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2007.7 雑感(蛍)

Posted By hotaru On 2007-08-28 (火) @ 22:29 In 月間選考 | Comments Disabled

選考を終えてみて、選に漏れてしまった作品の中には、とても惜しいと思う作品が7月にもやはりいくつかあって。
そのなかでも兎太郎さんの[1] 「土のなかから」 が特に私は惜しかったと思います。この作品、私はかなり好きでした。
ただ、文章的には推敲されるべき箇所がいくつかあるのではないかとは思います。
ケムリさんがコメントしていたことと重なりますが、「まほうつかいの学校」ではなく、普通の学校にしたほうが良かったように思います。現実的な日常において展開されたほうが、この作品のもつ独特のニュアンスがもっと活きてくる気がします。
あと、タイトルが「土のなかから」なのに作中では砂になっているところもちょっと気になりました。

ですが、こういう細かいことも補ってなお余りある作品の世界感。読後の余韻は不思議な感覚でした。
8月に投稿された「舞妓さん」もかなり印象的です。
この書き手さんの今後の作品を私はとても楽しみにしています。


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[1] 「土のなかから」: http://bungoku.jp/ebbs/20070710_939_2195p