いちねんご。
あなたはなにをしていますか
2年ご、あなたは何をしていますか
3年後あなたは何をしてますか4年後あなたは何をしていますか
5年後
どうしてますか。
6年後何をしたくなりますか7年後何をしてもいいですか8年後何ができるようになりたいですか9年後あなたは何をされていますか
10年後
あなたは何を忘れていますか
11年後何がされていますか12年後何を持っていますか13年後何が
月を動かしていますか14年後サーティーワンは残っていますか
15年後何を待っていますか
16年後何を知っていますか
17年後
どこにいますか
18年後あなたは【プラムを食べましたか
19年後、夕暮れはありますか
20年後、織姫を思い出しますか21年後22年後3年後4年後5年後6年後27年後8年後9年後
30年後、公園の滑り台はありますか
パンジーは
町内会は
掃除機はメールアドレスは】
チョコレートケーキ
ふにゃふにゃの血液、ペーパーウェイト
ラジオ体操
牛乳を飲んじゃったパタンナー。
桜木町の駅前
20個 、3、4、5、6、年、
40年後あなたは何をしていますか。
41年後、1年前を覚えていますかそれ以前の日曜日を知っていますかその日付の10時頃、何を食べていましたか 12時5分6分7分8分9、10、11、2、3年4
5、6、6と2分の1、6と3分の2、7.5、8、9と11分の1、10年後borough mayor1とり11人目1112たり。
日曜日、どうなりましたか。Whatdo
ゆー?>1から42年後何をされたいですかその1年後何をされるはずでしたか。その2年後なぜそうなってしまうのかその3年後なぜなされているのか>>
45年後何をしていましたか46年後目ん玉をちぎれていますかその1年後2年後3年後4年後5年後6年後
何をしたいですか
プラムを食べたいと思いますか
どうなのでしょう50年後どこに何がありますか
あなたは何をしていますか
眠るあなたが起きる日はあと何年後ですか
60年分の風はたなびくほど
あなたは生きていましたか
70年分の創造を
あなたはしたいと思いますか
80年後の夜、
あなたは何を見ていますか
走り出す人に聞いてください
水中で眠る子鹿は、何事も知り餅をついた。
81年後の私は未来ですか
82年後のあなたはいますか
83年後4年5年6年7年8年後
あなたの知る人のように
あなたは生きていたいですか。89年後
鶴を織っていた
日本を落とさないようにした
落としては悲しかった
めぐる朝が来る
90年は
さかなが泳いでいる
人が笑っている
つがいを続けこじれる頬に
たくさんの雨が降る。
100年も200年も
小さな時間が っ 、 ゜゚ 飛び込む
プールサイドから。
一時間目の授業中に眠る私は
90年の私かもしれない
300年後
子鹿は林を駆けていたの
300年前も
そうしていた
耳を立てて
たくさんの音楽を聴いた
プロコフィエフだけじゃなくて。
1世紀前の私達は聴いていた
リアーナのバックナンバー
3世紀前のプラトンは知っていた
俺はニーチェだと
その1年後も2年後も3年後も
ずっと恐れている4年分の思い出がある
5年後忘れ
10年後思い出す
1年を巻き戻したとき
テープが伸びてしまうことに
1つの物事が終わりを馴らしている
あなたは何をして
100年眠るあなたに
私は何が言いたいですか?
鹿の付け根が
私の付け根と交差している
人生の遊歩道で
受粉を弾ませる蜜蜂は
1つの数字を刻んで
先を霞めた
1年前あなたは何をしていましたか
2年前あなたは何をしていましたか
3年前あなた何をされていましたか4年前5年前6年7年前何をしていたはずで
8年前何ができていましたか
9年前あなたはしっていましたか
10年後のあなたを
90年生きたあなたを
100年眠られるあなたを
眠り
膝に堕ちた
どこにもいないあなた
3年前
もっと遠く
一万年前のあなたが
紀元前のあなたが
繰り返し
今
桜の樹、駆ける
だけ?
10年前20年前30年前
4、5、6。
どこにいてなにをしてなにされてなにをみてなにをしりなにをよみよまれえいこうのさんびをみてしりあそびゆうわくにまさぐられ、あいをしているからとなにか、かなしくなりみちしおのように、あいすくりーむのようにかなぎりごえがふくらみ、あいされあわれ、いきてやると、しんでやるとこのなかでこのうずできえないで、ねがってもしにたいあなたがいきられますようにたったすうねんでもいいからたったじゅうねんでもにじゅうねんでもさんじゅうねんでもわらえていますようにいきるせんねんぶんのつるをおっていますように
ぷらむのあじがしますよーに
あたたかなすーぷ
あたたかく
あつく
つやしく
まるく
どうにかして
どうにかなれ
あとあとあとあとあとあと
まえのまえのまえのまえで
その日までその日からその時に
準備ができたらいい
それだけの足をもてればいい
それだけのために書いているの
詩のような詩でないような文のような
文字のような瞼に蠢く
かつおぶしのように
なつかしくいとしくつまらない手紙
お元気ですか
お元気ですか
お元気ですか
お元気ですか。>前略
あいするひと。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20131210_476_7185p
「対話とは何か」と彼は言った。
彼の目は地球のように青かった。
"What is conversation?" he said.
His eye color is really blue like the earth.
翻案その2
"What is dialog?" にする
その3
communication, discussion も捨てがたい
その4
ていうか really いらなくね?
いや、語調としてはこいつが欲しい。
その5
color じゃなく colour?
こんなところか
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20131202_377_7173p
まだ、
しゃぼん玉が浮かんでいた。「あ」と「ひ」の中間の声が漏れいで、号砲として轟いた。街とともに、私は止まっており、止まっている、ということを知るほどに、ぴりりと痺れる指先が、陽光の投射を、あちらこちらから、透過させてみせる素振りで、ひっそりと立ち上っていく、ひとりっきりの油膜、仮説としての界面を、ピンク、レッド、オレンジ、と、順番に滑り降りていきながら、明るさの、巨きくなった広場へ、金木犀の、匂いがいきおいよく流入し、吸気が、肺の奥で渦を巻く。あらゆる、先端のあいまを漂う、午後としての私は、クロックスをつっかけていて、いや、つっかけていたのは、クロックスのまがい物であって、足先を包む、型どられたゴムや、靴底はうすく、やわく、尖った、路面の感触を、私は感じることができる。
あるいは、
ドードーのけむくじゃらの翼。泡の残滓、その乾いた図柄が、腐った、石鹸水の匂いを振りまいて、そこいら中を闊歩しており、嘴で羽繕いをしたり、所構わずふんを漏らして、ひしめきあっていたかと思えば、羽毛を逆立てて争い、交尾をしては卵を産む。そして産まれたときにはすでに、絶滅していた、青春時代へ、不様で、かわいいね、と、臭いに鼻を、つまらせながら、西日を浴びて、生活している、私たちの、北半球の、図鑑の、中で、愛しい、侵略者たちの、美しい、マスケット銃が、火を吹いているから、尾羽を振って、元気よく、足にぶつかった鳥が、前方へ、駆け抜けていくことがあれば、後姿に向けて、何気もなく引金を引いては、膨らんだ翼に銃を仕舞う。そのときは、振るえなかった指。
そして、
分離していた、「わたし」たちや「あなた」たちが、かき集めた記憶が、手首の、なめらかなスナップで、泡立てられた、風景の、日持ちの悪い、乳成質、その白色が、階調に飲まれていくとき、ぽこぽこと沸き上がった、新しい小さな、感情が小さく弾けて、粉のように小さな、泡が、また小さく舞い、窓から風が入れば、粒を含んで、甘くなった、風は、口へ、舌は、視神経の端っこを引っ張って、次にぱっちりと眼を開けた時には、心細くて、まだ手を動かし続けることしかできない。そうやって甘みを味わった、若白髪が1本2本、ここに立って、かたわらに積もっていく、書物、ゲノム、明細書、様々に巨大な、大きさをとった、海楼の高さから、重力の失せた、地上を見下ろす、風は、更に、甘く、熱くなっている。ミルクセーキは飲み頃だ。カップを傾けた、君のその口元をなぞる、分子間力の世界線。
さあ、
稜線は青く、内側から、赤い。互いに、居場所を計りあった、地図を整頓し、息を継ぐと、球体は、地底に透けている。君の、声からは、あらゆる中間の音が、既に、遣い果たされていて、今この瞬間に、発語されようとしている、具体的で、神話的な、文字列は、新しい遺跡、そこで、新しい羊を飼い、新しいパンを食べ、新しい星空を眺める。嘘みたいに、嘘になった、嘘、夢みたいに、夢になった、夢のなか、いつまでも、君と、出会い続ける、闇へと、沈む。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20131130_317_7165p
コインを投げる。
裏か表か
答えなんてない。
わかっているのは、朝食はスクランブルエッグとオレンジジュースだったこと。
地図をみる。
パレードに浮かれる人の姿が浮かぶ。
なにもない口。なにげない抱擁。
どれも完璧。
弾けるトランプ。
その風は遠い妖精の髪を揺らす。
ライト兄弟のように失敗から学ぶことがあると、ママなら言うだろう。
けど、ここには失敗なんてないのだから。
許されるものばかりで、そんな教訓は意味はない。
歴史の、染みみたいなもの。
ブリーチすれば、真っ白で、毛羽立つだけ。
雪の降り積もった木々を銃弾で粉々にすればいい。
それだけ。
歯磨きをして、爪を切る。
それだけ。
あとは、引き金を引くだけ。
お気に入りのネルシャツに腕を通しながら。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20131214_509_7189p
>けど、ここには失敗なんてないのだから。
>許されるものばかりで、そんな教訓は意味はない。
>歴史の、染みみたいなもの。
>ブリーチすれば、真っ白で、毛羽立つだけ。
(一)
秋、ゆらぎゆらいで定型にする、赤、一枚の花弁とひだる
息、野放しに、こおろぎと分け合いする左手をささげ
折り曲げた体躯から砂の、香ばしく明けそめる山の赤に
秋の道ゆらいで天高く空が落ちる、ゆれる、そよいでゆらぐ
秋
声それて刈り入れられた、乾いて深くつごもる稲田、ほどけ
声をころし落ち穂のように伏せり、えにし、髪のにおいがなじむ
藁、あかりを食む間もなく、むしろを編む人のこより手を好む
肥える秋、左手に重ね、秋の虫のむしろ場にさしだす
秋ゆらいゆらぎって、たえに咲く花の昼にしに赤色をそそぐ
熟した木の実に洗い、むくろじの羽根をついて遊ぶ
息、野放しにあがり、さやいだ風に秋を感じる、手のひらに糸
道ゆらぎって持ちかえる夕、静けさ、さやいで弱弱しく握る
山田の、畦の、家路にむかう子供たちの足元、秋、ゆらぎゆらいで
暮れなずむすべての秋に
秋と言ってやりたい
(二)
おはよう、何度もあくびを噛みころす朝
こわばった心音が指先に伝わりすべり落ちた
道ばたで出会った猫と一夜をあかして、花をつむ
水色の、ひかりにとけて淡い
それからまた少しねむって
手向けた鶴が飛び立つのを待つあいだ
峠をわたる馬車がいくつもの秋をのせてやってきた
幌の中身をひとめ見ようと首をのばして立ちつくす、子供は見えない
馭者のくたびれた背中が遠くなる
「たおねずみが水路を駈けて逃げてくよ」
「捕まえようか」
「もう少し様子を見ていよう」
「なんだか空がくもってきたわ」
「躯は痛みますか」
「土がやわらかいから平気です」
「いま雨つぶが落ちてきた」
「車輪のあとを濡らしたね」
「いつまでも同じ姿勢で横たわっている」
「それにしても小さくみすぼらしい足あとだ」
雲が、雲を食む、空のすきま
いつしか周りには同じような猫が一匹、二匹、三匹と増えている
刈りたての稲の匂いにまぎれて、ごろごろと喉を鳴らしながら
何度も顔をぬぐう、ひなたの中で
幼い爪どうしが掻きあって衣ずれ、ほつれた糸が草むらにたゆんだ
三叉路のくぼみにのせた手のひらがなぞる
見えない足あとが延々と踏み固められた道につづく
農夫たちは寂しくなった土をおこして、おこして
深まっていくまぶたの裏に、歩いてどこまでも、振り返らない
それからまた少しねむって
花びらをつまみ、それを水にうかべて
ゆらゆらと梢がそよぐ透き通った点描の中で
沈むでもなく飛ばされるのでもなく、ただゆっくりと
流れにそって旋回していく様を見ていた
(三)
今日のわたしのお昼はてんぷら、てんぷら、てんぷらをたべるよ
「いなげや」でだいこん買っておろし金でおろす
お椀の中にかつおだし
しょう油を切らしたね かなしいねって
すりがらすの向こう側 日曜日がふっている
指で弾いてかき鳴らす 高いつめ切りの音も
緩しょう材が安いから 全部つつぬけなんだ
見えなくっておかしい お腹抱えて笑ったね
ふっとう
手のひら、かざしたらとても薄くて
大事に握ってたさいばし落としてしまった
手のひら、うれしそうに咲いていた折り紙の花 置いたまま
秋がきて もう、季節はずれになってしまった
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20131118_078_7141p
>鈴屋さん
>ケムリさん
京王線高幡不動駅は
日がな一日ポツポツ花やぐ
花はオオバコ科いぬのふぐり
他人と私はこの雑草風景でしか
繋がれていないようだ
エスカレーターの暇を利用し
電車のなかで読めそうな本を物する
カヴァーがあっても太宰は隠せぬ
と結局ぼんやり窓を見るだけになり
高齢席に上目遣いで睨まれ
“思い切り速く走ろうと
錆を風に拭わせるのは無理さ。
善が黒鉄ならば、の話”
複雑化した渋谷駅も
今日は常識的な晴れ方をしている
「秋が無くなったよね」と談笑した日が
あきっぽくなかっただけだろ。と
交番で
私の訊きたい道を訊くのは
おかどちがいというもので
デパ地下を素見かしながら
スマートフォンに頼るが早い
“値引きシールを1cm貼り重ねても
売れ残るものは売れ残る。善が生物ならば、の話”
論じられない論じられないと
事あるごとに断ったことで
私もそろそろ札付き論者だ
センター街は夕方頃から殊に煌びやかになる
心を論じる人々と繋がる背景すら
持ち合わせない私は
煌めきのハシクレに赤ちょうちんでも見付けて
六ヶしい店主の煙草を拝む他ない
“誰でもない誰かをモンタージュ写真で特定できれば
宛てのある喜びに心も生まれるんだろうか?”
「どうだい?日本は。
ほとんど日本人だろう?」
ハチ公が髪金美女に語りかけている
うちの犬がこんな風に話せても
警察の似顔絵は私を割り出せまい
三か月などとうに過ぎた
黒髪の証明写真を眺める
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20131109_929_7128p
>>狙いすぎだとか気の利いたフレーズの寄せ集めだとか
>三か月などとうに過ぎた
>黒髪の証明写真を眺める
>うちの犬がこんな風に話せても
>警察の似顔絵は私を割り出せまい
>>好みではないというのは全体のトーンとして感じられる犯罪者のドヤ顔
晴れた今日、
日没すこし後の星星の点点と見え始めた
蒼く透けた空のこちら側で
体と影の連結が解ける
風光のなか雲棚引き
さやさやさーーーふーーー……、と
ほほをなぜる
風が耳元で回って
『ふごうりゆえにわれしんず』
とささやいた。それから
なにも知らぬ指先の墓石はちからなく
宙を指さす
つめたくかわいた風の通りすぎる
家裏の
小道わきの杉林ひとつ奥の闇を見た空っぽの胸に
さっきのささやきがひびく
ひんやりとした指先の墓石の肌にも
夜気はしんめりとそうが
わたし全体も深深と耳元の渦に暮れた
沈黙する墓石である
失われたあの星の光が今に届いた
空っぽの胸の
なきがらはしんとした懐かしい光と黙礼を交わして
この青い星の夜の土に帰る
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20131211_479_7186p
日
目目
線は逃げる
白
百百百百百百百百百百
百百百百百百百百百百
百百百百百百百百百百
百百百百百百百百百百
百百百百 百百百百
百百百百百百百百百百
百百百百百百百百百百
百百百百百百百百百百
百百百百百百百百百百
百百百百百百百百百百
多くの なかの
なかに
みられながら 消える
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20131128_305_7161p
仕事帰りに公園でコーヒーを飲みながら休憩していると
公園の片隅でスケボーを練習している
おっさんがいた。
子供を連れている母親達は
おっさんを奇異の表情で見ていたが
おっさんは、ぜんぜん気にする素振りを見せない。
おっさんは、スケボーで高さ3センチ程の石のブロックを
飛び越えようとするが、何度も失敗し、尻餅をついている。
尻餅をつきながら、
おっさんは、照れた表情を浮かべ、頭を掻いている。
おれは、おっさんに声をかけた。
「おい、おっさん。
スケボーで対象物に入る角度が甘いから
この程度の高さの石のブロックが飛び越えられねえんだよ。
スケボーを貸してみろ。
おれが見本を見せてやるから。」
おれは、おっさんから、スケボーを取り上げ、
軽く助走を付け、対象物の石のブロックの手前でジャンプ、
ジャンプの最高到達点で、おっさんを人差し指で指差し、
自分をさりげなくアピール、
着地。
おっさんが、溢れ出るような感動の表情で、
おれを見ながら、叫ぶ。
「わ、若造!
おまえ、やるじゃねえか!
い、今の、凄い技は、なんて言うんだ?」
おれは、右手の煙草に火を点けながら答える。
「今のスケボーの技は、
おれが、20代の時に発明した技さ。
このスケボーの技の名前は、
“世界中の、お父さん、お母さん、息子さん、娘さん、おじいちゃん、おばあちゃん
みなさん、ぼくは、この日本という国で、とても幸福な人生を送っています。”
だ。
世界中の、スケートボーダーたちは、おれの、この技の名前を略して
“日本”って呼んでる。」
おっさんは、おれの言葉を、ひとつひとつ大切にメモりながら、
「おい、若造よ。
おまえに、相談がある。
もし、良ければ、おれにスケボーを教えてくれないか?
もちろん金は払う。
だから、頼む、おれにスケボーを教えてくれ!」
おれは、おっさんの情熱に心を打たれ、
「金なんて、いらねえよ。
おれは、毎日、夕方5時に仕事が終わるから、
この公園で待っててくれたら、おれが、おっさんに
スケボーの基礎を教えてやるよ。
ところで、おっさんの名前は?」
おっさんは、歓喜の表情を浮かべながら、
「おれは、山田太郎だ。」
「そうか、山田太郎さんか。
いい名前じゃないか。
なんて言うか、生まれたての赤ちゃんでも、
確実に発音できそうな。
たぶん、山田太郎という名前の由来は、
《今だ人類に発見されていない、未知の“山”の中に、常人の目では、決っして、
見ることができない“田”んぼが存在していて、そこで、地球人ではない、
異星人らしき“太郎”さんという人が、何か、得たいの知れない未知の作物を
植えておられる》
っていうのが、たぶん、山田太郎という名前の由来じゃないかな。
ところで、太郎さんは、食べ物では何が好きだ?」
「おれは、サバ缶が好きだ。
ちゃんと、箱買いしてある。
もし、近未来、核戦争が起きても、生き延びられるように」
*
その日以来、太郎さんと、おれとの、
スケボーを通しての熱い友情がスタートした。
太郎さんの、スケボーのセンスは、抜群で
おれの少しの指導で、太郎さんのスケボーの腕は上達した。
おれは、太郎さんにスケボーの基礎を一通り教えた。
そんなある日、おれは、太郎さんに言った。
「太郎さん、
おれは、今日で、この星を去る。
おれは、この星を離れ、自分の故郷の星に
帰らないといけない。
だから、太郎さんに、スケボーを教えてやるのは
今日で最後だ。
すまない。」
「そ、そうか。
実は、おれも、薄々
気付いてたんだ。
おまえが、この星の人間ではないということを。」
「た、太郎さん・・・。」
おれは、胸に込み上げて来る
熱い何かを感じながら
太郎さんに、言った。
「よし、太郎さん。
今日こそ、高さ3センチの
石のブロックをスケボーで飛び越えてもらうぞ。
おれとの、練習の成果を見せてくれ。」
「よ、よし!
今日こそ、必ず飛び越えてやる!
おまえに、地球人の恐ろしさを見せてやる!」
*
太郎さんは、今は亡き、島倉千代子の顔面が、一流の匠の手によって、
華麗にペイントされた、通販で、シルバーお値打ち価格で購入した
マイ・スケボーに飛び乗り、やや長めの助走を付け、
そこから一気に、対象物である、高さ3センチの石のブロックに
突進した。
対象物の手前、50センチの地点で、
太郎さんは、ジャンプしようとするも、踏み込み方が甘く、失敗し、
スケボーごと、ふっ飛んだ太郎さんは、
純粋な子供達が夢のような幸福な時間を過ごす場所である公園の横に、
何故か、存在してしまっていた、昨日、組員が、引っ越を終えたばかりの、
指定暴力団、山口組系の、ヤクザ事務所の入り口に、突っ込んでしまった。
一時間後、地獄から生還した、太郎さんの頭部には、
刃渡り1メートル半の日本刀が、突き刺さり、
そして、おそらく、おれの推測だが、ヤクザに落とし前を付けられたのであろう、
太郎さんの、右手の小指が、根元から消滅していた。
頭部から、ぴゅーぴゅーと、鮮血を噴出させながら、
太郎さんは、おれに言った。
「ま、待たして、すまん。
今日こそ、あの高さ3センチの石のブロックをスケボーで飛び越えないと
おまえが、故郷の星に安心して、帰れないからな。」
「た、太郎さん・・・」
「よし、次は、おまえの発明したスケボーの必殺技、
“世界中の、お父さん、お母さん、息子さん、娘さん、おじいちゃん、おばあちゃん、
みなさん、ぼくは、この日本という国で、とても幸福な人生を送っています。”
略して、“日本”を決めてやるぜ!」
*
先程の、惨劇により、太郎さんのスケボーからは、前輪が2個とも消滅し、
もはや、スケボーではなく、単なる、板と化した物体に、太郎さんは、
勢いよく飛び乗り、対象物である、高さ3センチの石のブロックを飛び越えるために
太郎さんは、全力で、地面を蹴った。
太郎さんの前輪が2個とも消滅した、かつては、スケボーであったのであろう板は、
公園の地面の土を抉るように、まるで、ヤンマーのトラクターのように、
飛び越える対象物に向かって突進した。
山田太郎!/地面を蹴る!
太郎!/蹴る!
太郎!/蹴る!
太郎!/蹴る!
飛び越える対象物の手前、50センチの地点で、
太郎さんは、板ごと、大きく、ジャンプした。
その瞬間、おれは目を見開いた。
「や、やったー!
た、太郎さん!
ついに、高さ3センチの石のブロックを
飛び越えられたじゃないか!
で、でも、太郎さん?
ちょ、ちょっと、飛び過ぎじゃね?」
太郎さんのジャンプは、上昇に上昇を重ね、
おれに笑顔で、ピースサインをする、太郎さんの姿は
やがて、空の彼方へと消えた。
*
山田太郎さんが、
/人から、
/鳥になれた日。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20131221_551_7196p
>全か、無かの、二元論的な、判断
>全か、無かの、二元論的な、判断
雨
橋
橋
橋
雨
雨
雨
雨
雨
橋
橋
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20131111_978_7133p
>普通っぽい詩の中に、…面白いような…。
>きっと自分と他者の分化が出来てないんだと思うんだよ。
>身体が細分化されサイボーグと化した場合、情動や言葉はどのような変質を果たすのか。果たさないのか。
>当初はたとえば、振り乱した舌とその先にたまる唾、打ちのめされた犬の性器から血と精液が橋を…など。途中途中に雨
深夜に泥酔して棚を注文したわたしは
森の中をあるいていました
分かれ道のあるところに
古びた木の看板がたっていたので
わたしはそれを蹴飛ばしました
腐ったところから
古いワインのような匂いがして
木の看板はもろく崩れました
きいろのペンキで
Synapseとかいてあるのが
視界の隅にはいり
わたしは家に帰りたいと思いました
台所ではさまざまな展開が仕組まれていて
しらない人達が黙々と煮炊きをしていました
かまどのまえにすこしだけ泥を盛ったような
変ったかたちの傾斜がありました
そのうえをとおる人達はみな
いったんテンポをくずされているのに
しらん顔をしてはたらいていた
おなべのふたをあけると
もうもうとしろい湯気が
わたしにおそいかかってきて
棚に並べるべきものを
じゅんばんに教えてくれた
なべのふたを片付けてくれた人と
目があった
彼だけ
すこしふざけているみたいだった
こんにちは。
こんにちはの文字が
あめみたいにぐんぐん伸びていった
ぱぱぶぶれの様に
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20131214_510_7190p
>台所ではさまざまな展開が仕組まれていて
>しらない人達が黙々と煮炊きをしていました
荒く乱暴に削られた悲しくも不真面目な凹凸のある石畳は、煌めくルビーがさんざん泣いて叫んだあとのように、まだ温みのある紅い夜の涙でびっしょりと濡れていた。
蒼褪めた馬の首を被った人を殺したおまえたちがせわしく迎える朝、その罪の許しを請うまえに色とりどりの花で飾られた街中の窓という窓はすべて開け放たれ、年若い娼婦や片足のないバイオリン弾き、首にマフラーを巻いた金持ちの酔っ払い、猫を抱いた老婆、飛行帽をかぶったタイロッケンコートの男、真下に皿を投げ落とす憑依障害の女、洟をたらした太っちょの少年、そして葉巻をくわえたスコティッシュ・ディアハウンドだの女装趣味のあるナイフ砥ぎだの、白いエナメルの長靴をはいたミルク売りの少女だの…。
さてさて、一体全体どいつもこいつも美しく淫らな罪の色に染まってやがる。やがて誰かがおまえたちの悪行を償うために死んでしまうなんて、ほんの微塵も考えちゃいなかった。【生贄】は今夜もふたたび必要とされていたが、肝心の生贄たちはすこぶる陽気でお気楽だ。だいいち、穢れた生贄なんて豚も喰わない。たとえ神がどれほど寛容だったとしても、もしも仮に葉巻をくわえたスコティッシュ・ディアハウンドなんかが生贄だったら、きっとその罪を許すどころか激しい怒りのあまり街じゅうを灼熱の火炎によって百年は焼きつづけるにちがいない。しかしだからといって、生贄はいらないという訳でもけしてなかった。人を殺したおまえたちのためには、それ相応の償いは必要だろうし、かけがえのない命以外に大いなる神の許しに匹敵するものなど到底考えられなかったのだから。
そこで人を殺したおまえたちは、なんとなく神の喜んでくれそうな気のする白いエナメルの長靴をはいたミルク売りの少女を生贄に選んで箱詰めにした。すると、――君たち、こんな夜更けになにをやっているのだい? とつぜん、飛行帽をかぶったタイロッケンコートの男がすぐ近くの窓から声をかけたが、人を殺したおまえたちは黙って知らぬふりをきめた。それから、娘がとっくの昔に操を捨てていたとか今も数人の男と関係があるらしい…等ということはぜったい神様には内緒だ。そんなことがバレたりでもしたら、人を殺したおまえたちの命どころか魂は永劫に地獄行きだ。だから箱詰めのあと、生贄の箱を青い水玉模様の包装紙で丁寧につつみ、さらに紅い大きなリボンをかけて広場に置いた。そうして残酷な朝の光が不吉な教会の鐘の音とともに訪れるまえに、人を殺したおまえたちは跪き、箱をまえに神へ祈るふりをした。すると見よ! 夜の涙で濡れた石畳はたちまち地響きとともに崩れて、生贄の箱は底なしの奈落へと沈んだ。
街中の窓という窓からふたたび美しく淫らな罪の色に染まった顔が登場し、――ふん。なんだよ、また生贄ごっこかい。と、口々にそう云った。蒼褪めた馬の首を被った人を殺したおまえたちはそれらの陽気な悪人たちの顔を見あげ、とりあえず今夜も生きながらえているということを、恐るべき深淵の入口を見つめながらも束の間の安堵のうちに、そっと悟った。
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わたしの頭の中を這い
回る痺れの指の群れに
回されるまともが掻破
される冷や汗が垂れる。
滴る。
鉄の箱は平常運転で
果て無い辺獄の薄暮れを
水平に滑走する。
窓がふるえ、灰色
のシートの微睡みに
君の詩集の断編が
反響する。
『複数形の彼は問う、
「これでもか、これでもか、」と。
単数形の私が答える、
「それでもだ、それでもだ、」と。』*1
題名は、『生きる』だったよな。
なあ、カンパで本出して
ニーチェのパクりは駄目だろう。
等と、なじる術もないのだと、
気付いた、永遠の夕刻。
『僕は信じる、虚構にのみ棲息できる、真実の存在があることを。その表明に代えて、ここに、僕の人生初の詩集を刊行する。』*2
何故、吊革なんて、握ってるんだ。
◆◇◆◇
*:八つ葉 稲雄『不壊、往く。』(扶財出版,2000)より。
1:詩『生きる』より引用。
2:序文より引用。
彼がこの世にないことを、今になって噛みしめている。
◆◇◆◇
ここから、八つ葉 稲雄の来歴を述べる。彼は2013年12月中旬にわたしが思い付いた名前にすぎない。むろん、引用された詩句も、序文も、引用元の詩集も同様だ。が、あなたとわたしの脳裡に灯るクオリアの幻像はそれらを補完してある一種の可能態としての八つ葉 稲雄という人物を思い描き、一冊の詩集『不壊、往く。』を各々に具現せしめたのではなかろうか。より想像力のたくましいあなたならば扶財出版なる非実在出版社の建物と事務所と働く人々を想像したろう、おぼろ気にもイメージを伴って。その淡く綻ぶ輪郭の揺らぎは、まるであの薔薇園に舞う木霊のように、あなたとわたしの通らなかった道を掠めて行く。風が止み、わたしたちの、可能態にすぎないものらが歩く。ありもしない過去の記憶を連ねて、現在を、横切ってゆく。それをわたしたちが眺めているのだとも知らず知らずにそれらは三叉路をそぞろ歩く。歩く。
歩く。歩く。歩く。歩く。歩く。歩く。
歩く。 騒
歩く。 騒
歩く。 騒
歩く。 騒
歩く。 騒
歩く。 騒 騒
歩く。 騒
歩く。 騒
歩く。 騒
歩く。 喪、この藍に濡れた文字を身に塗り夜に紛れる。するとほら、わたしはこの帷の何処にでも存在しうる。あなたの認識において、わたしは蓋然性の塊になる。あなたの靴底が擦ると(今や舞台は夜の道だ。)、軽やかな音色を立てる金網の下の空洞を流れる水から、もし、囁きのようなものが聞こえたとしたら、わたしかもしれない。わたしはあなたの夜の靴底を流れる一編の音声詩になったのかもしれない 。もはやこの騙りに意味はない。所詮、神さまごっこにすぎないのかもしれない。だがね、あなたがどう読むかで、わたしの言葉は玉虫色にその価値を輝かせるかもわからない。そのために、わざわざ読めない詩句として開いてるのだから。この帷の隙間、夜の向こうで綾取りをする黒子たち。あれはわたしたちの影だ。あの悪戯なくすくす笑いも。
◆◇◆◇
鉄の箱はふるえながら
非実在のカーブを
曲がりきれない。
座席にうずくまる、わたしの
名前の背中に糸が見える。
疑問符のかたちに、身体を
叫ぶように捻る。
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>この作品のタイトルの意味は「struggle to my Ineo Yatsuha」なのだろうと思いました。
>テーマは「想いとそれを伝えることのギャップともどかしさ」という読者に訴えかけられる佳いものだと思いました。ですが、作者自身の自己内部の抱えが充分でない(?)ために、(何を表現するかというところが甘くなり)アプローチへと作者の意識も流れてしまったような印象があって、テーマをごくパーソナルなものに狭めてしまったようにも感じました。
棺を蹴飛ばし
資本家が
大声で誰かの名を
呼んでいる
またタダ働きさせる気だ
復活した死体は
永久の労働者になる
飲まず喰わずで
賃金も要らない
ほれ、あれを見よ
裸で張りつけの
看板になって
教会のために
働かざるをえない
みじめな
男を
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>キリストもこう解釈されれば形無しですなぁ
>あべちゃん始めこの国を戦争の出来る国に仕立てている連中
>洗脳されていない正常を感じます。
>「死は労働をやめる理由にならん。」
>このテーマを表現するのに詩ってメディアでしかなしえないことってなんだろう
>ほんとに鶏足寺のれたすれたすさん?
>ゲームものの『AQゾンビ』でも宇宙ものの『スイングパイするゾンビ』
四つ辻を過ぎるとどくだみの茂み。花が白い色を放射している。花は重なっている。
その西角、垣根の奥に、土壁の崩れた旧家が建つ。
この家は、先祖が撲殺した馬に、代々祟られているとのこと。
一族の誰一人として五十歳まで生きた者がいない。しかも、事故死や業病による最期ばかりだ、と。
先代の当主は五十歳を目前に、浴衣の紐を鴨居に掛けて首をくくった。
生涯独身であった。
家系は絶えるはずであったが、嫁いでから亡くなった妹がいて、その子どもがあとを継いだ。
数日前、床屋が僕を調髪しながら鏡の中からそう話していた。僕は散髪用の椅子の上、半眼で、うとうとと話を聞いていたのだ。
顔を剃るから首をねじってくれと言われて床を見ると、頭髪の切り屑の広がりの中に血だまりがあった。しかし、すぐにそれは光の反射による誤認だとわかった。
たぶん誤認だった。
その時の浅い眠りが未だに心身を蔽い、僕の意識は朦朧としている。
苦く臭う草むらの向こうの大きな木造平屋建。いつしかそこを垣根の隙から覗いていた。
昼下がりの直射日光。雑草が繁茂する庭と傾いた家に、暗い輝きが宿る。
風景はエロチックに穢れている。
建物の手前、人影が中空に表れ、煙のように流れ、消える。
誰でもあってもよさそうな、誰か。繰り返し、現れ、現れる以上の数で、誰かが消える。
そんな気がする。
そんなでもない気もする。
どちらでもない気もする。
混濁は快感だった。そこへ実在の核心が白い指のように僕を撫でる。眠れよい子よ。
だが、指ではない。指には見えない。
感覚と感情と思考とが、熱を持って分厚く重なる意識の襞。薄桃色の襞。
柔らかに襞を押し広げて物語の指が動いてくる。
隠された記憶の空穴が開かれ、生暖かい恐怖のエッセンスが噴きこぼれてくる喜び。浮かされて視界が濁った。
「その家、木村さんと言いますね?」と僕は床屋に聞いのだった。瞼の上あたりを剃られながら、「失礼しました。お知り合いでしたか?」と聞き返された。
二十年ほど前、僕はこの町に住んでいた。陰鬱な谷間の町。幼かった僕はこの家の先代に抱き上げられたのだ。こいつが俺の子だったらなあ。両手で高々と僕をさし上げ、彼は明らかに怒気を含んだ声で言った。僕は泣かなかった。男の顔は記憶にない。僕の背後で母が冷たい笑いを浮かべるのがわかった。この商店街の路上だった。
ほんとうにそんなことがあったのか。
僕に母などいるのか
僕はほんとうに生きてここにいるのか。
特に何ということもないが不安になる。
昔、馬を撲殺した棍棒が、血の跡を黒ずんだ染みにして、ごろんと転がる場所がある。
どこかにある。
血を吸った棍棒は黒ずみ、節々の凹凸は摩耗して滑らかである。握りには朽ちかかった荒縄が巻かれているかも知れない。鵯が留まりにやってくる。棒も飛行の可能性を持っている。
棒だけではない。記憶も飛行するのだ。
僕は僕を信用してはいけない。記憶も理性も羽を生やして行ってしまった。
「お先に失礼します」
僕もまた不信という靴を履き、絶望のバッグを肩に掛けよう。
出掛けるのだ。
この町に長くいてはいけない。
そんな気がする。
そんなでもない気もする。
どちらでもない気もする。
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>そんな気がする。
>そんなでもない気もする。
>どちらでもない気もする。