◇ No.408 , '14/11/07 18:18:29 作成

7633 : 拘り  イロキセイゴ '14/08/30 23:55:03

ほのかは「その他」の分類が嫌いでどうしてかと言うと
「そのほか」と読めば自分の名前のアナグラムが隠れて居るからでは無くて
著名人の分類で
「その他」の項目に「宮崎勤」を発見したからだった
「宮崎勤」と言う記号は
すっかりと晴れた後のさっきまでの梅雨空の様に恣意的で
午後からは直ぐにまた梅雨曇りの様な強化された恣意的さで
ほのかの心を二階まで運んで汗を掻かせて風呂まで用意させて居る
「宮崎勤」と言う記号に
サファイア色の濃いカナブンが動かなくなり
羽蟻(はあり)の挙動が申請に必須となり
洗濯物を取り込めば廊下にカナブンが居るし
申請の前には玄関に羽蟻(はあり)が居る物だと言う事になって仕舞った

ほのかも反省しなくてはならないのは
どう考えても俳句を投稿した時に
「羽蟻(はねあり)」と4音で読む事を前提に句作して居た事で
伝統的には本来「羽蟻(はあり」と読むのが正しいらしいので
「宮崎勤」と言う記号に拘って居る場合では無かったと言う事だ

ほのかの忘れられない7月31日と言う日付に
「宮崎勤」と言う記号は滅び
憎らしい1階と2階の携帯電話のやり取りの末に
2階に用意されて居たお風呂は
定火消しのほのかではなくて町火消しのさぶちゃんが入ったと言う

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7695 : 秋桜のころ  草野大悟 '14/10/08 20:53:05

花びらが
螺旋をえがきながら
どこまでも昇ってゆくのは
風がすこしばかり
あかね色にふきはじめる
こんな季節だ。

まわりの空が
息苦しくなるほど
蒼く変わってゆく。

果てにあるものが
闇であることは
周知の事実だよ。

きみは
さっきまでいた場所を見おろして
初めて
白くなった父と母に気づくのだろう。

初めて?
いいや、そうではあるまい。
生まれ変わるまえから
そんなことは分かっていた
はずだ。

闇に潜むものの正体を
もう
きみは
じゅうぶん知ってるね。
苦しみ、という言葉さえ
必要ないほど。

言葉が
言葉を脱ぎ捨てるとき
きみは
虹のうえに立ち
名もない光たちの母になるんだ、と
きょう
ぼくに
そっと
耳打ちしてくれたのは
だれ……?

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7639 : 日曜日のメモ  明日花ちゃん '14/09/03 22:38:12 *5

とある近隣住民の火星人は
金星人が“ゆうぐれ”という
とっても素敵な名前のするプレゼントがやって来ることを
今か今かと楽しみにしています。

あ、ちなみに、この詩を紹介しているぼくは金星から火星に繋がるポストです。ぼくというポストは手紙や金星の土や、クレーターに落ちた靴、あるいは人間、どんなものでも、どんな場所でも大丈夫に。安心安全、とっておきの優しさで皆さんのもとにお贈りします。

ある時ご相談にやってきた金星人が言いました。

「ゆうぐれ、を火星人に届けたいの。」

「ゆうぐれかい?」

「そうなの。」

「きみ、ゆうぐれをみたことはある?」

「ないわ。」

「なぜゆうぐれ、なんだい?」

「ゆうぐれを知らないから。」

「知らないのに届けるのかい?」

「知らないから、先に知って欲しいの。」

実はぼくというポストはなかなかの経験豊富でポスト勤務はかれこれ8年になります。それ以前には配達員として地球に、ある程度の魚や、ちょっと厄介な水たまりを宅配して地球人から「地球に過ごすためのオカネ」を貰っていました。ですが途中ぼくはオカネというおっかねえ生き物にほとほと嫌気がさしていたのです。オカネがせんえんからきゅうひゃくにじゅうえんになりいつのまにかにじゅうえんになり、分厚い雲が五月盛りの河原に深々と一礼している様子を伺い、「なにくそ」と手持ちの身体をダボつかせて歩いていた時、キラキラとした優美な雰囲気を放つじゅうえんだまに道端で出会ってしまうと、こいつが妙に意地らしくぼくの額の上で回転し、ぼくは彼女の平等院鳳凰堂を舐め回すように見てしまうのです。ゆえにぼくはそんな自分がとても恥ずかしくて地球人との仕事を辞めにしました。地球人に一通りそれらを話し終えると「君は病院に行ったほうがいい。」と半ば哀れみの眼を振り翳します。ぼくにはちっともいらない涙でしたが、ちょっとだけちりちりとした空気になりました。地球に足元を引っ張られる感覚よりも空が接近しているように見えます。ぼくは地球が全く見えなくなりました。空が近づいているのか、地球が誰かの手によって押し上がり引っ付こうとしているのか、全く検討もつかないまま、地球権を放棄し、現在に至ります。
 
ぼくは金星から火星に繋がるポストです。このポストは手紙や色々な仕掛けで出来た欲望や、あるいは人間、どんなものでも迅速かつ丁寧に対応します。必ず切手はデコピンで貼ってくださいね。切手のほうは「君のこと好きだよ」の言い方で種類の変更が可能です。金星人運営のコンビニ、または銀河管理会社にて販売しております。

そんな訳でぼくは金星に“ゆうぐれ”がなく、地球に“ゆうぐれ”があることに気がついていました。ですがこの自尊心の高そうな、金粉を振り撒く金星人に対して教える心持ちにどうしてもなれませんでした。今が“ゆうぐれ”時ならば、海に沈み佇んだままの青空を見殺しにして、ぼくは“ゆうぐれ”を明け渡してしまうだろう。地球に不法侵入して取ってきてしまおうかな。地球人が“ゆうぐれ”を失って困ることはまずあり得ない。ぼくは暫くの間、金星人の瞳をじっくりと舐め回し、8年ぶりに地球のパスポートを取得しました。

ぼくは8年ぶりのスーツに袖を通し、ポケットの中にしまってあったBB弾を二つ、心がちょうど端に差し掛かったところをセロハンテープでしっかり留め、鏡台にて、地球人の姿形を観察しました。ぼくから向かって右側の棚に飾ってある紫色の棒は、水もやらず、萎びてしまい眼も当てられない有様でしたが、ゆうぐれを盗むためには必要ではないか。と考えました。(ぼくの相棒だか、肉棒だかは知らないが、この生き物に助けてもらったことは幾度となくある。)あとは金星ドリンク一本とあの金星人の連絡先。金星人には地球人でいう姿形がありませんから、とりあえず連絡先を交換したのです。
金星と火星のポストであるぼくには金星人以上の存在さえありませんから、連絡先を交換することは都合良く、存在感覚を鈍らせないように、という文句で度々電話を掛けました。ぼくは自分の肌が地球色に染まらないように気を付けながら、あるときは丁寧に、またあるときは多少怒りっぽく、金星人に事情を伝えました。

「また、地球人になってしまいそうだ。」

「抵抗しているの?」

「違うよ。」

「あなたが誰なのか、わからないの?」

「そうかもしれない。」

「私も、同じよ。
 同じだけれど、あなた以上に分からなくなったの。
 たぶんね。」

金星人でも火星人でもポストでもないそこの君、そう。君だよ。
存在がないことについて不思議に思うのはおかしいだって?
少し離れて見てくれないか。ぼくはいらだっているんだ。


「ぼーっとしていて、それから"なんでもない"と言ったことはありますか?」


ぼくらの存在はそれとよく似ています。地球人にとって"なんでもない"ことは悪い意味かもしれないが、僕らにとって"なんでもない"ことはとても良いこと。だって"なんでも、ない"んだから。ぼくらは、なんでもない世界で生きている。なんでもないことをしている。だからなんだってないってことをよく知っている。ぼくの中にいるうじゃうじゃとしたほころびも小さくまとめて売りつけて、誰かが燃やせばいいと思っている。ぼくはこの詩を読んでいる一人のなんでもないポストだけれども、この詩はほんらい、金星人がゆうぐれを贈るために書いた手紙を綺麗に開いてじっくりと読み、数時間後に書いたメモ書きだ。実際ぼくは、失敗したんだ。ゆうぐれを盗って来れなかった。なぜかって、ゆうぐれをみりゃ分かる。なんでもないからだよ。

ぼくが「無理だった。」と金星人に報告した時、金星にもう戻ることはないだろうと思った。

ぼくが「無理だった」と、どこからも出ない声で叫んだとき

ゆうひが出ていた。久しぶりに戻った地球で、8月31日のゆうぐれどき
しゃがんでずっとゆうぐれを眺める地球人がとつぜん、
となりの瞳を正面にして。

それからずっと、まっすぐが、ぼくをつきさした。








もしもし。そちら金星人ですか?

塞いだ声に連絡する。誰にも見えないように。

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7690 : アルビン・エイリーが死んじゃった。  田中宏輔 '14/10/06 09:17:15



ねえ Maurice 憶えているかい
ぼくらが いっしょに行った 二条城
あの夏の日 修学旅行に来ていた 中学生たちを
黒人の きみのこと ジロジロ 見てったね
何だか ぼくも 恥ずかしかったよ
あ その中学生たちの したことがだよ
ねえ Maurice きみは憶えているかい
あの小石の 砂利の 乾いた砂の 踏みざわりを
雲 ひとつなかった あの日の 青い空を
あの日は きみと過ごした 最後の日だったね
とはいっても きみといたのは わずか三日
たった それだけの あいだだったけれど
でも ほんと 楽しかったよ
きみのこと 夢中に なっちゃったよ
ぼくは I love you っていったね
けれど きみは love じゃなくって
like だって いった
いまなら ぼくも それは わかるさ
だけど あの日は わからなかった
五年前の あの日には わからなかった
あの日 あの夏 あの晩 ぼくらは
アルビン・エイリーの公演を 見に行ったね
ぼくは 「無言歌」がいい っていった
きみは 「プレシピス」がいい っていった
ああ あのアルビン・エイリーが死んじゃった
あの日 あの夏 あの晩 楽屋で
いっしょに会った アルビン・エイリーが
サンフランシスコの 劇場で 踊ってるきみに
声をかけてきた あのアルビン・エイリーが
あれは きみがいた 劇団と違って
黒人だけの 舞踏団だったね
いや なかに 日本人が 何人かいたね
でも きみが 一番 カッコよかったよ
楽屋にいる だれよりも きみは カッコよかった
そして きみは あの日の 翌朝
東京にたっちゃった

ぼくは いま きみの文字を 見つめてる
走り書きされた 文字を 見つめてる

カッコよく ビッ って破られた メモ用紙

               
6-29-84
Atsusuke
I want to thank you for all of your
help and a very good time. Please keep
in touch with me. Love always.
            Maurice Felder

けれど あの日以来 
ぼくは 何度も 手紙を書いたのに
きみは ただの一度も 返事をくれなかった
ぼくは きみに貫かれて 貫かれたまま
どうすることも できなくって
受身に なって しまって
いつも だれかに 抱かれてなければ
貫かれてなければ ならなかった

ああ アルビン・エイリーが死んじゃった

五年前は まだ エイズなんて言葉
ゲイ・バーでも ポピュラーじゃなかった
スキン・キャンサーの新種が はやってるって
だれかがいってたけど ビニガー・セックス
ってので ふせげるって 話だった
そんな いい加減な 時代だった

ああ アルビン・エイリーが死んじゃった

きみは サンフランシスコに 帰っちゃった

ああ アルビン・エイリーが死んじゃった

きみは サンフランシスコに 帰っちゃった

ああ アルビン・エイリーが死んじゃった

いまなら ぼくは きみのメモを 捨てられる

いまなら ぼくは きみのメモを 捨てられる

さよなら Maurice  さよなら Maurice




    



        付記 
        
        この作品は、アルビン・エイリーがなくなった
        1989年の終わりに書いたものです。
        大学4年か、大学院生の1年のときに
        であった黒人の旅行者との実話をもとに
        書きました。
        大学の研究室には、「風邪で熱が出ているので
        休みます。」と言い、家には、「泊まりこみの
        実験で、三日間、研究室にとまることになった。」
        と嘘をつき、ゲイ・バーで知り合った Maurice と
        三日間、いっしょにいました。
        ECCの先生で、ゲイのカナダ人の友だちの家が
        広かったので、そこに二人とも泊まらせてもらって
        めちゃくちゃ楽しかった。
        その三日のうち、一日、ホームパーティーがあって
        イタリア人の白人女性が焦げたパイ生地を指差して
        まるであなたの肌みたいって Maurice に言って
        笑ったのだけれど、黒人の肌が黒いってことを
        ジョークにしてもいいんだって知らなかったから
        ぼくは彼女の言葉をドキドキして聞いてた。
        でも、言われた Maurice も笑ってたので
        ちょっと遅れて、ぼくも笑った。
        アルビン・エイリーの踊りを見に
        岡崎のシルクホールに行ったとき
        席が後ろだったのだけれど
        新撰組ってドラマに出てた俳優のひとが
        ぼくたちを見て、前のほうの席のチケットを
        くださって、ぼくたちは前のほうに移って
        舞踏を観てた。
        その俳優のひと、あとで知ったんだけど
        ゲイで有名なひとだった。
        ぼくたち、すぐにゲイのカップルって
        見破られたんだろうね。
        違うかなあ。
        まあ、Maurice、黒人だし
        めっちゃカッコよかったし
        ひときわ目立ったんだろうね。
 

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7678 : きせつ (Interlude)  かとり '14/09/29 21:22:16

よみがえるようにとちを
みすてようとしているのにきれいなまま
よこがおをかさねて
かんすいするふうけいにくっきりとしていく

さかながうかぶきせつ
きせつにさかなはうかんでいる
のこされたうさぎが
はねまわっているようだけどちなまぐさい
くろずんだあしを
つたってははなれ
はなれてはむすばれ
さよならをいうことができない
ねんまくのかんしょくは
したのものだろうかそれともがんきゅうのものだろうか



ゆびをふやすことはゆるされない
へらしてゆくことはできないのだから
かりのなをうたって
ちいさくなっていこうとうそぶく

そうげんのみちがかつて
ひかっているところをみたことがあったころ
そのむかしついに
ひろわれずにすんだほしぼしのねどこへ
つののはえたいきものがなにかと
みつめあっているけしきを
ほおばってとおりすぎてしまうとあさがき
ふっているともなくふりしきりつもりつもってゆく 
ゆめをふみしめてまえあしはかすか
しゃめんはこいしをころがりおちていった
よみがえるようにあなたはきれいなまま
さかなになったならきせつをうかべてみようとおもう

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7694 : おもい  山人 '14/10/08 07:28:06



握ってもらって
おにぎりのように
そして
ぐんっ
大空へ放り投げて
太陽の光線を浴びながら
くるくる回転する
回転したら
作業場の落雪式の
急傾斜の屋根に
どすんと落ちて
狂ったように転がり
そのまま川へどぶんと落ちた
川の流れで一粒一粒が
ばらばらになり
水の粒子と触れあう
ぴかぴか光る川底の
ぬるりと輝く岩魚に食べられたり
大きな石から
流れる水の泡玉と
ダンスしたりしながら
せせらぎまで流れてゆく

投網を打ち
粒をさっくり拾い上げ
日向くさい小奇麗な筵に並べた
ぱらりぱらり
流麗な水と美しい石
磨かれた粒は
うきうきと弾んでいる

西日となったせせらぎの近く
たかみに乗せられ
精錬された夕日を背に
粒を篩う
粒はさらに研磨され
ほどよく乾き
光沢を帯びている
粒は一度
ぱ・ら・りと西日に放り出され
やがて流れるように
しゅるっと丸い透明な
いれものにぴたりと収まった

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7697 : ヒゲをそる  たからじま '14/10/09 13:51:00 *1

毎日
毎日
ヒゲをそる

そり始めたころから
面倒くさくて

いつかそらなくてもと
考えている


しつこく
しつこく
考えている

なんのために
そるのだろう

どのように
考えれば
よいのだろう


他の誰かが
そっていることを
思い浮かべている

特定の人でない人たち
それの真似をする


彼らがそるように
自分もそろうと

それが社会に
合わせることなのだと


自分がそっているのは
いつも自分のひげなのだ

社会の中の自分のひげ
どこか遠くにいる人のではなく


自分がそうしていることに
少し照れながら

社会の中の自分に
安心する


毎日
しつこく
考える

そんなことを
考えていることも
どうなのかと

毎回
そんなことを
考えている

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7691 :   田能村 '14/10/07 01:59:43  [Mail]

    輝く雲母の中に
    無音の水流が見えていた夏

    老いゆく花壇を抜けて
    たどり着いた
    一本の蘭

    その
    蘭の荒野で
    人は見るだろう
    風紋のたどり着く
    水の階梯を

    人の足元より流れ出す
    双曲の水流が
    激しく迂回しながら
    戻りゆく
    人の背後の定点を

     水の円周に囲まれてある夏
      夢の浮き島へ渡るために
       水の上を行く人よ

   積乱雲の肩にもたれて泣け
   大雲海の揺らぎに叫べ

   世界の縁で
   静かに落下し続ける
   雲海に洗われる
   水晶宮の謎を解くために
   人は眠りにつく

    輝く雲母の中を流れる
    水流の音を追いー

   錯綜し
   疲弊し
   水の眠りに発熱する
   骨の大伽藍を行く
   方晶化の矢が止められない
   喫水線下の夏

   十字四方に海は割れ
   岩がひしめき
   砂が軋み
   歩哨の樹林は
   円周上を遁走する

   水の円周に囲まれてある夏
   岩棚に横たわり
   水の群落を遠望し

    直立する水に驚愕する
    滝の深さが計り知れない
    
    水没する庭園を追い
    投身し続けている
    怪魚の一群

    地底では土星が廻り
    無音の恒星群を呼び込んでいる

   湾曲する稲妻が
   幽玄なる巨星の誕生を告げ

   無限螺旋を人は降り続け
   音が無限螺旋を昇り続け

   人々は夜の丘を雪崩落ち
    暗緑の樹陰に横たわり
     月の光に膚を焼く
     その1秒の休息
      1秒の夜
       1秒ごとに
        人は死んで行き
         1秒ごとに
          人は人を生み

     時間は一本の針
     光は呻く闇か

     無限螺旋を人は降り続け
     音が無限螺旋を登り続ける
     私の夜

     数千の橋が頭上に架かり
     薄明の地平へと続く
     夜の為に

     今朝の散歩はある

     輝ける雲母の中に
     煌めく水流が見えていた夏

     風神の怒号が
     渓谷を駆け抜け
     その崖を
     暗緑に染め上げる
     真昼

      雷神は偏在しない
      ただ一茎の揺れる草の葉としてある

     草上の
     馬の背に横たわり
     眠る人よ

     牛の肩にもたれて
     目覚める人よ

     輝ける雲母の中に
     煌めく水流が流れていた
     夏の地平を
     跨げ 
  

              

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7662 : 『檻』  心にも無い言葉は書けない '14/09/20 10:43:34

言葉で私は自らを縛る
巻きつき締め付ける鎖が多くなっていく度に
諦めてきた事全てが私の足を竦ませる
それでも私は立ち止まれない
やがて鎖は分厚い仮面に成って
度々人はその仮面に触れては
様々な言葉を掛けていく
仮面が外れる事もナク
決めた事ナラ
砕ける事もナイ
ナクナラナイ

等間隔に並べられたコタエが
一つずつ可能性を否定していく
コタエは現実を現すように
一本ずつ伸びて強度を現す
最後に出した答えが
最後の可能性を否定した瞬間
並べられた否定が
最後の可能性の否定により
一点を目指し一つの檻が出来た

(このはをたべてねむりにつくの
ながくゆめみたこと

ゆめのなかではだれもがびょうどうに
せかいでいちばんたかいものを
てにすることができた
うそだとしっていても
まことにかえるだけのつよさを
こころを
あてられているの

みながびょうどうにてにしては
てばなすことにおびえ
そのさきでうしない
うしなってもなおのこる
てにしたかけがえのないものにきづけない
そのくりかえしをみつめてはむねのおくをいため
できることだけをくりかえしてきた

このはをたべてねむりについたの
ながくゆめをみてきた

ゆめのなかでは
だれもがてにすることをのぞむ
わたしはずっとてばなしたかった
だいじなものほどむねをえぐるの
それはありありと
なみだとチをながせるほどに

うしなっただいしょう
はねがかたくなるころに
はなのみつをすうことをおぼえてしまった

こころはむすべない
こころはとらえられない
そのてでにぎりつぶしたとしても
ひとはみることばかりにきをとられ
わたしをつかむことすらできてはいない

かわいそうなひとはずっときづかない
あわれみのそこではなのみつをすう
わたしはだれよりもみにくい


だれもきづいていない
こどくのつよさを
ほんとうのいみで
きずつくことをおそれるのならば
なかまがみつかればなおのことおもうの

きずつくのをみるくらいならば
たよるくらいなら
みずからのいのちを
なげすてたほうがまし

そういってじぶんのはねを
じぶんでにぎりつぶし
はなのみつはもうすえない

そのかわりにほんもののはねをてにした
だれにもみえないという
ごうをせおうことになったとしても
かまわないとおもえるほどに
はばたくことにむちゅう

いまはもうだれも
だれもわたしにはふれられない

さようならはけっして
やさしさをのこしてはいけない

のこすのならば
やさしさではなく
ゆめだけでいいの

さようなら

まだうすやみにいるので
よあけはまだこないままで
ひとみのいろはやみをきりさかない
あかいはなだけがこのばしょではさきみだれて
いばらのとげだけがやさしさについておしえるから
みつどがかわるときのやわらかさですいとってって
こどうのおとがきこえないのに
みるようにかんじているウチ
せかいはりんかくをえるわ

いのりのつよさはけっして
ゆめをみるためではなく
ゆめをみせるか
さまさせるためにあるの

ほら、からをたたくおとがする
えがおをみせないかわりになきさけべ
このさきでしっかりとわらうために

ああ、せかいはひとつうけいれる
うまれおちたときのかんしょうはで
すべてにせんせんふこくしていきなさい

いばらのとげだけが
きずぐちのあつさをしらせ

うまれるおちるわ

もう、きみがうまれるわ

こどうがすこしだけはやくなって
せかいはまぶしすぎて
めがつぶれるころに
わたしはかげになる

てのひらのおんどだけ
たしかなものをのこすの
だから、ぶつの。
だからつなげるの
つながるの
つながってって

したさきでころがして
きづかないでいてほしいから
うまれるまえにキスをひとつおとした

さよなら

遠くに有る木々を眺める
緑一色で何処が違うのか
はっきりとわからない

近くで見れば木々の一つ一つを見れば
何もかもが違う
壊死した葉の一片に
思いを寄せる事も出来る

どの葉が一番に落ちるだろうか?

地面を見れば枯葉に紛れて一枚だけ緑の葉が落ちている

時間を重ねれば同じ物に成るか?

微生物が食べた葉はやがて見えない形と成り
根から木々の隅々に行き届く

木は生きている事を感じるだろうか?

木の葉が風を感じゆれる
陽の雫が落ちてくる
この影がなければ
落ちる場所も見えないままで
感じる事も出来ない

ぱしゃり、ぱしゃり。

季節を感じているのは人だけではなく
世界が感じている、そうだとは思いませんか?

今秋を感じ
四季を思う
やがて色付く木々を見つめ
人を重ねながら

ぱしゃり、ぱしゃり。)

あああああああああああああAAAAAAA−−−−−−−

ながれおちる透明な孤独に
せんりつだけがこだまする
思い出が砕ける時
檻の隙間から容赦なく
私だけを切り裂く欠片
その痛みは決して
悲しみだけではないの
忘れさせてクレナイでいて星射
一つずつ根付くように
傷口を広げ奥深くうがつ欠片が鼓動している?
それは血管が新しく出来ていく様に
全ての思い出の欠片が一つに集まる時
透明な心臓が一つ出来上がった

脈打つ透明は
伝い落ちる血と混じり
黄昏を連れて来た
太陽と月が距離を保ちながら
赤く、透明な、私の血は。
檻から出て行く
赤く透明な糸は線に成り
世界を覆う。

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7680 : 街に雨ふる、が続くが  阿ト理恵 '14/09/30 20:08:53


休む、があったのか確かめるまでもなく木曜日、水、土を買う。少しばかり角度をあげた目に、つゆのくうはくの月、まち針でとめてみる。あられもなく空気が濃くなりましたね。すきとおる酸素も買いたいとの願いもむなしく、ふ確かなはりとこしがきゃしゃのまんまプラトニックふりかけドンと12段のぼりきったさきのドアをあけた部屋で空となって、空回りするくらいあかるくふるまったら子供っぽい雨粒が、ぽちゃん。ブリキのバケツ、またぎます。またきます。と、ぽちゃん。かわいい音もだちに囲まれているきみの背中に句点をうって、いるような、ぽちゃん。このおとし所に撃たれ、ふるためにやむ。それって、すでに決めてたこと。 きゅうくつたいくつうっくつどうくつそうくつひくつりくつこねくりまわし煮つめたくすりわらうスプーン山盛りいっぱい混ぜるな危険は、ふる(え)方をまちがえて、うらにわのあじさいはみどりからみどりから白どまり。きみをひらがなのようにしあわせにする、と、ほんのひとこと、ほんのりひとりつぶやいたら、うろこがはえてきてしまいました。

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7685 : 夕間暮れ  綿ぼうし '14/10/03 00:29:25

十月は魂が溶け出してゆくから
ヒョロヒョロと秋桜みたいに秋空を彷徨うソレを置いて
わたしの身は地から少し浮いている
預けられた熱、爪先から落ちて
彼岸花の花弁みたい
ポツリ、またポツリ
つながってわたしから緒みたいにヒョロヒョロ漂うから
十月の風景はそこいらじゅう魂でいっぱい
誰そ彼の田園を金魚たち稲木をかき分け泳いでゆくから
わたしはソレらを見送って青くなってゆく帰路を急ぐ

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7671 : 真夏の窓辺より  つばめ '14/09/26 02:36:10 *2

コンクリートに蒸しあげられた風

煉瓦の新しい建物を縫って

この窓に入りこんでくる




あなたはサッシに座って外を見ている

何をゆうでもない あなたは

くったりと首を傾けて外を見ている

つばの長い よそ行きの帽子
チラチラ光る 透き通るイヤリング
腰を絞ったワンピースは
枠の外の青空に白くひるがえっている

いったいどこへ行っていたのだろう

部屋には
キュルキュルと回る円盤
それをなぞる細い針
流れているのは
『港が見える丘』

横に控える円盤は
『夏の名残の薔薇』

前者はあくせく働いて
後者は長く順番待ちの様子
まあ 気長に待ってくれたまえよ
ここでは
あまりにも時間がゆったりと流れるのだから



窓にそろり近づいて
あなたと同じように窓枠の外を覗きこむ

ちりちりとした日差しに
顔を伏せれば

下では賑やかなパレード

長い長い行進の列
高い建物の間を誇らしげに歩いてく

たなびく真白な旗に
ドラムのリズム
揺れる風船 赤 青 黄色

その中に列を離れる ひとつの風船
ふらふら
ふらふら 浮き上がる
赤い風船

レコードの呑気なオーケストラの音と一緒に登ってく

空気がゆれる
あなたが笑ったから

「ねえ
あの子は この前まで
あそこに収まっていたのにね」

旗は知らん顔で進んでく

「不思議よね」

不思議ではない
何にも不思議ではないんだよ
のみこんで
微笑み返す

きっと

パレードを見て踵を返したあなた
汽車に乗り もうひとつ先の駅でおりてごらんよ

あなたが深く抱く感傷
忘れた街がそこにある


このパレードだって
その街に向かってる

あなたはついてゆけないだろうね


まるで過ぎ去る列は季節のようだもの

今を彩り 去って行く

あなたは それについてゆけない


どうか
どうか
まだ行ってくれるな
夏の風を運び続けておくれ

つまらないエゴだと言わないでくれよ
パリッといさぎのよい乾いた風と
晴れ渡る空を
彼女の胸の丸い穴に
絶え間無く流しこんでおくれ

いつか
いつか
秋の燃えるような夕日が
彼女の窓辺を染めるのだから

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7698 : 訪ねられない朝  陽向 '14/10/11 16:48:46

なぐさめられたままの足跡が
振り返られたことのない過去に
何事も言わぬままに付き添っている
その音だけに人々は聴き惚れている

何かあれば裏切られたと言う 何もなくても自矜する
物憂さに唆されて美しいことを言いそんな自分に恍惚とする
そんな自分に呆れた言葉たちは去っていき
その後ろ姿を僕は名残惜しそうに眺める

自分は自分を一番知っている 
でもその自分は世界で一番自分を知らない
もしも知ってしまったら もう何も知る必要がなくなるから
僕はいつまでも知らないでいることを祈りながら 今日もまた知り尽くして 朝まで眠る

君の顔を洗った時 なにもないと思った
ただもう胸が苦しくなって 眩暈が襲ってくる
胸に刻まれる美しいがあまりにも強すぎて
目が合うのがとても怖かった

もう何も言わないでほしい
息切れしてるから
話しかけないでくれ
ほら…いい加減にしたまえ!

夢の心臓は恐怖
ふるえていない者には必要ない
どうしても叶えたくなったら
勝手にふるえてなさい

独り言をぽつりと呟き
独りだと感じて
また独り言をぽつりと呟けば
独り言が二人で 僕を笑っていた

期待していない僕に
期待しているようなことをほざくな
それを期待した僕が馬鹿だった
もうあなたの顔は見たくもない

包み込む世界で包み込まれていない△がここに
いつも同じ答えに辿り着かされる
孤独感が疾走し 関係ない僕が息切れ
いつまでも いつまでも覚えてる

特別な
悲しみは
いつまでも凍えていて
こっちを見ている

命はあるのか
だったらもっと
言葉を知りたい
僕にください

時計が廻る 時計が廻る
目が覚めた時にはその音は鳴り止んでいた
うねる感情は分裂していて
僕は腐っているのか 発酵しているのか分からないまま 瞼で朝を触った

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7646 : 軍鶏  イロキセイゴ '14/09/08 04:10:03

軍鶏に追われて
浅い湯に浸かってから
粽と柏の葉を結わえ付けるのに必要な
藁を供給して回って居る
特殊なアルコールを沁み込まされて
藁は柔らかな有るものに変形して居る

バスは白かった
白くて清いバスを特別に走らせると
帰りに歩かされる事になろうとは
思いがけずあの軍鶏を目撃したのだ
家の風呂では再び浅い湯に浸かる
歩かされた分、俳句年鑑をプレゼントされて
御満悦の為かもうバスを忘れて居る
切れる17歳と融合した私は既に悠久の中にあり
安心感と共に永久凍土に自分の魂を
沈めて仕舞ったのだろう

東西を西に向かって走ると
曲がり角が迫ってきた所で
自動二輪車が通り過ぎる
あの幻の軍鶏はどこへ行ってしまったのだろう
私は青春を歩き尽くして
元の如く干からびて居る

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7675 : 老松は語る  野良人 '14/09/29 02:47:09

老松の並木に残る創の痕
七十年の昔を語る

道端だから何かが当たった疵と思ってた
戦闘機の燃料を作る気だったらしい
今で言えばバイオ燃料

上手く行かなかったらしいが
松にしたら大きな迷惑
漆を掻いた時の様な創が痛々しい
今では当事を語る生き証人

人は其の時なりに一生懸命だった
誰もが最善と信じてやって来たのだろう
現在は津波に備えて土地の嵩上げをしている
上手く行けば良策…

間違いは人間の習性か特性
笑って許すしかないだろう

原発推進論者ではないが
四十数年前に皆で話し合って
合意の上で始めたと言う

大災害に耐えて生きるなんて
考えなかったかも知れない
一度絶えたかも知れない国家だから…

誰を責め様にも
当事の責任有る者は居ないだろう

責められるべきは災害に対する
安全性確保の探求を怠った事だろう

火力発電の為の化石燃料費で
二兆円の貿易赤字と言う
二酸化炭素も問題だろう

子供達が未来で
あいつ等のお陰で
原発の科学が数十年遅れたんだ
等と言わない事を願うよ

先達も賢かった様に
未来も信頼出来る

だから今を頑張るのだろう
笑われたくないから

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7702 : 『遺書』  心にも無い言葉は書けない '14/10/13 14:40:24

 私が死ぬ事が財産を失う事だと思うのなら。私の財産は語り継いでください。それは思い出です。けっしてお金を残してはいけないと。私は思っています。葬式は挙げずに私は市区で焼いてください。安く済ませてください。お願いしますんで葬式で泣かないでください。私は世界中に行きます。悲しみの涙を笑顔にしにいくのですから。決して悲しいたびではありません。私が持っていた財産は命でもありました。残された時が少なくなれば成るほど思うのは。私が後どれくらい。支えるだけの思い出を命を分け与えられるかという事だけです。好き嫌いしないで食べてください。貴方の祈りが届く頃私が空気であったと気付いてくれたらと思います。空から見守るだけでは飽きてしまいますので。色々とちょっかいかけさせてください。私は空間ですがとても重いのです。時にはあなたを動けなくさせてしまうでしょう。そのとき私は雨を降らせるでしょう。悲しいのです。あなたが誰も愛せなくなる事が悲しいのです。どうか浮気してください。そうしなければ私はあなたから離れる事を本当に出来なくなってしまうのです。それは傲慢です。止めてください私は淫乱という名前ですので。あなたが誠実な事がとても羨ましいです。どうか他の人の代わり等いないのですから。あなたの幸だけを祈るのです。私は聖母に成ります。全ての母に成るのですからとても大変ですが私は嬉しいのです。あなたを愛せる事が嬉しいのです。恵まれないものには母が必要です。私は子供を産めないのです。人を愛するために生まれました。それは本当は一折の人の資質を伸ばす為に使わされたのですから。私は答え続けなければいけないのです。恵まれなかった事が本当に恵まれているのですから本当に恵みという物を諦めてはいけません。私の恵みはあなたの幸せです。どうか幸せでいてください。本当の不幸を絶つために私はとても長い育児に明け暮れるのです。どうかどうかこの世からお金を無くし、役に立つという事をお金の代わりの通貨にする世の中に成ってほしいものです。それはもうお金で争うのは嫌なのです。お金が生まれて発展しましたがもうお金が必要な時代ではないのです。

 私は自殺はしませんがむごい殺され方で誰かに殺されてしまう事があるかもしれません。ストーカー被害に有ったとき私はその人を怖がったのですが。私はもう大丈夫です。怖くても壊れてもあなたたちが居てくれた事が私の支えですから。どうか私を殺す人が現れたら、どうか許してその人を救ってください。それが私の願いです。私は警察には守られるつもりがありません。誰かに守られるつもりが有りません。ひと時の欠片が支え続けてくれるのですからこんなに私は幸せです。私はこんなにも愛されているのですから。本当に世の中は不思議絵ですね。私は法律があるのなら私を守るためではなく。他の誰かを守ってください。お願いします。人を殺してしまった人を攻めるのはその人が過ちに気付けないのは。命が限られている事を本当には知らないからです。どうか恵みという愛を人殺しに教えてください。人殺しは何時か気付くといいのです。私が支えてあげるから。私を殺す事を過ちだとは思わないでください。私があなたを肯定します。あなたは不幸で一人で寂しかったのですから。私を本当に欲しかったのでしょう。どうかその思いを殺すためではなく。生かすために使ってください。誰かを守る為に使ってください。私があなたの支えであるのなら私はあなたに支えられているのですから。それが∞というものです。

 これからの世の中さらに生き難くなっていくでしょう。それは昔から決められていた事ですが、変えてくのは他でもない私たちでした。新しい芽を育てる事をしていますが私に残された時間が少ないのです。私は精神的な事がダイレクトに身体に現れてしまいます。それは健康も病も同じなのです。ストレスは警告です。その事に気付いているのですが私はそこまで苦には思っていません。元々与えられたストレスと戦ってきたのですから、私はこれ以上感じる事をしたくないと思うことも有りました。それは間違いです。私は感じる事しか出来ないのです。こんなにもストレスは人のサインであるのですから。憎まれるだけではいけません。ストレスは何時も人の為に有るのですから。癒される事だけが救いではないのです。私の生は他の人に比べ短いものになるでしょう。それは私が与えられていたものが皆とは違う事なのです。どうかですからこれ以上私に向ける愛を他の誰かに向けてあげてください。私は愛されすぎて幸せすぎて死ぬのです。苦しみも悲しみも私には大事な思い出ですから。お願いします。私の悲しみからあなたは幸せを導いてください。幸せを感染させてください。

 独り立ちしてたまに私を見に来るのですね。お墓の前では思い出を聞かせてください。私が思い出せるように。知らない事を教えてください。あなたの思い出を共有し私は成長し続けるのです。私は墓に一つだけ書く事があります。何時も傍にいます。本当には離れる事が出来ない性なのです。

 もしも日本で精子提供が許されているのなら。私の弱い遺伝子を残せる強い母がいればと思っていますが。私は女を抱けないのです。男に抱かれてきましたのでこれからも変わりません。私は今まで自分の遺伝子を認めずにいました。それは他でもなく不幸の遺伝子だと思っていたからです。私は抗い続けてきましたが今では受け入れてしまいました。


 何時でも笑顔を見たいのですが、その為に必要な事が多々有りますので。人には休息が必要な事が有ります。それはしょうがないのです。その際はどうかゆっくり休めたらと思います。思うように行かないのですから、人生は難しいモノですね。

 死後の世界を信じる事が有りませんでしたが。幸せの為になら必要だと思います。私が見えなくなるのは分身する為です。私の傍から離れる時はあなたが離れる時なので私は心配していません。信じています。これからまた会えると。それでは生を存分に満喫してください。育った鳥が今飛び立ちます。私は寂しいのですがそれでも喜んでいるのですから。どうか幸せになるのよ?

 それでは、またね。

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7699 :   zero '14/10/13 06:51:13

夢の中で男と二人連れで歩いていた。河原に降りていくと一面のススキで、その間の小道をさらに河沿いまで下っていった。辺りはもう夕方に近く、光の濃度が高まっていた。「見なさい。」男は言った。「あなたの河原には石が一つもない。」言われてみるとその河原には砂しかなかった。「これはあなたが人を信じないからです。人を信じることに長く耐えていくことで、河は一つずつ長い流れに乗せて石を運んでいくのです。」確かに私は夢の中で人を信じることのできない若くて荒んだ人間だった。「人を信じることで、あなたのまわりにはいくつも重い石が置かれていく。もちろん裏切られることもあるでしょう。ですが、一度人と信じ合ったとき、そこではあなたが、自分の孤独を投げ捨て、傷つくことも恐れずに投げ捨て、閉じた心の重みを人生に分け与えた証明が、重い石として残るのです。」確かに私の河には重みをもったものが何一つもないようだ。私は心を閉ざすことで、傷つくまいとすることで、何一つ人生に重みをもたらすことができなかった。そして、河の石とは信じた相手の存在の重みでもあるだろう。私は自らの孤独の重みを投げ捨て、相手の存在の重みを受け取る、そういう信じ合いを積み重ねることがなかったため、私の河にはその証明としての石が一つもないのだった。「石に取り囲まれた、とりどりの重さで彩られた河が出来上がるとき、あなたは今よりもずっと重い涙を流すでしょう。そして今よりもずっと河の流れは急になり、いくつにも分かれていくでしょう。」私は思った。そうはいっても私が人を信じられないのは一つの堰があるようなもので、河の流れを途中でせき止めているものがあるせいだ。そもそもこの河は誰の河だったのだろう。私にはそもそも河を流すことすらできていないはずだ。ではいったい、この河は誰の河なのだろう。男は私の心を察するように言った。「あなたの河はちゃんと流れている。あなたの堰なんて本当はとっくに乗り越えてしまっているのです。あなたはそれに気づいていない。だから夢の中でしかこの河を見ることができないんです。」

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7655 : 幸福のデッサン  前田ふむふむ '14/09/12 11:22:14 *13

    1

トレンディードラマ
「101回目のプロポーズ」の
「僕は死にません あなたが好きだから」という
武田鉄矢のくさいセリフは
あの自信に満ちた時代の言葉だったと
DVDをいっしょにみている わたしに
三毛猫シロは キャットフードを食べながら
話しかける

時代に太い柱をたてる
と いうことが事実あったのかもしれない
誰かが意識的にしたのではない
時代の雰囲気が あるいは熱量が
巨木を作り上げたのだろう

    2

父を継ぐように
なんの儀式 儀礼もなく
筒を押し出されるトコロテンのように
巨木の柱を受け継ぐ

わたしがフアンの
小泉今日子のポスターを
指さした右手は
右肩ごと 
たえず上がりつづけて
まねした
W inkフアンの
シロは
窮屈な姿勢で
右手を上げつづけて
夜空にひかる北極星まで
上がることを
わたしも シロも疑わなかったが
あまりにも力をいれて上げたので
わたしとシロは
右手を吊ってしまい
その痛みで
道路を二度三度転がった

いつの時代もそうだが
手を吊った痛みを
治してくれる
ひとの良い通行人はいない
無謀ものというレッテルで
わたしと シロは
家のなかで ひきこもりになり
御粥をすすって
ため息をつく

ひきこもりは
難しいこころの病気だが
良いこともある
たとえば
気象予報士の予報は
科学的な根拠はあるだろうが
どんなに
信憑性のある
予想も信じないで
シロは
常に傘をもって
もくもくと
食べては寝て 家のなかを散歩してと
猫本来の生き方を
思い出したようだ

わたしは 酒を飲まない
あの 
官能的な
とりあえずビールという
行き場がないので
とりあえず
ひきこもりのまま
寒冷前線をさけて 
傘も持たずに
流される

「ぶしょうだから」

やがて その行為は 負債となり
ビニールハウスの いちごのぬくもりのように 
バラエティー番組の映像のように
わたしのまわりにふりつもる
「いつするの」
「うん そのうちに」
ぶしょうは性癖である
整理整頓がこえをあげる
「もうそれいらないんじゃないの」
「なんかに 必要になるから

この隅に 置いとくよ」
かさねられた恣意の山積
センチメンタルな「この隅に」は
忘れられていく
時は空白を広げて
雪のように沈殿していく
わたしのなかで
家族写真のアルバムのような
やわらかな厚さをもちながら
沈殿は 沈殿を忘れる
あしたのなかへ

負債を意識しない わたしは欠けている
かたむいた身体を
安定したおもさに保つために
空腹のサルのように
無分別に知識を食べあさり
得るものは
あるときは 名刺の肩書であり
りんごの皮くらいの賞賛であり
それが父の死であり
その肉体の灰のなかから
所属にかぎりなく接近して
その稜線を流れながら
わたしは なお 
巨木という白い乳房に欲動するのは
欠けているからではない
欠けているものが なんであるか
分からないから
わたしの思考は
足元から透けていく

新しい時代に合わせるように
新しいパソコンが届く
取扱説明書をよみながら
わたしは ぶきようであるとおもう
この手のさきまで 
この指のさきまで
わたしのあらゆる力学が
蛍光灯のしたで 虫のように這っている
年期のはいった
古い書棚は 
本で溢れ 高々とそびえていて
渇望の果てにみえる
朝が遠い場所にたっていた

「あれが クニミ峠だね」
「うん 遠いね
「すこし休んでからいこうよ」

ひつじ雲が
ゆっくりと流れている
ありきたりなことばが
降りつもる場所が 寝返りをうつ
整理オンチ 整頓オンチ
捨てられない「この隅に」の
あたたかみのなかで
静かに眠っていて
わたしはもう
未知の数式の空を
流れている

    3

さて 
感傷的になるのは
これくらいにしよう

大蔵省通達「不動産の総量規制」という
根拠のないマジックで
その木は 少しずつ 
やがて 泡のように 跡形もなく
ずたずたに 切られたのだが
その巨木は今でもあり
世界の中心で愛を叫びながら
生活の価値基準になって
福祉の名で
神話のように
葉を繁らせていると
わたしと シロは
ミルクを舐めながら 苦笑いをする

シロと仲の良い柴犬ハルは
尻尾をプロペラのように巻いて
徳川綱吉
犬将軍のことを考えている
あの悪名高い
「生類憐みの令」がなかったら
日本人はいまでも
古代以来の犬の肉を食べる習慣が
残っていただろうと
高名な歴史学者の論文に凍りついている

日本には犬肉料理店はないのだから
ハルは食べられることはない
何が幸いするか 分からないと
わたしと シロと ハルは
複雑そうな顔をして
セブンスターを吸う

   4

巨木の柱だった
まぼろしの木を
すでに
知らない若者がいるにもかかわらず
まぼろしの木を
崇拝する
繰り返される福祉が
今も多数の人望を受けつづけている
わたしと シロと ハルは
その幸運を逃がすまいと
ご飯を食べるように 身体のなかに
詰め込んでいく

福祉は いくつもの 法律という菓子を食べる
ちょうど 底なし沼のように
国会を呑みこんで
なかには 埃を被っている亡霊のような
「国民精神総動員要綱」も
    遠くに ちらついて揺れている

法律にもとづいて
埋立地の産業道路を 勤務評定の優秀な◎をつけた
大型トラックが ごみ処理場にすすんでいく
騒音を上げるたびに 一房の飢餓が こぼれおちる
その吐いた息が 静かに 
夏の精気を逞しくした地図の
みずいろのカーブを白いペンキで消して
海を 薄茶色に染めている

   5

シロはときどき 新聞配達をする
キャットフードやミルク代を稼ぐのには容易なことではない
シロは不思議に思う
毎日 新聞に挟む広告用紙の山
これをきちんと 読むひとは
はたしてどれくらい居るだろうかと
シロは原付オートバイに乗りながら
くしゃみをする

ハルは 家の郵便受けが
いろいろな会社のチラシで
毎日 すぐいっぱいになるので
日本人の 弩級の
サービス精神は
筋金入りだなあ と
その後始末に
やはり
くしゃみをする

海にむかって建てられた
母の実家に接続する神社は
前面の海岸は すべて埋め立てられたが
いまも 海のにおいがする
境内では 夥しい巻貝 二枚貝が
地面に はめこまれていて
子供たちは 生きた海を想像して 好奇に観察するが
この「生物」の大切な学習課題に
引率する先生は
簡便なコピーで
予備も含めた必要以上の学習課題用紙を
周到に用意して
ごみとして流しつづけた
文部科学省「学習指導要領」が
波のように
そのごみを覆い隠していく

福祉は親のように 優しい顔をする
先生の口から 一台のトラックがあらわれ
やがて また一台 また一台とふくらみ
いよいよ優秀な◎の列をなして
子供たちの課題のなかに
ごみで築いた夢の島をつくりつづける


    6

1944年 緊急な戦費調達を目的として
「厚生年金保険法」が施行される
引き出しを開けたら 
厚生年金手帳二つ 国民年金手帳一つと
年金手帳が三つもあった
きちんと統一処理していない
わたしは非国民ですか
やはり一国民として
銃後の守りは
きちんと整理しなければならないのだろうか

透明な戦争を
勝ち抜くために
合理化された
低賃金社員であふれる
まぼろしの木は
わたしの飢餓している 乱れた眼にも
便利で
最新の
コンタクトレンズを入れてくれる
おかげで
「近視 乱視という 複雑系の飢餓のために
 使わなくなった
余分のメガネを三つ 持っている」
使わないなら と
シロとハルは 余った眼鏡をかけて
気取ってみせるが
度が合わず ふらふらしている

福祉は 暫し いろいろな顔を見せる

   7

青い波のような手紙であった
「世界では 三秒にひとり 五歳に満たない子供たちが
 命を失っています その一方で 一袋わずか六円の
 経口補水塩が ひとりの子供の命を救うことがあります
               日本ユニセフ協会  」
       
     

        
青い波はつづく
波打ち際をゆく 黒い肌の子供たちに
やわらかい日差しが 無邪気に戯れている
その無垢な足跡が
悪戯っぽく軋む砂浜に
疲弊した
夥しいテントという
白いパラソルが揺れている
パラソルが増えれば増えるほど
子供たちの
ふるさとの石油から
福祉はうまれつづける

東京の銀座の街に巣食う
糖尿病のカラスの群が 
真夏の空を進軍する
テーブルに広げた地図に描かれた
熱帯にひろがる
みどりで覆われた湿原に 銃口を備えよ
すべて 残さずに刈り取れ
地図は前進する
雄々しく前進する

わずかな湿り気を
電気をひどく食う
洗濯乾燥機で 専業主婦が蹂躙していく

   8

模範的良識家族

文部科学省は
注意深くモザイクのはいっている
テレビの顔に
かわいらしい家庭の情操教育の広報を貼りだす

わたし「今日は たまには家族で外食をしょう」
シロ 「和牛のステーキが食べたいね」
ハル 「あの店は 魚料理も捨てたものじゃないわよ」
わたし「デザートの手作りバニラも美味しいね」
シロ 「家族仲良くが 私たちのモットーだからね」

戦場は 音もなく ひろがる
上から下へ
縦から横へ





※ 日本ユニセフ協会のメッセージを引用。
※ 「やはり くしゃみをする」 入沢康夫 詩集「死者たちの群がる風景」から引用。

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7703 : 『ブルーノート物語』   '14/10/13 22:29:12

   ー序章ー

蟻塚を鉢に植え替えて
大き目のシューズを履いて散歩した
秋が秋を忘れるように
リクエストした曲が鳴っている
古材を組み合わせたゆかの上に立って
僕は草臥れたレコードジャケットの背にふれる
玉蟲色に恥かむ紅が揺れ
床につまずき転びそうになったママがいた

ふたりは
迷い猫を引き入れ
頭をなでた

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7700 : わわわわわ  ヌンチャク '14/10/13 07:52:49 *1

ママが機嫌のわるいさっくんを
向こうで寝かしつけてるあいだ

ウィスキー片手に夕食の仕度を
していた黒田三郎の詩を真似て

みいと喋りながら唐揚げ揚げる
夏空、マヨ唐、柚子ハイボール

ひらがなの宿題していたみいも
いつの間にやら眠ってしまった

ひろげたノートの上には鉛筆と
アヒルみたいな書きかけの「わ」

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7684 : 地図に載っていない三つの詩  前田ふむふむ '14/10/02 09:41:32

眠り

一日中 仕事をして疲れ切ってから
急ぐように
職場に出かけても
そこで 私に出来ることは
只 泥になって眠ることだろう
(すでに そこには仕事は  無いのだから)

家で 手狭な風呂に入り
家族と仲良く晩御飯を食べて
居間でひとり静かに音楽を聴いてから
夜に家に帰ってきても
そこで 私に出来ることは
只 泥になって眠ることだろう
(すでに そこには夜の団欒も安らぎも
無いのだから) 

眠りの中において
遥かオビ川の河口の
ツンドラ地帯の銀色の世界で
魚になって 自由に氷の下を泳いでいる
あるいは 灼熱のサハラ砂漠を彷徨いながらも
偶然 小さなオアシスを見つけた
年老いた駱駝は
驟雨を享ける乾田のように
渇き切った喉をうるおす

そんな 夢の微かな記憶が
白骨となろうとする痩せた鹿を
魂の閉塞から
連れ出してくれるだろうか
(情報に満ち溢れている
       単調な日常の連鎖
ずいぶんと長い間
 わたしはベッドから出ていない)


     
遥か昔
ジョン万次郎がアメリカの地を踏んだとき
彼は全く眠らなかっただろう
新大陸の全てを見るまでは
        




愛の名前

そこは
頑丈な煉瓦で覆われた大きな建物の
浴室なのだろうか
女たちは 嬉しそうに
着ている服をすべて脱ぎ 整列させられ 
冷たいシャワーで汚れ物のように 洗われる
そして 車いすに乗った
数名の黒衣の男の医師に
身体中を舐めるように いたぶられると
あらゆるところから血が流れる
そのように 触診されてから
合格という焼印を肩甲骨の上に押されると
家畜のように
小さな汽船に乗せられた
女たちは
焼印のときの 耳が裂けるような悲鳴以外は
誰も泣くものはいなかった
女たちの船での仕事は 
毎日三度の御粥を啜ることと
シャワーを浴びて清潔にすること
乗船を拒否し 男に鞭で打たれて
気絶した女を介抱すること
女たちを監視ために
汽船に寝起きする男を シャワー室に
誘惑して
こん棒で叩いて 足をつぶし
車いすに乗せること
そして 理由なく 待つことだった
その船は 白い靄に覆われていて
いつもそのなかを漂っている

わたしは 
こうして胸が昂ぶっているときに 
度々 脳裏に浮かぶのだが
そんな女たちを乗せる船をどこかで見たことが
あったが 思い出せない

この冬 雪が降りださんばかりの寒さのなかで
わたしは 気を許した女の 横に寝て 
足を絡ますと
頬が昂揚する女の眼のなかを
剃刀のような鋭さで 
その光景が
出ては 消え また 姿をあらわしてくる
気づかれまいと 
女はつよくからだを寄せたような気がした
わたしは 許すためだったのか
憎むためだったのか 
その剃刀をのみこんで
女のきゃしゃな肩を抱いた

未明の睡魔が襲う 朦朧とした意識のなかで
わたしは 冷静にも 女と はじめて秘密を共有したと思った
女は 確かに頷いたのだ





線路

年に2回の定期的検査で 
胸部のCTスキャンを取るために
大学病院にいった
もう5年目になった
帰りはいつも決まって
柵がないホームのベンチに腰を下ろす
陽が眩しくて後ろをみると
錆びた茶色の線路がある
線路の枕木は腐りかけ 雑草が点々と生えている
一羽のカラスが グアーと鳴いて
線路をナイフのように横切っている
この線路は使われなくなって
どれくらいが経つのだろうか
ホームに降りて
わたしは線路に耳を当ててみた
しばらく じっとしていると
電車の走る音が聞こえる
若い父といっしょに 幼いわたしを乗せた通勤電車が
かすかに遠くで走っている
やがて 糸のように段々と遠ざかっていく

いってしまうのか
言い残したことが
たくさんあるんだ
カンカンカンカンカン
処方してもらったばかりの薬瓶が 粉々に割れた

風が吹いてきて 線路をなぜている
ひとは さびしいと感じるものがあれば
さびしさに耐えられる
線路の横に添い寝する

秋空のひかりをうけて線路はそこにある
たくさんの思い出を詰めて 
取り外すことも忘れられている線路が 
ただあるだけの線路
忘却されたものの死屍が敷いてある

何やら騒がしい
電車を乗り過ごしたのだろうか
いや
ひとつの靴音が大きくなってきた
駅員が こちらの方に向かって
危ないと
大きな声で怒鳴っている
わたしは その声を聞きながして
青い空を睨み付けた

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7679 : ボトボト  たからじま '14/09/30 16:31:10 *1


毎日一回はあると思います、その感覚。
どんな鬱蒼とした日でも。しかしこの感じは重いな。今だって雨降ってる。

なんでそれに気がつかないのか。気づいているのか。気づいたらどうすればいいですか。

今のことしか考えられない。だからボトボト落ちてくるんですよ。どうにかしないと、これほら、これ。句読点の位置がおかしいですが、それだってボトボト落ちてくる。

。。。。。。。。。。。。

トイレに行って鏡見たら、脳みそはあった。では、これなんだろう?

今日は雨も降ってるし、雨が降ってる日は天使も降りてこないはず。交通渋滞もしてるはずだから、そこから何もこない。円滑じゃない、滞っている。

そういえば雷も鳴ってる。雷に何かあるのだろうか。科学者なら何か見つけないと。何を、どうやって。

見つけたことは、雷が鳴っていて脳みそがここにあるって。あ、ボトボト止まってる。科学なのか。

。。。。。。。。。。。。

天使は昔からいたのだろうか。雨の日だから来てないだけなのか。

雨が降ってるときは、ひとりでも何かを待ってる素振りにする。

雨を言い訳にする。他にも言い訳にしてみる。夜を言い訳にする。夜を言い訳にして眠る。夜がなかったら眠らなくてもいいし、雨が降らなければ天使のことを考えなくてもいい。晴れてるのなら天使はいつも周りにいるのだし紫外線だけに気をつけていれば羽根の音もたいして気にならない。

。。。。。。。。。。。。

次に医者に行くときにはこの文章を持っていこう。しかし、
これは文章なのだろうか?それとも、なんだろう。

なぜか医者だけは天使が見える。ほんとは私だけに見えるはずなのに。なぜか見えているようだし、その話さえできる。ただ彼らは特殊な見方をしているのではないのだろうか。詳しくはわからないけれど、なんだか私の頭を通して見ているような。よくわからない部分だけれど、科学のギリギリのところなのだろう。そういえば、医学も科学だ。

おそろしほどの空腹を感じる。しかし、頭と手がとまらない…
ボトボトをどっかに持ってって、そしてパンか何かに代えてきて。

。。。。。。。。。。。。

頭からもれてくる感覚はありますね。
なんか、ボトボト落ちてくる。
これなんだろう。どこに持っていくんだろうって思うけど、両手ですくい上げるだけが目一杯。
どうしようこぼれ落ちてしまうんですけどっていう感じ。
だから、ホラって渡すよ。

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7705 : 21:19 2013/08/24  はかいし '14/10/16 17:22:52

簡単だけど、これせこいだろ? なんて言っている場合じゃないんだ出版社さんが父さんするとかじゃなくて本当にまずいんがこれはそうどんな本を読んで何を得るのかってことは人それぞれなんだでもその人それぞれだからこそいいものができあがるだ日本人は職人型だろうでもそうじゃない西洋は反復系なんだ複雑なんだとにかくこれが日本語として読めなくたっていいんだ勢いだけあればいいんだサリンジャーがなんで受けたのか考えて欲しい要するに純粋だったからなんだピュアーだからなんだとかそういう問題じゃねえんだピュアーって言葉だってどんどん疑い尽くせるんだそうおれはこれで書くのは最後だとにかく●は勘弁してくれあれは本当にまずいんだあれを読んでは断じていけない俺がどこまで疑ったかなんて関係ないつまりあれをやるともう何もできなくなってしまうってことだから頼む偶然だろうけど俺はカナダで哲学の授業を受けて先生が頭を指さしてくるくる回してそれで気づいたんだけど頭がしびれてもう何もできなくなってしまうとかもうそういうことじゃなくてこれを読んで散々ダメ人間っぷりを発揮しているだなんて言うかもしれないけどそういうことじゃなくてとにかくこれだけ言ったらわかってくれるかなあと思うんだけどでもやっぱりわかってくれなくてとにかくこれだけのものは必ず芥川賞を取らなくちゃいけなくてなぜかっていうとぼくは疑うってことがどこから生まれたのかを発見したからででも疑うってうたをガウンでしょうそうでしょうそもそもすべてを疑うっていうのはそういうことじゃないんだそもそもすべてなんだからすもべもてもなくなるんだねえそうでしょうねえと問いかけても誰も跳ね返ってこないとかそうじゃなくて本当にこれやばいよ頼むノーベル賞カモンそう古典文献学者さんのうっかりでこれが済ませられるってことはないはずなんだとにかくこれを提出してルーク先生を殺してしまうかもしれない彼があんまりに頭を働かせすぎてそれでお腹を壊して頭をねじ込んでしまうかもしれないでもどこにどこだろうとにかくまずいんだこれは止めなくちゃいけないんだねえ日本人目覚めてくれよ新しき人よ目覚めよとかそういう話じゃないんだ別に新しい新人なんていっぱいあるはずだけどただこれだけはまずいってことを言っておかなくちゃいけないんだ禅とか哲学とかそういうことじゃなくてもうとにかく●主義だけは本当にいや主義じゃなくて●は一行足りとも読んじゃいけない●主義でわからなければ●からとって新しいで●からとって知恵でいいからもう頼むから●主義はやめてもしこの本のせいで●がバカ売れになってそれでもし第三次世界大戦が起こってしまったらどうするんだとかそういうことはいいからお前たち●が何を告げようとしているのかを理解した気になったらぜんぜん違うから頼む別にファイヤアーベントの影響とかそういうの関係ないんだだってあれ村上陽一郎の訳だしあの人原発賛成派らしいしでもそれでもぼくはあることに気づいてしまったんだそしてそのあることが●だったんだっていうか●じゃなかったんだっていうかまあとにかくなんでもいいけどなんでもよくない、別に俺がノーベル賞取らなくちゃいけなくてというわけではないけど業績的にはまあノーベル賞に間違いないだろう何しろなんで書くのかってことについて考えてるわけだからそれで結論はさまあ単純に金のためなんだでもそこで気を落とさないでくれだって書けなくなったら死んでしまうんだというよりは人間は生きている異常言葉を使うのが当たり前でそしてそれだからしゃべるわけででも喋れなくなったら死んじまうだろうそうそれがまずいんだぼくがきちんと考えられているかはわからないでもそもそもきちんとっていうのが付くこと自体やっぱりまずいんだこれはそして別に俺じゃなくっても他の作家が繰り返すことなんだそう何かしら進歩のための方法論みたいなのを立てようとすればいつだってぶつかる壁なんだ物語なんか捨てちまえ何もかも捨てちまえでも捨てたら何も残らない何も残らないってことは何かが残るってことではないんだ頼む本当にわかってくれそう実はこれは本当は断じて隠しきれないことなんだ別に永井均が間違っているとか中島がまずいとかそういうことではなくて本当にただこれだけはなんとかしないとなっていう問題でとにかく死ぬのはまずいんだ死なないで欲しいんだ書いてくれそう書くんだ何か言いたいことがあったら溜め込んじゃだめだそう書くんだ進歩なんかかなぐり捨ててでもそれはなぜなら進歩なんてことを本気で考え詰めてしまったら死んでしまうからだあの三島の異様な真面目さとかもうちょっとよーく考えて欲しいんだもちろんそのことについて考えて欲しいってことなんだけどおいこれだけ言ってもわからないかお前ら文体がどうとかそういうことじゃないんだ文体なんて概念にすぎないんだからしかもどっかのおっさんが勝手に批評のために作ったそれにすぎないんだどんなに死にたくなったとしても死んじゃダメだって言ったら伝わるだろうかネット上で知識人気取りが●を読めなんてことをつぶやいているのは一番危険だというかそもそもニヒリズムというのは文体の問題なんだというのがぼくの考えだけどそれもまたバラバラになっていくねえ古典文献学者さんとにかくアメリカの人でもいいけどカナダの人でもいいけど俺んとこに来てくれよそしたら話をしてあげるよ拙い英語だけどぼくはあることを知っているんじゃないというより知っていると知っていないとの違いじゃないそしてこれはもう一回しか出来ないことだとわかっているんだねえ君たち自分の真面目さそのものを疑ったことはあるかな真面目さは何でできているでしょうかって考えたことあるかなそう、そこなんだってことを言いたいんだけどもうその辺に科学とか宗教とかそういうテーマの固まりになりそうなものがいっぱい転がっているせいでそっちの方に目が行ってしまうんだよねそれでさ別に俺が書かなくたっていいんだよねでも俺が書かなくても確実に俺以外の誰かが書いてしまうことができる話なんだよねこれなんか素晴らしい才能を待っているとかあんたがた言うかもしれないけどとりあえず哲学書ってのは素人が手を出しちゃいけないってことをちゃんとわかって欲しいなそれを読んで厨二的な妄想にふけるのはあるかもしれないけどでも正直日本では●主義に対する注意がすごく薄れているよねそれは別に俺と同じ方法を取ればあっさり片付いてしまう話なんだけどでももし俺と同じ方法で書く奴がいたらさそれでわかっちゃうじゃんみんな生きるために方法ばっか探してるじゃん快楽を得るための方法それで例えば昔の人が書いた難しい話ってのはさもうネット上から消しちゃうべきなんじゃないかと思うんだあんまりやりすぎると危険だからそうきちんと哲学を勉強している人は●が危険なものだって知っているけど一般の人にはわからないからさだからネットで●を読めなんて言うやつぁ死んじまえばいいんだハイデガーを読めなんて言うやつぁお前らは言語の変遷というものを考えたことがあるのかあんなもん読んだってさっぱり理解できねえよいいかお前らと違って俺たちは認識の方法が全然違うんだよだってすぐにネットから情報引っ張ってこれるじゃないかああそう別に認識という言葉を使わなくたってできるんだもっと他の言葉に置き換えたっていいんだそれでもやっぱり●が野放しになってるのはまずいよねその辺に「●の言葉!」なんて本が老いてあるじゃない置いてあるけどさまあそれは●の安全な部分だけ取り出して使う分にはいいけどでもそれには限度があるってことを関節的にじゃない間接的に●は教えようとしているわけでとりあえずネットのみなさんあと文学をやっているネットのみなさん進歩なんてものはガセなんでやめましょうぼくが言ったやり方といってもぼくはやり方を説明するために何通りかの方法を使いましたがうんでも方法という言葉は疑えるからもう一回やり直そうと考える人はいないかもしれないとりあえずルーク先生本当にありがとうでも俺こんなの書いていいのかなひょっとするとルーク先生あなたには二度と会えないかもしれないぼくがこんなものを書いたせいでそしてまたルーク先生あなたもまた虚無の闇の中に落ちてしまうかもしれないぼくが悟ってしまったせいでそう簡単に言えばまあ繰り返しっていうのを認識するっていう方法論には限界があるっていうことなんだけどでもそれだけじゃなくてだって俺はこれを書く中でそもそも限界にぶち当たっているわけでとりあえず文学者さんぼくの考えの奇跡にじゃない軌跡に注目するべきだそして哲学書を読むべきではない専門家の指導なしにでもひょっとすると読んじゃった人がいるかもしれないそれである段階で「俺は神になれる」ってことに気づいてしまった人がいるかもしれないでもそれってやばいんだよね俺が言いたいのはそういうこといいかい言語は移り変わるんだ今日本では神という言葉を使っているけどネ申にわかれてどんどん離れていくかもしれない最終的に日本人が何かとてつもない言語を生み出して概念を生み出して世界の知を追い求める人々をこちらに呼び込むことになるかもしれないそうぼくが言った発展の方法というものをあらためて認識すればねでもダメだちゃんと言えない発展にあるパターンっていうものがあるでしょうそれを認識するそしてそれを取り出すそしてどうすれば次にいけるか考えて自分の国のところに当てはめてみるっていうパターンは延々と繰り返していくとまずいことになるんだどこかで行き詰まってしまうんだそこで書くことが終わってしまうんだでもなんで書くかって言ったらやっぱり自分の中に言葉を貯めときたくないからでしょうそう●もカフカも別に危険ではないんだ扱いさえ選べばただ何の考えもなしに読むのは本当に困る今ネット上にそういう人がいるんだ多分そのせいですごく右翼化するんだあれそもそも翼ってどこにあったっけ右だっけ左だっけていうかぼくが言いたいのはさ書くってことは宗教だってことなんだマジでメタメタフィクションとか言っている場合じゃないんだ俺は別に古今東西の詩を集めることもできるけどそういうことじゃないそしてこれは別に詩が危険だとか言いたいわけじゃないとりあえず田村隆一が言いたかったことをすごくよく考えた末ぼやっとしてるなっと思ったらいつの間にか見つかってしまったんだ要するに相対化ってのを押し進めていくとつまり客観視点つまりクールつまり真面目つまりクールそれをずっと続けていくと本郷にじゃない本当にクールになって完全に冷え切って死んでしまうってことなんだ何しろ書くことについて疑うってことはずっと書き続けるってことだから印刷機を使えばいいって言うかもしれないけどやっぱりそれも無理ね実験的なものがぼくたちに示してくれるのはさそう例えばレイモン・クノーとかもう名前からして苦悩の固まりっぽいけど俺はとりあえず最大までやってみるからその先へ進めってことなんだよ大事なことに気づかせてくれるんだよあのフライの批評理論だって同じことだ物語のパターンがあるだからそれを繰り返せどうしてかって言ったら本当は人間は物語なしには生きられないからなんだお前たちどうしてそのことに気づかないボルヘスにしても誰にしてもその時代を必死で生きてきたんだ目が見えなくなりながらも彼らが口にすることから何かを学ばなくちゃいけないでも学びすぎちゃうんだぼくたちはそうそしてすぐに限界がくるんだ本当はこれどこまで書き続けてもいいんだよね何故なら書くことについて疑うとはそういうことだからでも限界に近づいたときにそこから何かを学ばなくちゃいけないんだそしてぼくが得た結論は書くこと、これは人々を生かすためなんだってことそれは人々を喜ばせるってことただそれなんだでもそれだけじゃないねえネットのみんなもしすぐれた小説家というものを考えるなら例えばガルシア・マルケスの円環構造を考えなくちゃいけないあの円環構造はそれだけでじつは円環には限界があるってことを意味しているんだ今ぼくは物語を書いてはいない今ぼくは論理を書こうとしているそしてそこに限界があるということを教えようとしているでもそれだけじゃないぼくは全世界のみんなにこれを教え広めなくちゃいけないなぜって俺が言おうとしているのはある種の宗教だからね

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7704 : 花明り  綿ぼうし '14/10/14 23:46:54

白い天井に神様の片腕みたいに光、伸びて
静謐な終わりの予感を感じた

あるいは雪原
それほどに白い
あなたみたいな誰かが微笑むから
微笑み返そうとしたら
ふいに溢れそうになる
睫毛があたたかく濡れてゆく
もう一面桜色に染まって
わたし花守をしていたけど
ほんとうは桜になりたかった
知ってる?桜ってひかるんだよ
やがて神様は天上へと腕を戻していった
わたしは土に汚れてもかまわないと
桜を一面に敷き詰めて
泥にまみれたつま先で歩いた
言葉は秘するべきだから
わたしはずっと口をつぐんでおいた
かつてあなたがいたところには種を蒔いておく
花が咲いたらあなたに見てほしいと思う

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7696 : 「プロポーズ」  明日花ちゃん '14/10/08 22:52:00 *6

始めに言葉がありました
言葉は神とともにありました

私が女学生になり、初めて教わる、聖書の一部は
いつの間にか離れない、神なんてどんなものでも構わないのに
言葉は辛抱強く、またある種ストーカーの様につきまとう。

なんか…あなたみたいだね、
私達は結婚する。

今日はモンシロチョウが二匹、戯れている様子が見えた
モンシロチョウって雄が雌を追っかけるらしいんだけれど
雄が雄を追いかけちゃう場合もあるんだって。
黄色い声と白い声が交互に波打つから
あれは雄と雄だったかもしれない
とっても素直だったし、新鮮な景色を
追い詰める姑息さがまぶしかった

あなたの次にあなたを
その次にあなた、その次に人参のかけら、その次は玉葱。
玉葱は昔から好きだよ。玉葱の絵も描いたよ。幼稚園で描いたの。
今では絵の具もボロボロに使いすぎてしまって
あの頃の方がスモックも汚さなかったし、油の処理も上手だった
ちゃんと教えてくれた絵の先生は、キャンバスの戦士。
おばあちゃんは筆洗い名人。ピカピカの毛並みを自慢げに見せた。
先生の口癖は「キャンバスの縁まで塗ること」。
額縁で見えなくなっちゃうのに、塗る理由って何なの?
先生のプロ意識が見えたしゅんかん。
世界で知っている宇宙人の一人だった。
今何人、キャンバスの縁を塗っている画家がいるだろう。
有名な画家の縁はどうなっているだろう。
縁画集ってないかしら。と、
本屋にダイビングする。
海、海!言葉の海!
波打ち際で、バタバタ!お魚がお尻を振っている。
そうかあ!私は魚釣りに来たんだ!
取っては戻す。取っては開き、戻す。
最初の、一口!
いい魚が旨いとは限らないということか。なるほど。
じっくり待つか、餌を良くするか…よし引け!
お、こ、これは…!
な、ながぐつ?
長靴かよ
なんで長靴なんだよ、えまじで?
ラッキーなうラッキーなう。
じゃあ、ポケモンパン一個と交換で。
条件?結婚??あーもー分かった!分かったから!
するから!すればいいんでしょう、って
なに満たされた顔してんのぶっ殺すぞ

頭からつま先まで、全部つり上げちゃいたくて
心とか身体を湿ったままにしたくなくて
ずっと本当は一緒にいるつもりで
できないから
誰かといるって、誰でもいいから
確認したい欲求とか
私が私であるように本当はずっと祈っててさ。
生きてんのに、歩き出す細胞は理不尽だよ、あれ、祈ってる。
ばっかじゃない
いつからこんなばかだったのかな
前からか、
秋ってムカつくね。

初めて手にした言葉を考えても
初めてを知らない
初めての恋も
初めての部活も
初めての砂場も
ずっと前から夢見ていた
だから大事にしなくてはならないのか
初めて過去を思い出す日常
眺めていた憧れが膨らむ、ふたたび

さりげなく想って、痛みを憶えても
辛くないからね
もう、行こう。

行かなくちゃ。

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- ealis -