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●2019年2月分選考雑感(Staff)

Posted By 文学極道スタッフ On 2019-04-29 (月) @ 00:52 In 月間選考, 雑記 | Comments Disabled

11092 : イオン  イロキセイゴ ('19/02/28 23:59:21)
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(一)詩的構造が、あと一歩かもしれない。もう少しで傑作に転びそう。単語の選択の仕方を見守っていきたい。

11074 : locally  完備 ('19/02/14 22:26:01 *3)
URI: [2] bungoku.jp/ebbs/20190214_837_11074p
(一)技術的に優れているので、梅の花とその周囲の状況が視覚的に浮かび上がる。また、その情景が自己の記憶であるかのように感じさせる表現力と叙情性もある。
(一)一つひとつの綴りが美しいです。人間としての情感が詩へと昇華されている。

11091 : 春の性癖  泥棒 ('19/02/28 23:30:46)
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(一)春のザワザワしていく喧騒を皮肉交じりに書いていく。ユーモアと遒気光る。

11090 : 祈り  渡辺長吉 ('19/02/28 12:30:37)  [Mail]
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(一)この作品は素直に祈りが綴られている。ただし文学作品としての独自の輝きが、もう少し欲しいと思った。

11067 : Underground Broadcast  アルフ・O ('19/02/12 21:40:18)
URI: [5] bungoku.jp/ebbs/20190212_804_11067p
(一)作風が揺るぎない上に内容もさらに洗練されたものになってきている。イラストなら一瞬で認識できる美学を詩というジャンルで表現しつづける情熱を評価したい。
(一)恐ろしいほど攻撃的な作品。この言葉が突き刺さってくる。触れたら怪我をしてしまいそうな鋭利さ。

11073 : (無題)  鈴木歯車 ('19/02/14 17:50:48)
URI: [6] bungoku.jp/ebbs/20190214_833_11073p
(一)惜しい作品だと思った。着眼点や綴り方と跳ね方は上手い。ただ粗削りな部分があり、その先が見えているため、どんどんと前に進んで欲しいと思った。

11089 : どうしようもない夜に書いた二篇の詩のようなもの  山人 ('19/02/27 00:46:55)
URI: [7] bungoku.jp/ebbs/20190227_977_11089p
(一)途中まで良い作品だと思った。最後の「詩」という言葉が出てくることで、小さくまとまってしまった感がある。勿体ないと思う。
(一)人間の、どうしようもなさが寄り添いたくなるように綴られている。作品に「詩」を出す必要はあったのだろうか。ない方が広がりを持ったのではないだろうか。
(一)二篇の関係がちょうどよいです。欲求が静かに立ち現れてくる様子も、よく表現されています。「世界中が空っぽのような夜」という一文は、もう少し深い表現ができれば、と感じました。

11059 : 翡翠のペンダントをつけて  深尾貞一郎 ('19/02/09 06:19:21 *2)
URI: [8] bungoku.jp/ebbs/20190209_733_11059p
(一)この表現方法で描き出された世界には、なぜか懐かしさを伴った良い意味での既視感がある。作品を読んで感じる感覚は恐怖や嫌悪も含めて自分の体験ではないかと錯覚する。
(一)言葉の結晶が眩く発光を続けている。作者の作品の中では最高峰に位置しているように思えた。
(一)静かで深く、読み応えのある作品です。読むほどに不安になっていくのですが、その不安を暴き出された快感もあります。

11047 : 樽のなかの夢  帆場 蔵人 ('19/02/04 23:23:53)
URI: [9] bungoku.jp/ebbs/20190204_626_11047p
(一)樽やその中の果実が何を意味するのか、考えるのが楽しくなる作品。樽は母親の子宮なのか、それとも食虫植物のような罠なのか。読み手の心理状態によって解釈は様々であろう。
(一)まとまっている小品。吸い込まれる詩情がある。

11077 : 冬の午後、町内  ゼッケン ('19/02/16 16:40:52)
URI: [10] bungoku.jp/ebbs/20190216_859_11077p
(一)復讐に繋がっていく陰鬱さが光る作品。プロットと練られてはいない文体がマッチしている奇妙さがある。
(一)ストーリーは面白いのだがアイデアとしては真新しいものではなく、詩としては研磨が足りていないと感じた。特に「復讐」という単語は使わない方が良かったのではないか

11035 : i got it  白犬 ('19/02/01 02:19:12)
URI: [11] bungoku.jp/ebbs/20190201_548_11035p
(一)言葉の綴り一つひとつは良いと思う。あとは改行の仕方や空白の入れ方が、どのような効果を持っているのかを客観的に見ていく必要性があると思います。

11068 : 未来の痛みをめしあがれ  泥棒 ('19/02/13 17:05:00)
URI: [12] bungoku.jp/ebbs/20190213_815_11068p
(一)個人的には村上春樹とか出てくるとそれだけでお腹がいっぱいになりがちなのだが、この詩では良い配分で使われていると感じた。最終連が特に顕著だが、詩として纏まりすぎている気がしないでもない。
(一)メタ的な構造で進んでいく詩作品。現実世界の、もはや上澄みとなってしまった傷というものと泥濘にフォーカスしてクールに進めていく。

11086 : あれがあれであれがあれだ  青島空 ('19/02/22 22:14:10)
URI: [13] bungoku.jp/ebbs/20190222_939_11086p
(一)軽妙な語り口でありながら内容が微妙に重い。そのアンバランスが面白い。ただ最後の着地はもう少しひねりがほしかった。あれをこれしてそれをなにな感じにすればあれだったかも知れない。
(一)鮮烈な言葉で綴られている。誰しもが共感する内容である。比喩に転化していく在り方を更に伸ばしていくと良いのかもしれない。

11087 : イモリ  イロキセイゴ ('19/02/23 23:48:02)
URI: [14] bungoku.jp/ebbs/20190223_958_11087p
(一)跳躍が面白さを放っている。けれども、もっと行数を重ねて良いかもしれない。もっと面白くなるはず。

11065 : るる  ゼンメツ ('19/02/12 01:59:05)
URI: [15] bungoku.jp/ebbs/20190212_790_11065p
(一)風邪を引いて高熱が出ている状況での、幻覚に近い奇妙な精神状態が巧みに表現されている。「くしゃみ3回、ルル3錠」とか知らなくても楽しめるというか、むしろ知らない方が先入観に囚われなくて良いかも知れない。かぐや様が熱にうなされている時の可愛さに通じるものがある。
(一)薬剤としての「るる」や他の意味の「るる」の混在が高め合っていく。
(一)この文体では、この長さがちょうどいいと思います。私と対象との関係がよく描かれており、引き込まれます。

11064 : 花  kale ('19/02/12 01:00:56)
URI: [16] bungoku.jp/ebbs/20190212_787_11064p
(一)それぞれの作品が高め合っているけれどもムラがある。特に最後の作品は、本当に、この一なのか気になった。

11085 : 天文潮検 鈴木 海飛 ('19/02/22 20:49:11)
URI: [17] bungoku.jp/ebbs/20190222_938_11085p
(一)「うさぎがはねる/しらなみおどる」という表現は、「この世界の片隅に」とかでも分かるように昔からある表現なので新鮮味が感じられない。ただ全体的な語り口は、良い意味での古さを伴った個性が感じられる。

11066 : 一人を考え独りとなる為に  鷹枕可 ('19/02/12 12:04:01)
URI: [18] bungoku.jp/ebbs/20190212_800_11066p
(一)この作者の詩はバロック絵画のような印象を受けるものが多い。陰影に富んだ独特の世界観は時としてマンネリに陥る危険と背中合わせではあるが、今作を見る限りその心配は杞憂であると感じる。「死」をテーマにした詩は安っぽいものになる場合が少なくないが、この作品ではその重さをしっかりとした土台が支えている。
(一)作品の独自性が光る。曲げない意志があり、それは向上へと直結している。

11069 : スペイン  深尾貞一郎 ('19/02/13 21:41:11 *7)
URI: [19] bungoku.jp/ebbs/20190213_818_11069p
(一)文章の切れは光っている。質を上げるために、もう一工夫の味わいを出していくことも必要に思える。

11071 : 犬  黒髪 ('19/02/13 22:58:31)
URI: [20] bungoku.jp/ebbs/20190213_821_11071p
(一)つげ義春のエッセイを詩に変換したような寂寥感。文字通り犬のように彷徨い歩く語り手の孤独と焦燥が胸を打つ。
(一)切ない綴りが続く。作者の中では一番の作品となっているのでは、と思う。

11080 : さよならフォルマッジョ  帆場 蔵人 ('19/02/18 01:06:49)
URI: [21] bungoku.jp/ebbs/20190218_886_11080p
(一)「蛆」だけ気になった。その部位を別の言葉に変えたら更に独自性がある作品へと変容したと思う。チーズとの距離感があり面白い作品だと思う。

11079 : 田中のバカヤロー  鈴木歯車 ('19/02/18 00:09:31)
URI: [22] bungoku.jp/ebbs/20190218_885_11079p
(一)テーマにも表現方法にも目を見張るほどの新鮮味はないが、決して無視することができない痛みがあるのも事実。個人的には最初の行をラストに持ってきた方が良かったように思う。
(一)後味の悪さが光る。文中の速度を操っていく在り方が巧い。

11082 : 水門の休日  Javelin ('19/02/18 12:04:37)
URI: [23] bungoku.jp/ebbs/20190218_901_11082p
(一)情景描写がとても良いです。もう一歩踏み込んで描ければ、とも思います。

11075 : 友の詩  spector ('19/02/15 15:02:18)
URI: [24] bungoku.jp/ebbs/20190215_848_11075p
(一)はじめはメタな詩作品かと思ったが、そうではなく真っ直ぐな詩として進んでいった。最後の一行などが狭くしていると思った。

11060 : 虹  紅茶猫 ('19/02/09 17:57:33 *2)
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(一)一つ目の詩作品が順番なども含めて、ここなのだろうか、と気になった。

11062 : ことばの序破Q  atsuchan69 ('19/02/11 13:24:42)  [Mail] [URL]
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(一)魚の調理との比喩化が達成されている。ことばという題材そのものを扱うには勿体ない文体に思えた。

11055 : 姉妹たちに #2  渡辺八畳@祝儀敷 ('19/02/07 16:02:49)
URI: [27] bungoku.jp/ebbs/20190207_697_11055p
(一)最後の連が効果を持てていたかどうか。途中までは非常に良い作品だと思った。

11038 : なんて、おもってもいないわ。  環希 帆乃未 ('19/02/01 18:33:36 *5)
URI: [28] bungoku.jp/ebbs/20190201_564_11038p
(一)あと一歩のメタ作品に思える。

11061 : sweet erotica  白犬 ('19/02/11 00:38:44)
URI: [29] bungoku.jp/ebbs/20190211_759_11061p
(一)空行は、もっと洗練することも出来るとは思った。しかし荒々しさと繊細さが上手く高め合っている作品。

11043 : white  完備 ('19/02/04 00:40:05)
URI: [30] bungoku.jp/ebbs/20190204_611_11043p
(一)胸に沁みる作品。上手い。

11045 : 偶然を登る枯れ葉  鷹枕可 ('19/02/04 19:15:53)
URI: [31] bungoku.jp/ebbs/20190204_616_11045p
(一)短い作品だけれども、作品の濃縮度が高い。独自性も光っている。

11044 : 陽の埋葬  田中宏輔 ('19/02/04 00:56:06)
URI: [32] bungoku.jp/ebbs/20190204_612_11044p
(一)この作者の詩は世間一般の「常識」からすれば、「猥褻」とか「不潔」といったレッテルが貼られるような内容のものが少なくない。しかし実際に読んでみると、単に奇をてらったものではなく計算や必然の結果であることがわかる。以前にも書いた記憶があるが、ジャン・ジュネの小説のように悪徳や背徳の裏返しとしての神聖さすら感じられる。この詩は、そういった作者の技量が特に感じられる作品である。
(一)今までの『陽の埋葬』のイメージを変化させており驚かさせられた。音にこだわっており一気呵成に読まさせられる。抜群に上手い。

11042 : 泡沫の蝶  環希 帆乃未 ('19/02/04 00:31:17 *1)
URI: [33] bungoku.jp/ebbs/20190204_610_11042p
(一)綴りが粗くオノマトペが効果を、もっと持てるところで留まっている。作者は、もっと上手いと思っている。

11034 : 陽の埋葬  田中宏輔 ('19/02/01 00:01:51)
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(一)描かれている情景やシチュエーションは良くあるものである。たとえば三善英史の「雨」など、昔から様々なジャンルに存在している。それでも最後まで読ませるのは作者の力量であろう。最終連に向かっていく言葉と意味のモーフィングが見事である。
(一)最初のまとまりと最後のまとまりの構成が見事。中間が見事に作品を向上させていく。
上質な作品である。

11040 : ついてくるからついていく  玄こう ('19/02/01 23:29:37 *4)
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(一)作品が優しく昇華されていく。人間とは何かの根源と、自分自身とは一体なんなのかを突き詰めていった素直な作品。
(一)一連目がとても良いです。言葉の連なり、変化が心地よいです。また、最終連も一連目とのかかわりを考えて読むと味わい深いです。ただ、表現が大げさになりすぎているとも思います。

11036 : 割れ胡桃  土御門宮彦麻呂 ('19/02/01 03:24:50)  
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(一)荒々しいが作品構成として前に出ていっている。最終連が丁寧だと、もっと良いと思った。


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