これが女という場所です 無愛想の観光ガイドが私をひとさし指でさしている 観光客はうつろな眼をしていかにも興味なさげにシャッターをきる あらゆる期待はあらかじめ裏切っておいたから問題はない 国道沿いの自販機の前にて 私 笑顔でたちつくしている
昨日は百個の星を崩したんだという子供の会話を首を絞めることで遮り キャリーケースいっぱいに檸檬を購いにゆきたい そして八百屋のおじさんに「くたばれ」なんてプチトマトを投げつけられたい 「理系だから暗喩ってどういう状態変化なのか分かりません」 祖父に云わせれば四次元ということらしいがその祖父も先月二次元になってしまった
「爬虫類は凍らせてシャーベットみたいにすると美味しいです」 とテレビの美しいばかりの女優が云っていたけれど あれって本当なんだろうか と微妙に気になるんだけど いや 微妙どころじゃなくむしろとても(生活に支障をきたす程度に)気になっているんだけど 爬虫類って購うと高いじゃないですか とケーシー博士に相談されたんだけどどうしたらいいと思う? と親友に相談を受けているけど 私は専ら誰に相談しようかを考えている ラジオに耳を傾けるとフィリピンでは豪雨で町がひとつ沈んだそうだ 人間が魚にもどる日も近いということだろう (けれど)
元夫が生活費を渡してこなくなったので脳内でころした そんなのは自己防衛でしかないと現夫は脳内で非難したが お前のことは昨日に事実としてころしたよ 明日には生活費を渡してくれるよう元夫に手紙を送る予定だ 「あなたに脳内をころされて四年が経ちますね」
季節に嘘をつかれてからというもの半袖を信じられなくなった 八月だというのに雪 南半球になったとでもいうのだろうか ところで地球に西極と東極がないのはどうしてだろう それは軸がないからだよ しかし軸も抜け落ちてしまって地球の回転はでたらめになっただろう でたらめなら方角ごといらないということであり へらへら 学問が次から次へとはじまってゆく
発熱した
花びら、ちぎって
海を、踏む、
越えない、
砂、の
いってらっしゃい、や
おかえりなさい、を
繋げる、
繋がらない、
うらないは
最初から、
選ばれて、いて
最後まで、
私達の、
性癖など、を
知らない、
知って
いる、手段の
ひとつで
生きて、ゆくだけ、
と
切り、
離した、
発熱した、の、煙を
消して、手元は
くらく、
くらく、
「そ 空だけをね 瞳に映していると 空が空じゃないみたく 蠢くんです ぐおぐお 雲とかじゃなく 青が え あなた孕んでいるんですか 孕むんですか すくいようがないですね」 目の当たりにした空想をカウントしてゆく 仕事はそれ程きらいではなく しかし嘔吐する習慣は治らなかった 階段や坂などは骨に響くけど 食むことは 罰としか思えなかった
テレビがないと生きていけない それはあなたにクレヨンが必要なように 異性が必要なように 煙草が必要なように ミルク色のキャンディが必要なように 写真が必要なように 同性が必要なように 車椅子が必要なように 絵本が必要なように 家が必要なように 薬が必要なように ポケットが必要なように 過去が必要なように そんなたくさんの 愛情のような もの達と ひとしい重さで テレビが必要 だった の でも 多様性とは少し違っていて だから 認める必要は ないままで あなたも 私も
「分解が終えたら教えてください 答えあわせをはじめますから」
差し出された花なら即刻 捨てる
地面は否応なく受け取る
ねえ あなたは何体 埋葬したの
地中には風も吹かない/吹かなかった
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20100921_402_4716p
>現夫
>食むことは
>発熱した
>花びら、ちぎって
>海を、踏む、
>越えない、
>砂、の
>いってらっしゃい、や
>おかえりなさい、を
>繋げる
>テレビがないと生きていけない それはあなたにクレヨンが必要なように 異性が必要なように 煙草が必要なように ミルク色のキャンディが必要なように 写真が必要なように 同性が必要なように 車椅子が必要なように 絵本が必要なように 家が必要なように 薬が必要なように ポケットが必要なように 過去が必要なように そんなたくさんの 愛情のような もの達と ひとしい重さで テレビが必要 だった の
>でも 多様性とは少し違っていて だから 認める必要は ないままで
>差し出された花なら即刻 捨てる
>地面は否応なく受け取る
>ねえ あなたは何体 埋葬したの
>地中には風も吹かない/吹かなかった
>うらないは
>最初から、
>選ばれて、いて
>最後まで、
>私達の、
>性癖など、を
>知らない、
>脳の可哀想な労働者の汗のにおいのようなもの
>日々の暮らしにあえぎながらツイートした文章半月分のまとめのよう
>全体を言えば、突っ込みどころは少ないが切り分けて食う気にもならない食品みたい
>占い師がシャイ
絡まることなく
ふたつの線が天幕を灯び
山くるみ入り黒糖パン
屋根の上 雲の上
宙吊りになったベッドを
吹き変える
見えなくなった猫と
素晴らしい虹が分かるかしら
夏の匂いに
光化学メガネを売りに来た
紫陽花
向こうの岸辺
時計台の澄む街
当然のような雨
子供の頃からいなくなるまで
カルメット
絡まることなく
私を揺らす
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20100925_513_4727p
>絡まることなく
>ふたつの線が天幕を灯び
>山くるみ入り黒糖パン
>屋根の上 雲の上
>宙吊りになったベッドを
>吹き変える
>見えなくなった猫と
>素晴らしい虹が分かるかしら
>夏の匂いに
>光化学メガネを売りに来た
>紫陽花
>向こうの岸辺
>時計台の澄む街
>当然のような雨
>子供の頃からいなくなるまで
>カルメット
>絡まることなく
>私を揺らす
>完結した作品として観賞するより、作者を含んだネタにしたほうが面白い。そんな種類の未熟さを持った詩だと思います。
>見えなくなった猫と
>素晴らしい虹が分かるかしら
>夏の匂いに
>光化学メガネを売りに来た
>紫陽花
>罵倒なんかを頂ければよりいっそう嬉しい感じです。
>ソッチ系のプレイを求められる方は、専門店をあたった方が宜しかろうと思われます。
>「キャベツのしくみ」
やかましいほどの叫びを上げて小鳥たちが飛び立つのを暑さの中で聴いた。ひとつ、ひとつと逆光の中の影が深い青さの中に飲み込まれていく。一匹の猿が毛深い木の上へ駆け登りそれを見送った。ぼくはその猿を追い掛けて木に上る。揺さ振られた枝から肥大した芋虫が落ちてくる。太い胴体には紫の環が張り巡らされ模様をつくっている。猿は近くの葉にしがみついていた芋虫を拾ってモシャモシャ食べてしまう。それに倣って芋虫を口に含む。甘さが噛むうちに酸味に変わっていく。向こうの山焼けの火から煙が立ち上っては、風に当たって何度も消えていく。突然猿はぼくの顔を見て笑い出す。ぼくはしばらく不思議に思っていたが、その猿の舌が青く光っているのを見て思わず笑う。
山焼けに驚いた鳥たちの群れが煙を避けて次々飛んでいく。猿がその群れのひとつを指差して興奮の声を上げる。青い瞳をした灰色の翼が整列してこちらに真っ直ぐ飛んでくる。ぼくはそれが何という鳥だったか思い出せない。この辺りに住むようになってから始まった物忘れは今でも続いている。頭より先に手が動く思考に、記憶は反復される機会を失った。これは、物の名前を覚えたり、誰かと会話することもなくなったせいだ。こうして木の上で暮らしていればいいのだから。そして群れはぼくらの上を通り掛かり糞の雨を降らして去っていく。ぼくも猿も体中銀色にまみれ、笑いながらお互いの体を嘗め合う。仄かに甘く水分が豊富に含まれている。そうだ、この雨林に住まう前、ぼくはあの群れを『銀の雨』と呼んでいたのだった。ぼくらはもうかなり後ろに行ってしまった『銀の雨』に向かって大きく手を振った。『銀の雨』は甲高くゲラゲラ笑いながら小さくなりやがて霧の中へと姿を消した。
猿はすっかり満腹になり太い幹にもたれ掛かり眠っている。ぼくは周りに敵がいないかどうか見張る。例えば、まだらの黒点を纏うあの獣や、大空から襲ってくる猛禽類。この辺りの森も開発の影響を受け多くの木々が伐採されているため数はそう多くはない。住家を奪われた獣たちの行き場はなく大抵はその場で死ぬ。木に跡を付けて数えていたその個体数も今ではただの引っ掻き傷にしか見えない。変化を、記憶できないのだ。動物たちの数が、減っているのか、増えているのか分からない。思い返せば、この森に入ったときに持っていた道具があった。歳月がその道具の使い方を失わせ所在は色褪せていく。名前などなかったかもしれない。その穴の空いた先端部分を向けられた相手はあっという間に血を吹いて死んでしまう。覚えているのはそれだけだ。だからぼくらはそれを持っている人間、あるいは持っている気配のする人間には決して近付かない。
不意に風圧が強くなり頭上に影が過ぎる。ぼくは猿を揺すり起こし戦闘の体勢に入る。翼の内側だけが深紅に染まった巨大な黒鳥。上空を旋回しながら隙を見て襲いかかる気だ。ぼくらは長めの枝を折りしきりに振ってこちらの警戒を示す。いつもより殺気立っており逃げようとはしない。急降下し、ぼくらの側に突っ込んでくる。木の枝と拳を振るう。素早く交わし怪鳥は鈎爪をぼくの腕に噛ませようする。猿が枝を繰り出す。怪鳥はそれでも諦めない。大声で威嚇して猿を襲う。すかさずその頭部を殴る。怪鳥は獲物を諦め飛び去っていく。ひどい空腹だったのだろうと思う。そして、今度はぼくが眠る番になる。
夢の中に飛び込む。今日浴びた銀の雨の中に沈んでいく。重たい水を掻き分けて顔を出す。水銀の海が広がり照り付ける陽射しを反射する。雲の切れ間にあの芋虫たちがへばり付く。少しずつ皮を脱いで蛹化し、食べようとするぼくの手は届かない。水位が次第に増し液が体の中に染みて身動きができなくなり溺れかけたところで目が覚める。
夜の雨林は憂鬱の景色。星たちが青白く輝きながら無数の雲の裏側を抜けていく。ぼくはかつてその名前と位置をすべて覚えていた。今はその数を数えるだけ。途中でどこまで数えたのかが分からなくなる。いつか、分からないということさえも、分からなくなるかもしれない。あるいは気付かないだけで、既にそうなっているのかもしれない。
ここでは、ただ、危険なものを避けていればいいのだ。危険なものが何なのか分からなくなるということは、それが危険である限り一生ないだろう。危険は目に見えるものであり、耳に聴こえるものだ。そうして毎晩少しずつ忘れていく。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20100917_337_4707p
>あなたのいう「文学的な新しさ」について、そんなものが有り得るのか、あるいはあったとしてそれを本当に見つけることができるのか、甚だ疑問だからです。
>「すべての事物は二つの局面を持っている。一つは私たちが日頃見ており、そして人々が一般に見なれている局面であるところの、日常的局面であり、もう一つは、ごく稀な個人(ひとびと)が幻視や形而上的抽象の瞬間にしか見ることのできない、妖怪的もしくは形而上的局面である」デ・キリコ
>突然猿はぼくの顔を見て笑い出す。ぼくはしばらく不思議に思っていたが、その猿の舌が青く光っているのを見て思わず笑う。
>ぼくらはもうかなり後ろに行ってしまった『銀の雨』に向かって大きく手を振った。
>ここでは、ただ、危険なものを避けていればいいのだ。危険なものが何なのか分からなくなるということは、それが危険である限り一生ないだろう。危険は目に見えるものであり、耳に聴こえるものだ。そうして毎晩少しずつ忘れていく。
>やかましいほどの叫びを上げて小鳥たちが飛び立つのを暑さの中で聴いた。(一連)
>山焼けに驚いた鳥たちの群れが煙を避けて次々飛んでいく。猿がその群れのひとつを指差して興奮の声を上げる。青い瞳をした灰色の翼が整列してこちらに真っ直ぐ飛んでくる。(中略)そうだ、この雨林に住まう前、ぼくはあの群れを『銀の雨』と呼んでいたのだった。ぼくらはもうかなり後ろに行ってしまった『銀の雨』に向かって大きく手を振った。『銀の雨』は甲高くゲラゲラ笑いながら小さくなりやがて霧の中へと姿を消した。(第二連)
>翼の内側だけが深紅に染まった巨大な黒鳥。上空を旋回しながら隙を見て襲いかかる気だ。
>夢の中に飛び込む。今日浴びた銀の雨の中に沈んでいく。重たい水を掻き分けて顔を出す。水銀の海が広がり照り付ける陽射しを反射する。雲の切れ間にあの芋虫たちがへばり付く。少しずつ皮を脱いで蛹化し、食べようとするぼくの手は届かない。水位が次第に増し液が体の中に染みて身動きができなくなり溺れかけたところで目が覚める。
>深い青さ
>毛深い木
>山焼けの火から煙が立ち上っては
>その猿の舌
>いつか、分からないということさえも、分からなくなるかもしれない。あるいは気付かないだけで、既にそうなっているのかもしれない。
>ここでは、ただ、危険なものを避けていればいいのだ。危険なものが何なのか分からなくなるということは、それが危険である限り一生ないだろう。危険は目に見えるものであり、耳に聴こえるものだ。そうして毎晩少しずつ忘れていく。
どこか遠い異国の地下室で
僕は神と賭博をした
堕ちた天使が蝋燭を吹き消す
閉ざされた暗闇の中
ゲームは進行してゆく
ゲームが進行される中
あるひとつの問いが僕を苦しめる
それは、はたして僕は生きているのだろうか?
ということ
僕はゆっくりと
かすかな記憶を辿ってゆく
ある記録によると
過去に、この地下室で
あるひとりの男が死んだと記されている
閉ざされた暗闇の中
僕は幾年という時の経過に気付き始める
突然、過去の記憶から
僕の死臭が立ち込めてきた
天使が蝋燭に火をつける
地下室を照らす火の光が
閉ざされた暗闇を逃し、状況を明らかにした
そこには、木の机をはさんで
神と、白骨と化した僕が対峙していた
僕は神に、幾年という歳月を
奪われたことを悟る
惚けた神が、瞑想に浸るが如く
僕に再びカードを配り始めている
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20101001_590_4736p
朝、日差しが差し込んで、私は目覚めました。いつもと同じように、なかば夢見心地でトイレへ向かうと、ドアの隙間から明かりが漏れています。私は一人暮らしでしたので、これはおかしいと思いました。ためしにノックをしてみると、カンカン!と、金属をたたくような音が返ってきます。仕方がないので少し待っていると、やがてトイレを流す音が聞こえて、中から誰かが出てきました。
驚くことに、それは私でした。といっても私はここにいるので、正確に言えば、私そっくりの誰かです。胸があわ立つような気分がしました。何か言うべきだったのですが、そいつは影のようにするりとリビングのほうへ過ぎ去ってしまいました。仕方がないので、私もまずトイレで用を済ませることにしました。
一度トイレに入ると、じわじわと不安な気分が沸いてくるようでした。あいつはいったい誰なんだろう、あまり自分にそっくりなので、私は私であることの自信をなくしてしまいました。強烈な吐き気が咽喉にのぼって、私は慌てて便座に屈み込みます。溜まった水に映る顔を見て、私は思わず息を飲みました。
私は、私ではありませんでした。見知らぬ女の顔が、ぼおっと水面に揺れています。はっとして、(私は男なのですが)股間に手を当ててみると、本来あるはずのものが確認できません。そういえば、胸が異様に膨らんでいます。肌はきめ細かくなって、まるでプラスチックのようです。何かとんでもないことが起きている、そんな予感がしました。ですが、それもあまりに突然のことだったので、私は動揺さえすっかり通り越して、妙な確信へたどり着いてしまいました。つまり、私はもともとこの女だったのだと、そんな風に感じたのです。
トイレを出ると、真っ先にあの男のいる方へ向かいました。男はダイニングテーブルに座って、手の関節に何かを塗っています。差込む朝日がその男に反射してよく見えません。肌が妙にギラギラと光っています。もちろん、人間の皮膚はあんなに光を反射しないはずです。近寄って見ると、どうやら男の肌は金属のように光沢をもった特殊なものでした。
「おい、K子。」男が言いました。
「何?」私は思わず答えました。(もちろん私の名はK子ではないのです。)
「そろそろ子供も生まれるんだし、安静にしてるんだぞ。」
たったいま気付いたのですが、私は妊娠しているようなのです。お腹が急にずっしりと重たく感じました。まるで鉛を詰められたような気分です。お腹の子も、もしかしたら金属製なのかもしれません。
私はいつものように台所へ戻り、ゆっくりと朝食の支度に取り掛かりました。お腹の中では赤ん坊が、空腹を訴えて泣きはじめたようです。このいささか不自然な世界に、私はめまいがしてきました。どよりとバランスを崩して反り返ると、男が私を素早く抱きとめました。男の磨かれた顔が私を覗いています。その顔に私の顔が映りこんでいました。私は紛れもなく、K子でした。
とすればどうやら、泣いている赤ん坊が、もしかすると本当の私かもしれない。そうだとしても、それにだれが気がつくでしょうか? 私はまだ生まれてもいないのです。
けれどそれがかえって、私を安心させたのかもしれません。私は穏やかに泣き止んで、眠りが一瞬のうちに、あたりを包みこんでいます。
どこからともなく、家族の団欒が聞こえてきて、私はゆっくりと夢を見はじめていました。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20100920_382_4713p
>(私は男なのですが)
(勝手ながら諸々の都合によりいったん削除いたします。読んでくださったみなさん、まことにありがとうございました)
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20100921_397_4715p
>ナルキッソスとエコーの名を挙げてもなお、あなたはこの詩群には「英雄もいなければ神もいない」という主張を曲げませんでした。
> ナルキッソスもエコーも神ではない、という主張だったはず
>ここに英雄もいなければ神もいないとおっしゃいました。ということは、あなたはたとえばナルキッソスとエコーの物語をご存じないのですか?
>レッサーとしてのあなたはしばしば相手のことをなめすぎている(みなさんお優しいので、見逃してくれているだけだ)。相手を格下と見なして油断しているから、こんなあからさまな罠に引っ掛かるのだ。
人生の
のこり二十年くらいのところに
臍がある
むかし
へその緒と
つながっていた
臍
かって
命を
食べていた
臍
いま
生を
食べている
臍
私には
三つの
臍がある
昔の臍は私のお気に入りの形をしている。かつての臍は口を完全に閉ざして動かない。今の臍は頼みもしないチューブで胃につながっている。
どれが
ほんとうの
臍なのか
私は
ときどき
分からなくなる
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20100929_575_4730p
聴こえてくる神様とのおしゃべり
で、眠りにつけないんだ って。
コンクリートに埋めても充填しな
い空腹感、それはちらつく淡い希
望に支配されゆくわたしたちで。
いつだって、窒息できるから ボ
ートにのっけてあげた。空を見る
と、向こう岸のホームレスの顔が
見えない。スピーカーの近くはざ
らざらした感触、胸に触れた手に
は垢
目をみひらいた まっくらな真夜
中にもういちど目を覚まそうとす
る、肌が透き通って、子たちは
粒子を真昼の試験管から 取りだ
せないからっぽになる瞬間 手に
触れた液体に溶けてはっとする。
ベイビーが、ネイビーに馴染んで
ぶるーを あおく感じないことが
ある あなた制服は似合わないけ
れど 一昨日のミリタリージャケ
ットよく似合ってた わたしを好
きって言ったけれどそれは、何世
代目なのかしら わたし、骨折ぐ
らいじゃ死なないのよ
えいえんを築くものがあるんだっ
て、消耗品とそうでないものに分
けてから自転車を廃棄した。それ
に乗って遠くへ行きなさい やけ
に声がとおったことに気づいて
言ってしまったことを悔やむから
。二度と代弁して欲しくなんてな
い ふたりめのわたしなんて ね
え 神様 ここに自転車をとめた
って覚えているのかしら
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20101002_611_4741p
ボードレールの作品世界に通底している美意識は、詩集『悪の華』(堀口大學訳)に収められた詩の題名によって捉えることができる。たとえば、「不運」、「前生」、「異なにほひ」、「腐肉」、「死後の悔恨」、「幽霊」、「墓」、「陽氣な死人」、「憂鬱」、「虚無の味」、「恐怖の感應」、「われとわが身を罰する者」、「救ひがたいもの」、「破壊」、「血の泉」、「惡魔への連祷」などである。
本稿では、前半で、これらの語群をキーワードとして用い、斎藤茂吉の作品世界に、ボードレール的な美意識が表出されていることを示し、後半で、「蠅」がモチーフとして用いられている茂吉の短歌作品を幾首か取り上げ、『斎藤茂吉=蠅の王(ベルゼブル)論』を導き出し、その作品世界を新たに解読する手がかりを与えた。
夕さればむらがりて来る油むし汗あえにつつ殺すなりけり (『赤光』)
をさな妻こころに守り更けしづむ灯火(ともしび)の虫を殺しゐたり (『赤光』)
宵ごとに灯(ともし)ともして白き蛾(が)の飛びすがれるを殺しけるかな (『あらたま』)
ゆふぐれてわれに寄りくるかすかなる蟆子(ぶと)を殺しつ山の沼(ぬ)のべに (『ともしび』)
ちひさなる虻にもあるか時もおかず人をおそひに来るを殺しつ (『石泉』)
これらの歌は、きわめて特異な印象を与えるものであった。害虫退治という題材が特殊なためではない。害虫退治が題材であるのに、ここには、害虫に対する嫌悪や憎悪といった表現主体の悪感情がほとんど見られないためである。悪感情もなく、害虫を殺すといったことに、なにかしら、尋常ならざるものが感じられたのである。
ゴオガンの自画像みればみちのくに山蚕(やまこ)殺ししその日おもほゆ (『赤光』)
河豚の子をにぎりつぶして潮もぐり悲しき息をこらす吾(われ)はや (『あらたま』)
さるすべりの木(こ)の下かげにをさなごの茂太を率(ゐ)つつ蟻(あり)を殺せり (『あらたま』)
子供ならば、面白がって害虫でもない小動物を殺すことがあるかもしれない。しかし、そのことによって、自分のこころが慰められているのだという認識はないであろう。あるいは、そう認識するまえの段階で、そのような行為とは決別するものであろう。しかし、茂吉は、そう認識しつつも殺さなければならないほどに、こころが蝕まれていたのであろう。
むらぎものみだれし心澄みゆかむ豚の子を道にいぢめ居たれば (『あらたま』)
このような歌を詠まずにはいられない茂吉の心象風景とは、いったい、いかなるものであったのだろう。
唐辛子(たうがらし)いれたる鑵(くわん)に住みつきし虫をし見つつしばし悲しむ (『白桃』)
昆虫の世界ことごとくあはれにて夜な夜なわれの燈火(ともしび)に来る (『白い山』)
砂の中に虫ひそむごとこのひと夜山中(やまなか)に来てわれは眠りぬ (『白桃』)
たまきはる命をはりし後世(のちのよ)に砂に生れて我は居るべし (『ともしび』)
これだけ昆虫を殺しながらも、その昆虫、あるいは、その昆虫の世界を哀れに思い、自身が昆虫に転生するような歌をもつくるのである。茂吉は、かなり振幅のはげしい嗜虐性と被虐性を併せ持った性格であったのだろう。
鼠等(ねずみら)を毒殺せむとけふ一夜(ひとよ)心楽しみわれは寝にけり (『暁紅』)
狼になりてねたましき喉笛(のどぶえ)を噛み切らむとき心和(なご)まむ (『愛の書簡』)
まことに陰惨な心象風景である。しかし、このようなこころの持ち主には、小胆な者が多い。そして、そういった人間は、しばしば神経症的な徴候を示し、病的ともいえる奇矯な振る舞いに及ぶことも少なくない。
この心葬り果てんと秀(ほ)の光る錐(きり)を畳に刺しにけるかも (『赤光』)
ふゆの日の今日(けふ)も暮れたりゐろりべに胡桃(くるみ)をつぶす独語(ひとりごと)いひて (『あらたま』)
このように病んだこころの持ち主が、異常なもの、グロテスクなものに、こころ惹かれるのも無理はない。
一夜(ひとよ)あけばものぐるひらの疥癬(かいせん)にあぶらわれは塗るべし (『ともしび』)
うち黙(もだ)し狂者を解体する窓の外(と)の面(も)にひとりふたり麦刈る音す (『あらたま』)
狂者らは Paederasie をなせりけり夜しんしんと更(ふ)けがたきかも (『赤光』)
あたらしき馬糞(まぐそ)がありて朝けより日のくるるまで踏むものなし (『ともしび』)
狂人のにほひただよふ長廊下(ながらうか)まなこみひらき我はあゆめる (『あらたま』)
けふもまた向ひの岡に人あまた群れゐて人を葬(はふ)りたるかな (『赤光』)
墓はらを歩み来にけり蛇の子を見むと来つれど春あさみかも (『赤光』)
朝あけていろいろの蛾(が)の死(しに)がらのあるをし見れば卵産みけり (『白桃』)
これらの作品には、どれにもみな、ボードレール的な美意識が表出されているように思われる。
ものぐるひの声きくときはわづらはし尊(たふと)き業(なり)とおもひ来(こ)しかど (『白桃』)
十日なまけけふ来て見れば受持の狂人ひとり死に行きて居し (『赤光』)
死に近き狂人を守るはかなさに己(おの)が身すらを愛(は)しとなげけり (『赤光』)
うつせみのいのちを愛(を)しみ世に生くと狂人(きやうじん)守(も)りとなりてゆくかも (『この日ごろ』)
精神科医であった茂吉の、気狂いに対する ambivalent で fanatic な思いは、どこかしら、彼の昆虫に対する思いに通じるところがある。ボードレールもまた、つねに ambivalent で fanatic な思いをもって対象に迫り、それを作品のなかに書き込んでいくタイプの詩人であった。
まもりゐる縁の入日(いりび)に飛びきたり蠅(はへ)が手を揉むに笑ひけるかも (『赤光』)
留守をもるわれの机にえ少女(をとめ)のえ少男(をとこ)の蠅がゑらぎ舞ふかも (『赤光』)
冬の山に近づく午後の日のひかり干栗(ほしぐり)の上に蠅(はへ)ならびけり (『あらたま』)
うすぐらきドオムの中に静まれる旅人われに附きし蠅ひとつ (『遠遊』)
蠅(はへ)多き食店にゐてどろどろに煮込みし野菜くへばうましも (『遠遊』)
「蠅」が茂吉の使い魔であることは、一目瞭然である。「蠅の王」(ベルゼブル、ベルゼブブ、あるいは、ベルゼバブ)は、蠅を意のままに呼び寄せたり、追い払うことができるのである(ユリイカ1989年3月号収載の植松靖夫氏の「蠅のデモロジー」より)。「ベルゼブル」は、マタイによる福音書12・24や、ルカによる福音書11・15によると、「悪魔の首領」であるが、茂吉に冠される称号として、これ以上に相応しいものがあるであろうか。demonic な詩人の代表であるボードレールに与えられた「腐肉の王」という称号にさえ、ひけをとらないものであろう。
つぎに、茂吉を、「蠅の王」と見立てることによって、彼の作品世界を新たに解釈することができることを示してみよう。本稿の目的は、ここに至って達成されたことになる。
ひとり居て卵うでつつたぎる湯にうごく卵を見ればうれしも (『赤光』)
一見、何の変哲もないこの歌が、「卵」を「赤ん坊」の喩と解することによって、「ひとりでいるとき、赤ん坊を茹でていると、煮えたぎる湯のなかで、その赤ん坊の身体がゆらゆらと揺れ動いて、それを眺めていると、じつに楽しい気分になってくるものである」といったこころ持ちを表しているものであることがわかる。
汝兄(なえ)よ汝兄たまごが鳴くといふゆゑに見に行きければ卵が鳴くも (『赤光』)
「卵」を「赤ん坊」と解したのは、この歌による。
拙論にそって、斉藤茂吉の作品を鑑賞すると、これまで一般に難解であるとされてきたものだけではなく、前掲の作品のように、日常詠を装ったものの本意をも容易に解釈することができるのである。
*引用された短歌作品は、すべて、斎藤茂吉のものである。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20101004_639_4744p
アメーバみたいにべたべたした奴ら 関係
そして用が済んだら 俺に価値が無くなったら
ゴミ捨てる ティッシュにくるんで バイバイ
一人泣いてたら のどが渇いた 3L飲んだ 頭が痛くなった 吐いた
肌はサラサラ でも死んだら 皮の下には血がたっぷりどうするかって 火で乾かす
おお 俺の死 まだ心だけ 雨に濡れても 太陽が乾かす
雨に濡れても また乾く
千kmの道を走っても ふいてやりたい涙がある
血の雨よふれ 血の雨よふれ
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20101002_613_4742p
或るアール、晴れるテイル、あらゆるレール、知るクロール、逃げるガル、変わるソワール、握るベル、通るノクタンブル、閉じるイル、頼るリール、なぞるドール、謀るルーテル、茂るソシアル、壊れるラーゲル、空けるロール、下がるフェアウェル、足るメイル、塗るバウエル、名乗るバイブル、染まるネルバル、計るカナル、細るコール、明けるルーラル、穿るタイル、飛べるカドリール、冴えるモール、盛るモータル、裂けるセンシュアル、代わるアルタイル、脱げるアスフォデル、覚めるバレル、投げるジンバル、死せるアプレゲール、腫れるホステル、止まるコマーシャル、飽きるトリル、寝入るアルカサル、反るパズル、見るギャンブル、食べるエーテル、生えるエクリチュール、叱るノビアル、過ぎるネイル、触るテロル、刈るフューダル、手繰るトリビアル、競るパストラル、貯まるガーゴイル、堪えるアキソロートル、剃るキセル、契るギニョル、解けるカズアル、辿るモノクル、誇るモル、積もるリトル、吼えるシュマズル、手折るオラクル、撫るゴスペル、迫るミンストレル、立てるシュール、走るコーラル、気取るキャトル、有るアムリツァル、告げるコリドール、責めるネル、開けるバイエル、煽るシュマズル、焦るオークル、当たるタイトル、滾るミセル、褪めるトライフル、取るフモール、降るファンテール、冷めるミストラル、撓るジュブナイル、流れるカミソール、逸るキャンドル、齧るガベル、恥じるクレオール、とあるトワッドル、貼るグラビール、羽織るガスパール、戻るトラブル、懲りるフォスフォル、余るマヌエル、図るカルメル、溜まるクロニクル、祟るエトワール、巡るラーゲル、添えるメンタル、溶けるモーテル、濡れるコッヘル、座るソシュール、漬けるコンメンタール、流行るミゼラブル、冷えるギル、漁るカタル、被るリドル、せびるヌーベル、光るチャネル、垂れるプール、掠るストラグル、問えるセクスアル、振るスペクトル、まみれるマージナル、似せるパラソル、死せるモジュール、なするゲートル、育てるルプーソワル、萌えるノワール、攻めるカール、欲するランスルー、在るエアロゾル、跳ねるアポリネール、回るコールタール、つのるノルマル、会えるブルータル、刺さるノベル、尽きるメルキュール、持てるフルール、消えるフリル、探るプロトコル、嬲るカラフル、鈍るオーバル、舐めるラベル、火照るモラル、語るマーブル、煮えるシンボル、作るメルクマール、悟るヒル、行けるトロンメル、富めるピエドプール、殴るプロバブル、聞こえるアルゴル、噛めるルール、来たるイモータル、尖るレベル、ませるリュストル、仕切るニュートラル、滅入るシエル、縛るハラール、まみえるマンテル、悔いるマチエール、遂げるカブリオール、灯るラポール、萎えるバブル、釣るビル、見えるアーガイル、強いるオルゲル、慣れるパイル、騙るカイゼル、見入るマントル、決まるデコール、潜るスコール、倒れるパドカトル、訛るモノラル、集るエリキシル、照るアレゴリカル、果てるコックドール、寝るエナメル、しくじるシール、刎ねるパロール、至るフラクタル、値切るプリンシパル、凍るアジール、真似るクルツール、震えるパステル、残るエコール、曲げるラメール、入るアルモワール、散るフィギュール、直るオレオール、愛でるホール、潰れるデルソル、泊るオルガネル、燃えるスメル、嵌るシャルル、屠るカモミール、守るコンフィチュール、切るドキュメンタル、蹴るエンドロール、祈るオルドル、彫るシビル、区切るマヌール、炒るエルサルバドル、落ちるリキュール、泣けるヒール、秘するリバプール、見切るニヒル、混じるサークル、降りるオパール、譲るリゲル、狩るカリカチュール、締めるミリバール、交わるカストル、もげるガール、漏れるリサイタル、変えるモジュール、焼けるトランキル、痩せるフォッシル、沁みるプルミエル、凍てるフォール、売るダイヤル、飢えるアイドル、篭もるルチル、くすぐるカセドラル、醒めるウェルテル、群れるフューネラル、浸るタンブール、時化るミュージカル、捻るカタール、捲るアセクシャル、耽るフルフル、染みるリフィル、伏せるロートル、勝るレセフュール、くべるメンヒル、然るセクスアル、怒るクリール、駆るミュール、鋳るピープル、暮れるトラベル、浴びるミラクル、潰えるモルタル、癒えるメントル、隔たるスマイル、毟るベッセル、宿るシニカル、絶えるノーブル、香るカニバル、病めるメル、詰まるホイッスル、捏ねるモビール、埋めるアモール、茹るリコール、摩るウール、増えるリアル、飾るリフューザル、負けるスワール、削るスピンドル、居るアンビル、看取るフィーベル、代えるオルチル、読めるアケルナル、生けるアイル、食えるモラール、起きるシュメル、向けるアムール、帰るコラール、架かるデカル、見張るヘリカル、掘るオーラル、破るラールプールラール、参るブランル、揺れるカーニバル、射るキスカール、澄めるスーベニール、実るノミナル、曇るレクチュール、終わるミール、経るジンゲル、減るグール、廃るサイマル、煎るスウェル、染めるシル、潜るローレル、腐るエミール、返るパーテルノステル、要るタール、下るトラジカル、閉まるロストル、買えるバイアル、縋るナチュレル、綴るハル、欠けるエクレール、瞑るキャピタル、借りるプラクティカル、媚びるフェーブル、踊るクルエル、湿るドッペル、困るピナクル、言えるクレール、絞るクロシャール、崩れるトール、曲がるベール、込めるマルドメール、老いるキール、よぎるエリゴル、掛かるグリモワール、ずれるエテルネル、植えるオンブレル、書けるトゥインクル、縊るビニール、受けるコル、治るファクテュール、触れるクレイドル、満ちるメモワール、賭けるガルゲンフモール、剥けるアニマル、煙るレゾンデートル、凍えるメタル、擦るパール、蒸れるヘル、荒れるシリアル、募るコーネル、駆けるトータル、肥えるノンブル、得るスプール、折るキャレル、失せるスペル、濁るエル、
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20100915_319_4703p
>田中宏輔さん
>原口昇平さん
>田中宏輔さん
>はなびさん
>れkkuさん
>野の花ほかけさん
>Jさん
>田中宏輔さん
Sexual love
ドロドロと絡みつく 肉欲の朝を迎えて
喘ぐ、声を漏らす、
言葉にならない類の
女は周期に合わせて 満潮と干潮を入れ替える
カラダを形成する ひとつひとつの細胞が
どうしようもなく心の在り方に関与しており
その連鎖が最早、切り離せない物であることを感じ始めた女は
その時初めて肉の罪について理解した。
貪欲で、ぬめりがあって、それでいて自分に正直
子宮は容赦なく受け入れる物と排除すべきものとを
機械のように、正確に分別していく
lovers
満月のとある晩に、扉は開かれ
銀のしとねに迎え入れ
新月の夜には、その気配さえ見せない
接吻はあくまで激しく
肉体のあらゆる種類の感覚を表出させるように
または、軽いタッチで情熱の雫を 互いの器に一滴ずつ注ぎ合う様に
、その様に、求める
humane feeling
愛は新月の夜に、器から零さなければ受け入れることは出来ない、
竪琴を掻き鳴らすように 弦の一本一本を押さえていく
うなじを抱き髪をまさぐり、細部に至るまで
その温度や匂いを確かめると
うなじにマッチで火を燃やしながら 耳朶まで焼いていく
その快感、その恋情、
a fertilized egg
愛撫は どうしてこのように高まるのだろう、
まるで地表が足許から砕けて いのちが、
いのちが息絶えてしまうかのように
変化は音もなく訪れる
そうして道は拓かれるのだ
愛し合うものにとってそれは容易い
汚れもしらず 愛しささえしらない
たった二人だけの
いのり、が
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20100929_570_4729p
>女は周期に合わせて 満潮と干潮を入れ替える
>愛は新月の夜に、器から零さなければ受け入れることは出来ない
>子宮は容赦なく受け入れる物と排除すべきものとを
>機械のように、正確に分別していく
また一枚カレンダーを捲る
波打ち際に流木が一本突き刺さっている
置き去りにされた束の間の笑顔だったのかもしれない
反貧困って百万長者(古!)になることではない 人間になることだ
誇り高き人間になることだ
誰かがそう叫んでいる間に 彼はすでに次の角を曲がっていた
未来は語らない 現実を変えるだけだ
心の声って 路上に満ち満ちている現実そのもの
波打ち際に流木が一本突き刺さっている
卑下を射抜いたに違いない
誰かがこんなことを書いている間に 彼はすでに次の次の角を曲がっていた
人間らしい生活という人間らしいって何だろう
詩人は人間だろうか 多分 詩人はそんな面倒なことは考えない
詩を書く満足だけがある 良い詩ができたり いまいちだったり
意識の遊び 苦しい遊び 魂という落とし穴
音楽好きな4人がバンドを組んで頑張ったが業界は受け入れなかった
「でもずっと続けたい」 それだけの申請で国は生活資金を補助した
彼らは衣食住に不自由なく 音楽活動に取り組めた 多くの作品を創って死んだ
983曲の内 晩年に創った「面白かったか」という1曲だけ 1週間オリコンのトップ10に入った
波打ち際に流木を一本突き刺した
追伸
これを投稿するにあたって 「どう?」と自分に聞く。誕生直後は、「悪くはない」という評価を与える。「流木」かな。(平凡なイメージ) あと、バンドのヒット曲のタイトルだ。最初は「冬の朝は寒い」だった。(ここが詩人の能力=挑戦) 投稿するというのは、そう、芸術とは行動なのだと、彼はいうだろうか。しかし、阪神は力尽きた。正直情けない。何だろう、この私の他力という自己中心は。彼は、どうやら3つ目の角を曲がったようだ。そういう仕掛けなんだよ、詩を投稿するという行為は。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20101001_601_4739p
かちかちのこおりを
かちわって
かきごおりにして
あまいしろっぷをかけて
かしゅ かしゅ
のみこんでしまう
かぞくのかたち
カチカチノコオリヲ
カチワッテ
カキゴオリニシテ
アマイシロップヲカケテ
カシュ カシュ
ノミコンデシマウ
カゾクノカタチ
カチカチの氷を
カチ割って
かき氷にして
甘いシロップをかけて
cache-cache
飲み込んでしまった
家族という名の
わたし
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20100930_578_4732p
奴は今日も「本当におまえは大丈夫なのだろうな?」と私に幾度も詰問してくる。
私は、この世は無常で曖昧なものだから、その脅迫にたじろいでしまう。
この世には、確実というもの、絶対というものを求めてみても、
骨折り損のくたびれもうけで、何の徳もない。
奴は私の弱みにつけ込んで、私を困惑させ、私をのっとろうと企んでいる。
それを知りつつも、何も抵抗出来ず私はなされるがままだ。
不安が不安をよび、いつしか不安だらけの海になり、
絶望の波が、世界を覆いつくしていく。
今日も強迫的な感情に脅かされて、穏やかな明日さえ、見届けられず、生きていくのが辛い毎日だ。
あるロック歌手も 歌っていた。
「明日が平和でなければ、生きている意味がない。」と。
きっと答えは、永久に無いのだろう。
若気の至りで即答せず、答えを求めず、諦観していく事で妥協出来れば良いのだろう。
そして、積極的に不安のままに、あるがままに生きていくのが、
根本的な打開策なのだろう。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20100927_557_4728p
>この世は無常で曖昧なものだから、その脅迫にたじろいでしまう。
>この世には、確実というもの、絶対というものを求めてみても、
>骨折り損のくたびれもうけで、何の徳もない。
>庭先さん
月のない夜に
忍び込んで
心臓を手繰りよせる
手紙に宛先はなく
靴はきちんと揃えて脱いだ
扉には
呼び鈴がついていて
ひたひたと影が付き纏う
開け放たれた窓と
俯いて針を刺す母親
父親ははじめからいない
食卓で
夕飯が湯気をたてる
だれか蚊取り線香をつけて
明日は雨
間違えないで
私には君がわかる
だからお食べなさい
霧が立つのは
まだ少し先のこと
封を切る鋏
がしゃがしゃと
乱暴な音
目の上に傷
溜まる影
「ただいま留守にしております」
いいですか
ここにあるのは
比喩ではありません
対話でもありません
順番に
床板が傾いで
夜鷹の目が洗われる
書きつけられた文字が
読めずにいる
明け方
隣の家で
両親の首が落ちる
割れた爪先で
だれかが心臓を毟り取る
でもそれも
まだ少し先のこと
まじないが
飲み下される間
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20100930_580_4733p
>夜に 忍び込んで
>心臓を手繰りよせる
>いいですか
>ここにあるのは
>比喩ではありません
>対話でもありません
>この作品は、家族の中で(もしくは家族がそのものが)うまくいっていない少年の立場や気持ちを「代弁」する詩だと思うのですが、これは昨今も、散々マスコミなどで取り上げられている問題なので、改めて詩の主題として取り扱う際の難しさがあると思います。
>食卓で
>夕飯が湯気をたてる
>だれか蚊取り線香をつけて
>明日は雨
>いいですか
>ここにあるのは
>比喩ではありません
>対話でもありません
>わたしには、四連から六連までが、少し好きじゃありませんでした。(略)でも、そのひとの言っていることはとても冷たいような気がわたしにはしました。わたしは、この詩を読んで哀しい思いがしました。そういう風にしかとってもらえないのだなぁ、と。
>考えられるパターンの一つは、それしか書くことがないからということ。もう一つは、この不審につきまとう「影」の強調です。
>とすればこの詩は、人の存在を曖昧にする、という意図をもってみることができます。
お前のとこの2階に住んでるシャーマンが
とうとう狂っちまったってじゃねーか
ああ
俺は神だ!そう言ってる
いつからだ?
えっ?
だから
いつからだ?
1年前からさ
なんだ
来たときからおかしかったのか?
来たときは正常だった
おかしいだろ
自分のこと神様だなんていうやつ
別におかしくないさ
自分のことを神様だって言う権利は誰にでもある
ここは自由の国アメリカだ
ただ
ただ?
最近は信者を集めては夜な夜な集会を開いてる
本当か?
本当だ
とうとうか?
とうとうだ
信者を集めて何してる?
カーテンでよく見えない
何かやましい事か?
だからカーテンの奥でよく見えない
信者はみんな若い女の子ばかりだ(><。)
すると何だ?
やっぱりソッチ系か?
ソッチ系ってナンだよ!
しっぽりイク感じなのかよ!どうなんだよ!(><+)/
知るか!
カーテンの奥でよく見えないんだよ!
頭にきた俺たちは
どやどやとシャーマンの部屋を訪れた
シャーマンはドアを開けると
開口一番
俺は神だ!ボケ!(><*)
そう言った
俺たちはまず
彼の表現の自由を尊重することにして
靴を揃え
スリッパに履き替え
シャーマンの部屋に入った
信者は?
俺たちは上ずった声を揃えて彼に尋ねた
君たちが信者だ
バカなこと言うなよ!
昨日の晩
ここにパツキンのオネーチャンがいっぱい居たろ?
居たよ
それだよ!
俺たちが言ってるのは!
今日も集会あるのか?
ありますよ
シャーマンは落ち着き払った調子で言った
待たせてもらうよ
俺たちはそこらへんにある椅子に腰を掛けて
パツキンが来るのを待った
ことによると
俺たちが一番信者かもしれないと
ゴクリと生唾を呑み
神妙な調子でマモルは言った
あんまりバカなこと言うなよ
しっーーー(><*)
お静かに
紳士淑女のみなさん
これから集会をはじめます
(続く)
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20101005_659_4745p
>暇つぶしにはたいへん効果的だと思います 。(●^ー^●)
>下ネタにしてもあまりエロくないです。
>若い三代目がみつかるとおもしろそうですね。