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2017年8月分選考雑感(スタッフ)

Posted By 文学極道スタッフ On 2017-10-21 (土) @ 02:40 In 未分類 | Comments Disabled

49.9810 : units  完備 ('17/08/01 23:01:55)
URI: [1] bungoku.jp/ebbs/20170801_765_9810p
(一)先月のとは、また作風が変わっていて面白い。
 生活に根差していない作品の時の方が言葉の跳躍が鮮烈だった。
 さらに単語選択を変えると上に行きそうな作品。
(一)テーマに対して、入り込みすぎずにうまく書けていると思います。

19.9845 : (遊泳の為の)リハビリ  田中恭平 ('17/08/12 17:34:09)
URI: [2] bungoku.jp/ebbs/20170812_545_9845p
(一)上手いです。特に一行の連が美しいです。

24.9816 : 天魔  lalita ('17/08/03 21:42:09)
URI: [3] bungoku.jp/ebbs/20170803_981_9816p
(一)迫りくるものがあるような、少し怖い、その怖さの心地よい作品でした。ただ、はっきりと書きすぎている部分もあると思います。「そのとき気づいた」を変えるか抜くなりするだけで、ずいぶんと違うと思います。

46.9825 : 門  kaz. ('17/08/07 00:05:33)
URI: [4] bungoku.jp/ebbs/20170807_258_9825p
(一)新しくはない表現方法だけれども丁寧に出来ている。成功させることは難しいこと。 溜息が出た。
(一)形の美しさに、言葉を追いつかせていると感じませした。

46.9833 : 雨の秋刀魚  朝顔 ('17/08/08 18:36:52 *1)
URI: [5] bungoku.jp/ebbs/20170808_366_9833p
(一)ドキッとする作品です。優しさの中に鋭さが感じられました。

30.9847 : ファウル、年末の。  bananamwllow ('17/08/14 10:16:35)
URI: [6] bungoku.jp/ebbs/20170814_629_9847p
(一)こんな詩の形があるのか、と驚かされました。現在の中で文章のずらし方と焦点の当て方が非常に素晴らしいです。
ブラッシュアップも見事。

19.9827 : ニレの木でハトが鳴いているんだね  阿怪 ('17/08/07 04:36:02)  
URI: [7] bungoku.jp/ebbs/20170807_276_9827p
(一)殺害までの過程と心情が非常にリアルです。強度が非常に高い作品だと思います。

36.9835 : (無題)  いかいか ('17/08/08 21:44:31)
URI: [8] bungoku.jp/ebbs/20170808_372_9835p
(一)形象が麗しいです。傷のような切れがあり強い単語選びに繋がっていきます。最後に怒りも感じ煽りに成功しています。
(一)戦後の工場都市、汚染された空と水。
 其の中でぞろぞろと靴音を響かせて往来する無数の擦れた男たち。そんなイメージが音とにおいを持って立ち上がりました。

7.9849 : 黙すること  kaz. ('17/08/14 22:12:37)
URI: [9] bungoku.jp/ebbs/20170814_648_9849p
(一)言葉に対しての捻り方が慧眼ものです。新鮮な単語を使用しているわけではないのに新鮮な詩句を紡ぎ出すことに成功しています。

9866 : hop-step-junk  紅茶猫 ('17/08/31 14:47:40)
URI: [10] bungoku.jp/ebbs/20170831_935_9866p
(一)タイトルも見事。作品の形が次々と情感を湧きたててくる。作者に合った作風。

4.9860 : 私はその家族を見ている  山人 ('17/08/26 08:29:15)
URI: [11] bungoku.jp/ebbs/20170826_849_9860p
(一)詩文が非常に美しい。文章の流れが非常に丁寧。

12.9863 : 変身  芦野 夕狩 ('17/08/28 00:54:05)
URI: [12] bungoku.jp/ebbs/20170828_884_9863p
(一)やり切った、という感じです。表現のうまさが全体に現れています。面白味のある言葉も挟み込まれていて、読み進めたくなる作品でした。
(一)作者の感情を様々な方面に引っ張っていく独特の作風で上手いです。作者に追いつかなければならないという気持ちになります。

38.9842 : 花  湯煙 ('17/08/11 02:19:33 *1)
URI: [13] bungoku.jp/ebbs/20170811_488_9842p
(一)淡々としているだけに、迫力があります。一つのテーマを書ききっている詩だと思います。

10.9864 : a party  白犬 ('17/08/29 04:30:35 *2)
URI: [14] bungoku.jp/ebbs/20170829_898_9864p
(一)勢いがいり、リズムもいいので読みたくなる作品です。連によって異なる書き方ですが、まとまりのなさは感じません。もう一つ物語の深みが出ると面白くなると思います。
(一)書き始めの瑞々しさが伝わってくる。最後の方、書きすぎていないか推敲することや削ることも必要だと思った。

8.9836 : 厩舎に散る種の名は 収穫  鷹枕可 ('17/08/08 22:28:46)
URI: [15] bungoku.jp/ebbs/20170808_378_9836p
(一)タイトルによるハードルの上げ方が威力があります。作者の世界を突き進み極端に、やりきっているので、力を感じます。

50.9806 : 太陽  maracas ('17/08/01 08:27:41)  
URI: [16] bungoku.jp/ebbs/20170801_738_9806p
(一)このタイトルでの散文詩は非常にハードルが高いです。しかし、きちんとまとまっており紡がれています。集中力も持続しています。
(一)力作!
 植物をモチーフとして組み込んだことで、イメージが生き生きと波打っています。

57.9813 : (無題)  いかいか ('17/08/02 23:25:46)  
URI: [17] bungoku.jp/ebbs/20170802_895_9813p
(一)改行の在り方が非常に上手く体液を思わせる詩情があります。

29.9840 : 火葬  深尾貞一郎 ('17/08/10 19:05:48 *1)
URI: [18] bungoku.jp/ebbs/20170810_477_9840p
(一)2連目や「から」が推敲の余地ありと思いました。

3.9861 : アラーム  ゼッケン ('17/08/26 16:21:53)
URI: [19] bungoku.jp/ebbs/20170826_855_9861p
(一)一気に読ませていく文章の上手さが流石です。エンタメ性が勉強になります。

51.9809 : 夏色  傘子雨宮 ('17/08/01 19:15:46)
URI: [20] bungoku.jp/ebbs/20170801_753_9809p
(一)生活の一部が見事に詩情を持った時空として切り取られていきます。
 ひょっとしたら更に一つひとつの単語が比喩として突き当てることが出来るかもしれません。
 更なる作品に化けそうです。

20.9823 : アハッ  田中宏輔 ('17/08/07 00:02:14)
URI: [21] bungoku.jp/ebbs/20170807_256_9823p
(一)作者名を隠して選考をしているため作者名を後ほど読み驚きました。
 言葉の選択が非常に独特で疾走感があります。
 無限の可能性を秘めた爽快感のある作品です。
 今の田中さんの作品とも違って勉強になります。

10.9824 : 半ズボン 他短詩七編  TURU ('17/08/07 00:04:00 *8)
URI: [22] bungoku.jp/ebbs/20170807_257_9824p
(一)丁寧に作品が運ばれていく。熱量も見事。
 「詩」という単語を剥き出しに使わない方が良いかもしれない。

5.9817 : 流出  无 ('17/08/04 16:19:50)
URI: [23] bungoku.jp/ebbs/20170804_053_9817p
(一)作者は比喩と体感している世界とを別角度から捉えなおさせていく感覚にさせる上手さがあります。
 今回、中盤が、もっと更に進めるように思えました。推敲し凝縮させると更に良い作品になるのでは、と思います。
 ただし、この状態が「流出」として非常に良いものを立ち上げていることも分かります。

35.9843 : エセ  あつい ('17/08/11 06:15:30)
URI: [24] bungoku.jp/ebbs/20170811_492_9843p
(一)悪くない作品です。前半に熱量が集中しているので後半を、もっと意識してみても良いと思った。

27.9848 : candy  完備 ('17/08/14 18:42:50)
URI: [25] bungoku.jp/ebbs/20170814_640_9848p
(一)最終連が、いまいち凡庸に終わっている。しかし作者の作品は気になる。
次も読んでいきたい。

25.9846 : 黄いろい砂漠  TURU ('17/08/14 00:05:40 *5)
URI: [26] bungoku.jp/ebbs/20170814_597_9846p
(一)最終行が一行、浮いています。作品としては非常に高い位置にあります。

59.9814 : 草花ノート あとがき  北 ('17/08/03 00:55:48)
URI: [27] bungoku.jp/ebbs/20170803_915_9814p
(一)タイトルから期待を抱かせます。視点が落ち着いている中にも常人からかけ離れたところがあり、詩にする意味が感じられました。
(一)興味深く読んでいて生を実感できる。本当に「あとがき」であることが残念にも思える。

54.9803 : ロザリオの天使3  井上優 ('17/08/01 00:05:56)  [Mail]
URI: [28] bungoku.jp/ebbs/20170801_707_9803p
(一)引用部分さえ、きちんとしていれば良作だと思いました。

22.9850 : そうめん  atsuchan69 ('17/08/18 13:01:53)  [URL]
URI: [29] bungoku.jp/ebbs/20170818_724_9850p
(一)最終行が良いです。

38.9839 : しにみず  失意夏雪 ('17/08/09 10:42:21)
URI: [30] bungoku.jp/ebbs/20170809_399_9839p
(一)言葉の一つひとつが、やはり過渡期で背伸びをしているように思える。
 もっと素直に書いてよいと思う。

6.9859 : ローリン、ローリン  田中恭平 ('17/08/23 11:59:23)
URI: [31] bungoku.jp/ebbs/20170823_833_9859p
(一)途中まで非常に読ませます。最後の方に、かけてどんどんと力が抜けていっています。
 勿体なく感じます。是非、推敲して欲しいです。

48.9811 : さもしいひと  失意夏雪 ('17/08/02 00:18:52)
URI: [32] bungoku.jp/ebbs/20170802_770_9811p
(一)言葉が非常に背伸びしている感があります。もっと素直に書いてよいのでは、と思います。

12.9858 : 手を振る  sonetira ('17/08/23 00:13:51)
URI: [33] bungoku.jp/ebbs/20170823_827_9858p
(一)体現止めが、もっと何かしら工夫できそうです。

31.9844 : 父の権威  ちょび3 ('17/08/12 02:09:11)
URI: [34] bungoku.jp/ebbs/20170812_522_9844p
(一)父と子、その間に流れているものが、人の形を失ってもなお風の様にすがすがしく吹き込んできます。

37.9840 : 火葬  深尾貞一郎 ('17/08/10 19:05:48 *1)
URI: [35] bungoku.jp/ebbs/20170810_477_9840p
(一)心と魂と、概念を火葬すること。深い悼みを感じます。

39.9837 : 恒心  祝儀敷 ('17/08/09 00:32:20)
URI: [36] bungoku.jp/ebbs/20170809_383_9837p
(一)好きですこれ!しょっぱなの脛毛で「おっ!」と引きこまれました。
 現在使われているネットスラングがリズミカルに交錯し、そしてその言葉の向こう側にある人の心へ、言葉を向けられた人へ、優しい眼差しと批判が込められています。
 ところどころスラングが古いのは、長い間ネットに関わっていらっしゃるからでしょうね。カルチャーへの洞察が素晴らしいです。

49.9822 : リッサウイルス  アルフ・O ('17/08/05 21:50:34 *6)
URI: [37] bungoku.jp/ebbs/20170805_149_9822p
(一)読み応えばっちりです。最後までワクワクしながら読み進める事ができました。
 ちょっと80'Sのロックンロールな匂い(ネオン管の毒々しさ)を感じられる、パンクな一本でした。

51.9830 : 眠りの瞬間  maracas ('17/08/07 11:50:18)
URI: [38] bungoku.jp/ebbs/20170807_302_9830p
(一)感覚を良く見、よく感じ、味わい、手に取り、遊ばれたのだなと思います。
 寝るときに読みたい、呟くような朗読で聞いてみたいと思いました。


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