはただ一つ、アバンテュールよ デュラス
狂ってしまった世界では エンデ
選択の余地はないのだ! ニーチェ
ぽかんと花を眺めながら 太宰治
はねあがつたりするがいい 宮沢賢治
子供のやうに あたたかな炉を求めて 室生犀星
いつもの暮らしをなさるといい カフカ
それだけだ アルトー
一種憂鬱な感動を覚える 小林秀雄
ほほえむ悲しみはあるのか ツァラ
回顧すれば、私の生涯は極めて簡単なものであった 西田幾多郎
私は生きている リゴー
死に向かって滑っていくこれらの音の背後で サルトル
私たちは一度しか生まれない クンデラ
こんなに厄介だとは思わなかった カフカ
哀れな人間がここにいる 葉山嘉樹
ただ息ができるだけで満足して カフカ
さびしさに泣いて 瀧井孝作
操り人形(マリオネット)の眠たげな輪舞のように見える ブルーノ・シュルツ
死者達はうれしげに感謝の歌をうたい カフカ
秋の夜は、はるかの彼方 中原中也
私とはだれか アルトー
何ものにも拠りどころを見つけてはならない リゴー
まったく未知の突如として出現したあたらしいものではなかった 竹山道雄
我々は過去の世界の虜囚となるのだ エンデ
逃げようとすればするほどからみついてくる 安部公房
然し一時間前の倦怠ではもうありませんでした 梶井基次郎
すみやかな明るさをもっている 三島由紀夫
しみじみこう思わずにはいられなかつた 芥川龍之介
「何を忘れるか」だけが問われることになるのである 寺山修司
ちょうど二時三分に 西脇順三郎
ただ考えない者だけが結論に達する ペソア
そこに到達するまでは、いかなる終止点もありえない キケロ
そこでは、耳が聞こえず、目が見えない デュラス
なんて顔なの。ご機嫌ななめ? ドゥルーズ
君も一度は死ぬるのだよ 正岡子規
それだけ一層ずるいやつだ パスカル
(すべての引用はtwitter上のbotアカウントからのものであり、出典の詳細はほぼ不明となっている。以上である)
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