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雑感・9月(前田ふむふむ)

Posted By humuhumu On 2007-11-03 (土) @ 04:13 In 月間選考 | Comments Disabled

詩を書いたものにとって、読者から、顕在的に、あるいは潜在的に、
賞賛の言葉を受けたいと、一度は願うものであろう。
書かれた詩が、一読されただけで、文字の墓場に埋もれてしまい、
二度と、省みられることがない。
如何に、その詩の構成、技術、表現が、優れていようとも、
そのようであっては、書かれた詩も、単なる観賞物にもなりえない。
実際、現代詩と呼ばれるものの中には、そのようなものが、
うず高く積まれているのである。
優れた詩であるならば、読者の、やむにやまれぬ感情がわきあがり、
ふたたび、同じ詩を読ませる力が、なければならないだろう。
文学極道は、そういう詩を求めているのである。
他者が、全く見えない現代詩ではなく、同時に、安易なポエムでもない、
こころの琴線に、深く触れる、
広義の現代詩、(読まれるべくしてある、現代を先駆ける詩)が、
投稿されることを願っているのである。

今月9月は、選考者全員が、月間優秀作品候補に推したのは、
宮下倉庫氏の「seashore」,1作品だけであった。

来月の投稿される皆様方の、健闘を祈ります。


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